無額面

January 11, 2023

第13回オンライン『郵趣』

2023011101

 今月もあさって13日(金)の21時から開催します。

【テーマ】月刊誌「郵趣」1月号に関連したテーマで以下を予定しています。

・「外国切手最新事情」(スピーカー:椙山哲太郎)
・「鳥図案切手」(スピーカー:川原啓一郎さん)
・「日本切手の壺+1解説」(スピーカー:山口充さん)
※テーマ及びスピーカーは変更になることがあります

 (公財)日本郵趣協会のイベントカレンダーのページにアクセス先が掲載されています。そちらに掲載されているURLをクリックするだけで参加できます。事前にZoomをインストールしておいてくださいね。

http://yushu.or.jp/event/schedule/index.html

 私は巻頭カラー特集記事の無額面切手についてより詳しくお話しします。日本では発行実績がないため、想像もつかない方も少なくないと思います。誌面スペースの関係で割愛せざるを得なかった箇所をオンライン限定でご覧いただきます。

 

 

 

| | Comments (0)

December 22, 2022

HAPPY HOLIDAYSのポストマーク

2022122201

 インクジェット式機械印の広告部とでも言えば日本ではわかりやすいと思います。アメリカ郵政公社は、2022年11月26日から12月30日まで、4種類のグラフィックスが使われます。私宛にも1通届きましたのでご覧に入れます。詳しくは下記URLを参照ください。

https://about.usps.com/holidaynews/

2022122202

 なお、貼られているアフリカンデージー図案のGLOBAL FOREVER切手の発行時 (20220314) の売価は$1.30。今は郵便料金が上がって$1.40になりました。値上げ前に買った人は10c分得した計算になります。これが永久保証切手のメリットです。
 日本にはない郵便制度なのでピンと来ないとは思いますが、郵趣2023年1月号の巻頭カラー6ページ+モノクロ1ページにわたって無額面切手と永久保証切手について執筆しましたのでぜひお読みください。

 

 

 

 

| | Comments (0)

July 21, 2022

無額面切手のお話(後編)

8.永久保証切手の登場

2022072010

 無額面切手にして同時に永久保証であると明確に意思表示したのは、私が知る限りではイギリスが切手発行150年を記念して1989年に発行した1STと2NDのマーチン切手が最初です。それぞれ4枚田型と10枚ブロックの2種の切手帳形式で発行されました。1STは日本で言えば普通郵便、2NDはそれよりちょっと遅い郵便のことです。
 切手発行150年記念の特別な意味合いで、将来、郵便料金がいくらになっても加貼切手不要でこのまま使うことができるとされました。これこそが「永久保証」のコンセプトです。つまり、ユーザーは郵便を出す権利を買っているのであって定額の金額分の切手を買っているわけではないという解釈です。長期的に考えれば郵便料金は値上がりしていきます。一種の先物取引のようなものと言えましょうか。

9.カナダはPERMANENT (パーマネント) 切手

2022072012

 2006年11月、カナダが一挙に7種の永久保証切手を発行しました。印面のアイコンPはPERMANENTの頭文字。発行時は国内あて30g以下の基本料金用切手として51cで発行されましたが、翌年1月には52cに値上がりすることがわかっていました。今買っておけば1cお得ですよ、という意味です。
 ところがカナダはたいへんにえげつなく、以後毎年1cずつ値上げし、そのつどパーマネント切手を発行するという販売戦略を採りました。さすがに付き合いきれないと判断して全種を購入するのは2015年頃でやめました。

10.アメリカはFOREVER (フォーエバー) 切手

2022072011

 カナダに遅れること半年後の2007年4月、ついにアメリカが本格的に永久保証切手の発行に踏み切りました。リバティー・ベル図案にFIRST-CLASS FOREVERと表示しています。ちょうど1オンス (28g) 以下が39cから41cに値上げされるタイミングで発行されました。カナダ同様、今買っておけば2cお得ですよ、という意味です。
 そして2011年からは同国のすべての記念切手がフォーエバーになったのはご存知の通りです。

11.先物取引だけに損することもある

2022072013

 郵便を出す権利を買ったのですから逆に損することもありえます。滅多にないことながら唯一の先物損の例があります・・・というより私自身が体験しました。
 フィンランドが2010年5月4日に発行した「ジャンピング・フォー・ジョイ」小型シートは第1種用€0.80×5種の€4.00。発行時に同郵政で未使用を購入しました。ところが手紙振興政策で同年8月1日に€0.75に値下げされてしまいました。つまり1シートあたり€0.25の損。後日入手した使用済シートの消印は2020年10月7日。旧蔵者さんはどちらの時価で買われたのだろう?と思うことでありました。

12.変わった例

[2回こっきりの「無面値郵票」]
 台湾も1991年から数えて実に26年ぶりの2017年に郵便料金が値上げされました。これに合わせて2種の無額面切手が発行されました。初日印に「無面値郵票」と表示されているのが興味深いです。
 なお、台湾が無額面切手を発行したのは1991に続いてこれが2例目。詳細はわかりませんがこれ以後の発行は確認されていません。

2022072014

[2度の加刷で無額面に]
 元は$1.20額面のアルマジロ普通切手でした。それが$1に改値加刷され、さらに額面すべてが加刷で抹消され、結果的に無額面になってしまいました (ウルグアイ・2007)。何が起きても不思議ではないお国柄、いまだに経緯が掴めません。実逓使用例を探してもいますが、図の未使用切手帳を1冊入手できて以来進展がありません。

2022072015

 

まとめ:無額面切手も種類がある

・・・ということがおわかりいただけたでしょうか。無額面と言っても数字がないだけで郵便等級、種別、記号など用途を表す文字や記号が表記してあるのが通例です。それも、国や地域・時代によって表現が違ったり、有効期限があったり、加貼切手が必要だったりと、その運用はまちまちです。

 特に追加料金の不要な永久保証かどうかは正直言って全部は把握できていません。実逓カバーを見て永久保証のようだ・そうではなさそうだと個別に類推しています。例えばフィンランドは、公には言っていないけれど永久保証のつもりでやっている・・・と、なかなか巧妙な回答をいただいています。まあ、無額面にしてさえおけば後でなんとでもできますから。

 現代はIT技術の進歩のおかげでマーケティング調査も流通量把握も容易になりました。いくらの切手をどのくらいの量発行すれば良いかも掴めているはずです。日本も総務省が積極的に法改正し、永久保証の無額面切手を発行できるようにすれば、膨大な紙資源、お金、時間の節約、さらに現場の郵便局員さんの労務を軽減できると思います。

 

 

 

| | Comments (0)

無額面切手のお話(前編)

 日本での発行実績がないせいか無額面切手の話をしても「何それ?」とぽかーんとされてしまいがちです。これは一度きちんと説明しておくべきと思いました。おおよその歴史を理解していただけるものと思います。

1.額面が無いとはどういうことか?2022072001

 理由は大きく分けて2つあります。ひとつはインフレなど極端な経済の混乱で郵便料金の変動が激しく、定額の額面を表示したくてもできない場合です。これは第2次世界大戦直後のハンガリーや中国、ソ連崩壊後の旧東欧共産圏などで発生しました。図はそのハンガリーの例(1945-46)で、”国内はがき用”などと加刷されています。いずれも台切手の額面は無効です。
 懇意の切手商さんが「安いものだけど種類を揃えるのは大変だよ。15種セットで600円でいいよ」との口上に釣られて購入したものです。確かにバラならよく見かけますが、一種ずつ自力で揃えるのは面倒です。

2022072002

 ふたつ目の理由は額面を表示する必要がない場合です。用途が限られていて他の転用が考えにくい場合がそれに当たります。一般的ではないけれど話題になりそうなアイテムを3点ご紹介します。

[左:切手発行125年/トリニダード・トバコ (1972)]
 世界最初の船切手「レディ・マクラウド号」を再現した”切手の切手”です。同号のオーナーが自分の持ち船で郵便物を運ぶために発行した私的切手です。このような背景から正式な郵便切手とは言い難いものの、長年の習慣でトリニダートの一番切手として認知されています。
 切手にはレディ・マクラウド号とその頭文字”LMcL”が装飾文字風に描かれているのみで額面はありません。当時は1枚5cで販売されていました。

[中:非常用切手/デンマーク(1963)]
 1962年10月15日から13日間続いたキューバ危機で東西の緊張が高まったことを契機にデンマークが極秘に作った切手。約30年間にわたって国内の戦略拠点で保管されていましたが、東西冷戦の終結が確実となった1991年に回収・破棄が決定しました。その一部がデンマーク郵趣連合を通じて限定販売されたおかげで自分も入手することができました。

[右:普通切手/モナコ (2000)]
 国名のMONACOの文字と紋章以外の表示が一切なく、ある意味完璧な”無額面”です。第1地帯あて20gまでの封書に使えましたが、かくもストイックなまでに素っ気ないと、もはや切手と思えず困ったのではないかと思ってしまいます。そこは人口小国ならではのメリットで対応できたのかもしれません。

2.無額面の代表例”軍事切手”

2022072003

 各国の軍事郵便規則に則り、月に3枚等と戦場の兵士に無償配布された軍事切手こそ最もポピュラーな無額面切手です。無償なのでそもそも額面を表示する必要がありません。郵便差出許可シールとでも言うべきもので、これも郵便切手を「郵便料金前納証紙」と定義するならば、厳密には郵便切手とは言えないのですが、これも長年の習慣で認知されています。
 せっかくなのでちょっと捻ってベトナムの軍事切手の実逓使用例を3通ご覧に入れます。いずれもここ50年以内のものなので、そんなに遠い昔の話ではありません。

3.世界的な転機となったアメリカのクリスマス切手

2022072004

 1975年は私が切手収集を始めたまさにその年だったので強烈な印象があります。アメリカ議会の承認が長引き、郵便料金値上げに合わせた発行が間に合わないことから、10月14日に無額面のまま2種のクリスマス切手が発行されました。売価はいずれも10c。
 当時は誰も思いつかないような奇策として受け止められました。しかし、いざ発行してみるとほとんど混乱は起きなかったため、味をしめたアメリカはもちろんのこと、世界的に無額面切手が発行されるトリガーとなりました。
 なお、本券はアメリカ国内専用のはずでしたがそんな縛りを律儀に守るようなお国柄ではありませんね。ただの10c切手として外国郵便にも使われています。図は日本あての未納不足はがきです。本来なら切手は無効のはずなのに10セント分は有効で不足分の8c相当の11円だけが日本で徴収されています。

4.A切手の発行2022072005

 再び議会承認が間に合わない事態が発生した1978年のアメリカ、Aとだけ表示した切手を発行しました。Aというアルファベット自体には意味はなく1枚15cで販売されました。1975年のクリスマス切手からわずか3年後、普通シート以外にコイル切手も切手帳も発行するという積極さでした。ここでもトラブルがなかったため、郵便料金値上げのたびにB, C, D・・・とアルファベット表示だけの無額面切手の発行が続くことになりました。
 これらもアメリカ国内専用のはずでしたが、案の定、国際郵便にもバンバン使われています。図は1996年に自分あてに届いたC切手9枚貼りの航空便です。

5.F切手および加貼用無額面切手の発行

2022072006

 アメリカのアルファベット切手はその後もE, Fと続きました。図は当時の郵趣サービス社さんのワールド・トピックス頒布会リーフです。1991年のF切手 (29cに相当) の際、料金補助の加貼用切手も同時発行されました。「25c切手と併用すればF切手の額面に相当する」とあるので、実質4c切手ということになります。
 つまり、アルファベット表示の無額面切手は今で言う永久保証切手ではなかったのです。唯一この点が使い勝手が悪かったのか、1998年のH切手で幕引きとなりました。

6.世界に広がる郵便等級・種別・記号表示の無額面切手

 今世紀に入ってからは世界各国で積極的・肯定的に郵便等級・種別・記号表示のみの無額面切手が発行され始めます。国や地域によって様々ですので代表的なものを4点ご覧いただきます。向かって左からの順です。

2022072007

[普通切手/ジブラルタル (2003)]
 印面左下にUK expressと表示。イギリスあて速達用切手という意味。

[自然保護/オーランド (2008)]
 印面左にINDIKESと表示。これは国内用=本国フィンランドあてを意味しています。この他にEUROPE (欧州用)、VARIDEN (欧州以外の外国用) があります。

[普通切手/チェコ (2010)]
 印面右上にAと表示。国内書状50gまで10kに相当。題材は同国のコミック「四つ葉のクローバー」のキャラクターFifinka (フィフィンカ)。

[自動化切手/ベルギー (2007)]
 ① (丸数字に1) はEU域内あてで€0.52に相当。ベルギーはそれ以外にも丸数字に2 ②、同3 ③、同5 ⑤、同7 ⑦などを発行。ここまで記号化されるとちょっとやりすぎのようにも思えます。

7.デザイン上のメリット

 無額面切手が受け入れられた理由は実務上の使い勝手の良さだけではないと私は考えます。大きな額面数字を省いたことでデザイン上の自由度が格段に広がりました。 2022072008

 上は南アフリカが発行した1997年用クリスマス切手です。印面下部にSTANDARD POSTAGE (基本料金用) と統一された表示フォーマットでまとめ、主題は過去の複十字シールをずらり並べています。
 下はフランスが2011年に発行した当時の現行普通切手「ボジャールのマリアンヌ」7種を収めた連刷シートです。印面左下に郵便物のグラム数が表示されています。詳しくは郵趣誌2011年10月号P.52を参照ください。

2022072009

 

 

 

 

| | Comments (0)

June 14, 2021

コロナ後の観光振興

2021061401

 ニュージーランドも日本と同じで、武漢中共肺炎こと新型コロナウイルス禍で落ち込んだ観光産業を支援する政策を実行しています。NZ版のGoToトラベルが「Do Something New New Zealand」。その観光振興キャンペーン切手も広義の新型コロナ関連切手と見做す必要があるでしょう。
 また、これらは日本にはない無額面切手ですし、箱から繰り出すスタイルのセルフ糊式切手も日本にはありません。同国の人口はわずか504万人。規模の小さい国だからこそさまざまな新しい取り組みを現実化することができるという好例でもあります。

In 2020 Tourism New Zealand launched Do Something New New Zealand, a campaign designed to inspire Kiwis to step into the shoes of the international tourists who have been unable to visit due to COVID-19. A fresh set of KiwiStamps reflects this message with a focus on the joys of exploring the outdoors.

(AI翻訳)
 2020年、ニュージーランド政府観光局は、COVID-19のために訪れることができなかった国際的な観光客の靴に足を踏み入れるようにキウイを鼓舞することを目的としたキャンペーンであるDo Something New NewZealandを開始しました。 KiwiStampsの新鮮なセットは、屋外を探索する喜びに焦点を当てて、このメッセージを反映しています。

 発行日は来月7月7日。ネットで予約注文を受付中です。興味のある方は下記URLからぜひどうぞ。
https://collectables.nzpost.co.nz/shop-collectables/stamps/new-zealand-stamps/?_bc_fsnf=1&Issue=KiwiStamp

注)KiwiStampとはニュージーランド切手の愛称です。同国のシンボルであるキウイ(鳥の方)に由来しています。

 

 

 

| | Comments (0)

May 19, 2021

Go for Broke:Japanese American Soldiers of WWII

 「当たって砕けろ!」のアメリカ陸軍第442連隊で有名な、第2次世界大戦中の日系兵士を顕彰する切手が6月3日に発行されます。アメリカ郵政公社のサイトではすでに予約申し込みを受付中です。

 私の曽祖父母も明治期に渡米し、古美術と釣具の自営業を成しました。幸か不幸か子供がいなかったので、身内で戦争に行った者はいませんでした。しかし、先に渡米していた曽祖父の姉の子らは従軍したようです。詳しくは聞いていないのですが、曽祖父あての米軍の軍事郵便が残されているので間違いありません。
 曽祖父は戦時中に日系人強制収容所に押し込められたことでアメリカに失望し、生涯そのことを許さず、戦後の昭和30年代に帰国し、日本で没しました。

https://store.usps.com/store/product/buy-stamps/go-for-broke-japanese-american-soldiers-of-wwii-S_480504

https://ja.wikipedia.org/wiki/第442連隊戦闘団

2021051901

 

 

| | Comments (0)

March 11, 2021

プラハ城の小型シート

 郵趣4月号の担当連載記事でも取り上げます。ゲラを見ただけで素晴らしい出来栄えが察せられましたので、大急ぎで個人輸入をかけました。予想通りの素晴らしさと同時に、予想を超えた発見もありました。

2021031002

 本件は凹版と平版(オフセット)の掛け合わせ印刷です。ZEの郵便等級表示部分のオレンジ色のベタ刷りあたりが平版かと予想していましたらぜんぜん違いました。赤矢印で示した郵便等級Eの藍色のプラハ城部分だけが凹版で、それ以外はすべて平版でした。ビュラン刃で直接彫刻したかのような2ヶ所のタブ部もインクの盛り上がりが一切ありません。シート下部のエンブレムも同様で明らかに平版。これらの事実はいろんな示唆に富んでいます。
 一般に凹版切手と言えば、腰の強いややよれたような凹版専用用紙が使われます。印刷時に強い圧力がかかるためで、それは日本の凹版切手でも同様です。グラビアやオフセットとは全く違う強靭な用紙が使われるのがスタンダードです。
 ところが、本券はその凹版専用用紙ではありません。子細に観察すると色ずれの様子から先に平版印刷されたようです。平版印刷ユニットの後に凹版印刷ユニットが接続され、平版→凹版の連続印刷だろうと推定されます。つまり、スタンダードの切手用紙であっても、平版印刷機と同じスピードで凹版印刷できる技術力がありますよという意味です。
 また郵便等級Z切手も平版なのですが、非常に緻密な表現がなされています。窓のひとつひとつまでくっきりと印刷されています。この緻密さは日本の印刷局の技術水準を超えているのではないかとすら思います。
 タブ部については前例があるのでおそらく次のような手順だと思われます。凹版彫刻師が原版を彫り紙に印刷します。その印刷物を高解像度スキャンして平版印刷の版下を作成し実際の切手印刷に使用。わざわざそんな手の込んだ工程を踏むのは第一にコストダウンです(凹版は製造コストが高いのです)。そして何より平版でも凹版に劣らない表現力があることの技術力の誇示です。

 私自身もエンジニアの端くれでしたから職人さんたちの心意気が伝わってきます。郵趣4月号に掲載されますのでぜひお買い求めください。そしてすみずみまでルーペで観察してください。

 

 

 

| | Comments (0)

September 30, 2020

世界で唯一? 新型コロナ対策の普通切手

2020093002

 チェコから到着したてホヤホヤの実逓カバーです。右上に貼られているのは新型コロナウイルス関連の切手で、医療・消防・郵政などのロゴが描かれたマスク図案。差出人さんが2種横連刷を2組も貼ってくださいました。無額面Bは現在19チェココルナに相当します。

 驚くべきことにこれは記念特殊切手ではなく普通切手としての発行です(発行日は6月24日)。現時点では世界で唯一です。ですからしばらくの間は一般の郵便物にもたくさん使われるでしょうし、その結果としてさまざまな使用例も集められそうです。本便もチェコから日本宛なんてレアな宛先だと思うのですが、どうでしょうか。

 ただし、残念なことに消印が正しく押印されていないので判読が困難です。日本郵便のホームページで検索結果(追跡記録)をダウンロードして一緒にコレクションします。差出は2020/09/21、配達は2020/09/30で同国間の国際輸送状況は回復したと思われます。

 なお、この切手は郵趣誌11月号の世界新切手ニューズ欄に掲載されます。ご希望の方はそちらからお買い求めください。

2020093003

 

 

 

| | Comments (1)

September 26, 2020

お送りいただいたのはどちら様でしょうか?

2020092602

 9月24日に届いたポストカードです。しかし、差出人名が書かれていません。心当たりのイギリス関係の方おふたりにお尋ねしたのですが差出人がわかりません。郵趣関係者なら国名のJAPANを書き忘れるわけがないので、郵趣以外の友人かな?とも想像しているのですが・・・
 日付は判読できないものの標語に3月6日の”国際女性の日”の文言が見えます。このことから差出は2~3月頃で、JAPANが書かれていなかったためか、武漢中共肺炎こと新型コロナウイルス禍の郵便ストップに巻き込まれたか、あるいはその両方の理由で大幅に遅延したものかと想像しています。
 しかもイギリスの国営郵便であるロイヤルメールとは別会社のユニバーサルメール社による全世界宛無額面切手が貼られています。差出時の状況も含めて詳しくお話を伺いたいでアリマス。

 

 

 

| | Comments (0)

July 01, 2017

HAPPY CANADA DAY

2017070101

 今年はカナダ連邦成立150年です。カナダ郵政はそれを記念し、”HAPPY CANADA DAY”と題する10種の記念切手を発行しました。カナダのシンボルであるカエデの葉の変形シール切手に、この50年間に起きた忘れることのできない10の出来事を取り上げています。それぞれを説明するビデオも公開されています。詳しくはカナダ郵政ホームページもしくはfacebookページをご覧ください。

Learn about the 10 unforgettable moments and achievements from the last 50 years that are being commemorated.

・Expo67(1967)
・Trans-Canada Highway(1971)
・Summit Series(1972)
・Marathon of Hope(1980)
・Canadarm(1981)
・The Constitution(1982)
・Nunavut(1999)
・Marriage Equality(2005)
・Olympic Games(1976, 1988 & 2010)
・Paralympic Glory(1976 & 2010)

 この中でNunavut(ヌナヴット)を特にご紹介したいと思います。ヌナヴットとはカナダに住むエスキモー、イヌイットのことです。いわゆる先住民族のひとつで、1999年には彼らの自治政府が認められヌナヴット準州が誕生しました。その際にも記念切手が発行され、印面に彼ら先住民の文字で”ヌナヴット”と表示されています。

2017070102

 このたびの記念切手も同様にカナダ先住民文字が表記されています。カナダの歴史と先住民に対する意識が大きく変わったことを象徴しています。
2017070103

 なお、本件も全て額面表示のない”無額面”でなおかつ”永久保証”の切手です。カナダ国内あての封書基本料金85セントで販売されています。将来、郵便料金が値上がりしても値上がり分を貼り足す必要はありません。購入者は”郵便を差し出す権利”を購入したもので、その権利は永久に保証されています。これをカナダではパーマネントスタンプ(Permanent™ stamp)と呼んでいます。
 さらに、今年発行される全ての記念切手にはUVインクで隠し文字が入れられています。ブラックライトを照らすとでマージンに「CANADA150」の文字が見えます。

[参照]
カナダ郵政ホームページ
カナダ郵政facebookページ

| | Comments (0) | TrackBack (0)

その他のカテゴリー

AR拡張現実 IT技術の活用 Mail & Postal Arts/メールアート Pスタンプ・フレーム切手等 お気楽話 お知らせ お笑い郵趣 くっだらねー話 なんでも郵趣品化運動 まいうー ゆうペーン・切手帳 エラー エンボス・デボス グッド・デザイン切手 サッカーW杯 シルク切手 ジャポニカ ゾロ目・連番 デコーダー デジタルコード トピックス ナンバーワン ハマってます! ビニール製切手 ホログラム マイクロ印刷 マンガ切手 レアな国々 レア苗字 レフティ(左利き、サウスポー) 三角切手 事故郵便 他人の空似切手 付箋・証示印 似てない肖像切手 偏光視覚切手 偽造・模造 六角形切手 共通切手・同居型シート 円形切手 円盤切手 初日&記念カード・カバー 同姓同名 図案ミス 墨汁一滴(日常之徒然) 変り種切手 変則目打 変形シート 変形郵便 外国製日本切手 多数・多種貼り 実在しない虹切手 山口県 暮らしと郵便 未発行・販売中止 権利・差別 武漢中共肺炎 永久保証 永久図案 災害郵趣 無額面 特殊印刷 特殊詐欺対策 現代史 環境郵趣 異物混入・添付 盛り上げ印刷 監獄郵趣 直筆サイン入り 示温インク 私製加刷 私設郵便 穴開き切手 立体・3D切手 箔押し切手 表面コーティング(ニス塗り) 誕生日 誤送 輸送手段 連続・分割図案 郵便を出そう 郵便印 郵政民営化 郵趣イベント 郵趣ダイアリー 郵趣文献 金箔切手 香り付き 鹿児島県