変形シート

August 13, 2017

豹変したスペイン切手

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 2014年以降のスペイン切手は豹変しました。偽造防止目的と言われている「ñ」(エニェ)の穿孔あるいはエンボス加工が施されるようになり、ここ数年は全ての記念切手が何らかの変形切手・変り種切手であると断言できるような状況です。いつアイデアが枯渇するのかと心配ですらあります。

 そのスペインがまた奇抜な切手を発行しました。1960年代の世界的事件を収めた変形シートです。切手も変形、シート自体にも不思議な穴あけ加工がされている摩訶不思議なアイテムです。
 取り上げられている題材のうち、アメリカのケネディ大統領、アポロ11号の月面着陸は日本でも有名ですね。1967年・世界初の心臓移植、1968年・フランス五月革命はいまひとつピンときません。特に五月革命は実質的に失敗で、日本への影響もほぼなかったので、これを世界的な出来事だと取り上げる感覚そのものが理解しにくいです。

 今後、1970年代も発行されるようです。はてさて、いったいどうなりますことやら・・・


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October 19, 2014

都市伝説? イランの愛知万博切手

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 郵趣ウィークリー紙第29号(2005.7.22)に、愛知万博会場で販売されていた不思議な小型シートの件が報告されています。イラン館で販売されていた万博記念小型シートは、シートの左上と右下の耳紙がハサミで切り落とされていたというものです。投稿者さんが現地で小耳にはさんだ理由は、その部分にはモリゾーとキッコロが描かれており、その使用許可を博覧会協会から得ていなかったため、会場内で販売するならその部分を切り取るように言われての処置だったとのこと。
 昨日参観したスタンプショウはかた2014の販売ブースでその切り取り例を発見したので入手してきました。もっとも、ハサミで切り取るだけなので、誰でも後から作ることはできます。これを面白いと思うかどうかはあなた次第です。

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May 17, 2014

エジプト革命13年のシート構成

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2014051702 スタンプショウ=ヒロシマ2014の切手商ブースさんで上図左のシートを拾いました。1952年に起こった自由将校団によるクーデターから13年を記念し、エジプト(厳密にはシリアと合併したアラブ連合共和国)が1965年に発行した縦ペアです。切手自体からして8cm角もあるので、その縦ペアですから小型シートにしてもかなりデカい。しかも上・右辺はハサミで手切りしたかのような不自然さ。単片2枚でフルシートなんて、カナダが2010年に発行した$10シロナガスクジラ(普通切手)くらいしか思い出せません(右)。
 帰宅してさっそくミッヘルカタログを開きました。さすがミッヘル、9面シートだったことが図入りで詳しく説明してありました(上図右)。これを郵便局の窓口で切って売ったらしい。購入した縦ペアは未裁断シートの左下縦2連だったということです。どうりで耳紙のエッジがふらふらなわけです。

2014051703 切手製造技術が未熟だったせいか、かつてのエジプト切手には他にも不可解なものがあります。1983年に発行された「世界遺産会議」3種横連刷にはフルシートが存在しないようです。印刷後に何やら不具合が見つかったようで、最初から左10組、右5組のブロックにバラした状態で販売されました(左)。
 これらも広義の変形シートに含めて分類したいと考えています。しかし、他に類例がないまさしくユニークな存在ゆえ、一体どのような扱い、説明をすべきか悩ましい限りです。

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July 09, 2013

ペトロドボレツの噴水(ソ連・1988)

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 フィラメイト7月号に面白いシートが掲載されていたのでお勧めしておきたいと思います。
 中央の縦目打を挟んで横2連でフルシートになる変わった構成です。寸法はフルシートで縦80mm×横281mm。左右対称のため切手の並び方も左右では逆になっています。真ん中で半裁したものは小型シートとして単体でも流通しています。

 小型シートが横並びで販売された例というのは当たり前のことながら少ないです。類似例ではサントメプリンシペが2002年に発行した「ロートレック切手帳」(下図左)が近いでしょうか。なお、念のために確認を取りましたところ、つながった状態では連刷シート等ではなくあくまでも切手帳とのことでした。しかもテートベッシュ構成です。
 それ以外ではほんの昨2012年、ソロモン諸島が24種もの大量発行をしたマスター・シートも近いかもしれません(下図右)。シートの中央に目打が施されていてやはり左右に分割できます。未分割の状態では5種連刷シートで販売されるとともに、切り離して左は4種連刷シート、右は単片1種を納める小型シートとして別々に販売もされています。

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 そんなイレギュラー構成のシート例の始まりともいえるのがこのペトロドボレツの噴水です。変形シートのさらに変形構成シートという変り種です。面白切手に興味をお持ちの方はぜひ入手されてください。フルシートで980円という値段も適価だと思います。

参照先 http://www.yushu.co.jp/shop/g/g557883/

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October 19, 2012

見落としていた変形小型シート

Photo_2 もう先月のことになります。9月末に開催された第30回全国郵趣大会in小倉でひょっこり入手しました。額面50Frと同額の50Frの寄附金が上乗せされた聖母子を描くルクセンブルグの小型シートです(無目打)。
 シート地の4つの角が丸くカットされていることから変形小型シートの一種だと解釈しています。非常におとなしい変化ではありますが、角が丸くなっているただそれだけのことで通常の断裁機ではこの形状は切り出せないのです。型抜き機でプレスしたものでしょう。
 発行年を確認すると1945年でした。自作の郵趣データベースにはこれより古い例がありません。裏付けを得るためにこうしてブログにアップしているのですが、ひょっとして世界最初の変形小型シートになるのではないでしょうか?。
 70年近く昔の切手なのに今でも150円とか拍子抜けするくらい安価で、なおかつ凹版彫刻の冴えは素晴らしく、これがファースト・イシューなら申し分ありません。

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June 13, 2010

穿孔穴とダイカットのコンパウンド目打

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 今年2010年1月7日にイギリスが発行した「アルバム・カバー」の10種連刷シート、そのうちピンク・フロイドの「対/The Division Bell」をセレクトした10面シートが3月6日に発行されました。ご覧の通りともに変形シートなので、それ自体も収集する意義があるのですが、よくよく眺めてみますと非常に面白いことに気付きました。ポイントは、これら連刷シートはセルフ糊式ではなく伝統的な裏糊式だという点です。下に単片の表・裏を示します。
 伝統的な穿孔穴式と円弧状のダイカットが連なっています。赤矢印の部分がそうで、レコード盤が顔を出しているデザインに添ってスリットが施されています。目打針の間にダイカット刃を植え込んで同時に打ち抜いたのか、あるいは別工程(2工程)で作業されたのか詳しく知りたいところです。

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 目打穴とダイカットが直接連続しているパターンなんて想定外でしたので、自分の郵趣データベースでも項目の設定自体がありません。ですから、これが世界初のコンパウンド例なのかどうかの確認ができていません。しかし、前例があったとしてもそうは多くない感触があります。専門的過ぎる話なので郵趣誌の連載記事では取り上げませんでしたが、今月末発行の7月号の世界新切手ニューズ欄にはピンク・フロイドの連刷シートが掲載されます。興味のある方はぜひお早めに入手されてください。

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May 12, 2008

ペラナカン博物館のコレクション

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 アイアイスタンプさん(郵趣5月号P.37参照)からオファーを頂き、二つ返事でこの賑々しい小型シートを譲っていただきました。いつもありがとうございます、オファーは常時大歓迎です!。
 2008年4月8日にシンガポールが発行した「ペラナカン博物館のコレクション」という名のポーチ型変形小型シートです。変わっている点はもちろんそれだけではありません。中央の$5切手の刺繍柄部分に細かいビーズ玉(キャビア・ビーズと言うそうです)がみっちり貼り込まれています。
 ペラナカン文化とは中国系とマレー系が混合して生まれたハイブリッド文化のことだそうです。シンガポールの旧アジア文明博物館第1棟が4月26日にペラナカン博物館としてリニューアル・オープンしたのに合わせての切手発行かと推察されます。そのペラナカン文化の代表である刺繍とビーズ細工を取り入れたものだそうです。わかりやすい発行目的ですね。
 ホルダー(二つ折りタトウ)に記載されていた説明文をそのまま文末に転載しますが、重大なミスがあります。「世界初のビーズ(貼り)切手」だと謳っていますが、これは完璧な間違いで、正しくは下記の通り世界で5番目です。いつもはホルダーは捨ててしまうのですが、この記述ミスがあるため、あえてコレクションに残しておくことにしました(笑)。
 なお、魚卵系模様が生理的に苦手な人は特に避けた方がいいかもしれません。ビーズが小さいぶん、ぎっしり感が非常に濃密だからです。

1 スワロフスキー・クリスタルの世界SS(オーストリア/2004年)
2 花火SS(オーストリア/2006年)
2 同上(中国香港/2006年)
2 同上(上記2国の同居型SS/2006年)
  ※「花火」はオーストリアと中国香港の共同発行&同時発行
5 ペラナカン博物館のコレクションSS(シンガポール/2008年)

 A distinctive aspect of Peranakan culture is its exquisite beadwork. Reputed for their creativity and refinement of workmanship, Peranakan ladies (nonyas) used brilliantly coloured miniscule glass deads to create intricate designs on anything from slippers to tobacco pouches. The beaded wedding purse as depicted in this unique pouch-shaped Collector's Sheet in an excellent example of the intricate Peranakan handicraft, which also features the world's first beaded stamp! Tiny "caviar beads" are manually affixed onto the $5 stamp to re-create the delicate texture of Peranakan beadwork.

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April 12, 2008

デビュー

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 スウェーデン郵政の報道発表によると、ウェブデザイナーから切手デザイナーに転身したJenny Burman女史のデビュー作品とのふれこみ。新人さんのうちからこんなに持ち上げられて大丈夫なんかなあ?。俺なんざデザイナーとしての仕事よりコンクリートの配合を試したりオービタルサンダで研磨したり、すっかりドカタ派になってますが。ええ、もちろんうらやましくて書いてますよ(笑)。
 同時発行された昆虫3種のコイル切手のうち、テントウムシを描く1種のみが図のように6面建てで限定3万シート発行されました。売価も額面合計33クローネのところを5クローネ増しの38クローネで販売されました。無額面切手・郵便等級表示切手の類だと、こういう割増販売も見過ごしやすくなる点に要注意ですね。また、シート左下のドットは目打穿孔穴でテントウムシを象っています。ですから穴開き切手の一種ということにもなります。
 3種のうちこれだけがオフセット印刷で他の2種はいかにもスウェーデンらしい凹版印刷です。一般に安価と言われるオフセット印刷なのに割増販売ってどうよ?みたいな気もしますが、風合いとしては意識的に多色凹版印刷の趣を醸し出しています。オフセットでもここまで表現力がありますよ、という意図でしょうか。

※興味のある方は郵趣4月号P.78を参照ください。
 または同号の見本誌はこちらから申し込めます(本文末を参照)。

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March 18, 2008

本家カナダの「赤毛のアン」

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 先日、日本郵便の「国際文通グリーティング(赤毛のアン)」発行の報道発表がなされました。今年の共同発行相手国はカナダということで、さっそく同国郵政サイトにアクセスしたものの、やや肩すかしでした。いわく「details誌(同国の郵趣広報誌)に詳しい紹介記事があるので郵便受けを開けてみなさい」と。で、帰宅したらホントに私んちにもdetails誌が届いていました。ありゃま、ほんとだ!。
 さて、本家カナダの「赤毛のアン」切手の呼称は"Anne of Green Gables"となっています。10面ペーンの切手帳の他、上図のような変形小型シートも発行されます。この小型シートのみ横ペアの中央目打部分にカエデ型の目打穴が穿孔されます。また、絵はがきやメダルなども発行されるとのことです。委細は同国郵政ホームページの発表を待て!。
 この調子だと来年の国際文通グリーティングも日本アニメネタでテーマは「フランダースの犬」、そしてもちろんベルギーとの共同発行でしょう!。ベルギー本国ではもともとこの物語はあまりメジャーではなく、実は日本アニメの輸入・放送のおかげで一般に認知されたそうなので、ふさわしさに遜色はないのでは?。ってな勝手な予想が、まぐれでもいいから当たんないかな。

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August 18, 2007

現代美術:ヘルマン・ニッチュS/S

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 郵趣8月号の連載記事に取り上げられなかった補遺です。

 オーストリアが発行した表題の小型シートは変り種度のレベルがかなり高いです。まず、目打ですが、これは白抜き印刷であって実際に穿孔はされていない擬似目打です。ドローイングの黒い描線が、この目打穴風の図柄の上を通過していることではっきりそれとわかります。他の国々の先例でも、擬似目打部分に絵柄を重ねること(オーバー・レイ)はほとんどなく、あたかも目打穿孔されているかのように絵柄も白抜きにすることが多いのですが、本例は意図的にそれをしていないものと思われます。もっとも、このデザインの場合、黒版から目打穴部分だけ抜くと、描線の勢いを削ぐデザイン上の欠陥もさることながら、実際に印刷する時に刷り合わせが面倒になることも問題なのですが。
 さらに、目打穴風図案の中には額面数字がありません。よく見ると、題字の右側に「100」とありますね。これが額面で100ユーロセントの表示です。ですから、目打も実際に穴は開いていないし、額面表示もシート地部分(のように見える場所)に表示してあることから、小型シートのように見えて小型シートではなく、これ全体が無目打の単片切手であるとも言えるのです。オーストリアほどの国が、ここまでトリッキーなことをやるのも相当面白い現象だと思います。
 ヘルマン・ニッチュ自身が原画制作だけでなくデザインまで行ったとすれば、そしてかのようなトリックを意図的に仕込んだのだとしたら、ひょっとすると彼自身もフィラテリストではないか?、とさえ思われます。

 ついに$1=114円台に突入しましたね。タイミングを見計らってアメリカの業者さんへ色々まとめて注文を出しましょうか。

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