無額面

July 01, 2017

HAPPY CANADA DAY

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 今年はカナダ連邦成立150年です。カナダ郵政はそれを記念し、”HAPPY CANADA DAY”と題する10種の記念切手を発行しました。カナダのシンボルであるカエデの葉の変形シール切手に、この50年間に起きた忘れることのできない10の出来事を取り上げています。それぞれを説明するビデオも公開されています。詳しくはカナダ郵政ホームページもしくはfacebookページをご覧ください。

Learn about the 10 unforgettable moments and achievements from the last 50 years that are being commemorated.

・Expo67(1967)
・Trans-Canada Highway(1971)
・Summit Series(1972)
・Marathon of Hope(1980)
・Canadarm(1981)
・The Constitution(1982)
・Nunavut(1999)
・Marriage Equality(2005)
・Olympic Games(1976, 1988 & 2010)
・Paralympic Glory(1976 & 2010)

 この中でNunavut(ヌナヴット)を特にご紹介したいと思います。ヌナヴットとはカナダに住むエスキモー、イヌイットのことです。いわゆる先住民族のひとつで、1999年には彼らの自治政府が認められヌナヴット準州が誕生しました。その際にも記念切手が発行され、印面に彼ら先住民の文字で”ヌナヴット”と表示されています。

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 このたびの記念切手も同様にカナダ先住民文字が表記されています。カナダの歴史と先住民に対する意識が大きく変わったことを象徴しています。
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 なお、本件も全て額面表示のない”無額面”でなおかつ”永久保証”の切手です。カナダ国内あての封書基本料金85セントで販売されています。将来、郵便料金が値上がりしても値上がり分を貼り足す必要はありません。購入者は”郵便を差し出す権利”を購入したもので、その権利は永久に保証されています。これをカナダではパーマネントスタンプ(Permanent™ stamp)と呼んでいます。
 さらに、今年発行される全ての記念切手にはUVインクで隠し文字が入れられています。ブラックライトを照らすとでマージンに「CANADA150」の文字が見えます。

[参照]
カナダ郵政ホームページ
カナダ郵政facebookページ

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February 05, 2017

ディーワーリー切手

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 以前、当ブログでもポリティカル・コレクトネスの欺瞞について述べたことがあります(記事はここ)。切手においてはどんな伝統・宗教・文化にも偏らない共通図案で・・・というのはもはや不可能というより無意味だと結論が出ています。10人全員を納得させようとしてただの一人も満足させられないようなデザインでは売れないことが、販売不振という形ではっきり示されてしまうからです。
 それに対してひとつの結論を出したのがアメリカです。図版左上からクリスマス、年賀、下段左からユダヤ教のハヌカー、アフリカ系アメリカ人のクワンザ、イスラムのイードの各切手です。
 つまり、それぞれの伝統・宗教・文化ごとに切手を発行するのがもっとも平等ということです。そして2016年10月、ヒンドゥー教のディーワーリー切手がラインナップに加わりました(下)。これが多民族国家・移民国家のアメリカが選択した切手発行方針です。

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March 10, 2014

2014年のヨーロッパ切手のテーマは「楽器」

 アイスランド郵政の郵趣広報誌が届きました。その中からヨーロッパ切手の話題をご紹介しましょう。今年のテーマは「楽器」(Musical Instruments)。同国の伝統楽器「石のハープ」(Stoneharp)とアーティストのUlfur Hansson氏が最新技術を駆使して発明した「電磁気ハープ」(Electromabhetic harp)の2種です。いずれも楽器の一部が切手から飛び出している一種の変形切手です。
 興味深いのは印刷方式がOffset Litho(CMYK)(front and back)とある点です。オフセット(リソグラフ)の両面印刷ということなので、切手の裏面に楽器の説明文でも入っているのではないかと推測されます。現物で確認しましょう。
 石のハープはヨーロッパ域内50gまで(=175ISK)で30万枚、電磁気ハープはヨーロッパ域外50gまで(=230ISK)で10万枚の額面・発行枚数です。オランダのエンスケデ社製です。

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December 01, 2013

もうひとつの新マリアンヌ小型シート

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 郵趣12月号がお手元に届いている頃あいだと思います。P.53にフランスの新しいマリアンヌ図案の普通切手が一挙掲載されています。担当連載記事でも触れましたように、フランスでは大統領が変わるたびに普通切手のデザインが一新されます。ただし、題材はマリアンヌ像と決まっています。オランド新大統領はOlivier CiappaとDavid Kawenaという2人のデザイナーコンビの図案を採用しました。
 図版には2種類の小型シートが掲載されています(図版番号97)。ですが、それ以外にもう1種、二つ折のホルダーに納められた横長の小型シートが発行されています(上図)。その切手と消印部分の拡大図を下に掲げます。どうでしょうか、今という時代の息吹を感じさせるグッドデザインだとは思われませんか?。

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 私はまた別の視点からも注目しています。世の中には郵便用日付印つまり消印を描いた切手という変り種が想像以上に多く存在します。未使用なのか使用済なのか、ぱっと見ではたいへん紛らわしい場合があります。この小型シートはシート地に消印(記念印)を描いているだけでなく切手まで再現しています。ただし、再現切手図案の方は偽造防止目的でしょうか、首から下の描線をモザイク処理しています。このあたりの細かい差異を観察するのも楽しいことです。
 せっかくなら未使用ではなく、初日記念印押しの方が視覚的に比較できるのでより良いだろうと判断しました。かくて切手も消印も本物と再現図案の両方が同居した小型シートと相成りました。

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August 12, 2012

モナコ公国の無額面・永久保証切手

 日本にはない郵便制度下で発行・運用されている切手も収集範囲です。先進諸国で次々と採用されている代表例が無額面切手で、その多くは永久保証切手でもあります。なんのことかわからないと思いますので詳しくご説明します。

 現在の日本の封書の基本料金は80円です。それに対応する切手には額面が80と表示されています。無額面切手とはその額面数字を表示しない、あるいは「第1種用25gまで」といった方式で郵便等級を示します。この無額面方式に一体何のメリットがあるのか即座には思い及ばないことでしょう。その威力を発揮するのは料金値上げの場面です。わざわざ新額面の切手を印刷する必要がないのです。現実に起こった事例では1975年のアメリカのクリスマス切手でした。料金値上げの議会承認が長引き、議決を待っていては印刷が間に合わないからと、2種のクリスマス切手を無額面で発行しました。結果的に新料金は10セントになったので郵便窓口では10セントで販売されました。そしていかにも荒っぽい手法かのように思えた強攻策であったにも関わらず、実際にはまったく何の問題も起きませんでした。
 これに永久保証という新しい運用制度が加わったのが普及に拍車をかけました。これも例えて言いますと仮に販売当初80円だったとします。料金値上げで90円になったとしても、第1種用25gまでの郵便物に貼って使う限り、差額の10円は支払わなくても良い、としたのです。つまり80円分の金券ではなく、あくまでも「該当する種別の郵便物を差し出す権利」を永久に保証するという考え方です。これも料金値上げ時に威力を発揮します。値上げの1〜2ヶ月前に買い溜めしておけば値上げ後はその分割安になります。世界中どこでも公共料金は一般的に値上りするものですから、駆け込み需要を当て込んで切手を売ることができるのです。
 その結果、カナダでは2006年から「永久保証」を意味する商品名「PERMANENT STAMP」の頭文字の「P」とのみ表示した無額面・永久保証切手が発行されています。同様にアメリカも2007年から「Forever」(Forever Stampsの意)とのみ表示した普通切手を発行し、さらに2011年からはすべての記念切手がForeverになりました。

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 そしていよいよ本題、上図のモナコ切手です。これも額面が入っていません。切手は2000年に発行されたもので第1地帯と呼ぶEU圏内およびスイスあて20gまでの郵便物(日本のような封書、はがきの区別はありません)に使う切手です。それが発行後9年も後の2009年7月6日であるにもかかわらず1枚貼りで使われていることこそが重要な意味を持っています。従来の伝統郵趣では切手が発行されておおむね3ヶ月以内の使用を初期使用例と呼んで重宝していましたが、こと無額面・永久保証切手ではまったく逆で、より後年の使用例の方が意義深いのです。
 下図のように2000年以降も数年おきにデザインを少しずつ変えた無額面・永久保証切手を出しています。それぞれの券種についても1枚貼り使用例が欲しいところですが、はい、まったく焦る必要はありませんね。使われた時期が遅ければ遅いほど意味があるのですから。

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※関連記事:左欄CATEGORIESの「永久保証切手」「無額面切手」をクリックしてください。


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January 28, 2012

乳ガン治療・ピンクリボン運動切手

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 2005年9月29日、ハンガリーが「乳ガン治療」と題する切手を発行しました(上図左)。郵便料金90Ft(フォリント)に寄附金が50Ft加算されて販売価格は140Ft。寄附金額の大きさもさることながら、多くの切手収集家はそのデザインにいぶかしげな印象を抱きました。それは1998年にアメリカが発行した「乳ガン研究」切手とそっくりだったからでした(上図右)。発行年が7年も空いていて通常の共同発行としては不自然だし、これはハンガリーがアメリカの真似をしたのだろうと皆が疑いました。しかし、ハンガリー郵政の報道発表文により、一人の医師の熱意が実現した第一歩だったことを私たちは知ることとなりました。

2012012802 もともと、アメリカの乳ガン研究切手の発行を実現させたのはカリフォルニア州のサクラメント乳ガン外科センター教授の外科医Balazs Bodai氏でした。切手の持つメディア性に着目した氏は、さらに全世界に向けて"Fight against breast cancer”(乳ガンと戦おう)のメッセージを伝えるため、ホイットニー・シャーマン氏(Whitney Sherman)デザインの同一図案切手をアメリカ以外の世界各国でも発行しようという活動を続けていたのです。氏の生まれ故郷がハンガリーだったおかげで、まず同国での発行が実現したというのが真相でした。ハンガリー切手1枚あたり50Ftがハンガリー乳ガン研究所(Hungarian breast cancer research)への寄附金に供せられました。

2012012803 ハンガリーでの採用が突破口を開いたのでしょう、その後は少しずつ賛同国・地域が増えてきています。私が把握しているだけで下記の12ヶ国になります。中でも特筆すべきはケニアです。元のイラストレーションはガンとの戦いを象徴する狩りと戦いの女神を描いたものですが、ケニアはアフリカの黒人女性像に描き変えています。さらにフランスなど共通図案を選択しなかった国を含めればまさに全世界的な規模と言っていいと思います。

・乳ガン研究(アメリカ1998)
・乳ガン治療(ハンガリー2005)
・同上(ベリーズ2006)
・乳ガン撲滅(ケニア2007)
・乳ガン研究(ガンビア2007)小型シート
・同上(グレナダ2007)小型シート
・同上(ミクロネシア2007)小型シート
・乳ガン撲滅(コソボ共和国2008)
・同上(マケドニア2009)
・同上(ヨルダン2009)
・ピンクリボン運動(乳ガン撲滅)/(オーストリア2011)
・乳ガン撲滅(スロバキア2013)
※記念名は発行時の郵趣誌での記述に従いました。

 なお、最初のアメリカ切手には額面数字はなく「First Class」とのみ表示されています。いわゆる無額面切手とか郵便等級表示切手と呼ばれる券種です。発行当初は第1種郵便料金32cに寄附金8cの計40cで販売されました。ちょっと意外ですがこれがアメリカ最初の寄附金付き切手(First Semi-postal stamps)になりました。その後の郵便料金値上げにも関わらず無額面切手の長所を生かして同一図案で発行が継続されています。
 2011年12月23日、オバマ大統領は2015年12月31日まで販売を延長する公法No.112-80に署名しました。現在は郵便料金44cに寄附金11c加算の55cで販売されています。

(椙山注:20141011追記)

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January 09, 2012

マリアンヌ切手7種連刷シート(無額面)

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 新年最初に届いた新切手のひとつです。フランスが2011年11月7日に発行した、マリアンヌ図案普通切手7種を納めた連刷シートです。はがきサイズくらいの適切な大きさで見た目も美しく好感が持てます。
 詳しく説明しましょう。フランスでは大統領が変わるたびに普通切手のデザインが一新されます。ただし、画題はマリアンヌ(自由の女神)と決まっています。今のサルコジ大統領になった時にも図案改正が行われ、デザイナーの名前を取って「ボジャールのマリアンヌ」と呼ばれています。同大統領が就任したのは2007年、翌2008年から発行が始まり、その時に基本料金となる3種は最初から無額面切手でした。それが2011年7月1日からすべての普通切手が無額面切手に切り替わりました。額面数字の入った旧切手と若干デザイン(トリミング)が変えられ、額面数字の代わりに行き先もしくは種別と上限重量のふたつが表示されています。ですので厳密には無額面と言うより郵便種別・等級表示切手と称します。

 無額面にすると郵便料金が値上りした時も新切手を発行する必要がありません。郵便窓口での販売価格を変えるだけで済みます。このことは単に経済的で便利なだけでなく、郵便切手の本質を表しています。額面が表示されているから有価証券だと理解してしまいますし(それもまた間違いではないものの)換金性はなく、その効力とはただ郵便を出す権利を有しているだけだということがよくわかります。
 また、無額面切手を発行できる環境整備も必要です。封筒のサイズが統一され、郵便物の区分などが自動化・省力化された先進国でないとできない制度です。封筒の縦横厚さを計りさらに重さを計って複雑な郵便料金を算出するなんてのは非効率極まりないことで、サイズさえ範囲内なら重量区分は粗くして機械処理した方がはるかに収益性が良いのです。では実際にその種類を見ていきましょう。

1番切手:紫・Monde=全世界宛書状20g以下(€0.89)
2番:薄茶・Lettre Prioritaire=国内書状50g以下(€1.00)
3番:ピンク・同上100g以下(€1.45)
4番:茶・同上250g以下(€2.40)
 ※以上4種はオフセット印刷

5番:赤・Lettre Prioritaire=国内書状20g以下(€0.60)
6番:紺・Europe=ヨーロッパ宛20g以下(€0.77)
7番:空白
8番:灰・Ecopli(エコプリ)=国内低料郵便20g以下(€0.55)
 ※以上3種は凹版印刷。シート地のマリアンヌの横顔と題字も凹版。

 最後のエコプリは会社の請求書など同一規格で大量に差し出される種類の郵便物で、配達に2〜3日遅くなることを了解したうえで値段を安く設定した業務用の制度です。日本では電気料金やクレジットカードの明細書などがそれに相当します。料金別納で大量に差し出す際に割引率が高くなるもので、実質的に類似の制度は日本にもあると考えていいでしょう。ただし、フランスが日本と違うのは、これを一事業者が一通から差し出せる点にあります。
 また、意外と知られていませんが、はがき料金を廃止した国の方が多いです。はがき自体はもちろんありますし郵便で出すこともできますが、はがきだからといって少し割り引きになっている「はがき料金」という料金体系そのものがないのです。フランスもそうなので、上のいずれかの切手を適用します。
 時期的に日本の切手商さんも輸入済で販売を開始している頃だと思います。普通切手でもこれだけ美しいということを実物でぜひ実感してください。

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November 12, 2011

ベトナムの軍事切手

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 ベトナム切手は一見して人気がないように感じますが、実際は硬派な現代史、軟派なトピカル(笑)ともにエントリー機会の多い国です。私はその中でも無額面切手の一種として軍事切手に注目しています。
 無額面切手の概略については2004年に「無額面切手流行のきっかけ」と題する記事をアップロードしていますので詳細はそちらを参照してください(ここをクリック)。ベトナムでは1958年の最初の軍事切手から無額面でした。変り種切手の一分野としての無額面切手の中でも独自の歴史を持っていると言っていいでしょう。
 そもそも一般に「軍事切手」という用語を用いますがこれには矛盾が内包されています。近代郵便制度における郵便切手とは郵便料金前納証紙のことですから、月に3枚等といった一定の割合で兵士に無償配布される軍事切手は郵便料金を支払っていないので厳密には切手ではないのです。戦地から後方へ郵便を送る権利を示した証紙(ラベル)に過ぎないのですが、長年の慣習で郵便切手の仲間とされています。つまり、ベトナムの軍事切手は無料ゆえに額面表示が必要ないことを明確に示しています。一部、額面表示の入ったものも例外的に存在はしますがおおむね無額面であり、なおかつ欧米に人気がない国であることも影響してお値段もたいへん安いです。未使用切手は安いので、むしろこういった実際の使用例を集めたくなるわけです。
 図はディーラーさんがわざわざかの国にみずから出向いて掘り出してきたと言う実逓カバーです。切手は1976年に発行されたもので1979年4月1日の消印が押されています。NGOC ANHさん(女性?)の差し出しで軍籍番号はHT7A3774、ホーチミン市宛です。ノート用紙を折り畳んで作った封筒がいかにも物資がない状況を表しているようで気に入っています。なお、中越紛争がぼっ発した直後ですが、本便がそれに関係しているかどうかまではわかりません(ベトナム語が読めないので)。

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October 14, 2011

第3次sepac切手12種完セット

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 リヒテンシュタイン郵政のウェブショップからの転載です。sepacこと欧州小規模郵政連合による第3次の風景シリーズ計12国または地域をセットにしたホルダーが2011年9月28日に販売開始されました。リヒテン郵政ウェブショップで24スイスフラン、日本円で約2,064円です。クレジットカード決済で簡単に購入できます。
 初めての方のために説明しますと、sepacとは簡単に括りますと国または地域の規模が小さ過ぎて自国地域内だけではビジネスが成り立たず、輸出に大きな比重を置いている郵政事業体の協同組合、ビジネス連合みたいなものです。加入条件は顧客の50%以上が海外在住者であることと厳しく限定されています。
 共通テーマの「風景」で2007年に第1次を発行し、以後隔年発行で2011年の今年が第3次になります。いずれもsepacのロゴが印面に入っています。小さいとは言えどもいずれもクオリティは高く非常に美しい切手ばかりです。一度に12種をセット買いできると思えばお手軽だと思います。2011年のラインナップを図版の向かって左から縦列順にご紹介しましょう。

<左列>
・グリーンランド(デンマーク領)額面8デンマーク・クローネ=約114円
・リヒテンシュタイン公国1.40スイスフラン=120円
・フェロー諸島(デンマーク領) 10.5デンマーク・クローネ=150円
・ルクセンブルグ大公国0.85ユーロ=90円
・ジャージー島(イギリス領)49ペンス=60円
<中列>
・ガーンジー島(イギリス領)52ペンス=63円
・マルタ0.37ユーロ=39円
・アイスランド欧州向け50gまで=165アイスランド・クローナ=110円
・マン島(イギリス領)58ペンス=104円
<右列>
・モナコ公国0.75ユーロ=80円
・オーランド諸島(フィンランド領)欧州向け=0.90ユーロ=96円
・ジブラルタル(イギリス領)42ペンス=51円
※合計で日本円で約1,077円分

 無額面の欧州域用切手が2件含まれていることからもおわかりのように、額面設定は各国または地域からの欧州向け基本料金になっています。地理的な違いを反映して倍以上もの差があるのも面白いですね。経済力の違いによって国際的な調整が加えられているので、この額で経営的に成り立っているというわけではないんですが、地図上で位置を確認しながら見てみることをお薦めします。
 なお、計画では風景テーマは今年の第3次で終了し、2013年からは新しいテーマが設定されることになっています。

Beautiful corners of Europe III
   The Small European Postal Administrations Corporation (SEPAC) presents "Beautiful corners of Europe III"– an attractive special folder intended to further add to the collection of SEPAC joint issues.
   The special folder "Beautiful corners of Europe III" contains all the stamps in the SEPAC joint issue of 28th September 2011.In it 12 SEPAC member states present a stamp on the theme "Landscapes" of their country or island. Each stamp bears the SEPAC logo and shows the correct amount for A (priority) letter postage within the European area.
   The special folder contains not just pictures of landscapes but also general information about the countries and islands of the various postal administrations. This third series at the same time concludes the theme "Landscapes".[24.00CHF]

Quotation from Philatelie Liechtenstein Webshop
http://shop.philatelie.li/product_info.php?cPath=154_165_169&products_id=1009
[Tetsutaro Sugiyama]


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September 07, 2011

謎の日系人アートマスター中野秀昭

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 アメリカでは美しいカシェを描く人およびその人が自作した初日カバーをアートマスターと呼んで楽しむ風があるようですね。今ではどなたもPCを駆使してプロ顔負けのカシェを描いていますけれど、パソコンのあけぼの期に手描きで独自の世界を表現した謎の日系アメリカ人がいました。その名を中野秀昭。Hideaki Nakano Local Postと呼ばれるそのカバー群をリサーチしている最中です。
 そのタッチはおよそ専門教育を受けたものとは思えない素朴さが漂います。おそらく自己流でありましょう。ただし、水木しげる、つげ義春を想わせる丁寧に描き込まれた描線には十分な表現力があります。そして何より秀逸なのはカシェ画題のアイデアです。
 E.T.が自分の星に向けてロケットを打ち上げようとしています。「家へ届け、家へ届け」と願いを呟いています。ロケットに貼られたE切手の下には「I AM HERE(ボクはここにいるよ)」と書き添えてもいます。しかし、傍らの少年が「その切手は国内郵便限定だから使えないよ」と。
 日本とは違って比較的早い時期に図案が発表されること。切手発行後に自分で切手を封筒に貼って指定局に郵頼すれば正式に(後押しで)初日印を押してくれることなど、時間的な余裕に恵まれているとは言え、優れたアイデアを絵にしてコピー印刷し手彩色を加えるなど、相当の意欲と力量が必要です。
 実は、ナカノ・ヒデアキFDCはこのようにわかりやすいものばかりではありません。批判が激烈で公の場に出すには憚られるもの、エロティックなものの方が多いのです。それらを来る10/22の講演会の大トリとして実物を何通かご覧に入れようと思っています。もちろん、トリを飾るわけですから話はこれだけでは終わりません。時空と場所を超えた驚きの事実があるのですが、それは講演会の時にじっくりお話しいたします。乞うご期待!。

【補足説明】
 カバーに貼られている無額面E切手は、1988年4月3日の国内料金22cから25cへの郵便料金値上げに備えて3月22日に発行されました。切手にも大きく赤い字でDomesticと印刷されています。また、オリジナルの穿孔穴H.Nもあけられています。


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