初日カバー・記念カバー

October 01, 2019

北米航路就航船のマキシマムカード

 筑後地方切手のつどい2019で貴重なマキシマムカードを受け継がせていただきました。戦前の北米航路就航船の船内風景印初日印付き写真絵はがき6種完揃いです。当時の名もなき郵趣家が作ったものでしょう。当時のことですからマキシマムカードという言葉もまだなかったかもしれません。
 明治維新からわずか約60年、近代化を成し遂げた大日本帝国の富の象徴かのようです。かえすがえすも大東亜戦争さえなければと思わずにはいられません。

<シアトル線> 氷川丸 1932.6.2
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<シアトル線> 日枝丸 1932.6.16

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<シアトル線> 平安丸 1932.7.12・・・一部ヘゲがあるのが惜しい2019100103

<サンフランシスコ線> 秩父丸 1932.6.9

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<サンフランシスコ線> 龍田丸 1932.6.23

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<サンフランシスコ線> 浅間丸 1932.7.21

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August 27, 2019

金銀銅の金属色インク

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 昨日発行された東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(寄附金付)を購入してきました。さすが400年以上の歴史を誇るオランダの王立印刷所ジョン・エンスケデ社です、1枚のシートの上に金銀銅の3色を同時に表現しています。メタリックな風合いを箔押しではなく印刷インクで表現するのは実はたいへん困難なことなのです。

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 日本最初の金色インク印刷は、1959年(昭34)発行の名古屋開府350年記念切手であることはあまりにも有名です。時の郵政省は金のシャチホコを表現するために金色インクを使うことを強く希望し、一方の大蔵省印刷局側は金色は変色しやすく印刷も難しいからと難色を示していましたが、最終的には郵政省の希望を容れ、グラビア特色の金色インクでの印刷に踏み切りました。(※)
 幸いなことに発行からちょうど60年を経過した現在でもさしたる経年劣化は見受けられません。皆さんのアルバムに収まっているであろう1枚もまた輝きを失っていないことと思います。

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 その後、印刷局では研究が重ねられ、1968年(昭43)にはついに普通切手・中尊寺金色堂30円にもグラビア特色の金色インクが用いられました。
 さらにその翌1969年に発行された日本万国博覧会EXPO’70寄附金付50+10円記念切手、1970年発行の同記念切手1次・燕子花図50円も同様です。同記念切手2次・夏秋草図50円にはなんとグラビア特色の銀色インクまで登場し、日本における切手ブームの最盛期を象徴するかのようでした。

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 しかし、日本切手にしか目が向いていない収集家が多かった当時、目立たないながらも印刷局では外国切手製造を請け負った際に金属色インクを大胆に使っていました。それが1967年(昭42)発行のシャルジャー切手”POST DAY 1967”です。大蔵省印刷局の銘版が入っていますので知っている人は知っている存在です。しかも、中尊寺金色堂30円切手が発行される前年です。
 いかなる経緯でアラブ土侯国の切手製造を扱うことになったのか今ではわからなくなりましたけれど、こうして実物だけは確実に世の中に残されました。どなたか謎解きに挑戦しませんか?。

 最後になりましたが改めて東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(寄附金付)をご覧ください。プレスリリースにあるようにオフセット6色印刷です。カラーマーク部分に注目してください。左からプロセス印刷のKCMYの4色が並び、その次に銀、金の特色2色、そして右端にエンボスがあります。まとめますとカラーマーク6色+エンボスです。さあ、ここで不思議にお気づきでしょうか。そうです、銅色の特色がありません。これはいったいどういうことでしょうか。
 すでに外国切手では行われている”銀色インクの上に金色インクを重ね刷りをすると銅色になる”ではないかと私は想像しています。皆さんも高倍率のルーペでじっくり観察してみてください。いずれ専門家の方が「郵趣」誌上に詳細を解説してくださることでしょう。

※:出典 解説・戦後記念切手II「ビードロ・写楽の時代」P.242より(内藤陽介著)

 

 

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July 09, 2019

防府切手のつどい2019夏

 年3回開催ですっかりお馴染みとなりました切手のフリーマーケットです。アオヤマスタンプ(広島)とパインスタンプ(福岡)の専門店2店とともに、広島県・山口県・北部九州の郵趣家による15店のテーブルが楽しめます。是非、ご友人やご夫婦で連れ立ってお越し戴き、切手・コイン三昧の1日をお楽しみ下さい。

日 時:令和元年8月4日(日) 9:30~15:00
会 場:デザインプラザHOFU 1階クラフト展示ホール
入場料:無料
主 催:公益財団法人 日本郵趣協会 中国四国地方本部
    公益財団法人 日本郵趣協会登録防府支部
駐車場:専用駐車場完備

<お問合わせ>
齊藤 智(さいとう・さとし/支部長)
TEL 090-1684-2860/0835-38-4794 (夜間)

参考)会場詳細はこちらを参照ください。
   http://www.dphofu.or.jp
予告)次回は12月1(日)に同じ会場で開催予定です。

 以下、私(椙山)の準備品の一部をご紹介します。恒例のなんでも1点30円均一のカバー・はがきを段ボールで5個程度持参するほか、フレーム切手使用済、初日印付き小型シート、各種記念押印タトウ類も多数用意しています。これらも原則としてなんでも1点30円均一の予定です。

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 また、今回は全世界対象のマキシマムカードを500枚以上ご用意しました。通常、300〜500円するものですが、これも1枚50円均一で放出します。テーマチクやトピカル収集家向けにセット崩しにも応じますのでどうぞお楽しみに!。
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June 27, 2019

高級感のある横向き郵政はがきを切望

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 1枚70円の国際はがき(外信はがき)の紙質と淡いベージュの色味がたいへん良いので記念押印台紙がわりに重宝しています。今年10月に予定通り消費税が10%に上がると国内はがき料金も現行の62円から63円になります。そうなると国際はがき料金との差はわずか7円まで圧縮されます。市販品でも和紙の高級な私製はがき用紙はありますが、それに別途切手を貼るくらいなら、最初から国際はがきを使った方が手間がかからない分割安感があります。郵便番号枠もないので郵趣家にとっては押印スペースもその分広く記念押印にはもってこいです。

 いっそこのことお値段は70円くらいしてもいいので、国際はがき並の紙質で横向きの郵政はがき(官製はがき)を発行していただきたいです。今の時代、郵政はがきに縦向きしかないこと自体が不便です。これは何も郵趣に限りませんで、若い世代は横向きの方が便利に感じるはずです。第2種郵便単独では大赤字だというのも意外とそれが敬遠されている原因のひとつかもしれませんよ。

 

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はがきの表面記載制限の話

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 昭和52年と53年、ほぼ同時代に差し出された20円駅鈴はがき2枚、その意味するところはおわかりでしょうか。同じ「一枚のキップから」印、栃木駅の方が間違いで、下部の印影が欠けている盛岡駅の方が正解です。答えはかつてあったはがきの表面記載制限である下部1/2以下を守っているかどうかです。
 栃木の方は違反なので本当なら不足料金を取られているべきもの。一方の盛岡はこれが見事に下部1/2きっかり(笑)。最初は押し方が下手で印影が欠けただけかと思ったのですが、同じ差出人さんのはがきが何通も出てきて、いずれも同じ押し方だったことから意識的な欠け押しだと気がつきました。

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 実際には下部1/2以上でも見逃されている事例の方が多いものの、知識としてはほとんどの人が知っていました。上田駅の使用例の通信面にはこのように書かれています。”この葉書不足30円とられましたら、ほんとうに申し訳なし。”・・・差し出す直前になって気が咎めたらしく、一文を抹消し宛名面に30円切手を加貼しています。規定違反だと封書扱い(当時は50円)になるからです。実際は30円では済みませんで、不足料30円+手数料20円の50円を追徴されることになりました。その実例を合わせてご覧いただきます(現在は手数料はなくなり不足料実費のみです)。

 1984年(昭59)4月1日に表面記載制限の大幅な緩和が行われました。はがきについても受取人の住所氏名郵便番号が明確に判別できるならばこの限りではないとの規定が加わったことで事実上の自由化となりました(外国郵便はがきは従前通り1/2以下です)。下部(または横向き使用の場合は左)1/2制限の歴史が長かったため、今でもそうだと思い込んでいる高齢郵趣家がいて驚いたほどです。

 規制がなくなったおかげで図のような使い方も当たり前になりました。この6月24日に惜しくもご逝去された大沢秀雄さんが、かつて新千歳空港からご恵送くださった一枚を追悼の意味を込めてご覧いただきます。合掌。

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June 25, 2019

MJ展2019

 福岡アジア美術館のMJ展を参観してきました。あのマイケル・ジャクソンを全国の作家さんたちがおのおのの抱くイメージで作品化したものです。それらファンアートが350点。また、全国のコレクター有志によるMJグッズコレクションも250点を一挙に展示する過去最大級の展覧会です。

 いつもはそれぞれの分野で芸術に向き合っているアーティストたちが、ファンアートというと(理屈抜きで)対象物が好き!という強烈な熱量を発します。皆さん子供時代に戻ったかのようです。技術の上手下手を超えて伝わる熱い気持ち、ファンアートはそこが魅力です。

 今回が通算2回目の開催とのこと。ぜひ第3回、第4回と続けていってくださるようお願いしてきました。

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 大量に無料配布された大判はがきサイズのフライヤーに最寄り局の博多リバレイン内郵便局の和文印を記念押印していただきました。今回ご紹介する押印台紙はいずれも表面のコーティングが強く、消印のインクが浸透しない可能性がありましたので意図的に満月消をお願いしました。

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 フィギュア作家さんが作られたMJ人形の写真カードです。カード右側に”MJ展のあゆみ”を写真合成しました。ご一読ください。

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 このポストカードもイラストレーターさんのフィルターを通すとMJもこんなイメージになる・・・という好例です。

 ありがたいことに写真撮影OKでした。この展覧会の模様を約20枚の写真でご覧いただけるようfacebook内に写真アルバムを作りました。下記URLにアクセスしてください。

https://www.facebook.com/profile.php?id=100034848790031&sk=media_set&set=a.147145636457062&type=3&uploaded=19

 

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June 20, 2019

興亜建国博覧会

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 山口県山口市関係だからという理由でebayで落札したこのポストカード、落札はしたもののネットでは詳細がさっぱりわかりません。そこで奥の手の山口県立山口図書館のリファレンスサービスさまにお願いしました。相変わらず見事なリサーチで、ものの小一時間で以下のように詳細が判明しましたのでご報告いたします。

(前略)末次海軍大将を名誉総裁に、武井山口県知事を総裁に、白銀防長新聞社長を会長に、高橋山口市長を協賛会長とし、軍官民各方面の後援を得て皇紀二千六百年記念「興亜建国博覧会」を陽春四月十二日より五月十三日まで三十二日間、湯田競馬場を第一会場、県立博物館を第二会場として挙催し、左の如き十余の独立館を施設(後略)
(出典:防長年鑑 昭和15年度新版 防長新聞社/口絵写真およびP.23)

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 不鮮明なので判読しにくいものの、山口郵便局が第一会場に臨時出張所を設けて小型印を押印したことが読み取れます。
(防長新聞縮刷版 昭和15年4~6月から4月13日の紙面)

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 昭和十五年四月、防長新聞社主催の興亜建国博覧会が、湯田競馬場を第一会場とし、県立教育博物館を第二会場として開催された。
 第一会場には陸軍館、武勲館、ジオラマ館など、新しく建物も造られて盛会であった。その内容は満州事変からすでに一◯年近くたち、戦争への道を進んでいた日本であったので、たいへん戦時色の濃いものであった。
(出典:ふるさとの思い出写真集82 明治 大正 昭和 山口/P.124, 125)

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 以上の他に、山口市公報 昭和15年5月15日発行の第14号P.8~10にも関連記事が掲載されています。

 最初、ポストカードを見た時、背景の山並みが東鳳翩山のように思えたのは当たりでした。
 また、博覧会を開催するにあたり、それなりの広い土地が必要のはず・・・それが湯田競馬場と記されていたので、これもまたああやっぱりと納得でした。今の山口市泉町、コープことといずみ店や米沢園芸山口店があるあたりにかつて競馬場があったのです。往時を偲ぶものは何も残されておりませんので、ほとんどの方がご存知ないと思います。1933年(昭8)から1938年(昭13)までのわずか5年間だけ競馬が行われました。1939年(昭14)に廃止となり、興亜建国博覧会はまさにその翌年に競馬場跡地を利用して開催されたものでした。

 

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May 30, 2019

瀬田川令和大橋

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堀本稔さんからご恵送いただきました。いつもありがとうございます。

https://www.facebook.com/tetsutarosugiyama/posts/2311276335618011

 

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May 27, 2019

日本・フィンランド外交関係樹立100周年

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 初日カード・カバー作りのマイスター山内和彦さんからご恵送いただきました。私が温泉・サウナ・お風呂関係も収集していることを考慮していただいたものと思います。ありがとうございます!。

 たった今気がついたんですが、ひょっとして日本最初のサウナ図案切手(正刷切手)では?。

 なお、山口県立萩美術館・浦上記念館で開催中の「フィンランド陶芸展」「マリメッコ・スピリッツ展」の公式ポスター、ポストカードなどとのコラボ郵趣品もfacebookに公開しています。それらも含めて下記URLにアクセスしてください。

https://www.facebook.com/tetsutarosugiyama/posts/2307242009354777

 

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May 16, 2019

平成と令和の判別

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 湯浅英樹さんからご恵送いただきました。私もfacebookで予言していました通り、平成時代と令和時代の判別が困難な状況が生じています。

 平成元年5月15日発行・ふるさと切手沖縄版「守礼門」に、令和元年5月15日付の牧志郵便局の風景印でお送りいただいたものです。牧志局は平成4年5月15日に図案改正されていますので区別ができます。
 それ以外にももうひとつ区別ポイントがあります。それはカシェの表記です。ふるさと切手の発行が始まった平成元年は「地方切手」と呼称していたからです。世界各国の「地方切手」は、使用を地方に限定したもの。全国で使えるものにはふさわしくないことから財団法人日本郵趣協会(当時)が「ふるさと切手」なるネーミングを提案、翌1990年(平成2年)から郵政もこの名称を正式採用しました。つまり、平成元年にはまだ「ふるさと切手」なる呼称は存在しなかったのです。これが判別のポイントです。

 平成と令和の判別困難な時代がこれから約30年続きます。悩ましくかつ面白い時代になりそうです。

(参考・出典:ビジュアル日本切手カタログ Vol.2 P.14)

 

 

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