示温インク

November 09, 2017

BLOODHOUND SSC

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 今年の9月22日に発行されたばかり、自動車の速度記録更新のために作られた専用自動車ブラッドハウンドSSCの小型シートを個人輸入しました。発行はおなじみイギリス領マン島です。
 この小型シートはいろいろ興味深いポイントがあります。まず、切手のように見える4枚ですけど、(1)(2)の2枚だけが切手で残りの2枚はタブです。左端のコックピットの写真なんかすっげーカッコいいと思うんですが残念ながら切手ではありません。なんで切手にしないのかはわかりません。しかも切手の2種も不思議です。国名と額面がこんなに小さいのでぱっと見では切手だとわかりません。デザイン重視だろうとは想像できますが、ちょっと度が過ぎます。

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 さらに(1)はぜひ実物でお試しいただきたいことがあります。真っ黒に塗りつぶされている車体部分は示温インク(サーモクロミックインク)が使われていて、指先で温めると透明になり、インクの下の図案が見えるという仕掛けが施されています。切手を指で直接触るのはご法度ですから、ビニール袋越しに触れてみてください。黒色がすーっと透明に変化する様が体験できます。

 示温インクが最初に使われたのはイギリス切手「気象」小型シートで2001年の発行でした。以後、少しずつ世界中に広まりましたけれど、現時点でも約30件しか実用化されていない数少ない変り種切手です。ストーブに近づけるようにして高温に晒さないと変化しないもの、急激に反応が収まってしまうものなど、機能の面ではかなりばらつきがありました。本券は指先程度でも容易に透明化し、反応状態も数分間に渡って長続きするなどかなり良くなっています。じきに日本の郵趣市場でも出回ると思いますのでぜひ1シートをお手元に。


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May 03, 2010

最強?の示温インク

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 英領南極地方が2009年に発行した「気象変動」連刷シートです。1950年時点の棚氷の位置を青緑色の示温インクで示しています。ここを暖めると色が消え、氷の後退を表現するという仕掛けなのですが・・・。
 薄手の保護ラップで包み、その上から示温インク部分に指先を当てて暖めるとすっと色が消え、しばらくするとまた色が蘇るのが常なのですが、この連刷シートに限っては少々のことでは何の変化も起きません。まるで海苔を焙るかのようにハロゲンヒーターで熱を加えてやっと変化が起きます。これほどまでにタフにしなければならなかったのはなぜ?どうして?。興味のある方はぜひ試してみてください。

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November 11, 2009

面白FDC

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 約1.5ヶ月ぶりの更新です。本業の超多忙と同時に、10年に一度かかるかどうかという強烈な風邪をうつされるなど、かなりタイトな毎日を送っていました(風邪は抗生物質を点滴してもらってやっと治りました)。今も深夜勤務シフトが続いていますので、できる限りでの更新ということでご理解ください。

 以前から度々記していますように公式FDCは切手同様に扱っています。カシェや記念印のデザインも切手と同じデザイナーさんが手がけていることが多く、クオリティも決して見劣りしないからです。公式FDCの伝統がない日本とは大きく違う郵趣シーンのひとつです。
 その、オフィシャルなはずの公式FDCも時として、お茶目でとんまで愛らしいアイテムが予期せず出現することがあります。それをこのおじさんが見逃すはずがないぞよ(笑)。
 図はオーストラリアが発行した「マイクロ・モンスターズ」です(郵趣12月号で詳しくご紹介予定)。上は完セット貼りで下はその小型シートですが、おかしい点があることにお気づきでしょうか。いかなる理由か同じFDC用封筒を使っているため、小型シートの方はカシェの一部を隠してしまっています。これでは何の絵かわかりませんね。オーストラリアほどの立派な国が、これほど明りょうな単純ミスを犯すのは非常に珍しいです。
 また、下はカナダが発行した加貼用普通切手2c「オオカバマダラの幼虫」の公式FDCです。これはもう一目瞭然、いくらなんでも気持ち悪過ぎるではありませんか。山口県民であります私ゆえ、幼少時より県木のナツミカンに集まるアゲハチョウの幼虫にも慣れていますが、ここまで大量に描かれてはさぶいぼ出まくりです。この破壊力は他に類例がないと思います。なお、製作数は21,700通です。
 いっそのこと蝶切手収集家の某ヤタベ君に嫌がらせに送りつけてやろうかと思ったのですが、予想に反して喜ばれそうな予感がしたのでやめました。なんせ、昆虫切手コレクターと言ったら芋虫や毛虫なんぞも可愛いとのたまうヘンタイ揃いですから(言い切ったねえ、怒られても知らないよ)。
 真面目な話に戻しましょう。額面2cは日本円でわずか1.7円です。その単貼りの公式FDCを作ることができる押印規定を持つ、カナダの柔軟な郵趣振興施策の実例として評価できます。記念押印には最低50円分(はがき代)の切手が必要だと規定している我が日本国では同様のFDCは作ることができません。その理由は押印業務にかかるコストの問題だと言い、かつまた実は50円でも足りないのだと説明されていますが、それが些末な言い訳であることはこの例を見れば明らかです。カナダにできて日本にできない理由はただひとつ「やる気がない」だけです。

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