私設郵便

December 08, 2013

フィルポスト・メーリングセンター専用切手

Phlpostmc

 2013年5月29日、フィリピンでPHLPOST MAILING CENTERと表記された専用切手9種が発行されました。民間郵便会社専用切手で、同社の郵便取扱所でのみ販売されているそうです。それにしては100pのみ会社ロゴ、それ以外はマニラ中央郵便局の建物を描いた図案で、完全な民間私企業と言うには違和感がありますね。フィリピン郵政の輸送などの特定部門を切り離して独立させた子会社のような印象を受けます。日本で例えれば日本郵便輸送株式会社さんのようなものでしょうか?。
 リサーチが不十分で(というよりフィリピンは問合せのメールを送ってもまず返事が来ない)郵趣1月号の担当連載記事には間に合いませんでしたのでこちらでインフォメーションをいたします。要確認です。何か情報が得られれば追加報告します。

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December 16, 2007

グレートビター湖のローカル郵便

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 イイダバシくんがまたまた面白アイテム詰め合わせセットを送ってくれました。その中でも出色のカバーを2通ご披露します。"The Great Bitter Lake Locals"と呼ばれているものです。
 1967年6月5日に起った中東戦争(六日間戦争)により、翌6日からスエズ運河が閉鎖されました。偶然航行中だった14隻の貨物船が、同運河の一部であるグレートビター湖に足止めを余儀なくされました。じきに砂漠の砂が甲板に降り積もったことから、この14隻は「黄色い船団」(The Yellow Fleet)と呼ばれました。
 ところが停戦後にスエズ運河そのものが軍事境界線となったため、運河が再開される1975年まで約8年間閉じ込められる結果となってしまいました。その間にクルーによってさまざまなカバー類が製作されました。
 上掲はそのひとつ、チェコスロバキア(当時)のM/S LEDNICE号の証示印押しカバーです。郵便切手を模したラベルはゴム板を手彫りしたハンコを押した紙片で、さながらイモ判の様相を呈しています。粗末な作りですが、この風合いにこそ味があるとわかる感性が郵趣家には必要でしょうね。船長の直筆サインがあり、郵便物を引き継いで航行したと言われるM/S LEDMELAGA号の証示印も左上に押されています。日付が1974.6.6とあることから、閉じ込められてから7周年を意図したものでしょう。
 そして1975年に講和が成り、14隻のうち自力航行できた西ドイツ(当時)の2艦M/S Münsterland号とM/S Nordwind号が5月24日にハンブルグに帰港しました。その時の記念印が押された記念カバー(はがき)が下図です。帰還時には3万人もの大歓迎を受けたそうです。

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 この当時(1975年)、私はやっと切手収集を始めたばかりの中学生で、グレートビター湖におけるこれらローカル郵便に関する記憶はまったくありません。仮に見聞きしたところでまず理解はできなかったでしょう。しかし、長じて後も郵趣雑誌類でこれらの記事を読んだ記憶もなく、日本の郵趣メディアはこれらを報道しなかったのではありませんか?。足止めを食らった14隻の中にたまたま日本の船が含まれていなかったせいもあって関心がないに等しく、そんな遠いスエズ運河の地域紛争よりも、日本国内の沖縄切手投機騒動でそれどころではなかったのかもしれません。往時をご記憶の方、どうかコメント欄で委細をご教示ください。
 しかし、西欧人はこういう時にすぐに記念カバーとかハンコとか作りますなあ。もちろん、その売り上げ程度では対して大きな商売にはならないでしょうが、そういうフィラテリック・アイテムを作る行為自体に意味があるかのようです。坂東収容所切手然り、ボルデンブルグ捕虜収容所切手もまた然り・・・・・・これも郵趣文化の一側面なのでしょう。

 なお、留め置かれた14隻は以下の通りです。
・MS Nordwind (West Germany)
・MS Münsterland (West Germany)
・MS Killara (Sweden)
・MS Nippon (Sweden)←え?、ニッポン号っすか?!
・MS Essayons, ex Sindh (Norway)
・MS Agapenor (UK)
・MS Melampus (UK)
・MS Scottish Star (UK)
・MS Port Invercargill (UK)
・SS African Glen (USA)
・MS Djakarta (Poland)
・MS Boleslaw Bierut (Poland)
・MS Vassil Levsky (Bulgaria)
・MS Lednice (Czechoslovakia)

(出典・参考/The Great Bitter Lake Locals

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August 24, 2004

イギリス郵便ストのクーリエ・ラベル

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 「英国病」という言葉を耳にしたことがありますか?。現在では想像しにくいことですが、1970年代のイギリス郵政は、ことあるごとにストを打っていました。上図は最も有名な1971年1月に決行された郵便ストの時に、民間クーリエ郵便業者によってあまた発行された郵便切手もどきのラベルのひとつです。
 郵政当局のかわりに実際に郵便集配業務を代行した例は少なく、収集家目当ての使用実体のないラベルの濫発例ばかりが目立ちます。私も一時はコレクション買いなどをして一応は取り組んだものの、じきに「こりゃあ集めても全く無意味だわ!」とわかり、早々に打ち止めにしました。1969年発行の日本切手、切手趣味週間「髪」をそのまんま流用したこの2種だけは何となく手許に置いています。その流れでFDCも手に入れました。もちろん、こういう記念品カバーばかりで実逓使用例は一度も見たことはありません。
 これだけでTHE ENDにしてしまうのもクヤシイ気がしたので、ストの時に日本から差し出されたイギリスあての外信便も手に入れました。鹿児島県で差し出され、福岡の博多局でストップがかかり、その旨の付箋が付けられて差出人に戻されたものです。これをもって本当に終わりにしました。

 切手収集の場合、その時々に適切な情報が得られるとは限りません。むしろ何の資料もないことの方が多いのです。実際に集めてみなければわからないので、海のものとも山のものとも知れないけれど、とりあえず取り組んでみる。で、収集してみたら意味のないことだったと後でわかる場合があります。それもまた恐れずに、です。フィラテリストはチャレンジャーでなくては。

(購入参考価格:ラベル2種とFDCのセットで1000円)

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