外国製日本切手

January 17, 2017

2017年用年賀小型シートはAPS方式の穴開け加工

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 年賀小型シートをさっそく初日に交換してきました。収友の皆さんにはA0001組の年賀はがきを小郡郵便局で年賀機械印を押してお送りしましたが、念のため確認用に自分宛にも送った1枚が当たってしまいました。なんとも申し訳ない限りです。
 せっかくなのでA0001組出現局である山口陶簡易郵便局で交換し、はがき表面にちょん付け貼りして初日印を押してきました。(左)
 また、堀本稔さんからは抽選会が行われたKITTE名古屋、そのスケジュールに合わせて、名古屋中央局1月15日の午後印で引受消印してくださいました。いつもありがとうございます。(右)

 本券は装飾用穴開け加工が施された日本最初の切手でもあります。諸外国では前例が多くさほど珍しいものではありません。中には料額印面に穴開けをしているものもありますけれど、さすがに日本ではシート地のみの上品な使用例です。
 実物がありましたらルーペ片手に裏面を観察してください。穴開け開口部の正面向かって左方向に削り痕の盛り上がりが残っています。変り種切手コレクターさんならピンときたことと思います。これはAPS目打(Automatic Perforation System)の特徴です。従来の金属金型による穿孔ではなく、削り取り方式による穴開け加工です。
 表面に凸型の突起物を押し当てて高速回転するカッターシリンダーとの間を通すことによって、裏側から凸部形状通りに穴を開けることができます。植村峻先生はこれを「髭剃り」と説明されていらっしゃいますが言い得て妙とはこのこと。大掛かりな凹凸両方の金属金型が不要で、自由な形の目打穿孔が可能であることからすでに多くの国で採用されています。
 つまり、本券は花弁の形の装飾穴と目打をAPS方式で同時に穴開け加工をしています。製造銘はオランダのジョン・エンスケデ社ですから納得ですね。

2017011702 日本でも1999年のふみの日切手で初めて円形切手が採用された際にAPS目打が使われました。当時は日本に円形目打を施す設備がなかったため、今はなきイギリスのケスタ社(2000年にデ・ラ・ルー社に吸収され消滅)に発注されました。
 結果として1999年のふみの日切手シートは、日本最初の円形切手にしてつAPS目打切手なおかつ外国製切手でもあるという画期的な存在となりました。

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December 01, 2015

童画のノスタルジーシリーズ第2集はフランス政府印刷所製

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 銘版がPhil@posteと表示されています。これはフランス政府印刷所の意味です。同所の略称は長い間ITVFで、フランス切手はもとよりバチカン市国、モロッコ、仏領ポリネシア、ニューカレドニアなどの切手上にも見ることができます。それが2006年6月26日に発行された数種のフランス新切手群からPhil@poste表示に切り替わり、以後現在に至ります。

 日本切手における最初のPhil@posta製切手です。来年の1月29日は・・・たいへんだ!(笑)

参照▶︎童画のノスタルジーシリーズ第2集

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May 19, 2014

外国製日本切手まとめ

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 カバー作り名人の山内和彦さんから自然との共生シリーズ第4集のFDCをご恵送頂きました。それもヤエヤマセマルハコガメ切手の耳紙付きで。その意図するところはオランダのエンスケデ社製としては最初の日本切手であることです。いつもながら秀逸なアイデアとセンスが光りますね。いつもありがとうございます。
 せっかくなので、これまでの外国製日本切手を製造会社別に1番切手をまとめておきます。

【ケスタ社(英)】
 日本最初の外国製切手は1999年にケスタ社が担当したふみの日10種連刷シートです(裏糊式)。この当時、日本では円形切手を製造できる目打機がなかったからとの説明がありました。事実、このシートは現時点でも日本では実用化されていないAPS目打という方式で穿孔されました。
 なお、ケスタ社は2002年に同じくイギリスのデ・ラ・ルー社に吸収されたため、切手上からその名前は消滅しました。日本切手でも本件が唯一例となりました。
 また、ふみの日連刷シートを1999、2000、2001年と横並びにすると「LETTER WRITING DAY23」の続き文字になることは既に当ブログでご報告しています(当該記事はここ)。

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【ウォルソル社(英)】
 ケスタ社に続いて登場した同社のデビューはなんと写真付き切手(Pスタンプ、セルフ糊式)、2004年9月初旬に発売された「ラリージャパン」でした。これは郵便局では販売されず、ラーリージャパン公式グッズ取扱ショップである毎日プレミアムモールさんで3,150円で購入しました。

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 次いで、2004年11月4日発行の「平成16年度文化人切手・小泉八雲、イサム・ノグチ、古賀政男」を製造しました(裏糊式)。

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 また、これにはカタログにも載っていない興味深いお話があります。イサム・ノグチ切手の凹版彫刻はスラニア氏の後継者であるスウェーデン在住のポーランド人切手彫刻家ピオトル・ナシャルコフスキ氏(Piotr Naszarkowski)の作です。発行当時、氏のホームページの2004年の作品紹介ページに掲載されていることから判明しました。本稿執筆時ではブラックプリントのページに掲載されています(下図)。ただし、他の2種も同氏の彫刻かどうかは不明です。

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 なお、残念ながら同社は機密保持・品質管理の面で脇が甘いことが昔から指摘されていました。現時点では詳しいことは書けませんが、それら不具合の要因が重なり、現在では日本切手の製造は受注していません。将来的にも無理かと思われます。

【カルトール社(仏)】
 3番手に登場した同社は2005年1月11日発行の「国連防災世界会議」がデビュー作です(裏糊式)。その斬新な製造技術を遺憾なく発揮し、日本のみならず世界中の切手製造を受注しているのはご存知の通り。より厚みのある媒体でも印刷可能な最新鋭の印刷機を導入するなど設備投資も積極的であると伺っています。が、その印刷機の一部は日本製だとのことで複雑な気持ちです。

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【エンスケデ社(蘭)】
 そして2014年5月15日発行の「自然との共生シリーズ第4州」が同社のデビュー作となりました。その詳細は山内さんがカバーに説明書を添付してくださいましたのでそれを丸ごと転載させていただくことにしました。画像をクリックするとより大きな画像がポップアップウィンドウで開きます。

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