
昨年、思いもよらず審査員特別賞をいただいた秋吉台国際芸術村のアートイベント「ポスコン?!2019」。そのお礼の意味で今年は一人の出品枠いっぱいの3作品を出品しました。賞には一切こだわらず、盛り上げ役・お賑やかしのつもりでありましたが、ありがたいことに1点が入選になりました。去る1月26日(日)の表彰式にも出席し、いただいてきたのがこの賞状です。
会場に置いてあった同村の記念スタンプを右上に押し、さらに最初の営業日にあたる翌27日(月)には地元局の秋吉郵便局で局長さん直々に風景印を押していただきました。

表彰式のショットを2枚ご覧いただきます。左の写真は挨拶される八木村長さんと審査に加わられた4名のアーティストの皆さんです。右の写真は表彰式10分前頃で、続々と集まって来られた保護者と児童生徒の皆さんです。老若男女を問わず、手軽にアートを作り楽しもうという好ましい雰囲気で溢れています。
村長さんのご挨拶の中で、応募者は北海道から沖縄まで全国津々浦々、応募数も1,000点を超えている旨がご紹介されました。
当日配布された資料から、左は表紙に掲載されたグランプリにあたるポスコン賞の紹介です。受賞者は小学生以下の男の子でした。一度見たら忘れられないインプレッションを覚えます。良い作品ですね。
右は裏表紙で入選者の名前が並んでいます。私もMail & Postal Artist活動の時に名乗る「槇陶岳」の名前と作品番号139番と記載されています(赤矢印部分)。

私の3作品の写真です。作品番号139番の上に入選のマーキングが小さく写っています。なお、一緒に写っているベルリックは私のアバターです(笑)。いろいろな所に一緒に出かけ、私の代わりにセルフィーに写ってもらうのが役目です。
以下は出品作品のご紹介です。従来と同じMail & Postal Art作品です。12月29日までに3作品が完成したので、翌日の30日に真っ先に地元の鋳銭司郵便局さんに持ち込み日付印を押していただきました。この139番が入選しました。
シール切手最大の欠点は何だかおわかりでしょうか。郵便切手として使われるのはほんのわずかな部分に過ぎず、製作物の8~9割がゴミになってしまうことです。シール切手はたいへん便利ではあるものの、エコロジーと全く相反するものです。これは日本だけに限らず全世界の郵政当局の悩みの種になっています。
それでも切手デザイナーさんたちはこのシート地、余白をも含めた全体を綿密にデザインされています。私はそんな捨てられてしまう部分を使ってMail & Postal Art作品にすることで新たな価値を創り出そうというコンセプトで製作しています。もちろん、そんなこととは関係なく、純粋に色彩と構成の空間を感じていただくだけでも十分であります。
3連作の2番目は除夜の鐘、防府天満宮をイメージし、赤色で画面構成しました。なので当然ながら防府郵便局の大晦日の日付印を押していただきました。貼付した年賀63円切手にカラーマークが付いているのはたまたま手に入ったのでアクセントを付ける意味で切らずに使いました。
3連作の最後は新春のイメージで淡いグリーンで画面構成しました。近在で元旦に郵便窓口が開いているのは山口中央郵便局しかありませんから選択の余地はありません。この3連作で令和元年から2年へのサドルを意図しました。
表彰式の際、一言述べる機会がありました。そこで、私は職業デザイナーですが、同時にメール・アート作品作りの活動をしていること。しかし、歴史が浅く同志も少ないために知名度が低いこと。賞云々には関係なく、とにかく数少ない発表の場をこれからも続けていただきたい旨を村長さんの目を見てお願いしました。
[オマケ]
27日(月)、せっかくなので美祢市内あちこちを回ってきました。その最後に美祢郵便局にたどり着きました。ところがなんだか様子がおかしい。ざわざわしています。なんと、郵便窓口の端末機こと「郵便窓口端末機II型」が故障なのだとか。
朝の開局と同時に起動し、お昼休みにいったん終了します。午後に人員交代とともに端末機を再起動させようとしたらダウンしたまま起動せず。この時にはわかりませんでしたけれど、締め作業に係るシステムに不具合があったそうで全国規模で障害が発生していたとのことでした。
窓口端末ネットワークシステムのダウンなんて初耳です。知人の現職さんたちに聞いても皆さん初めての経験だったらしく、どなたも数時間の残業をせざるを得なかったそうです。本稿執筆時点ではどのマスコミも報じていません。日本郵便さんのプレスリリースも出ていません。
美祢局では手書きの領収書を手渡されました。臨時出張所でいただくあの黄色い縁取りのやつです。たまたま行き合わせただけではありますが、これもまた郵趣の神様の思し召しだと考えることにします。
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