似てない肖像切手
facebookの某切手関係グループで話題になったテーマです。以前、記事化したことがあるはずと思ったのですが、改めて全文検索をかけてみたらヒットせず。せっかくの機会なので新規にカテゴリーも設けることにしました。それは「似てない肖像切手」です。
これまでは似てない似顔絵切手と呼んでいたのですが似顔絵ではないよなと思い直し、この呼称に統一しようと思います。よろしくお願いいたします。
その記念すべき第1回は有名なカナダの1953年普通切手シリーズです。エリザベス2世女王の戴冠式が行われた同年6月2日に先立つ約1ヶ月前の5月1日、英連邦を構成するひとつの国カナダが普通切手のデザインを一新しました。カナダでもイギリスと同様に国家元首の代替りに合わせて肖像図案が変更されるからです。それが左側の図案です。
これはもうどう見ても似てませんね。そのあんまりな似てなさ過ぎの世論を受入れる形で翌1954年には向かって右側のデザインに一新されました。ここまで似てない+しょぼいものを、実際に売り出されるまで誰も止めなかったことの方が不思議でなりません。
ここまでヒドい例であればこそ、マキシマムカードがあればなあと黒い心で(笑)ebayなどを眺めている日々が続きました。その甲斐あって2007年11月に冒頭の品をGETすることができました。カナダ郵政によるオフィシャルなものではなく、郵趣家個人が市販の絵はがきに切手を貼って作成した私家版です。と言うより私家版以外に目にしたことがありません。あるいはマキマムカードは無理でも下の初日カバーなら今でも300円程度で入手可能だと思います。
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