マンガ切手

April 09, 2025

第40回オンライン『郵趣』

日 時:4月11日(金) 21:00~22:00
テーマ:月刊誌「郵趣」4月号に関連したテーマで以下を予定しています。

・STAMP-SHOW2025開催レポート
・「外国切手最新事情」(スピーカー:椙山哲太郎)
・「日本切手の壺」+1解説(スピーカー:山口充さん)
※テーマ及びスピーカーは変更になることがあります。

 公益財団法人日本郵趣協会の「郵趣イベント・カレンダー」記載の「接続先リンク情報」のURLにアクセスしてください。開始5分くらい前で十分間に合います。

 STAMP-SHOW当日の開催につき、今回は私も切手のお祭り的なお話をします。テーマは「ディズニー切手の始まりと発展そして今」です。地元切手展「アスピラート防府切手展2025」の中日、4月19日(土)13:00から開催する特別例会でお話する講演内容の一部をかいつまんでお話しします。オンライン『郵趣』では特に著作権に焦点を当てます。
 話の流れにより、私の担当時間を大幅に圧縮する可能性が高いので、フルバージョンはぜひアスピラート防府切手展2025特別例会でお聞きください。
 また、5月のオンライン『郵趣』は、私自身がスタッフとしてSTAMP-SHOW広島に出向いていますのでお休みさせていただきます。

1.世界最初のディズニー切手(サンマリノ・1970)
 10種すべてペア貼りの豪華な実逓初日カバー。世界的に大ヒットしたが、なんと、発行後になってサンマリノ郵政はディズニー・プロダクションの事前許可を得ていなかったことが発覚。後に同郵政が著作権料を支払って和解が成立したが、奇しくもこの事件がディズニーが切手ビジネスに積極的に進出するきっかけとなったと伝えられている。

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2.著作権に関する無理解(切手の歴史/岡田芳朗・1976)
 「切手の歴史」初版本より引用。先ごろ内容をリニューアルして再版されたことで話題になった一冊。「これだけタダで宣伝してもらっているにもいるにもかかわらず、ディズニー・プロダクションは、これはディズニー作品の盗用であると騒ぎ立てた。」と、あたかもディズニー側に非があるかのような記述。

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3.著作権シールは正規の印
 切手代理発行会社とディズニー・プロダクションが協同して積極的にディズニー切手を発行。そのごく一部は名義国にも納入されたが大半は代理発行会社が各国の代理店に卸し、切手商はそこから仕入れる仕組みが採られた。
 日本も例外ではなく、正規のルート(代理店から仕入れたという意味での”正規”)を経由した証として著作権シールがパッケージに貼られた。図版は有名な東京切手センターの商品。

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4.切手より貴重な著作権シール
 廃業切手商さんの在庫の中にたまたま残留していた未使用の著作権シール。バラなら散見するけれどもこの程度のブロックでも貴重。

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5.慶應大学もやらかしています(高輪・1973)
 三田祭記念切手展の小型印にあの有名なネズミが・・・今なら完全アウト。

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6.岩見沢郵便局もやらかしています(1996)
 平成8年が子年だったことから、ここでもあの有名なネズミが・・・この当時、自分は既に職業デザイナーとして働いていました。さすがに知らなかったでは済まされない時代だったと記憶しているのですが。

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7.グリーティング・ディズニーキャラクター(2012)
 切手発行初日に東京中央郵便局で配布される初日カバー封筒、そのカシェ部分に注目。切手や絵入りハト印にディズニーキャラクターを使うのはOKだが、カシェに使うことまでは不許可。やむなく「ディズニーキャラクター」と文字でのみ表記(上/山内和彦さん製作品)。さすがに寂しいと感じたのでしょう、シート地のイラストを切り抜きカシェとして使用した私製カバーも後日入手(下)。

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8.ミッキーマウス誕生80年(ベルギー・2008)
 ワールド・トピックス頒布会リーフ。もともとは2003年に著作権が切れるはずだったが、ディズニー社の働きかけで1998年に著作権期間を20年延長して95年とされ2023年まで伸びた。以前にもこうしたことがあり、「ミッキーマウス保護法」と揶揄されている・・・と非常に詳しく記述されている。

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9.ディズニーランドの記念スタンプ
 閑話休題。場内の専用ポストに郵便物を投函すると、余白に記念スタンプを押して浦安郵便局まで持ち込んでくれる素晴らしいサービス。今では郵趣界でもすっかり有名になった。だが、ディズニーランド・シーを訪問するのは日本人だけではない。外国人旅行者もたくさん訪問しているので外国郵便物への押印例をずっと密かにウオッチングしていた。場内で販売されているグリーティングカードにメッセージを記した中身も完全に残っているアメリカ宛実逓カバーを所持しているのでご覧いただく。当然ながらアジア圏宛もぜひ入手したい。

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10.パブリック・ドメイン化記念切手(各国・2023)
 フィラメイト2025年3月増刊号の広告より引用。1928年に公開されたミッキーマウスのデビュー作「蒸気船ウィリー」の著作権が2023年末で切れ、作品に登場する初代ミッキー・マウス他のキャラクターが自由に利用できるパブリック・ドメイン(公的知財)になったことを記念してのオムニバス発行。
 広告掲載国はリベリア、トーゴ、ギニアビサウ、シエラレオネ、ジブチ、中央アフリカの6ヶ国。中央アフリカに2種連刷シートがあるのを確認したほか、さらにギニアでの発行も確認し計7ヶ国、12シート。さらに増える可能性あり。

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July 12, 2021

ポケモンポスト設置記念小型印

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 富澤昇吉さん、山崎太郎さんのお二方から初日印付きはがきをご恵送いただきました。いつもありがとうございます。

 宛名書きの文字に印影が重ならないように配慮されている意図は十分伝わりますけれど、十分な余白があった場合はうっかりでしょうか、またしてもチョン消しにされてしまいました。天下の横浜港局でさえ規程違反をしでかしているのですから、チョン消しの悪弊は根深いものがあります。本来なら公の場には提示できないものなので徹底的に是正していただきたいです。

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June 12, 2021

私のムーミン切手コレクション

 「伊予和紙 季節のムーミンはがき」6種を防府郵便局さんで買ってきました。いつものように自作の郵趣データベースStella (ステラ) に入力し、なにげなく”ムーミン”で検索したら24件もヒット。こんなに持ってたっけ!?と自分でもびっくり。これだけの量があるなら一ヶ所にまとめておいた方がよかろうと思い、たった今、専用のファイルケースを作ったところです。せっかくなのでその中からトピックを8点ご紹介します。

[1]世界最初のムーミン郵便商品
 実は切手ではありませんでした。国際切手展フィンランディア’88 (6月1日~12日まで開催) の際に発行された切手展入場券付きポストカードが最初です。ムーミン切手が発行されるより4年も早いです。上半分がポストカード、下半分が入場券になっていて、上下に切り離して使う仕様になっています。図版では未使用をお示ししますが、個人的にはムーミンママを描く特印付きの初日カードをお勧めします。

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[2]世界最初のムーミン切手
 1992年、母国フィンランドから発行されたのが世界初です。当時、郵趣サービス社さんのワールド・トピックス頒布会でも取り上げられましたので、その解説リーフをご覧いただきます。

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[3]フロックコート紙のムーミン切手
 2004年、フロックコート紙 (起毛加工紙) 切手としても同国初でした。裸のムーミンなのに毛が生えた切手というのも不思議な感じでした。これもワールド・トピックス頒布会のリーフをご覧ください。

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[4]日本最初のムーミン郵便商品はエコーはがき
 ムーミンの頭部がラ・フランスに似ているから・・・という理由で山形県・JAグループ山形・山形県青果物基金の広告部分に採用されたと聞き及んでいます。私が確認した範囲では3種、平成10年前後の発行です。

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[5]トーベ・ヤンソンの絵画
 ムーミンとはまたタッチが異なる絵画作品の切手です (オーランド・2007年発行)。実は、私はこの実物を至近距離で見ました。2015年に北九州で開催されたトーベ・ヤンソン展の順路最後に展示されていました。その時の詳しいレポートは私のHYPER Philatelistブログに掲載していますのでどうぞリンク先をご覧ください。
http://topofswan.tea-nifty.com/hyper_philatelist_annex/2015/05/post-56f0.html

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[6]日本最初のムーミン切手
 2015年発行のグリーティング 切手が、母国フィンランド以外で発行された最初のムーミン切手となりました。また、発行時には何のアナウンスもありませんでしたがムーミン誕生70年を兼ねているとも言われています。この時の担当デザイナー中丸ひとみさんの直筆サイン入り初日カードをご覧いただきます。2021061206

[7]原画作者は日本人
 2018年発行のグリーティング切手ムーミンは画期的でした。トーベ・ヤンソンの死去後、基本的には既に存在するオリジナル原画が使われるという原則ですが、本券に関しては特別に版権者の許可を得て中丸ひとみ切手デザイナーさんが原画を描き起こしました。普通はまずあり得ない快挙です。未使用切手をそのままスキャンすると面倒なことになりかねないので、今回は切手解説書をご覧いただきます。この内面に著作権者名もしっかり表記してありますので軽視できません。

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[8]私の家宝です・・・世界で5通のみ
 フィンランドでは諸般の事情により切手デザイナーのサイン会は行われていません。担当切手デザイナーのサトゥ・ルサさん (女性) 直筆サイン入り公式FDCは、2013年5月に切手の博物館で開催された「ムーミン切手展」のために特別に作成されたものです。
 全部で5通作成され、内2通はフィンランドポスト本社保管用とフィンランドのポストミュージアム収蔵用になり、残り3通が日本に渡ってきました。幸いなことに3通のうちの1通が私のところにやってきました。その詳しい経緯は冒頭のStellaに詳しく記録していますけれど、関係者がこの世を去るまで公表しませんしできません。私にとっては家宝級のムーミン・コレクションの目玉です。

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July 08, 2014

「ディズニーの魔法の世界」小型シート

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 2014年6月1日、ポーランドは「ディズニーの魔法の世界」(英語の原題は”The magical Disney world”)と題する小型シートを発行しました。(公財)日本郵趣協会ポーランド郵趣部会報「ポーランド郵趣」第135号に詳しいインフォメーション記事が掲載されていましたので、一部引用させていただく形でご紹介いたします。
 3D映像のファンタジー作品”The Pirate Fairy”(海賊の妖精)を題材にしたものです。日本ではティンカー・ベル・シリーズの最新作で5月21日にソフトが販売開始されそうです。新作映画とのタイアップ切手(正刷切手)の例は既に数ケ国で前例がありますが、ポーランドではこれが初ではないかと思います。じきに日本の新切手輸入販売会社さんも取扱を開始することと思います。ディズニーファンのかたはお見逃しなく。なお、オフセット印刷、発行枚数は18万シートです。

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December 12, 2013

霧島温泉郷の坂本龍馬の風景印

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2013121204 鹿児島の話を出しましたので、表題の風景印についてもまとめておきます。

 平成11年(1999)1月11日のゾロ目の日に5局で一斉に使用開始されました。当時、財団法人日本郵趣協会鹿児島支部の会報「かごっま」担当係だったので大々的に取り上げました。図案は福岡在住のイラストレーターさんに依頼したと聞きましたがお名前までは失念しました。新婚旅行、混浴、ふんどし姿などなど、マンガタッチではあるけれども風景印にしてはいずれも初めてではないかと思われる図案、それにゾロ目の日ということもあってたいへん評判が良かったと記憶しています。今も初日印影が相当数残されているものと思います。

 後の資料とするため、かごっま26号を掲げておきます。左画像をクリックしていただければポップアップ・ウィンドウで拡大画像が開きます。

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October 01, 2012

漫画家・永井豪氏の切手

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 2012年(平24)9月29・30日に行われた第30回全国郵趣大会in小倉では、私も生前におつきあいさせていただいていたT.T氏の遺品コレクションのセールがありました。外国切手を中心に私もその一部を引き継がせていただきました。その中で特筆すべきものがこれ、中央アフリカが1998年(平10)9月1日に発行した「漫画家・永井豪の世界(漫画家生活30周年記念)」6種連刷シートです。
 いわゆるエージェント切手ではありますが、永井豪氏とダイナミック・プランニングのコピーライト表示があるので正規発行券と言えます。そして題材に取り上げられている漫画もまさに豪華キャスト。デビルマン、マジンガーZ、ハレンチ学園、バイオレンスジャック、手天童子、凄ノ王(注:凄は正しくはさんずいに妻)。
 諸般の事情により、郵趣市場に供給された量が少なかったらしく、発行時点で市価が2,800円。それ以後も2,000円を下回ることなく現在に至る、というよりモノ自体をほとんど見かけません。おそらく、発行当初に購入された方しか手に入らなかったものと思われます。
 そしてもっとも重要なことは、自分の郵趣データベースでは、これが外国切手になった日本漫画の第1号らしいことです(これより早い前例があればご教示ください)。

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July 24, 2012

オーストラリアがハローキティー切手を発行

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 我が目を疑うとはまさにこのこと。な、な、なんと、かつての敵国(笑)オーストラリアがハローキティーの切手を発行したようです。COOL JAPANの輸出はもう大歓迎ですがやっぱり驚きます。フレーム切手、Pスタンプの類ではなくれっきとした正刷切手のようです。「スタンプパック」という名称(商品名)を使っているので特別シートではあるようです。ホームページの記述だけでは委細が不明なのでさっそく個人輸入をかけようと思います。

http://shop.auspost.com.au/stamps/souvenir-sheets/hello-kitty/sku/1514758

<参考:同郵政の説明文>
   The character of Hello Kitty was designed by Yuko Shimizo of the Japanese company Sanrio in 1974. She is portrayed as a white Japanese Bobtail cat with a red bow on her left ear.
   Originally targeted to young girls, Hello Kitty is now a global brand and a worldwide marketing phenomenon that appeals to young and old. Hello Kitty appears on a range of products including purses, stickers, toasters, clothing, jewellery, dolls and school supplies. She has starred in her own TV series and has been the subject of numerous video games.
   Hello Kitty and other characters also feature in two officially licensed theme parks in Japan: Harmonyland and the indoor Sanrio Puroland.
© 1976, 2012 SANRIO CO., LTD.

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August 20, 2009

優秀なマンガおたくの人材が必要

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 私たち郵趣家(切手収集家)も「切手マニア」などと呼ばれることに強い抵抗感を覚えるので、「マンガおたく」という表現に同様の反感を買ってしまうかもしれません。それも私自身の知識の無さゆえのこと(後述)であると、ひとまず棚上げして話を聞いていただきたく存じます。

 来る2009年10月6日、オーストラリアが「LET'S GET ACTIVE!」と題する6種セットの切手を発行します(上図)。勘の良い人ならすぐにピンとくることでしょう、そうです、日本漫画風イラストレーションのデザインです。同郵政の郵趣広報誌Stamp Bulletin 300号によりますと、Japanese manga comics and animationに強い影響を受けたJames Hartさんの作品ですと、はっきりインフォメーションされています。
 これ以外にも昨年ベルギーで、日本人の女性電気技師という設定の漫画「ヨーコ・ツノ」が切手になっています。これも作者は日本人ではなく、日本漫画にインスパイアされた同国の漫画家Roger Leloupさんです。
 さらにJapanese Styleの漫画は韓国では山ほど切手になっていますし、アジアはもちろんのこと、全世界で切手採用の動きが加速しています。
 私たち日本人が気付かないうちに日本漫画風図案の切手が地球規模でじゃんじゃん発行されるようになるのは時間の問題のようです。さりながら、今の日本にはこの分野に強い郵趣家がひとりもいません。私もかろうじてガンダム位はわかりますが、仮面ライダーもわかるのは2号まで。えばんげりおんとやらになるともうさっぱり。自分自身も多少は絵に関係のある職業(工業デザイン)で、漫画家のイトコもいますが、やはり研究者となるとぜんぜんあてになりません。 レベルが違い過ぎます。
 日本製の漫画やアニメが輸出されるだけの時代は過ぎ、今はそれらに影響を受けた各国の漫画家、アーティストによるJapanese Style Artが続々と産み出されています。ですからファンタスティックな郵趣文化の将来を考えれば、どうしてもこの分野に強い人材が必要なのです。鳥獣戯画から浮世絵、北斎漫画、現代のアニメ、そして全世界へと、時間と空間を超えて広がるテーマであり、絵画切手、ジャポニカ切手などにおいて極めて重要なカテゴリを形成するものです。
 現時点でもすでに漫画本を読む姿を描いた切手、ベルギーの漫画センターを題材にした切手など、非常にコアなアイテムも発行されています。私も全面的に支援する気持ちでおります。どなたか若くて優秀な生粋のマンガおたくの中で、このジャンルを請け負いましょう!という人はいませんでしょうか。改めて言うまでもなく、このジャンルの第一人者になることが約束されたようなものなのですが。

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↑世界最初の漫画切手(無目打・田型)。ブラジル・1949年6月18日発行。戦闘帽をかぶり楯を持った鳥を描く航空隊のマーク。

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May 05, 2009

楽しいディズニー切手

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 ゴールデン・ウィーク特別企画その2としてディズニー切手を取り上げます。基礎知識としてこちらを一読頂くと以下の内容も理解が促進されるかと思います。今日、取り上げますアイテムもすべてウォルト・ディズニー社のコピーライトが入った正当なアイテムです。
 さて、トピカルやテーマチク材料としてディズニー切手を利用するのはあまり上品な作法とは言えません。しかし、ディズニー社もそれなりに気合いを入れて企画しているので、いろんな意味で楽しいですよ。

 図は国際切手展PHILANIPPON'91記念にウガンダ名義で発行された8種のうちの一枚です。既に鹿児島在住の収友たちの大ウケした様子が目に浮かびます。日本の伝統行事や作法をまとめたセットに、なぜか指宿の砂蒸し温泉が描かれているからです。最初に見た時、私も「うっそーぉ!」と声に出してしまったほどでした。印面中のキャプションは"MICKEY AND DONALD IN IBUSUKI ARE TAKING HOT VOLCANIC SAND BATHS"ですから間違いないでしょう。
 このセットは考証が深いんだか浅いんだかどうもよくわかりません。百科事典を引かないと出てこないような用語が使われているかと思えば、いかにマンガとは言え中国風でも朝鮮風でもない変な衣装だったりします。ディズニーの日本法人もあるんですから、普通の日本人社員に聞くだけでもだいぶ違った出来になったんじゃないかと思います。そんな思いとともにさらに2種をご紹介します。

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 左は"CLARABELLE COW ENJOYS TRADITIONAL INCENSE BURNING"とあるのでおそらく香道のことだと思われます。しかし、惜しいことに道具が違う。蚊取り線香を入れるブタの陶器はないでしょう。これ、よく考えればかなりレベルの高い(?)図案ミス切手です。
 右は"MICKEY AND MINNIE ENJOY CARD AND LETTER WRITING EVERY NEW YEAR"で、たぶん年賀状のことだと思います。部屋内なのにミニーが草履をはいている程度の軽い図案ミスですので(よくあります)まあ、これはこれで良しとしましょう。伝統郵趣的に年賀状使用例などをがっちり集めているアナタ、タイトルリーフにこの1枚を飾りましょう。たったそれだけのことで作品が台無しになることカクジツです!(笑)

 

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March 21, 2009

WBC

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 ええ、もちろん買ってきましたとも!「週刊少年漫画50周年Ⅰ」を。いやもう、全部の漫画を知ってます。私のような40代狙いがミエミエですが、ま、いいじゃないっすか(笑)。それに、単なるサブカルチャー扱いから日本を代表する世界に通じるMANGAの、その記念切手の製造がフランスのカルトール社だというのもしゃれてて素晴らしいではありませんか。日本切手にしては久しぶりにまじまじと眺めてしまいました。
 上図の「おそ松くん」は特にいいですね。ちょっとひねってはいるもののイヤミのシェーがついに切手になったかと感慨深いものがあります。はい、自分も昔のアルバムの中でシェーをやっとりますよ、しかもラッパズボン履いて!。
 特にうれしいのが印面中に「バカ」の文字がある点です。落書き風とは言え2カ所も書いてあるとは何と大胆な。フレーム切手や写真付き切手ではなく正刷切手での「バカ」表記は、スラング・隠語・差別用語などのテーマでも収集している私にとってはぐっときました。中国マカオも馬鹿切手(下図)を発行しているので、これで日中の「バカ」が揃いました。これに韓国やベトナムなどの他の漢字文化圏でも発行されると今話題の(?)WBCことワールド・バカ切手・コレクションが充実するんですが・・・もちろん、バカっぽい人物が既に切手になってるじゃないかとのご意見は重々承知済みです。

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※↑第2次・故事成語より3.50p切手(中国マカオ2007年発行)。
「指鹿為馬」=権力を利用して間違ったことを押し通す、または他人を愚弄すること。これは史記の故事で「馬鹿」という語の由来とされている。

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