グッド・デザイン切手

August 22, 2018

ムーミンワールドの記念印付きはがき

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 公務ご出張中の落合専務理事からご恵送いただきました。お忙しい中恐縮です。
 フィンランドはご存知作者トーベ・ヤンソンの母国、ムーミンの生まれ故郷です。島ひとつがまるごとムーミンのテーマパークになっているナーンタリの記念郵便印が押されて届きました。はがきも現地で求められたのでありましょう、図案の一部にラメを混ぜた樹脂印刷がなされ、光の角度によってキラキラ光ります。
 貼ってあるのは同国直近のムーミン切手「ムーミンと仲間たち」セルフ糊式切手帳(2017)の1枚です。全世界あて無額面切手で現行では€1.40相当です。記念印は切手にかけて1回、さらに余白にもう1回で計2回押されています。記念印の図案をはっきり見せるのが目的のようで、これが可能な国は他にもハンガリー等で見受けられます。ただし、日本の押印規程では2回押印(空押し)は認められていませんのでご注意を。
 この他にタンペレ市のムーミン博物館でも専用の記念印が常用されていますので、興味のある方はぜひ現地に行かれてみてください。
 なお、母国フィンランド以外で世界最初に純ムーミン図案切手発行が許されたのが日本郵便です。なので日本はムーミン切手収集をするにはたいへん恵まれた環境であることも覚えておいてください。

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June 13, 2018

切手デザイナー・吉川亜有美さん

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 郵便局の無料広報誌「Letter Park」6月号の表紙は、本日発行のグリーティング切手(ライフ・花)です。表紙をめくった2ページ目には、この切手をデザインされた吉川亜有美さんのインタビュー記事が載っています。切手デザイナーとして採用されてこれが初のデビュー作だそうです。おめでとうございます。
 制約がある中でいかにして表現するかが公共デザイン共通の命題です。どなたも・・・もちろん自分も・・・その枠組みの中で奮闘しています。それを不自由とは思わず、創意工夫で今までの日本切手にはない新しい風を吹き込んでください。いずれの日にかトークショーなどでお話を伺う機会もあろうかと思います。その節には、今日発売のグリーティング切手の初日カバーに記念の直筆サインをお願いしたいと思います。
 期待しています、がんばってください。


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June 02, 2018

プロジェクション・マッピング

 6月になりました。青葉の季節とは半年ずれてますが美しいプロジェクション・マッピングの切手をご覧いただきます。オーストラリアが昨2017年のクリスマス切手として発行したものです。詳細な裏取りはしていませんが、本格的なプロジェクション・マッピング切手として世界初ではないかと思います。

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 切手が発行された頃、ちょうど実家のリフォーム工事の真っ最中でした。工事が終わって独立した切手室も出来、溜まりに溜まった新発行外国切手の整理にようやく着手です。その最初の切手ということでご紹介しました。マキシマム・カードがまた素晴らしい出来でしょ。

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December 05, 2017

すごくかっこいい切手カレンダーが来たんですけど

2017120501 40年以上の収集歴がある私でも、郵便局長さんから表題のような電話をいただいたのはこれが初めてです。実物の表紙を見てクラっときました。かっこいいやんかー!。切手をひとつのグラフィックアート作品として扱っています。飾りのないシンプルな額縁フレームに納め、さらにプロのカメラマンに撮影してもらってますね。

 A4判縦向きで上下に見開くスタイル。ダイアリー数字や説明文のフォントも洗練されていてMacintoshな私には大好物であります(笑)。銘は日本郵便株式会社、右上に日本郵政グループのロゴ、右下にも郵便局ロゴが入っています。発行部数など詳細は不明ですが、お声をかけていただいた局長さんによると「あまり多くの数は来ていない」そうです。ツテのある方はぜひ入手なさってください。

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 私はもったいなくて使えません。A4サイズのクリアフォルダーに入れてコレクションにします。
 また、在京の収友の皆さん、講演会などを利用して当該切手デザイナーさんたちのサインを入れていただくことをお勧めします。さらにそれに記念押印して”郵趣品化”しましょう!。


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November 09, 2017

BLOODHOUND SSC

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 今年の9月22日に発行されたばかり、自動車の速度記録更新のために作られた専用自動車ブラッドハウンドSSCの小型シートを個人輸入しました。発行はおなじみイギリス領マン島です。
 この小型シートはいろいろ興味深いポイントがあります。まず、切手のように見える4枚ですけど、(1)(2)の2枚だけが切手で残りの2枚はタブです。左端のコックピットの写真なんかすっげーカッコいいと思うんですが残念ながら切手ではありません。なんで切手にしないのかはわかりません。しかも切手の2種も不思議です。国名と額面がこんなに小さいのでぱっと見では切手だとわかりません。デザイン重視だろうとは想像できますが、ちょっと度が過ぎます。

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 さらに(1)はぜひ実物でお試しいただきたいことがあります。真っ黒に塗りつぶされている車体部分は示温インク(サーモクロミックインク)が使われていて、指先で温めると透明になり、インクの下の図案が見えるという仕掛けが施されています。切手を指で直接触るのはご法度ですから、ビニール袋越しに触れてみてください。黒色がすーっと透明に変化する様が体験できます。

 示温インクが最初に使われたのはイギリス切手「気象」小型シートで2001年の発行でした。以後、少しずつ世界中に広まりましたけれど、現時点でも約30件しか実用化されていない数少ない変り種切手です。ストーブに近づけるようにして高温に晒さないと変化しないもの、急激に反応が収まってしまうものなど、機能の面ではかなりばらつきがありました。本券は指先程度でも容易に透明化し、反応状態も数分間に渡って長続きするなどかなり良くなっています。じきに日本の郵趣市場でも出回ると思いますのでぜひ1シートをお手元に。


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June 26, 2017

美しきコビトカバ切手

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 1913年に生きた個体が捕獲されるまではカバの奇形だ、いやこれはカバではなくブタだろう、とまともに取り扱われることすらなかったのがコビトカバです。体長150-175cm、体重180-275kgで通常のカバの1/3ほどしかありません。たまたま生息域と戦乱地が重なっていた不幸も災いして野生の生息数もはっきりしていません。今ではジャイアントパンダ、オカピと並ぶ世界三大珍獣のひとつだそうです。
 さりながら飼育しやすいことから日本の上野動物園などでも容易に見られます。特徴的な丸っこい頭部などのかわいいポイントをどうぞ愛でてやってください。

 そんな数奇な運命が心に残り、動物切手コレクターでもないのにコビトカバの切手には常々注意していました。今では20種以上の発行が確認されますけれど、私のイチオシはコートジボワール(アイボリーコースト/象牙海岸共和国)が1979年に発行したこの1枚です。フランスの切手デザイナーVeret Lemarinier氏(1944〜)のイラストレーションが他を圧倒する美しさです。
 コビトカバ切手発行の直後にも3種の野生動物切手が発行されています。それらもたいへん素晴らしい出来なので特にご紹介します。5Fローンアンテロープ、20Fコシキダイカー、60Fツチブタです。いずれもデ・ラ・ルー社によるグラビア印刷です。

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 Veret Lemarinier氏、実は日本切手も手がけられています。2003年の日本の第2次世界遺産シリーズ第11集『「平和」切手デザインコンクール』で当選した「La Paix(平和)」の原画は氏の作品です。一般応募で見事当選されました。

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May 28, 2016

ドット絵切手

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 台湾の李婉慧さんからご恵送いただきました。いつもありがとうございます。

 5月20日に蔡英文氏が第14代台湾総統に就任されました。女性総統の誕生は史上初です。しかもその就任記念切手が昔のファミコンのドット絵キャラで話題になっています。うまく特徴を捉えていて似ていると評判です。

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December 03, 2015

タイポグラフィー切手

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 今2015年10月1日、ドイツが統一25周年切手を発行しました。見ての通りタイポグラフィー切手です。文字(フォント)だけのデザインで、おそらく一般受けはしないこと必至。ですが、若い時分にサインデザイナーだったせいで大好きです。装飾性を極限までそぎ落としたクールさがかっこいいと思います。普段は真面目すぎて話題にする機会も皆無なドイツですが、タイポグラフィーだけの切手をちょいちょい発行してくれるので一目を置かざるをえません。
 本券のフォントは、フーツラをベースに部分的に手を加えて仕上げているようです。フーツラは1923年、バウハウスの非常勤講師パウル・レナーによって作られたラテン文字で、futuraとはラテン語で「未来」を意味します。そのあたりの由緒もおそらく考慮されたのでしょう。・・・ってなことを書いても、玄人筋以外は「へえ?」の一言で終わりか。たまさか日本切手ではこんなデザインは実現されないでしょう、残念ながら。

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参照▶︎美しいタイポグラフィーの切手


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November 24, 2015

印刷会社の特長を生かしてください

Wasyoku

 新南陽郵便局で本日発売の特殊切手「和の食文化シリーズ」第1集を見かけました。たまたま、今朝のワイドショーでも取り上げられていましたね。日本に7人しかいない切手デザイナーのおひとりとして星山理佳さんが登場されていました。わざわざ和食のミニチュアを作り、それを写真撮影して切手図案にするなど、短い時間でよくまとめてありました。
 私は郵趣家ですから、紙粘土でミニチュアを作られた等々の情報は事前に郵趣誌等で知っていましたし、テレビ画面で見て、そして実物を郵便局窓口で見て、やっぱりいい仕事をされていらっしゃるなと感動に近い感情を覚えました。その一方で、もう一歩踏み込んだ希望も脳裏をかすめました。

 製造銘版を見てください。この切手を作ったのはオランダのジョン・エンスケデ社です。

 すでに何種かの日本切手製造を請け負っている会社さんですから、特になんの違和感も感じられなかった方がほとんどでしょう。確かになんの問題もありません。そこが引っ掛かったのです。
 エンスケデ社はただの印刷会社ではありません。王立印刷所として1600年代からヨーロッパの証券類印刷を手掛けてきた伝統と技術と格式のある企業です。日本で例えますと「安土桃山時代から続いている宮大工集団」とでも表現しましょうか。日本切手だけしか興味がないとご存じないと思いますけれど、エンスケデ社が製造した切手には、精密・精巧なもの、特殊印刷技術を駆使したものなど、素晴らしい実績に溢れています。できることなら、わが日本国の切手にもそうした輝きを発揮していただきたいのです。

 郵便切手の国際入札の詳細は存じませんが、いちばん安い値段を提示したところに発注するだけではない工夫をお願いしたいです。切手の原画データを渡し、仕様書通りに作って終わり、ではあまりにも勿体ないことです。印刷会社ごとに得意がありますので、それを生かすべく膝詰めで話し合い、時には印刷会社からの提案も盛り込んだ切手を世に送り出していただきたいです。
 新年早々に日本の城シリーズが凹版切手で発行されるとか。凹版彫刻師が芸術家として認知されている歴史が長いヨーロッパには、キラ星のごとくマイスターがいらっしゃいます。日本の彫刻師さんの仕事ももちろん見てみたいのですが、せっかく国際入札をするなら世界の技にも接してみたいです。
 そうなると随意発注にならざるをえず、大人の事情でなかなか難しいことかと思います。しかし、年に1回くらいはそんな世界水準の「紙の芸術品」を見てみたいとは思われませんか?。
 私の知らない超絶技術が盛り込まれている「和の食文化シリーズ」第1集かもしれません。それでもオフセット6色印刷なら、なにもエンスケデ社でなくても出来たのではないでしょうか?。

 三ツ星レストランに行けばそれはそれは美味しい料理を食べることができるでしょう。しかし、せっかく行ったのにそこでラーメン・ギョーザ定食を食べたいとは誰も思わないはずです。

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September 30, 2015

日本最初のナタリー・パラン

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 柴田公子さんから、郵政博物館で開催中の「ボンジュール!フランスの絵本たち」展の小型印付きポストカードをご恵送いただきました。いつもありがとうございます。
 同展は、先に下関市立美術館で開催され、私も同じポストカードを購入しましたが、地元局での小型印使用などはなく、このたび頂戴したカードはたいへんありがたかったです。

2015093002 図録も購入しましたので以下確認しました。ポストカードはナタリー・パランによる「こんにちは、こんばんは」1934年原画。
 また小型印に描かれている羊の引き車は図録のP.15に載っているNo.1-3-4・紙にグワッシュの一部をトリミングしたものです。この小型印がトピックで、まず間違いなくナタリー・パランが取り上げられた日本最初の郵趣アイテムでしょうね。コピーライト表示もしっかり入っていますし、絵画切手コレクターさんも確実に入手しておきたい一点でしょう。
 11月8日まで開催されていますので、JAPEX2015に参観される方はぜひこちらも見に行かれてください。日本には関連の文献も乏しいことですし、図録もぜひご購入ください。のちのち、必ず役にたつと思います。

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