郵趣文献

August 27, 2018

草加郵趣会結成50周年特別号と石川昭二郎さん

2018082601 昭和42年1月、日本郵趣協会(JPS)東埼玉支部が結成されました。JPS草加支部さらに草加郵趣会と名前こそ変わりましたが、昨年の平成29年に50周年を迎えるという偉業を成し遂げられました。その記念誌を拝読しているところです。おめでとうございます。
 関係者の方々はそれぞれのお立場で感慨があることでしょう。私は私で、同会の立役者であった石川昭二郎さんのことを改めて書いてみたいと思います。ひょっとすると私しか知らないことかもしれませんので、これもちょうど良い機会かと思います。

 石川さんと初めてお目にかかったのはいつだったか記憶がありません。高校卒業後に上京してから後のことであるには間違いないものの、具体的な日時はさっぱりわかりません。いつの間にか親しくさせていただいていました。若い時は誰でも、若いというだけで恵まれないものです。そんな時に助けてくださった方は間違いなく生涯の師となります。石川さんがまさにそうでした。

 上京して間もなくJPS調布支部を再結成しました。ところが、それ以前に存在した府中・調布支部の解散騒動の禍根が尾を引いていてどなたも支部長を引き受けてはくださいませんでした。明日が結成式という晩も八方手を尽くして電話しまくりましたけれど、話を蒸し返されて巻き込まれるのはゴメンだとのこと。結局、世話人の私が詰め腹を切らされる形で、20代の若造が支部長を引き受けるというとんでもない結果になりました。初っ端で郵趣界のダークサイドの洗礼を受けてしまったわけです。そんな厳しい環境の中で石川さんに組織運営のことなど多岐に渡ってご支援いただいたのでした。

 その後、三重県の四日市支部と鹿児島支部の再結成とそのサポートを手がけることになるのですが、調布支部のことがあり、以後、私自身が再び支部長を務めることだけは固辞してきました。今もその考えは変わりません。本気で支部長をやるには荷が重すぎます。

 東京のデザイン事務所を辞めて鹿児島に移住したのが平成7年。失業中に親戚が多くいる鹿児島に遊びに行ったところ「いつまでプラプラ遊んでるんだ!」と叔母にハッパをかけられまして。しかたなく技術系求職情報だけに特化した”鹿児島人材銀行”(今はないみたいですね)に行ったらたまたま職を見つけただけのことです。鹿児島も私のルーツの一部なので特段の抵抗もありませんでした。つまり、この移住は郵趣とは全く関係がありません。

 ところがいつのまにか石川さんが手を回していて、あたかもJPS鹿児島支部を再建するために私が送り込まれたかのように誤解している鹿児島のお歴々がちらほら。あのね、私もそこまで酔狂じゃないです!。

 しかし、そんなことがあって平成11年に郵趣活動賞をいただけることになりました。その時の写真、寄せ書きカバーをご覧いただきます。本稿最後に石川さんが亡くなった時の追悼文を再録しておきます。郵趣活動賞の由来や私が考えるフィラテリストの定義など、石川さんと私との師弟関係の中でご理解いただけるものと確信します。

 郵趣活動賞をいただいた時の第17回正会員大会(平成11年)の記念写真から。右から窪田毅さん(高知)、石川昭二郎さんそして私です。当時38歳でした。

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 同時に郵趣活動賞を受賞した3人の直筆サイン入り記念カバーです。上から藤井喜好さん、斉藤昭和さんそして私です。記念カバー自体は谷田部勝浩くん(調布)が用意してくれていました。それにサインをお願いしたわけですが、私以外のお二人ともすでに天に召されました。

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 受賞者3人の記念写真です。右から藤井喜好さん、斉藤昭和さんそして私です。

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<追悼 石川昭二郎氏>
 会報「東埼」特別号『故石川昭二郎氏 追悼』より。平成16年4月発行。
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August 17, 2015

山口県に関する郵趣品収集にご協力ください

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 最近は郵趣イベントに行きますと先輩郵趣家さんたちの遺品がとみに目につくようになってきました。きちんと切手商さんに売られてさえいれば、回り回って私のところにやってきてくれる可能性が高まります。そうやってかつて西日本有数の郵趣振興地であった下関市在住の先輩がたの品々を蓄積しています。普通はゴミとして捨てられてしまいがちな切手展の出品目録とか寄せ書きなども、なかば義務感を持って継承しています。
 図のタトウもそうやって入手したタトウ(押印台紙)です。もともとは二つ折りのようですが、内側の無地面はそのままで、なぜか裏表紙に切手を貼って発行初日の秋吉局風景印が押されています。銘から察するにこのタトウは郵政関係ではなく秋芳町(現美祢市)が製作・配布した可能性が感じられます。しかし、手がかりがないものですから今は詳しいことが全くわかりません。
 できることなら収集家本人がご存命のうちに説明文を添えて分譲していただけるとたいへん幸せます。自分は特に風景印、小型印といった赤印関係を精力的に集めています。それ以外の消印はすでに大家がいらっしゃるので、私はおこぼれ、隙間の部分をやっていこうと思っています。よろしくお願いいたします。

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April 18, 2015

新刊案内・日本切手の凹版彫刻者たち

 公益財団法人・日本郵趣協会から表題新刊書の案内書が郵送されてきました。私自身が正会員でもありますしこれは必ず買います。買わねばならない一冊だと思います。

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2015041802 日本国際切手展PHILANIPPON2011の時に左の「日本紙幣肖像の凹版彫刻者たち」(財団法人・印刷局朝暘会)を購入しました。紙幣も切手もかつての大蔵省印刷局こと現国立印刷局でそのほとんどが製造されていましたから共通点は非常に多いです。この中で驚愕したのが大山助一さんという彫刻師の存在です。キヨッソーネから凹版彫刻技法を学び、なんとアメリカ財務省で研修し、一旦帰国した後にアメリカン・バンクノート社に採用されています。そこではアメリカ国内の銀行各社の小切手からコスタリカやメキシコなど中南米諸国の銀行券彫刻まで行っています。とりわけ女性像の美しさは超絶的です(下図参照)。かつて我が日本国に、かのスラニアを凌駕するレベルの凹版彫刻師がいたことを初めて知ったのでした。
 帰国後は主に紙幣の肖像彫刻に力を発揮されています。その関係で郵趣関係で大山さんのことを知っている人はかなり少なかろうと思われます。ですからこの度の切手本も購入し、紙幣と切手の両方の文献を買い揃え、見比べたいと思っています。著者はともに植村峻さんです。

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February 07, 2014

郵趣2月号

Oshikiri

 今月の郵趣2月号は良かったわー。自分が連載記事書いてるからってだけじゃなくて。特にカラーページの「日本切手の凹版彫刻者たち」第25回押切勝造(下)は読み応え、見応えがありました。

 現行の一万円札、千円札(見本券)が図版に見えますね。この人物彫刻をしたのが押切さん。今の人は知らないでしょうが、当時大蔵大臣だった渡辺美智雄さんが「熟練技術者がいるうちにデザインを替えることにした」と仰っていたニュース映像をよく覚えています。そう、みんなの党の渡辺さんのお父さんね。
 お札を目の前でよく眺めてください。できたら拡大鏡でじっくりと。点と線の強弱だけで肖像が構成されているのがわかります。これ、ぜんぶ押切さんが手作業で原寸大の原版を彫刻されたものです。機械彫刻ではありません。しかも印刷用なので実際は左右反転の鏡像での作業です。
 ヨーロッパではデューラー以来、凹版彫刻(版画)そのものが芸術として認知されています。残念なことに日本ではその伝統がないのですが、見れば見るほどマイスター仕事であることはおわかりいただけるでしょう。

 ページをめくると世界的に有名な切手彫刻師、故スラニアさんの作品「グレース公妃」(モナコ1993発行)の拡大写真がばーん!と掲載されています。ビジュアル重視の編集方針になったことが端的にわかります。切手収集家たるもの郵趣誌を購読した方が絶対いい。絶対なんてふつうは言うべきではない言葉ですが、この場合は「絶対」だと断言していいと思います。私の記事はついでに読んでもらえればいいですから。

■参照:メランコリア・1514

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January 19, 2014

新刊案内・切手女子のかわいい収集BOOK

Kitte_jyoshi01 フリーライターでなでしこ切手倶楽部主宰者のばばちえさんの新刊書が届きました。切手のかわいらしさや美しさに気付いてはいるものの、今からコレクターになるにはちょっと敷居が高いかな?と二の足を踏んでいらっしゃる皆さん、決してそんなご心配には及びません。絶賛子育て中の貴女も、自分の間合いで生活に潤いをもたらすことができます。そんなめくるめく切手ワールドへようこそ!。
 これまでも女性による切手ガイドはありましたが、どこか雑貨コレクションの一部かのような扱いが否めませんでした。私のようなプロパー郵趣家にとってはそれらに新鮮味は感じるけれども、150年以上も続くフィラテリーの滋味がうまく表現し切れていないとも感じていました。ところが、著者のばばさんは2013年スタンプショウの第14回トピカル切手展で銀銅賞を受賞された実績をお持ちの本格派です。女性が切手に感じる好意や取り組みの面白さについて、やはり女性自身が述べてくださることに勝るものはなく、その意味でばばさんこそが適任であったのだなと実感しました。「切手女子のためのはじめての教科書です!」というキャッチフレーズはまさにその通りです。美しい編集デザインでカラー図版も多く文章も平易です。財布に優しい価格もうれしいですね。

 全体構成は以下のようになっています。
(1)きれいでかわいい切手たち
(2)切手との出合い方、買い求め方
(3)かんたん!見やすい!
 切手の取り扱いマニュアル
(4)切手の遊び方はいろいろある!
(5)海外で切手を探してみよう!
(6)切手で世界を旅しよう!
 さらに「かわいい切手って、どこで売っているの?」といった目的別索引も付いているのでどのページからも読み始めることができます。今流行りの風景印について知りたい人も、ダイレクトに当該ページを開くことができるようになっています。このあたりの細かい配慮はさすがです。
 あえて個人的なことを書かせてもらえば、郵便学者の内藤陽介さん、切手の博物館学芸員の田辺龍太くん、風景印の古沢保くん、旭スタンプの柳橋ゆきのおばちゃん、アオヤマスタンプの青山さん、フィラテリア篠原の篠原さん、切手市場管理人の高崎真一くんなど、たくさんのおともだちが登場(協力)しているのが何よりも嬉しいですね。イラストに至っては嘉藤雅子さんが担当されていらっしゃる!。フィラテリーを通して、皆の思いがこの一冊に結実しているような感動すら覚えるのです。アマゾンでも取り扱いを開始しています。ぜひ一冊お買い求めください。

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 切手デザイナーの中丸ひとみさんも登場されています。以前、本ブログでも記しましたように私は中丸さんのデザインが大好きです(ここをクリック)。私自身がデザイナーではありますが工業デザインと言う特殊なジャンルです。このブログを読んでくださっている方はどなたも一度は私のデザインした製品を目にしていらっしゃると思いますが、私の作とはどなたも気付いておられないと思います。それは、なにより無名性が尊ばれることと同時に、時代が経過しても流行遅れになりにくい普遍性が求められているからです。
 切手のデザインも公共デザインの一種なので、本来は同じように無名性と普遍性が大事なのですが、それでもなお「中丸ひとみのデザインである」ことが、わかる人にはわかるのです。それこそが個性というもので、そのレベルに達するともはや一種の名人(マイスター)芸です。彼女と同時代に生き、彼女のデザインにリアルタイムに接することができることの幸運をよく理解していただきたいと切望します。

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 お友だちの中からおひとりをピックアップしましょう。消しゴムはんこ作家の青雀堂ボリさんです(ここをクリック)。彼女とはfacebookでも仲良くさせていただいているだけでなく、はんこを押した色々な作品(ポストカードなど)を送りあう同志でもあります。いつものフィラテリーに彼女ならではの消しゴムはんこが加わるだけでオリジナルな郵趣品にして手作り作品にと昇華します。ここが大事。
 ただ漫然と切手を集めるだけでなく、自分で収集品を作り出すことができるのもまたフィラテリーの傑出した特長のひとつです。彼女の他にイラストが得意な人は自らカシェを描き、カメラが得意な人は自分で撮影した写真を組み合わせてカードを作り、旅行が好きな人は自分の足で風景印を押してみたり、それこそひとりひとりみんな違ったフィラテリーの世界を展開することができます。これこそが頭の固い切手男子にはなかなか難しい部分でして、切手女子ならではの有望なアプローチです。本書にはそんな作るためのいろいろも紹介されています。

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 戦後から高度経済成長が始まる昭和30年代までは、今とは違って色彩の乏しい日常だったと思います。印刷も塗装も素材加工の面でも未熟で、実際に多様な色彩を表現することができなかったのです。その時代においては多色刷りの切手はさぞかし光り輝く紙の宝石のように思われたことでしょう。
 現在では世の中に色彩も喧噪も溢れ返っていて切手の輝きは世間に埋没しているかのようです。しかし、切手の世界でもテクノロジーの進歩は起きています。要は切手の美しさに気付かないだけなのです。日常生活の中にも確実に美はあり、それを発見し感動する心を忘れないようにすべきなのです。切手はそのもっとも代表的な文明の成果のひとつであると断言します。
 切手女子のみなさんのまなざしが、日常生活にも、フィラテリーの世界にも、ともにより良い豊かさをもたらしてくださることを願ってやみません。

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November 28, 2013

高索辰正さん

Takanawa01 facebookでの話題です。かつてのジュニア向け切手誌の月刊「スタンプクラブ」にコーヒーとたばこの切手を専門に集めておられた高索(たかなわ)さんの連載記事の話が出ました。そこにたまたま参加されていた宇都宮市のSさん「私は高索の姪です」とのびっくり発言。世間は狭いというかfacebookの威力をこれほど痛感したことはありませんでした。

 本日、高索さんの奥様が1990年に発行された追悼集「書斎から」をSさんじきじきにご恵送いただきました。ページを開いてみますと、40-50代の郵趣家が切手少年だったあの頃、毎月読んでいたスタンプクラブの誌面が現れました。私たちの世代も最早若手とは言えなくなりました。それどころか当時の高索さんと同じ年齢になろうかとしています。
 また「書斎から」にはJAPEX'75に初出品された時のスナップもありました。我々郵趣家も初めて目にする写真です。
 さらに定年退職されてすぐに病のために亡くなられていたことも記されていてたいへん残念な思いがいたします。しかし、高索さんの播かれた種が、私たち後進の者たちの中にしっかり受け継がれていることを感じます。

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April 23, 2013

世界切手国名事典

8181 正式な書名は「ビジュアル 世界切手国名事典 ヨーロッパ・アメリカ編」と言います。昨日、著者の板橋祐己くんから図版・資料協力者の一人として贈呈本が送られてきました。
 少し前にセントビンセントについて質問を受けたことがあり、電話で概略を説明したことがありました。その時は、まさかこんな豪華な一冊になるとは予想もしていなかったので相当驚きました。また、セントビンセントとその小島名義の切手発行システムについて、よくもまあざっくり切り込んだ記述をしたものだ、という意味でも驚きました。
 セントビンセントでさえこのレベルなのですから、他の国や地域も期待値以上のコンテンツです。なにより切手図版のセレクションのセンスがいい。初心者が見てわかりやすいだけでなく、ベテランでさえも「この切手を使うか」とニヤリとさせられます。つまり最も重要なことは、切手のグラフィックス本だと言えることです。見ているだけで楽しい。
 そして文章は平易で簡潔です。もちろん、これだけですべて説明できるわけもありませんが、ここからスタートすれば良いのだと考えてください。
 幅広い層への訴求力があるので、各自一冊を購入されるだけでなく、地元の図書館に購入希望を出してください。これほど視覚に訴える郵趣良書は滅多にありませんので、たとえ小中学生であっても喜ばれるはずです。
 また、板橋くんによると大学生協でも取り扱いたいとの要望があるそうです。さもありなん。大学生の方はぜひ、各大学の生協売店でも確認してみてください(割引価格で購入できる可能性があります)。

 さしあたって、4月27〜29日のスタンプショウ会場で先行販売される他、28日(日)13:00-14:00に板橋くん自身による講演会も予定されています(詳細はこちら)。
 また、会場に行けない方はスタマガネットの予約申込を利用してください(詳細はこちら)。

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August 14, 2012

祝・調布郵趣がついに電子書籍化

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 JPS調布支部の会報「調布郵趣」が試行の末にこの8月号にあたる346号から完全電子書籍化されました。pdf形式によるデータ配布という標準的な方式です。1ページずつバラの状態で配布されたものそのままでもかまいませんが、私はフリーソフトで1冊に連結して外付ハードディスクに保管しています。
 例会参加者が発表のために持参したアルバムリーフの画像部分とは別に、編集時に見出し部分を新たにタイピングしてくれているのでpdf化した後もテキスト検索がアクティブなのがありがたいです。紙媒体の最大の欠点は、場所を取るウンヌンよりも、必要な時に必要な記事を即時に検索できないことで、その懸念がなくなったことは非常に大きいです。いずれ1年分を連結する予定ですから、検索も1年丸ごと全部を対象に探し出すことができます。これが資料としての価値をより高めています。
 私はさらに一歩踏み込んでiPadでいつでもどこでも閲覧できるようにしています。これも電子書籍化の大きなメリットです。

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 ストレージサービスのDropbox(ドロップボックス)にデータを入れてiPadと同期させます。iBooksで閲覧するように指定しますとこうして表紙が左上に現れます。他にも郵趣誌の担当連載記事のゲラや既に電子書籍化されて久しいJPS英国切手部会報も3号分入っています。

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 指先で表紙をタップし一覧表示にするとこのように全ページがずらっと並びます。最初から順番に読んでもいいですし、読みたいところから先に見ることも可能です。

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 そして読みたいページをぐっと拡大して見ることができます。申し遅れましたがもちろんフルカラーです。これは老眼の身には文句なくありがたい機能です。

 最初は慣れないことでしょうがだからといって避けていては未来はありません。すぐに勘が身に付きますから一刻も早く電子書籍に移行しましょう。
 正直なところ私はもう紙媒体の方が苦手です。単行本を頂いても主要部分をスキャンして電子データ化した後は処分しています。捨てるのは申し訳ないので郵趣会の催事用にプレゼントとして寄付しています。決して不要になったから廃棄しているわけではありませんので理解してください。

 そういう時代なんです。

(余談)
 iPadでNHKラジオの全放送を無料で聴取できます。全国のFM放送も聞くことができます(こちらは有料)。郵趣書籍を読みながらずっとラジオも聴き、さらにあれこれ作業していますよ。楽しい〜!。

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September 03, 2011

新刊案内:日露戦争と昭和の戦争(1904-1945)

11090301 オープン切手展では常連の、というより同展が始まった2000年以来皆勤出品で知られる樋口豊さんの作品集が完成しました。本書では日本の戦争に係わる「日露500日戦争」、昭和の戦争「銃後」、「太平洋戦争」の3作品が採録されている関係で、自家出版では大冊の部類に属する215ページという分厚さ。非郵趣材料を50%まで使えることから視覚的にもたいへんやさしく、215ページを読了するのにさほどの時間も辛苦も伴いません。
 戦争は昔から日本郵趣の重要なテーマのひとつです。当時の軍事郵便だけでも往時の様子がタイムカプセルのように追体験できる特徴があります。これらを切手展作品としてどのように成立させるかという点においても、数多のフィラテリストたちが取り組んできました。それは伝統郵趣的、テーマチク的、あるいはまた政治的にもバランスをとるのが非常に難しいからです。作品に使われている様々な郵趣および非郵趣材料は同じでも、作品として何を語らせるかにおいて、樋口作品はひとつのスタンダードを開いたように私は感じます。軍事関係の知識が乏しい人々も、とにかくご覧になってください、途中で放り出すようなことにはなりませんよ、とお勧めします。
 個人的には日露戦争の理解の仕方に共感を覚えます。全世界がまだ帝国主義の時代にあって、当時、アジアで呻吟していた弱小ニッポン国の描き方を好ましく思いました。それから後の昭和の戦争時代になると、およそ同じ国とは思えないような変化が実際の作品材料のいちいちにも現れています。郵趣を嗜んでいらっしゃらない方々はずいぶんと驚かれることと思います。
 特に樋口作品は絵はがきの使い方が非常に巧いです。いかに大量に見、吟味してピックアップしているかがよくわかります。絵はがきを鑑賞するだけでも全体のストーリーがほぼ把握できますので、そんな鑑賞方法も楽しめるでしょう。
 オープン切手展ならではのリーフページをひとつだけご紹介しておきます。これがなぜ「ならでは」なのかは実際に本書を手に取って読み取ってください。1冊1,500円(送料込)です。メアドの公開等も事前許可を得ていますので、樋口さんに直接メールでお問い合わせください。

 樋口 豊 yhiguchi@mrh.biglobe.ne.jp

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May 29, 2011

朝鮮郵便史

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 これが2冊目の朝鮮郵便史の郵趣文献になります。1冊目は言わずと知れた故水原明窓さんの遺作「朝鮮近代郵便史」で、そして昨日,この井上本を郵便局で受け取ってきました。
 一昨日,ポストに入っていた不在配達票に記された送り主は鳴美さん。同社とのおつきあいは特にはなく,ごく最近になってツイッターをフォローさせてもらった程度のことしかありませんでしたので、一体何ごとかといぶかしく思いました。防府郵便局のゆうゆう窓口で受け取ったその場で開封。ありゃま、井上和幸くんだったか!。そう言えば、スターオークション15号にも出版案内が載ってましたね(冷汗)。
 著者自身が書いていますように,朝鮮半島における近代郵便制度の成立は世界でも稀に見る特殊性があります。韓国独自の郵便制度は1884年(明17)に開始されたものの、わずか2週間後のクーデターであっけなく中止。1895年に再開されたものの1905年に日韓通信合同,1910年には国自体も日韓併合となりました。と、ここまでは普通の郵趣家なら一般常識として知っていることがらです。しかし、貴重な実逓カバー,はがき類を全編フルカラーで見ることができる機会はまずないでしょう。ぜひ、本書を手に取り、ただ眺めてみるだけでもよいのです。どこかの浮かれ者がハイパーなんちゃらとか言うてます切手集めとは違い,これこそがフィラテリーの神髄です。全リーフ英文ですが平易な記述なのでどなたでも読めると思います。また、日本語による解説も第2部として巻末に掲載されています。
 しかも表紙になった「元山津の白抜十字カバー」は、思わず「おお、これかあ!」とまじまじと拝みました。故水原さんが朝鮮近代郵便史に載せたいと希望しつつも事情があって果たせなかったもの、と解説されていますが、えー、自分もその事情は存じています。P.162に記された井上くんと水原さんの交流をリアルタイムで見聞きしておりましたので。いずれ、そんなことどもも懐かしい思い出話として語られる日が来るでしょう。それ以外のことも含めて、思い出話の一端が記されているのがP.164。なるほど、そういうわけでスギヤマ某にも献本が送られたのかと判明します。郵趣はとにかく何があってもやめないで続けることですね。今回,改めてよくわかりました。
 本書の入手に関しては、本ブログの右側にありますリンク欄の「日本郵便文化振興機構(JIPP)」へ飛んでいただき、そこからメールでお問い合わせください。定価は6,500円です。

【HYPER Philatelistらしいオマケ】
 懐かしい思い出話ついでにHYPER Philatelistならではの著者の秘密を語ることにします。下記のうち架空の話がひとつだけあります。さあ、どれでしょうか。

1.中学時代に最初にやったクラブ活動は器械体操。
2.小学時代は80kg近い体格で「桜ヶ丘」のしこ名で子供相撲でぶいぶいゆわせていた。
3.スギヤマが最初に経験した胃カメラは井上くんのお父上による検診。

(正解は本人に聞いてください。いや、やっぱり聞かない方がいいかな?)

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