国宝瑠璃光寺五重塔「令和の大改修」
オリジナルフレーム切手を買ってきました。いつもは発行データだけ記録して実物までは手を出さないのですが、今回ばかりは個人的な思い入れがあるからです。令和の大改修では約70年ぶりに檜皮葺屋根が全面的に葺き替えられます。2023年4月着工、2026年3月竣工予定です。この檜皮葺がポイントです。
(以下、2022年10月5日にfacebookに載せた文章を引用再編集)
檜皮葺自体は県内で賄えるように何年も前から県内各所で育成されています。それがいよいよ活用される時が来たと感慨深いものがあります。いちばんわかりやすい育成林は岩国城の山麓にあります。ロープウェイを降りて岩国城まで数分間歩く道すがら、そこに沢山の檜が植林されています。小さいものですが説明サインも立っていますので、足を止めてしっかりお読みいただき、育成林の意義と目的に対する理解を深めていただくことを切に希望します。と、ここまで書けば察しがつくでしょう、この説明サインをデザインしたのは私です (笑)。発注者は近畿中国森林管理局 山口森林管理事務所さんでした。もう20年以上も昔のことです。
観光スタンプ押印目的で岩国城に行った時に偶然再会したのです。最初はなんか見覚えがあるなあぐらいの印象でした。近づいてよく見たらデザインのクセ (私自身しかわからない) で気が付きました。「なんだ、お前こんなところにいたのか」と思わず呟いたことでした。木々の陰で直射日光も当たらず、サインにとっては最適の環境だったが故に製作時と変わらない良い状態で残っていたものと思います。台風などで飛ばされていない限り、今も残っていると思います (思いたい)。
看板屋さんと立体造形屋さん勤務の約20年間に、県内だけで1,000件以上を作っています。7~8割は役目を終えて撤去されているとしても、まだ数百は残っているはずです。これからも思いかけず旧作とばったり再会する楽しみを期待しています。
(引用終わり)
▼山口県山口市 国宝瑠璃光寺五重塔「令和の大改修」オリジナルフレーム切手
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