表面コーティング(ニス塗り)

July 29, 2021

スマートレター (2021・MKI) を初確認

 明光産業株式会社銘の2021年製造品を地元の鋳銭司郵便局で初確認しました。他地域では既に配給されているはずですが報告記事が見当たらないので念のためアップしておきます。

 非常に明瞭な特徴があります。表裏両面ともグロスコーティングが施されていることで、これは今までなかった仕上げです。ただし、図版の赤色マスキングでお示ししたように、文字を書いたり消印を押すスペースだけコーティングがありません。現物を手に持って目の高さに掲げ、光を当てるとコーティングのある部分とない部分がはっきりわかります。

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(20210729追記)
 東日本地域では今年2021年の5月のゴールデンウイーク明け頃から出回っていたそうです。

 

 

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June 10, 2021

改版140円普通切手出現

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 2021年4月13日、偽造防止目的で普通切手4種 (94, 100, 120, 140円券) に〒と桜のマークを加えた改版を順次切り替え配給とプレスリリースがありました。このたび、小泉文明さんからその最初期出現例をご恵送いただきましたのでご報告いたします。

 出現確認されたのは2021年6月7日、静岡高松局だそうです。実逓便 (配達指定) はその翌日に差し立てていただいたものです。ありがとうございます。なお、その他の券種はいまだに出現確認されていません。

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April 13, 2021

自然な切り替り出現例が大事

 偽造防止対策を加えた改版で、現行券の在庫がなくなり次第順次切り替えです。またしても最初期出現例の押印狙いで、在庫が残っているのに新券目当てに請求を要求するモンスター・コレクターが現れないことを祈ります。自然な切り替わりでなければ意味ないからね。

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 新券が配給されたら連絡してくれるよう懇意局さんにお願いしておき、当日か翌日くらいに新旧両券を並べて貼った記念押印・引受消印をしておくぐらいが適切です。新券の完封日付のチェックも怠りなく。
 何でもかんでも押印すればいいではなく、整合性をよく考えて。知恵が足りないカバー類を作ったりすると後世まで馬鹿にされますよ。

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 最初に必要な手当ては現行券の確保が最優先。新券は後回しで構いません。高額面から10枚ブロック等の大型マルティプルを買い抑えておく、あるいはそれこそマルティプル貼りの実逓便を作っておくのが良いと思います。
 もしも懐具合に余裕がなかったらいちばん高い140円券だけでも買い押さえておきましょう。将来的に「貴重になるのは高額面」が鉄則です。

 

 

 

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February 15, 2019

消印が消える?!

20190215001 先日発行された天体シリーズ第2集がちょっとした話題です。透明ホログラムのおかげで切手が光り輝いています。すばらしい出来栄えなのはおおいに評価されるところですが、思いもよらない問題が発生。それは初日押印・初日カバーの消印インクが3日たっても乾かない、定着しないというのです。昨年の第1集でも同様の現象があったそうです。今回ほどの大騒ぎにはならなかった理由はわかりませんが、いずれにしてもこれはちょっとまずい。私も実際に試してみました。

 消印インクの定着にはもっとも信頼性がある金属の欧文印で記念押印してきました。押印していただいたのが2月8日(金)、それから一週間後の15日にティッシュペーパーで拭ってみましたところ、残念ながら消印インクがきれいさっぱり取れてしまいました。次の第3集は来年2月の発行です。一年間の時間がありますので何らかの対策が必要です。

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 表面がまるでビニール、プラスチックかのような強いコーティングは世界では前例がないわけではありません。図の上段2枚はともにルワンダの切手です。左が1977年、右は1980年の発行で製造はおなじみの仏カルトール社です。これらは収集家向けに作られた切手ですから実際の郵便使用は限定的だったのでしょう、消印云々の話を聞いたことはありません。
 下はコスタリカが2015年に発行したカウイータ国立公園小型シートです。切手部分のみ光沢加工が施されています。樹脂系インクを使ったのか、それともフィルムを貼ったものか判然としませんが、裏面に滲みが出ているといういわくつきです。発行時点で既に完全美品が存在しないという時々見受けられる変り種切手です。

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 なお、諸外国ではホットスタンプ方式の箔押し消印もすでに実用化されています(表面云々とは直接関係ありませんが)。図はマン島が2009年に発行した「ビージーズ50年」特別カバーです。消印はインク式ではなく金色の箔押しです。
 わが国でも少なくとも初日用だけでもこうした全く新しい原理の消印が必要とされる時代になったと言えるでしょう。

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June 02, 2018

収入印紙19種が図案改正

 6月1日付で国税庁のプレスリリースがありました。昨今の収入印紙偽造事件の頻発にかんがみ、7月1日に最新の偽造防止技術を用いた新デザインに図案改正されます。郵便切手も収入印紙も作っているところは同じなので、共通のテクノロジーが見受けられます。外国切手では既に使われているけれど、日本では切手も含めてこれが初めてというものもあります。詳しくは下記URLをご覧ください。

  >http://www.nta.go.jp/information/release/pdf/inshi_kaisei.pdf

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[特殊発光インキ]
 可視領域では無色だが、紫外線ランプの照射で発光するインキ。郵趣ではUVインク(紫外線インク)と呼ばれているもので、世界各国で実用化されています。有名なのはウクライナとベラルーシで、ほぼすべての切手にUVインクでシークレットマーク(秘符)が入れられています。

[マイクロ文字]
 微小文字と呼ばれているもので採用例に事欠きません。日本で言うと、もっとも身近なものではレターパックライト、同プラス、スマートレターの料額印面部分に使われています。15倍以上のルーペで見てみてください。こんなところに文字が!ときっと驚かれることと思います。今まで気づかなかっただけでしょう。

[パールインキ]
 見る角度でパール色の光沢模様が現れる技術。これも切手ではお馴染み。サクラ62円普通切手があったら目の高さで照明光にかざして見てください。郵便マーク「〒」と桜の花びらのマークが光って見えるはずです。

[イメージリプル]
 特殊レンズを重ねると文字が現れる技術。これもアメリカ、スペイン、オランダ等の切手で用いられています。専用のレンズをあてると隠し文字や絵が見えるというもので、郵趣の世界では「切手デコーダー」と呼ばれています。日本切手での採用例はありません。
 しかし、アメリカでは1997年から導入してきたデコーダー技術を、経費削減計画の一環として2004年に終了しました。

[メタメタリックインキ]
 専用シートを重ねると模様が消える技術。郵趣では採用例を知りません。日本の収入印紙が世界初かも?!。

[メタリックビュー]
 見る角度を変えると複数の模様が現れる技術。これも郵趣では全世界で60件ほどの導入例があり、一般的に「偏光視覚」技術と呼ばれています。
 古くは1992年イギリスの高額普通切手に用いられたパール顔料入り特殊インクが知られています。光学的変化インクことOVIと言い、スイス・ローザンヌのシクパ社(Sicpa)が開発しました。
 日本切手でも2002年の切手趣味週間「賀茂競馬図屏風」で初めて採用された「メタリックマルチイメージ」印刷がよく知られています。
 また、国によってはインクではなく特殊なフィルムを切手印面に貼り付けることで偏光視覚効果を出している例もあります。

[着色繊維および透かし入り用紙]
 全券で用いられている着色繊維および透かし入り用紙は、切手ではもっとも馴染み深い昔からある技術です。いわゆる「透かし入り毛紙」です。しかし、印刷効果が優れないため、日本切手では昭和12年に毛紙を、昭和20年代後半には透かしをやめてしまいました(収入印紙のみ継続)。
 しかし、昨今は発光剤を染み込ませた着色繊維を使うことでUVライトで光るものや、裸眼では繊維が見分けがつかないものなど、世界的には着実に進化しています。security fiber(セキュリティー・ファイバー)とカッコ良く呼ばれています。

新しい収入印紙200円券、300円券、1,000円券あたりをお求めになって観察されますことをお勧めします。

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November 09, 2017

BLOODHOUND SSC

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 今年の9月22日に発行されたばかり、自動車の速度記録更新のために作られた専用自動車ブラッドハウンドSSCの小型シートを個人輸入しました。発行はおなじみイギリス領マン島です。
 この小型シートはいろいろ興味深いポイントがあります。まず、切手のように見える4枚ですけど、(1)(2)の2枚だけが切手で残りの2枚はタブです。左端のコックピットの写真なんかすっげーカッコいいと思うんですが残念ながら切手ではありません。なんで切手にしないのかはわかりません。しかも切手の2種も不思議です。国名と額面がこんなに小さいのでぱっと見では切手だとわかりません。デザイン重視だろうとは想像できますが、ちょっと度が過ぎます。

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 さらに(1)はぜひ実物でお試しいただきたいことがあります。真っ黒に塗りつぶされている車体部分は示温インク(サーモクロミックインク)が使われていて、指先で温めると透明になり、インクの下の図案が見えるという仕掛けが施されています。切手を指で直接触るのはご法度ですから、ビニール袋越しに触れてみてください。黒色がすーっと透明に変化する様が体験できます。

 示温インクが最初に使われたのはイギリス切手「気象」小型シートで2001年の発行でした。以後、少しずつ世界中に広まりましたけれど、現時点でも約30件しか実用化されていない数少ない変り種切手です。ストーブに近づけるようにして高温に晒さないと変化しないもの、急激に反応が収まってしまうものなど、機能の面ではかなりばらつきがありました。本券は指先程度でも容易に透明化し、反応状態も数分間に渡って長続きするなどかなり良くなっています。じきに日本の郵趣市場でも出回ると思いますのでぜひ1シートをお手元に。


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December 08, 2013

郵趣1月号の担当記事予告

Mikimoto

 年末にはお手元に届く予定の「郵趣」誌2014年1月号のお知らせです。私の担当連載記事「ワールド・スタンプ・ナウ」も10年目に突入し通算103回目になります。この新年号からオールカラーになり、外国切手の魅力がよりわかりやすいものとなります。お楽しみに。

 年に1回くらい大当たりの月があります。紹介したい切手が多すぎて困るレベルの回で、1月号がまさにそうです。悩みに悩んで何とか10点をご紹介することができました。その中からトピックをひとつお知らせします。
 親日国パラオが「真珠」と題する連刷シートと小型シートのセットを発行しました(上図は小型シート)。パラオにおける真珠養殖は日本のミキモトさんが戦前から技術を導入・育成したもので、現在では同国を代表する産業になっています。シート地には英文で説明が記され、もちろんMikimoto Kokichiの名もあります。それだけでなくパールをイメージして、シート全面がキラキラ光る特殊なコーティングが施されています。一種の偏光視覚切手で、当たった光が乱反射するため、スキャンしても綺麗な画像が得にくいです。ぜひ誌面で、そして可能であれば実物で確認してください。美しいですよ。

◆公益財団法人日本郵趣協会の入会案内はこちらです
 http://yushu.or.jp/info/member/member03.html

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November 10, 2013

日本の「異物混入・添付」郵趣品

2013111004 「異物混入・添付」とは変り種切手コレクター仲間でよく話題になる分類軸です。紙製の切手に異なる物質が文字通り混入されたり添付された切手類のことです。
 古くは1972年にチリが発行した「銅鉱山国有化記念」小型シートが知られています。シート下部に銅製メダルが接着剤で貼り付けてあります。ソリッドなメダルではなく、薄い銅板にエンボス加工を加えた軽いものですけれど、紙は薄手のケント紙並の堅牢な用紙が使われています。また、印面には1971とありますが実際の発行年は1972ですのでご注意ください。

 今世紀に入ってからは樹脂に異物を混入させて切手上に印刷する方法が登場しました。樹脂が厚みを持ったまま固まるので広義には盛り上げ印刷の一種です。あるいは表面を覆っているのでコーティング印刷でもあります。この樹脂に異物を混入させた最初が2002年・ジブラルタル発行の「ジブラルタルの岩」4種横連刷です。製造はフランスのカルトール社です。現在においてもなお樹脂スタイルの異物混入・添付切手は同社が圧倒的なシェアを誇っています。
 しかしながら、この技術は切手専用に開発されたものではなく、もともとは民生用の商業向け技術でした。カラー印刷を引き立たせるためにカタログやパンフレットなどに透明なコーティング剤を印刷方式で塗布していました。これは日本でもよく見かけるものです。

 そして日本の郵趣品でも樹脂方式の異物混入・添付例を発見しました。記念切手も発行された昭和63年(1988)の鹿児島国際火山会議です。この時に郵便局が作った私製はがき2種、記念切手帳2種です。余白にはっきりと「この印刷は火山灰で加工したものです」と注記があります。
 左は桜島の山体と噴煙部分(空の部分以外全部)に桜島の火山灰が樹脂とともに印刷されています。樹脂が透明なのでルーペで見ると、火山灰の細かい粒が見えますし触感でもわかります。右は噴火をイメージした赤い溶岩部分に同じく火山灰が練り込まれています。こちらは樹脂に不透明な赤色が着色されています。

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 はがき2種とセットであったらしい記念切手帳の表紙にも同じく赤色部分に同様の加工がなされています。

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 上記とはまた別種で「ザ・桜島」と題する紐綴じ切手帳も入手しました。そこには桜島のイラストに合わせて樹脂状の接着剤がシルクスクリーン方式で印刷され、その上に桜島の火山灰を振りかけています(下画像の黒色部分はすべて火山灰です)。以前、私がご紹介した方法と良く似ていますが、最終的に火山灰丸ごとをオーバーレイしておらず粒子がむき出しです。そのために指先で触ると火山灰がぽろぽろこぼれ落ちます。これはちょっと困った例です(笑)

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 これらはいずれもJPS鹿児島支部の元支部長だった故植田総一さんの旧蔵品です。責任と使命感を持って私が引き継がせていただきました。

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February 12, 2012

台湾のバレンタイン切手

2012021201 台湾の大学生郵趣家君が新切手(バレンタイン切手)の情報を知らせてくれました。タブを間に挟んだ2種横連刷と小型シートで1セット。連刷の方はエンボス加工(浮き出し)にスポット・バーニッシュ(ツヤありニス)印刷で立体的な効果を出していること。小型シートはハート形切手を1種納めていて、台湾初の香り付きインク印刷。製造はフランスのカルトール社製。2月10日に発行されたばかりです。詳しくは下記URLを参照ください。
 日本切手だけの切手収集は今後、収集家人口の減少と高齢化で否応でも廃れて行きます。外国人コレクターとの交流に進んでいかないと収友自体がいなくなります。たかが英語くらいなんだ!的な気合いで読みましょう。

http://www.post.gov.tw/post/internet/u_english/post_news_dtl.jsp?news_no=18169&search_type=16


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October 15, 2010

雨ふるふるさとははだしであるく

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 所用で立ち寄った郵便局で種田山頭火没後70周年記念のフレーム切手を買いました。山口、防府、周南、下松各市のほとんどの郵便局で1シート1,200円で販売中です。発行日は2010年10月8日、発行枚数は2,500シート。
 山頭火さんは私の母校・山口高校の先輩にあたり、縁あって生誕地の防府市に住んでもいますし、何より今のように有名になるはるか以前、高校生時分から好きでしたので何の躊躇もなく買い求めました。しかも、山頭火を扱った切手はこれが初めてではないかと思います。

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