コンドミニアム切手
聞きなれない言葉だと思います。バンジージャンプで有名な現バヌアツが1980年に独立するまで、当該地域はニューヘブリデス諸島と呼ばれ、イギリスとフランスの共同統治領でした。切手印面には両国の紋章が入り、同一図案ながら英語表記と仏語表記の切手をそれぞれ別に発行していました。印面には英側が「NEW HEBRIDES CONDOMINIUM」、仏側が「CONDOMINIUM DES NOUVELLES-HEBRIDES」と表示していたことからコンドミニアム切手と言うのですが、非常に特異な例なので一般には知られていないと思います。現在も共同統治制が行われているのはフランス領アンドラとスペイン領アンドラ公国だけではないかと思います。
その両者が同じシート上に収まったのが上図のローランド・ヒル死去100年記念小型シートです。日本で言えば都道府県が異なるふるさと切手が並んだだけのようなものではありますが、広義の同居型小型シートの一種と見なせると思います。
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