初日&記念カード・カバー

April 13, 2024

郵頼のための押印サービスページ開設

 昨日、2024年4月12日(金)に、日本郵便さんのサイト内に表題のページ (ここをクリック) が新たに作られました。これで変質狂的な押印クレーマー、切手へのチョン消し(3ミリ以下のギリギリ押印)の強要など、迷惑・違法行為が一掃されることが期待されます。
 風景印・小型印も外国郵便物に引受消印することができることが抜けているなど、若干の拾い残しはあるものの、大筋ではおおいに評価したいと思います。ここまで来るのにずいぶんと時間がかかりましたね。長年の悪弊が根絶されることを期待しています。

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 自分自身が押印技能1級を持っていることもあり、通常なら破棄されてしまう押印依頼書もコツコツ収集しています。いずれも郵頼者に返送された依頼書を発掘するなどして入手したものです。その中から特徴的な3種をご覧にいれます。

(1) 手書き依頼書
 昭和32年12月の文書で、風景印の試し押しに使われたものです。この当時から1〜2ミリ掛けの、いわゆるチョン消しを希望する御仁がいたことが明らか。現在のような厳格な押印規程があったかどうかは判然としませんが、チョン消しは想像以上に根の深い問題だと言えます。
 また、一見して丁寧なように思えますが、全部文字だけというのは押印する側にとっては非常にわかりにくいです。簡単に図示してくれれば一目でわかるものを。当時の郵便局員さんはさぞかし難儀だったろうと同情を禁じ得ません。

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(2) 図入り依頼書
 昭和56年7月の文書です。この頃には切手上への「満月消」が一般化していました。文章はくど過ぎずなおかつ図は単純明快でたいへん好ましく思います。ただし、ローラー印は往々にしてスリップしますので押印依頼は遠慮されてください。特に最近の切手は印面のコーティングが強く容易にスリップするからです。

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(3) 変質狂的押印クレーマーの実例
 平成・令和時代の文書です。東北地方の某郵便局長さんは「もはやこれは脅迫状である!」と激怒されていました。私もその通り、ごもっともだと思います。こうした非常識極まりない御仁は同じ郵趣仲間とは思えませんし恥ずかしさで一杯です。どちらの郵便局さまも本社・支社レベルで情報共有され、郵頼拒否に踏み切ってください。真っ当な郵趣家は積極的に支持いたします。

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April 09, 2024

JPS防府支部新メンバー募集中です

 新年度にあたり、公益財団法人 日本郵趣協会登録 防府支部 (JPS防府支部) では新メンバーを募集しています。JPS普通会員以上の山口県在住者ならどなたでも、また県外在住者の方も手頃な年会費で加入できるようにしました。

・県内会員:3,000円/年
・県外会員:2,000円/年

 振込先:ゆうちょ口座15590-10330981 日本郵趣協会防府支部

 会報は発行しませんが、例会のある毎月第3週には2〜4ページ程度の「例会資料」を発行しています。facebookのJPS中国四国地方本部のページをはじめ、支部長の個人ブログHYPER Philatelist、X(旧ツイッター)、Threads、mixiに事前にアップロードするようにしています。ご自由にダウンロードなさってください。なお、例会参加者さんにはペーパーでもお渡ししています(郵送配布はしません)。
 毎月の例会案内はがきは県内会員・県外会員の違いに関わらず全員に郵送しています。そのはがき自体がコレクションとして残せるよう、何かしら工夫して発送するよう心がけています。ご期待ください。

JPS防府支部長:椙山哲太郎(20240409記)

※図は4月の例会案内はがきです。オリジナルフレーム切手「大村益次郎生誕200年記念」を貼り、同記念小型印を押印して初日の4月1日に発送しました。このような大ネタは、さすがに毎月は期待できませんけれど、できるだけ知恵を絞って取り組んでいます。

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January 13, 2024

いろいろおかしい

 「47都道府県の花」の山口県版を横ペアで貼った初日カバーです。寄贈品の中から出てきたものですが、よく見るとおかしい点が見受けられます。

 まず、小型印のタイトルです。山口県の県花は「ナツミカンノハナ」であってナツミカンではありません。このことは山口県民なら常識です。
 次に、描かれた山口県のアウトライン地図が変です。小型印用に図案は省略を必要とするものではありますが、描かれているそれは省略ではなく形が違う感の方が強いです。島嶼部を消した白地図を合成しましたので参照ください。山口県はこんなデブではない!(笑)
 こんな単純ミスはよほど山口県とご縁がない方の手によるデザインなのでしょう。おそらく他県の分もあるでしょうから見比べてみたいです。

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 そして最も大きな注目点が発行銘です。カバー裏面の表記は山口郵趣会とありますが、戦後直後に結成された同会はもうこの頃には活動停止していたと思います。これは実際は郵便局さん自身 (または関連会社) が企画立案製作していながら、販売するのに都合が良かったことから郵趣会を名乗っていたものです。
 本例も切手の額面だけなら124円のところを売価を160円にしています。郵便局さんとしてはこの差額の割増分36円の会計処理が面倒でした。そこで郵趣会に切手を額面で売り渡したことにし、その段階で会計を〆てしまいます。完成した初日カバーを郵趣会がいくらで調達し販売しようが、郵便局はもう関係ありませんの体を取ったのです。
 ところが、1999年(平11)5月1日、この販売スタイルは不明瞭会計につながると会計検査院から禁止の行政指導がありました。その日を境に郵趣会名義の郵便商品は忽然と姿を消します。ここ、大事な歴史の分岐点です。

 

 

 

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January 11, 2024

1月11日(2011)

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 タイトルは「昔の子供番組」(イギリス)。原題は”FAB: The Genius of Gerry Anderson”。レンティキュラー印刷の3D切手の小型シート、その初日カバーです。映像作品プロデューサー、ジェリー・アンダーソン氏 (1929-2012) による特撮テレビ番組「サンダーバード」です (APフィルム制作) 。なお、小型シートの目打はレーザー穿孔。

 図案は41p サンダーバード4号、60p 同3号、88p 同2号、97p同1号、地に同5と地球で番組オープニング場面の「5,4,3,2,1 Thunderbirds Are Go!」を表現しています。なお、小型シートとは別図案で単片でも6種が同時発行されました。図案は無額面(=第1種用):「ジョー90」(1968)、「キャプテン・スカーレット」(1967)、「サンダーバード」(1965)。97p:「海底大戦争スティングレイ」(1964)、「宇宙船XL-5」(1962)、「スーパーカー」(1961)。

 残念なことにジェリー・アンダーソン氏は切手発行の翌年に亡くなりました。

 

 

 

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November 14, 2023

関門橋50年

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 今日2023年11月14日、関門橋が開通して50年を迎えます。50年前の今日、昭和48年11月14日に発行された記念切手の初日カバー+αをご覧いただきます。郵便の初日カバーの余白に簡易保険の記念スタンプ押し。カットは郵便貯金の記念スタンプです。簡保も郵貯もともに日付入りというのが気に入っています。当時の郵政三事業が揃いましたので、下関にルーツを持つ自分としてはたいへんうれしく思います。

 この中で肝心の郵便印の小型印だけが15日になっている点にご注目ください。これ、なぜか切手発行日の14日ではなく15日から使用開始されています。当時はさほど話題にならなかったとみえて、これを咎める文章を特に目にしたことはありません。自分も疑問を抱いてあれこれ確認しているうちに貴重な証言を発見しました。

 記念切手発行に先立つ11月9日、記念たばこが発売されたことから記念カバーを製作するため下関郵便局に行かれた方がいらっしゃいました。その人の名は岩城九州男さん。著名な方ですのでお名前をご存知の方も多いと思います。
 下関郵便局に掲示されていた予告ポスターに、小型印の日付が14日になっていたことを証言されています。告示と明らかに異なる日付だったためその誤記を印象深く覚えておられました。氏は”初日押印などで混乱するのを避けるため意図的に1日ずらしたのではないか?”と書き残されていますが、もちろんこれは根拠のないただの想像に過ぎません。その場で局員さんに確認すればよいものを。肝心の下関局さん自身が14日と誤記しているのです。意図的な1日ずらしをした説はこの時点で合理性がありません。なので私は当時の中国郵政局のケアレスミス説をとります。
 フィールドワークの経験に乏しかったらしい古い世代の郵趣家は、えてしてこうした勝手な想像・思い込みだけで1人合点してしまう非科学的傾向があるので要注意です。

 当時は山陽新幹線も新大阪・岡山間しか開通していません。遠方から来られた方は、押印作業が済むとトンボ返りされたそうです。しかし、日本風景社の吉川洋一氏は岩城氏とふたりで下関名物のふぐ鍋を囲んだとありますので、もう一泊されて図のカバーに小型印を押印されたものと思います。
(参考文献:「カバー日和」第41号 (1974年1月) 富田博一)

 

 

 

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September 07, 2023

日本風景社版初日カバーの終焉期

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 ふるさと切手「萩開府400年」の日本風景社版初日カバーを偶然目にしておや?っと思ったのが発端でした。過去会報類のデータベースを即チェックしました。案の定、この記録がヒットしました。

 日本風景社社主の吉川洋一氏、病気のため平成4年用年賀小型シート (1992年1月16日) をもってカバー製作終了。(「カバー日和」誌136号/199204)

 つまり、ずいぶん前に初日カバーの製作は終了していたわけです。カシェはどのふるさと切手にも使い回せる汎用デザインであることから、どなたかが空カバーを大量に買い置きでもされていて、それを使ったのだろう・・・ぐらいに軽く考えていました。とは言え、12年もの時間差があります。シミやヤケひとつないカバーのフレッシュな状態に違和感を感じました。

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 そこにまた運良く吉川氏が1995年1月に発行された「日本初日カバーしのび草」(定価25,000円/日本風景社) を手に入れました。その後書きに「・・・風景社版FDCも、1992 (平成4年) 1月16日がFinal F.D.C.となり、空カバーのみの発行を続けている次第です。」との一文を確認できました。なるほど、そういうことだったのかと疑問が氷解しました。
 さらに空カバーの製作販売はいつまで続けられたのか、新たな疑問も出てきました。お詳しい方がいらっしゃいましたらぜひお知らせください。
 かつての初日カバー製作・交換・収集人気もすっかり退潮し、こうした記憶も確実に忘れ去られていきます。デジタル化・データベース化の重要性を改めて認識した次第です。

・・・・・・・・・・・・・・・

 せっかくなので同書から気になったアイテムを5点ピックアップしました。これまで白黒コピーでしか見たことがなかったものが、さすがにお高いだけあってオールカラーだったのは良かったです。

▼関門トンネル開通記念、清水凹版版第1号
 地元、山口県関係ということで目に入りました。清水凹版 (19580309-19650925) 最初の製作品ということはこれまでまったく認識していませんでした。

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▼棟方志功直筆

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▼滝平二郎きり絵

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▼昭43年用年賀のぼりざるS/S
 宮崎県はかつて労働組合が強過ぎた地域で、郵趣のための押印を本来業務外だと敵視していました。そのもっとも端的な事件がこれです。
 年賀切手「のぼりざる」については初日指定局になったことを渋々容認しました。ところが翌年1月の年賀小型シートに関しては郵頼を全面拒否。結局、延岡局に実際に行った人しか初日カバーが作れませんでした。
 話題になることがないので全くと言ってよいほど知られていないものの、これぞ隠れた珍品です。なおかつ、左翼労働運動が郵趣にとってもいかに害悪であったかを如実に示しています。

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▼吉祥天立像1,000円切手フルシート+S/S全貼り
 かつての最高額面券種です。高額すぎるためペア貼りですら希少なのに、まさか全貼り初日カバーが作られていたとは!。額面合計21,000円は今の貨幣価値 (1.78倍) だと37,380円にもなります。さすがその道の専門家はクレイジーです (誉めています)。

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July 14, 2023

キャッシュレス決済端末 stera

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 大杉輝男さんからキャッシュレス決済端末 stera 配備・使用開始記念カードをご恵送いただきました。いつもありがとうございます。
 今年9月末までには全国2万局の直営郵便局への配備を完了させる予定であることは業界紙の通信文化新報で知っていました。地元局でも見かけたのではありますが、こうした記念&記録郵趣品を作ることまでは頭が回りませんでした。いかに”作り物郵趣はやめた”とは言えども、この種の記録郵趣活動は怠るべきではなかったと反省しています。もっと柔軟に考えねば。
 自分のiPhoneにはゆうちょPayもiDもインストールしています。しっかり使おうと思います。

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May 18, 2023

JPS防府支部例会資料(20230521)

 一足先にネット配信いたします。例会参加者さんにはペーパーでもお配りします。

 毎月第3日曜日の9:30〜12:00、防府郵便局隣の防府市佐波公民館で月例会を開催しています。ぜひご参加ください。

 例会当日には恒例の紙付き切手分譲、写真付き切手・フレーム切手の額面分譲 (一部のプレミア物は除く)、寄贈されたフォルムカード (未使用)、実逓FDC何でも1通50円分譲、同はがき1枚30円分譲等を予定しています。

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May 01, 2023

2028年は狩野芳崖生誕200年

 下関市立美術館の友の会さんから表題のお知らせをいただいてドキッとしました。山口県関係者ということで文化人切手の「狩野芳崖」 (1951)、近代美術シリーズ第1集「悲母観音」(1979) ともに収集対象にしています。なんとなれば生誕200年の2028年には相応のコレクションを展示できるようにしなくてはなりません。
 もちろん、無頼のふらふらコレクターですから系統的にきちんと集めてきたわけではありません。悲母観音のメーカー製FDCすら完全には揃っていないありさま。あと5年ありますので、それまでしっかりやらなくては!。

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 と言いますのも、狩野芳崖関係では最難関と思われる孫の狩野辰雄氏の直筆サイン入りFDCを所持しているからです。文化人切手が発行された際、地元の下関市長府町では記念祭が盛大に行われ、孫の辰雄氏に初刷シートが贈呈されました。その際、下関の郵趣の大先輩がサインを求めてくださったらしいのです。旧蔵者さんが亡くなり、そのコレクションが某業者さんに引き取られた中に3通ほど含まれていたそうです。運良く私のところに1通回ってきたのですが、おそらく全数でも10通ないのではないかと思います。

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 最難関とおぼしきアイテムを持ってしまった以上、郵趣家の責任として5年間の間になんとかせんといかんです。重複を恐れませんので、ご協力いただけましたらたいへん幸せます。

※参考文献「濫造・濫発の時代1946-1952」内藤陽介著 (2001) P.236

 

 

 

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April 10, 2023

郵趣家は死んで郵趣品を残す/植田総一先生

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 再建したJPS鹿児島支部の初代支部長、鹿児島大学名誉教授の故植田総一 (うえだ・そういち) 先生差し出し、直筆サイン入りカバーをまた1点入手しました。
 鹿児島大学水産学部の練習船かごしま丸の船長として数多の船乗りを育てられた植田先生はまた航海郵趣関係の大先達でもあられました。ご存命中に練習航海のお話も伺っていましたので、入手の機会があれば必ず買い求めるようにしています。
 本便も航海目的がタイピングされている上に直筆サイン入りです。カシェスタンプも先生が自ら手彫りされたもので、今の消しゴムはんこブームのあけぼのという解釈も成り立つと思います。
 なお、本便はパクボーではありません。仏領ポリネシアに上陸された際にパペーテ郵便局で切手を買い求め、その場で差し出されたものと思われます。先生は旧日本海軍の軍人さんでもあられたので、南方にはきっと思い入れをお持ちだったのでしょう。
 航海郵趣関係であのレイモンド・ミリング氏とも交流があったようですが、残念ながら詳細をお伺いする機会は逸してしまいました。

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