外国製日本切手

January 02, 2018

仏カルトール社製切手は接着力が弱い?

2018010101 横山裕三さんからご恵送いただいた年賀状です。いつもありがとうございます。昨年12月上旬に出現した仏カルトール社製オフセット印刷の50円、1円切手である旨、裏書きをしていただいたことで、剥がれたのは50円切手だと特定できます。以前からカルトール製切手の裏糊は接着力がやや弱いとの話は聞いていましたが、本例はその格好の証拠例と言えます。
(江戸川郵便局さんの機械年賀印と手押し年賀印の両方が押されているのも吉です)


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December 17, 2017

仏カルトール社製(オフセット印刷)1円前島密切手

 鍜治谷貫さんから実逓便でお送りいただきました。いつもありがとうございます。さっそく恒例となった感のある高解像度スキャンをかけました。
 新しいオフセット印刷は想像通り45度でドットの集合はきれいな正方菱形です。従来のグラビア印刷もこれまでと同じで平たい菱形になります。

■オフセット印刷(仏カルトール社製造)
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■グラビア印刷(国立印刷局製造・電子製版)
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 オフセット印刷の方が諧調が細やかです。しかし、人物像の場合は、少なくとも本券に限ってはグラビア印刷の方が良いと私はそう思いました。ハイライト部が飛んでいると言えばそうなんですが、これくらいメリハリがあってちょうどいいと思います。威厳であるとか人となりの意志の強さなど、ある意味絵画的デフォルメが加わった方がふさわしいと思います。
 もちろん、この程度の差は製造ロットごとに変わる可能性があるので表情の違いは版式の違いを区別するポイントにはなり得ないと思います。ご注意ください。

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[お知らせ]
 高解像度スキャンの画像は各郵趣会の会報などでご自由にお使いください。その際は出典を”HYPER Philatelistブログより(椙山哲太郎氏主幹)”と明記ください。また、できれば事前に電子メールでご一報いただけますと幸せます。編集・発行の時間がないときは事後報告でもかまいませんので。


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December 11, 2017

仏カルトール社製(オフセット印刷)50円カモシカ切手

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 表題の切手を大澤瑩時さんからご恵送いただきました。いつもありがとうございます。
 さっそく高解像度スキャンをかけました。予想していた通り、ご覧の通りの正方形スクリーンが並んでいます。電子製版グラビアに特徴的な菱形のスクリーンはまったくありません。
 なお、本券は背景よりカモシカ本体部分の45度メッシュの方がよりわかりやすいです(角度は実測値)。


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December 07, 2017

仏カルトール社製(オフセット印刷)5円ニホンザル切手

 11月17日(金)以降、仏カルトール社製オフセット印刷の1,5,20,30,50円切手が物流センターに納品されるという情報を得ていました。そして石川県の七尾局で11月29日(水)、静岡桃園局で30日(木)等の最初期出現情報もFacebookを介して伝わっていました。静岡の大澤瑩時さん、大阪の山本誠之さんから実物をご恵送いただきました。いつもありがとうございます。そこでさっそく高解像度スキャンを行いました。従来のグラビア印刷と肉眼(裸眼)で区別するのは無理だと思いますが、15倍程度のルーペさえあれば確実に区別できることをご報告いたします。

■仏カルトール社製オフセット印刷
 背景の青味灰色のメッシュが実測で75度になっています。他の色でも観察可能ですが、背景部分がもっともわかりやすいと思います。
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■国立印刷局製グラビア印刷
 菱形のスクリーンが特徴的な電子製版です。ドットひとつではわかりにくいですが、最低4つ以上の塊で観察すれば横長の菱形であることがわかります。
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 かつてオフセット印刷は粗悪印刷の代名詞でした。美麗印刷といえばグラビア印刷ですが、どうしても経費が高くついてしまいます。コストの安いオフセット印刷でより美しく精密な切手が作れないだろうか、というのが世界的なニーズでした(特に発展途上国)。1990年代後半のIT化の波を受けて印刷分野でも研究開発・技術革新が進み、こうしてグラビア印刷に引けを取らない切手が作れるようになりました。ニホンザルのお母さんの表情の細やかさは明らかにオフセット印刷の方が上です。日本切手における歴史の転換点を感じます。

 ただし、図案が同じなので日本郵便さんは新切手扱いにはしていません。さらに、今後全面的にオフセット印刷に変わるとも言ってはいません。イギリス、アメリカ、カナダのように、同一図案の普通切手を複数以上の会社が同時に製造する可能性もあり得ると思います。むしろそのような分散生産方式の方が、首都圏直下型地震が発生した時にリスクヘッジできます。関東大震災で切手の製造と供給が完全に止まってしまったことを思い出してください。

 今後、他額面でもオフセット印刷が出現するでしょう。ルーペ一個で判別可能な特徴もおそらく同じだろうと思います。


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December 01, 2015

童画のノスタルジーシリーズ第2集はフランス政府印刷所製

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 銘版がPhil@posteと表示されています。これはフランス政府印刷所の意味です。同所の略称は長い間ITVFで、フランス切手はもとよりバチカン市国、モロッコ、仏領ポリネシア、ニューカレドニアなどの切手上にも見ることができます。それが2006年6月26日に発行された数種のフランス新切手群からPhil@poste表示に切り替わり、以後現在に至ります。

 日本切手における最初のPhil@posta製切手です。来年の1月29日は・・・たいへんだ!(笑)

参照▶︎童画のノスタルジーシリーズ第2集

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May 19, 2014

外国製日本切手まとめ

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 カバー作り名人の山内和彦さんから自然との共生シリーズ第4集のFDCをご恵送頂きました。それもヤエヤマセマルハコガメ切手の耳紙付きで。その意図するところはオランダのエンスケデ社製としては最初の日本切手であることです。いつもながら秀逸なアイデアとセンスが光りますね。いつもありがとうございます。
 せっかくなので、これまでの外国製日本切手を製造会社別に1番切手をまとめておきます。

【ケスタ社(英)】
 日本最初の外国製切手は1999年にケスタ社が担当したふみの日10種連刷シートです(裏糊式)。この当時、日本では円形切手を製造できる目打機がなかったからとの説明がありました。事実、このシートは現時点でも日本では実用化されていないAPS目打という方式で穿孔されました。
 なお、ケスタ社は2002年に同じくイギリスのデ・ラ・ルー社に吸収されたため、切手上からその名前は消滅しました。日本切手でも本件が唯一例となりました。
 また、ふみの日連刷シートを1999、2000、2001年と横並びにすると「LETTER WRITING DAY23」の続き文字になることは既に当ブログでご報告しています(当該記事はここ)。

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【ウォルソル社(英)】
 ケスタ社に続いて登場した同社のデビューはなんと写真付き切手(Pスタンプ、セルフ糊式)、2004年9月初旬に発売された「ラリージャパン」でした。これは郵便局では販売されず、ラーリージャパン公式グッズ取扱ショップである毎日プレミアムモールさんで3,150円で購入しました。

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 次いで、2004年11月4日発行の「平成16年度文化人切手・小泉八雲、イサム・ノグチ、古賀政男」を製造しました(裏糊式)。

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 また、これにはカタログにも載っていない興味深いお話があります。イサム・ノグチ切手の凹版彫刻はスラニア氏の後継者であるスウェーデン在住のポーランド人切手彫刻家ピオトル・ナシャルコフスキ氏(Piotr Naszarkowski)の作です。発行当時、氏のホームページの2004年の作品紹介ページに掲載されていることから判明しました。本稿執筆時ではブラックプリントのページに掲載されています(下図)。ただし、他の2種も同氏の彫刻かどうかは不明です。

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 なお、残念ながら同社は機密保持・品質管理の面で脇が甘いことが昔から指摘されていました。現時点では詳しいことは書けませんが、それら不具合の要因が重なり、現在では日本切手の製造は受注していません。将来的にも無理かと思われます。

【カルトール社(仏)】
 3番手に登場した同社は2005年1月11日発行の「国連防災世界会議」がデビュー作です(裏糊式)。その斬新な製造技術を遺憾なく発揮し、日本のみならず世界中の切手製造を受注しているのはご存知の通り。より厚みのある媒体でも印刷可能な最新鋭の印刷機を導入するなど設備投資も積極的であると伺っています。が、その印刷機の一部は日本製だとのことで複雑な気持ちです。

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【エンスケデ社(蘭)】
 そして2014年5月15日発行の「自然との共生シリーズ第4州」が同社のデビュー作となりました。その詳細は山内さんがカバーに説明書を添付してくださいましたのでそれを丸ごと転載させていただくことにしました。画像をクリックするとより大きな画像がポップアップウィンドウで開きます。

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