鹿児島県

March 12, 2017

昭和10.10.10から12.12.12

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 昭和10年10月10日を皮切りに12年12月12日までの2年間にわたってゾロ目印を押印し続けたはがきを入手しました。筆跡や裏書きを観察するに、どうやら当時、七校(しちこう。今の鹿児島大学文理学部)に勤務していたらしい外国人教員が自作したもののように思われます。名前はAd Engler、読みは表書きにあるように「エングレル」さん。もちろん、現時点では人物の詳細も、実逓かどうかも判然としません。
 戦前の鹿児島県においてわずかながら数名の郵趣家がいた痕跡が残されています。日本人でありながらすでに外国の切手カタログを使っていたらしい人物すらいたようです。欧米からのお雇い外国人が少なくなかった当時、彼らが郵趣を日本に持ち込んだと伝えられており、これもその実例のひとつであろうと思われます。現地の郵趣家の方々にはぜひエングレルさんの身元調査をお願いしたいです。

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March 11, 2017

帆船日本丸が重要文化財に

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 表題のニュースに接し、確か植田総一先生から引き継いだものの中に日本丸関係品があったことに思い至りました。鹿児島大学水産学部の名誉教授にして練習船かごしま丸の船長として学生さんたちを連れて全世界を航海された植田先生。ご存命中に当時の財団法人日本郵趣協会鹿児島支部の支部長をお願いしていました。
 先生がお亡くなりになり、遺品コレクションの中から私もこの一通を引き継ぎました。練習帆船日本丸・海王丸50年記念切手(1980)の初日カバーに両船の事務印(接受)を押した初日カバーです。特印以外は郵便印ではなかったためでしょう、どなたも手を出されないまま売れ残っていました。日付も切手発行日に合わせて後日調整されたものでしょうが、しかし、旧日本海軍出身の植田先生ならではの海運人脈がなければこのカバーは作れません。唯一無二のアイテムと思い、植田先生の思い出とともに大事にコレクションしています。

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December 23, 2016

絵馬型合格祈念はがき

 九州ではおなじみの新年恒例企画です。120円切手を貼ればそのまま郵便で送ることができます。受験生の応援にどうぞ。

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November 22, 2016

ポスパケット専用ラベルのリユース

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 今年2016年(H28)10月末で制度廃止になったポスパケット、その専用ラベルの”第2の人生”を発見しましたのでご紹介いたします。
 パスパケットのかわりに個人利用にも門戸を開いたゆうパケット。旧ポスパケット専用ラベルは流用使用するようにとのことでしたが、新しいゆうパケット専用ラベルの配給は思いの外順調だったようです。その結果、旧ポスパケット専用ラベルが大量に余ってしまいました。多くの局は廃棄処分されたようですが、さすが地元の山口中央郵便局は手堅いです。ポスパケット表示部分を抹消し、定形外郵便物用の宛名ラベルとしてリユースしていました。
 そのタイプは2種。ひとつは※印を連続印刷してポスパケット表示部を抹消していました(左)。もうひとつは白地のタックシールを細長く切って上貼りして抹消していました(右)。後者の方が手間がかかるようで、用意されていたのは大半が前者でした。
 私が発見したのが11月7日、山口中央郵便局のゆうゆう窓口脇の小さな作業台の上にリユースラベルが”ご自由にお使いください”状態で置かれていました。興味のある方は是非有効活用なさってください。

 下は記録用に作成したタックシールタイプの使用例です。山口中央28.11.10 12-18→鹿児島東28.11.11 12-18。

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November 01, 2016

明治維新150年/薩長同盟

2016103102 山口県と鹿児島県で共通のフレーム切手が発行されました。ふだんはフレーム切手に冷淡なのですが、発行枚数が両県各2,700シートしかないので、県民としてなかば義務感で買い出しに萩に行ってきました。2018年の明治維新150年を控え、ストレートに肖像を主題にしている切手は使い途があるだろうと踏んだからです。

 予定数を確保したところで、せっかくなんで松陰先生にご挨拶しておこうと思いまして松陰神社にお参りしました。境内には岸信介が揮毫した「薩長土連合密議之處」の石碑があります。この碑の存在を知らない山口県民も少なくありません。ましてや土州坂本龍馬、長州久坂玄瑞の両人に比して薩州田上藤七の名は鹿児島県ですら”誰それ?”状態です。
 田上氏については南日本新聞社の「さつま人国記」”萩を訪ねた薩摩藩士・田上藤七”に詳しいのでそちらを参照ください。

http://373news.com/_bunka/jikokushi/kiji.php?storyid=275

 いずれにせよ1868年の薩長同盟のフォアランナーとなる事跡ですから、これもせっかくなのでiPadで撮影し、近くのセブンイレブンさんではがきプリントし、最寄りの萩松陰神社前局の風景印を押して初日マキシマムカードに仕立てました。

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 1シート10枚を使った中で、自分用には”薩長同盟の内容を記した木戸孝允の手紙(坂本龍馬裏書)”を残しました。木戸孝允さんはけっこう難しい性格だったようで、薩長同盟が本当に履行されるか不安で、わざわざ坂本龍馬に手紙を送り朱で裏書きしてもらってその信用保証としました。それがこの図案です。キャプションにあるように宮内庁の所蔵品のため、実物はいまだ目にしたことがありません。

 記念押印後に局員さんがさっと出してくださったのが下の風景印の案内書です。風景印を集印して回っていると、このようにごくまれに案内書をくださる局があります。ここまでしっかり準備している局は率直に誉めたいと思います。

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 またまたせっかくなので局員さんにトピックをお話ししました。「使用開始日は昭和50年7月20日となっているのに図の日付は7月21日になってるでしょ。なぜだかわかりますか?」と。先代局長さんの時代のことだとかで、居合わせた局員さんはどなたもご存知ありませんでした。
 答えは7月20日は日曜日だったから。手違いで日曜日を使用開始日にしてしまったので、やむなく翌21日の日付で押印してお届けする旨のお詫び状が今に伝えられています。
 なお、図案者の入江生一さんとはどういった方なのかも局長さん不在でわかりませんでした。帰宅してネットでググってもヒットしません。ひょっとすると蛤御門の変で戦死した入江九一ゆかりの方でしょうか?

 松陰神社宝物殿の至誠館では今流行りのピコ太郎ならぬヒコ太郎の企画展をやっていました。今年は前原一誠が中心となった「萩の変(前原騒動)」から140年です。これを記念して松陰神社宝物殿至誠館では企画展「前原一誠と萩の変」が開催中でしたので、これもしっかり参観してきました。
 その入場券半券を洋1封筒に貼って郵趣記念品を作りました。風景印は萩松陰神社前局と萩局の2局を揃えてみました。
(彦太郎は一誠の通称名です)

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July 01, 2016

阿知須「いぐらの館」(旧中川家住宅)

2016063001 かつて鹿児島県に住んでいた頃、旧市来町(現いちき串木野市)の郷土資料を読んでいた時、周防国阿知須浦の某廻船商が、ご禁制の熊の胆(くまのい)を密かに持ち出そうとしたので所払いに処したとの記述を見つけて大変驚きました。藩政時代には既にはるか薩摩国まで海運業の商域が広がっていたのかと。
 今回取り上げます旧中川家もまた同じく廻船業で財を成した商家です。海鼠壁(なまこかべ)も鮮やかな建物は居蔵造りと呼ばれ、それが現名称へと引き継がれています。

 当HYPER Philatelistブログでもたびたびご登場願っている日本占領軍郵便研究の第一人者にして郷土史研究家の中川進さん、そのご本家にあたるのがまさにこの旧中川家住宅こと現いぐらの館です。世間は狭いものです。
 公共への寄贈といっても話はそう簡単ではありません。受け入れる側がウンと言わなければ話はまとまりません。平成の大合併の少し前、中川さんご自身が旧阿知須町時代に寄贈にあたっての実務を取り仕切られたと直接伺っていました。ですから、本来ならもっと早いうちに伺っておかねばならない場所なのです。
 現在は郷土資料展示や市民イベント会場としても活用されていて、訪問日当日も絵画作品の個展が開催されていました。
 記念スタンプの類はありませんが、ポストカードが4種無料配布されています。許可を得て全種いただき、絵柄に合わせて最寄り局である阿知須郵便局の風景印と和文印を押してきました。特に下の一枚は風景印とのアングルが一緒でベストマッチングだと思います。

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 残り3種のポストカードもお示ししておきます。

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[阿知須郵便局の風景印について]
 2013年(平25)4月1日に現行図案に改正されました。これは同年7-8月の第16回日本ジャンボリー大会、さらには2015年(平27)7-8月の第23回世界スカウトジャンボリー大会に合わせての図案改正です。それにより、両大会の会場になったきららドームが初めて風景印図案になりました。
 これにいぐらの館、地名の由来となったアジガモ(トモエガモ)、そして街おこしの一環で盛んに作られている「ひなもん」を描いています。
 実はひなもんは阿知須の伝統行事ではありません。もともとは山口市名田島向山地区にある岩屋山地蔵院、そこのご住職の故郷柳川(福岡県)の伝統飾りである「さげもん」が伝わったものです。それを見て感動した阿知須の方々がここ10年くらいの間に始められました。全国的に見ても風景印に取り入れられた中でもっとも歴史が短い地域行事と言えるのではないでしょうか。
 なぜそんなことを知っているかというと、その地蔵院さんこそが我が椙山家の菩提寺だからです。やっぱり世間は狭いものです。

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May 28, 2016

ジンクス

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 私が住んでいた場所は、私がそこを離れると発展するというあまり気分の良くないジンクスがあります。東京都調布市の仙川は駅前が再開発されてすっかりお洒落な街になりました。東京都町田市の鶴川もそうです。東京都狛江市の狛江駅周辺もそうであるばかりか、一時的に駐在していた千葉県富里村もいつの間にか市に昇格していました。これじゃまるで私が地域発展を阻害してる原因みたいではありませんか。

 鹿児島県に移住した時、さすがにそんなことはもう起きないだろうと思いました。
 ところが鹿児島を離れた途端に高速道路が開通し新幹線までできました。
 過去最大級の発展です。

 こきゅこきゅたむたむさん直筆の桜島はがきを見て、さらに発展していくであろうかごっまの未来を強く感じたことでした。ちぇすといけー!。

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October 07, 2015

沈壽官窯に行ってきました

 鹿児島在住の5年間、隣町の串木野市(現いちき串木野市)に住んでいたのに、なぜか沈壽官窯には行ったことがありませんでした。鹿児島を離れて10余年、今さらのように訪問してきました。仕事でさんざん美山には行っていたのに不思議なものです。

▶︎沈壽官窯

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 一緒に行った夷白實さんが、こっちこっちと呼ぶので何だろうと思いましたら十四代の直筆サイン入り「故郷忘じがたく候」があるとのこと。売店のお姉さんも「ほんのちょっと前に(サイン本を持って)来られたんですよ」と笑顔で仰る。見覚えのある十四代の花押がそこにはありました。
 1998年(平10)10月1日発行のふるさと切手「薩摩焼400年祭」の時、初日指定局になった下伊集院局さんで押印処理のお手伝いをしました。その折、局長さんに特にお願いして初日カバーに十四代の直筆サインをいただきました。私の直筆サイン入りカバーコレクションの中でも至宝クラスの一品です。ですから花押を見た瞬間にちょっぴり血圧が上がりました(笑)。

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 さらに昨年の第29回美山窯元祭りのポストカード2種も買わせていただきました。今年も10月31日〜11月3日までの4日間にわたって第30回が開催されます。いい按配に中央部分に余白があるので、郵頼で風景印を押してもらおうかなと考えています。

▶︎第30回美山窯元祭り

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 今回は焼酎飲み用の黒薩摩を購入するのが主目的でした。地元山口県の萩焼はもちろん好きで、それは素朴な淡い土色の器が特徴ですから、薩摩焼はその逆の黒物が好みです。日用使いの楽しみを目当てに、胴の部分がくびれたこのデザインが気に入りました。焼酎好きならピンときたと思います。最初にくびれの部分までお湯を注ぎ、それから自分の好みの濃度になるように焼酎を注いでくださいという意味なんですね。

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 もちろん領収証もいただきました。格式のあるところはやはりちゃんとした体裁の領収証を用意されているものです。もちろんこれも大事なコレクションとなりました。

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August 15, 2015

川内原子力発電所再稼働

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 今回も「なんでも記念カード化計画」を発動しました。このたびのテーマは川内原発再稼働です。本件は単なる時事ネタ、鹿児島ネタというだけでなく、科学史、現代史に通じるものです。かつて鹿児島在住時には薩摩川内市に隣接するいちき串木野市に住んでいたこともあって、原発積極推進派の私としては看過できるものではありませんでした。同県のお友だちにお願いして川内郵便局の風景印を郵政はがき10枚に押印して送ってもらいました。それにカシェを加刷して出来上がりです。キャプションは以下の通りです。

 九州電力は8月11日午前10時半、川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉を起動し再稼働させた。東日本大震災後の新しい規制基準に基づく初めての原発の稼働となる。2013年9月に関西電力大飯原発4号機(福井県おおい町)が停止して以来、1年11か月ぶりに「原発ゼロ」が解消された。同月14日午前9時、発電と送電が再開された。

 また、鹿児島市在住の谷之口勇くんは偶然仕事がお休みだったそうで、前日の勤務後に一晩で表裏のカシェ印刷を仕上げ、当日午前中に原発最寄り局である久見崎(ぐみさき)郵便局まで押印に行った猛者でした。道中、警察の検問を受けるなど天晴れ!です。その1通を送ってくれたのであわせてご紹介します。

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※冒頭の私が作った風景印付きはがきは予備が9枚あります。例によってご希望の方には差し上げますのでご遠慮なくお申し出ください。(お代は要りません)

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August 13, 2015

かごしまみどりの基金・種子付きはがき

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 鹿児島の前夷真由美さんからご恵送いただきました。いまだ日本では数少ない植物の種子をシールしたカードです。前夷さんのお話によると、市民報と一緒に年に一度各家庭に1枚ずつ配られるものだそうです。赤矢印部分に小かぶのタネが水に溶ける紙でシールされています。これに52円切手を貼り、郵便はがきとして送ってくださいました。しかも、前夷さんが原画を描いた串木野浜町郵便局の風景印を押しての発送です(27.8.10付)。私の趣味にどんぴしゃです。ありがとうございます。

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 世界では植物の種子付き切手、はがき類はすでに10種ほど発行されています。その最初が上のオランダ切手「フラワーギフト」(2007.5.1発行)です。カーネーションなど5種の種子をミックスして切手の中央に丸い透明フィルムで貼り付けてあります。赤矢印部分がそれで、わかりやすいようにコンストラストを強めにしてあります。耳紙には、このまま土に植えるようにと栽培方法も印刷されています。
 残念ながら日本では正刷切手での同様例はありませんが、今回のように郵便で送ることで郵趣品化することは十分可能です。ちなみに鹿児島県は1988年(昭63)の鹿児島国際火山会議の時にも桜島の火山灰をシーリングした絵はがき類を発行しています。鹿児島県はこの分野の先進地かも???
 異物混入・添付はもともと民生技術です。うっかり見逃しているだけで、皆さんの身の回りにも既に実用化されたアイテムがあるのでは?。

※解説部分の拡大図を下に掲げておきます。

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