ビニール製切手

November 23, 2015

日本の3Dアイテム

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【3D印刷の始まり】
 日本における3D印刷(立体印刷、ステレオ印刷、レンティキュラー印刷など)の始まりはきちんとわかっています。今も存続している晃和ディスプレイさんが技術開発し、1960年(昭35)に凸版印刷さんと業務提携され、ポストカードを作られたのが出発点です。
 先日、eBayで上図を入手しました。切手も消印もありませんけれど、書き込みに29.IX.62とあるおかげでクリスマスカードとして封筒に納めて送られたものらしいと推定できます。文面が読めないので何語だろうかと悩んでいましたらセラーはブルガリアの方でした。1962年は比較的に早い時期でもあり、もうその頃には全世界に向けて送り出されていたのかとちょっとびっくりです。販売はアメリカの会社だけれどMade in JAPANのインプリントがあるカードも多く、海外からの受注も多かったのだろうと察せられます。今で言うトレンド商品として大ヒットしたものではないでしょうか。
 自分自身が1961年の生まれで、物心ついた頃には既に世の中に存在していたため、黎明期の記憶がないのはやむをえないとはいえちょっぴり残念です。

2015112302【日本郵便最初の発行】
 日本郵便が発行した最初の3D印刷商品は、2007年(平19)に試行販売された商品名「3Dカード」です。ラッセンのイラストレーションからカメ、シャチ、イルカの3種が採用されました。立体的に見える3D形式と動いて見えるモーション形式の2種のバージョン、計6種のセットでした。販売地域は近畿、東海支社をはじめ東京、関東、南関東支社の計333局。発行枚数は各1万枚、計6万枚。
 実物はかなり分厚くいかにも試行という感じです。「はがき」の呼称は一切使われず「カード」とし、料額印面はなく、当時の定形第1種料金の80円切手を貼るように指示してあります。

 郵趣界では2004年にニュージーランドが発行したアテネオリンピック記念切手4種のインフォメーションでレンティキュラー切手(Lenticular Stamps)と呼んだのが初めてで、同郵政は「アクション・リプレイ切手」と名付けていました。製造はアメリカのXtreme Graphics社です。
 それ以前にも3D切手はたくさんありましたが、カメラを使った光学的手法で作られていたために変化する画像は2つまででした。それがIT技術によるデジタル製版により、5種以上の画像によるモーション表現も可能になりました。それゆえ、私個人はデジタル製造の券種のみ「レンティキュラー」と呼び、それ以前とは区別しています。

 日本のラッセンのそれもデジタル製造です。しかし、当時の日本郵便の報道発表には「レンティキュラー」の語はまったく使われていません。当時はまだ馴染みのない言葉だったので、意識的に避けられたのではないかと思います。

【日本郵便発行の3Dカード】
 その後、主に支社レベルで各種3Dカードの発行が認められます。自分が把握しているのは以下の通りです。リストは郵便窓口で販売されたもののみです。なお、※印以外はいずれも料額印面はありません。

・20100806:大仙市大曲花火競技大会100周年(2種)/東北支社
・20130723:伊達ご家紋(1種)/東北支社
・20140106:恐竜(6種)/北陸支社
・20141030:「アナと雪の女王」お年玉付き3D年賀はがき(4種)※
・20141225:ドクターイエロー(3種)/東海支社
・20150113:ハローキティー(6種)/近畿支社
・20150306:北陸新幹線(2種)/北陸支社
・20151029:「スター・ウォーズ」お年玉付き3D年賀はがき(2種)※
       「ディズニーツムツム」お年玉付き3D年賀はがき(2種)※

 どこまでを収集対象とするかは各自でご判断ください。私は料額印面があるもののみと決めています。それは上記リストの※印がある2件のみになります。その報道発表を以下に貼っておきます。

【「アナと雪の女王」お年玉付き3D年賀はがき】

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【「スター・ウォーズ」「ディズニーツムツム」お年玉付き3D年賀はがき】

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【最初の郵趣家私家版は荒牧裕一さん作】
 全国切手展JAPEXが今年50回を迎えるにあたり、変形切手収集の第一人者である荒牧裕一さんがフレーム切手で3D切手を作られました。第1回が開催された1966年の国際文通週間切手の「隅田川関屋の里」と、2015年の同「吉原 東富士」の2種が交互に見えるという労作です。個人で3D切手を作られたとは畏れいります。
 偶然ではありますが、消印が押された10月31日こそ、宛名の防府市のアパートを退去したまさにラストデーでもあります。そんな個人的なメモリアルも忘れがたく、あえて掲載することにいたしました。

詳しくは荒牧さんのブログへ

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December 27, 2012

追悼・ジェリー・アンダーソン氏

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 1965年に初めてテレビで放映され、世界的な人気を博したSF人形劇「サンダーバード」シリーズの生みの親で英国のテレビプロデューサー、ジェリー・アンダーソン氏が26日、英国内の老人ホームで死去した。83歳だった。BBC放送などが伝えた。アルツハイマー病にかかっていた。
 1929年ロンドン生まれ。1940年代から映画製作に関わり、精巧なセットと操り人形でSFの世界を表現する独自の手法を確立した。
 当時の妻シルビアさんと共に制作した「サンダーバード」シリーズは近未来の国際救助隊が主人公。近年も人気を集めている。(毎日新聞社・共同通信社)

 図版はイギリス・ロイヤルメールが2011年に発行した「昔の子供番組」切手から小型シートをご紹介します。41pサンダーバード4号、60p 同3号、88p 同2号、97p同1号。地に同5と地球。レンティキュラー印刷で発進場面を再現しています。
 原題は"FAB: The Genius of Gerry Anderson"。映像作品プロデューサー・ジェリー・アンダーソン(1929-2012)による特撮テレビ番組(APフィルム制作)です。
 また、YouTubeに発行当時のPVがありますのであわせてご紹介します。お元気だった当時の姿を拝見することができます。


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August 23, 2010

アジア国際切手展バンコク2010

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 8月22日、日曜日の早朝、郵便配達のピンポンで起こされました。国際書留便だと言って手渡されたのがこのカバーです。もーばっちり目が覚めましたがなー!。国際切手展バンコク2010にご出店のマサスタンプこと山本誠之さんからの実逓便でした。貼ってある田型シートは、昨2009年に発行されたタイ切手展2009記念のレンティキュラー切手。同国初のレンティキュラーで国際的に話題を呼んだ逸品です。日本国内でも決して安いものではありませんのに恐縮です。バンコクG.P.O.局17.8.53(タイの暦年で西暦だと2010年)の鮮明印が押されています。本業のブース販売でお疲れでしょうに、いつも気にかけていただき感謝します。
 また、当該展の記念切手である楕円絹布貼り付けの小型シートも同時に届きました(←これは事情があってきれいに水剥がしさせてもらいました)。詳細は変形切手コレクターの荒牧さんのブログに詳しいのでリンクを張っておきましょう。ここをクリックしてください。

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 タイ現地で同様の多種多様なCTOシートを押印・作成されたことと思います。右リンク欄から山本さんのブログ「空飛ぶ切手屋さんの活動日記」および「IDENTITY趣味の切手オークションのページ」に飛んでみてください。

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January 25, 2009

GOOOOOOOOOOOOAL!

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 変形切手コレクターの荒牧さんから、またまた素晴らしい実逓カバーが届きました。昨2008年にオーストリアが発行したサッカーボール型切手の「ユーロ2008サッカー」貼りです。大会スポンサーのアディダス社、その大会公式ボールと同じポリウレタン合成素材を使った超変り種切手です。表面にはエンボス加工もなされているので、切手製造をした仏カルトール社の技量も凄いですが、これを普通に機械消印したウィーン郵便局も凄い!。切手の厚みがおよそ五円玉弱ほどもあり押印機が故障したり巻き込んだりしないのかとちょっと心配(笑)。結果は図版の通りでなにごともなく、WIEN 19.01.09の消印もばっちり可読できます。荒牧さん、いつもありがとうございます。

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