郵趣文献

June 12, 2025

世界植物切手分類体系 第2巻

 著者の石田徹さんからじきじきにご案内を頂きましたので謹んでご紹介させていただきます。

 第1巻の発刊に続き進化順で植物を紹介し、今回からは花も実もある被子植物となります。単なる図案別だけに留る事無く、体系的進化順は勿論、原画や試刷、バラエティなどの伝統郵趣的要素も含んだ書籍です。

世界植物切手分類体系  2
被子植物門  モクレン亜綱・マンサク亜綱・ナデシコ亜綱

石田 徹・編
202565日発行
Woods' Core
A4判・並製、カラー256ページ

 頒布ご希望はメール t-ishida@serenade.plala.or.jp   または、葉書で〒634-0831  奈良県橿原市曽我町392-8  石田  徹まで、住所、氏名、連絡可能な電話番号を記載の上お申込みいただければ、代金後払いで発送致します。
 価格は書籍
2,500円、送料430円の2,930円振込による後払いをお願いします。(第1巻共2冊は5,000円、送料430円となります)

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April 30, 2025

蒐郵2025年5月号(広島蒐郵会)

 槇原晃二さんによるアスピラート防府切手展2025参観レポートが2ページにわたって掲載されました。ありがとうございます。ちょうどいらっしゃった時間帯は自分は仕事中でお目にかかれずたいへん失礼いたしました。

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February 19, 2025

発掘!「世界の切手1万名プレゼント」

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 2月9日、北九州切手のつどい2025にてパインスタンプ社主から「これ知ってる?」と手渡されたのが左側のカード。あまりにも有名なトンガのバナナ切手が台紙ごとヒンジで止められています。週刊朝日3000号記念誌のプレゼント賞品のようですが、社主はもちろん自分 (当時15歳) も記憶がありません。こうなったら3000号記念誌とやらを入手するしかありません。

 ネットをググることわずか数秒、古書のネットショップであっさり発見。そのままポチッとオーダーして2月17日にはもう現物が届きました。

 現物が届いてみれば詳細は明らか。3000号に当たるのは1976年2月20日号。「我が社のこの一枚」に見る日本100年、という記念号協賛広告でした。掲載順に朝日麦酒、味の素、AFIA (エフィア)、合同酒精、資生堂、住友生命、東芝、東洋工業、中野組そして我らが日本郵趣協会・郵趣サービス社、藤沢薬品工業、プラチナ万年筆、養命酒製造という錚々たる顔ぶれの13社です。

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 この当時は日本郵趣協会もまだ任意団体に過ぎませんでした。郵趣サービス社も設立されてわずか4年目。沖縄切手投機が崩壊し、オイルショックの影響で封書料金が20円から一挙に50円に値上げされてほぼ1ヶ月。そのタイミングで見開き2ページの協賛広告に参加し、切手1万枚とともにパンフレットを送るという決断にはありし日の水原明窓イズムを強く感じます。もっとも、文章文体は水原さんのそれではないようです。週刊朝日の編集部員が取材し、企画広告にふさわしい水準にブラッシュアップされている印象です。

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 見開き左側のページには世界の切手がズラリ。このうちプレゼント対象は11点。その中でも5番がこのトンガのバナナ切手でありました。いわゆる変形切手・変り種切手はこの1種のみで、それが自分のところに流れ着いたのも郵趣の神様の思し召しでありましょう。

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 なお、協賛広告のためか目次には記載がありません。当時の郵趣家が気が付かなかった、あるいは後年たやすく忘れ去られたのもそれが原因のひとつであったものと思います。

 せっかくなのでFBフレンドさんが好きそうな朝日麦酒 (アサヒビール)、合同酒精 (神谷伝兵衛)、東洋工業 (マツダ) の3社の広告もfacebookにアップロードしておきます。

 

 

 

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December 17, 2024

シェラ・レオーネ

(注:表題文中の「エ」が小文字なのは原文ママ)

 郵趣1961年6月号からの抜粋紹介記事です。1960年代のアフリカは民族自決や独立の動きが急速に進み多くの国が独立を達成した時期でした。特に1960年は「アフリカの年」と呼ばれ17ヶ国が独立を達成しました。シエラ・レオーネも1961年4月27日に独立。

 植民地時代の発行券の概略と、独立時の切手を紹介した内容ですが、副題に「またふえた黒い切手発行国」とあるのが謎。この当時は旧宗主国のイギリスの傀儡的な側面が色濃く残っいるものの、黒い切手などと揶揄されるほどの悪辣な発行政策はとられていません。行間からも特に批判的なニュアンスは受けません(仮に当時の編集方針が極端な左寄りだったとしても)。もし単純に黒人国家のことを指しているのだとしたら現代との常識感覚の違いということか?。
 自分自身が約1ヶ月前の3月23日に生まれていること、変り種切手発行国としてシンパシーを抱いていることもあって、同国はお気に入り国のひとつです。

 こんな魅力的な内容なのですから、電子データ化しサブスク方式でインターネット経由でいつでも閲覧できるようにすれば良いのにと常々思っています。せっかく半世紀以上もの蓄積された立派なリソースがあるのに、これをお金にしないのは勿体ないです。アメリカ郵趣協会さんは既に電子化を終えているので運用状況などを参考にしてもらいたいです。

 

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日本万国博切手資料集 第2版

 著者の石田徹さんからご案内をいただきましたので謹んで以下ご紹介いたします。

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 この度『日本万国博切手資料集 第2版』を近く12月20日発刊の予定でおります。
 当初は一年前の初版で完結する予定でしたが、予想通り万博切手収集家を顕在化させ、多くの反響もあり、さらに万国博郵便局の情報も収集する事ができました。また、初版品切れの後もご希望が寄せられております。
 そこで、ご希望にお答えすると共に、万国博郵便局等の情報を消すことなく将来に残すため、第2版として改訂増補版を発行する事にしました。
 第2版は各種マテリアルの追加、記述の見直しと共に、解説も全面的に書き直しました。

日本万国博切手資料集 第2版
石田 徹・編
2024年12月20日発行予定
Woods' Core 刊
A4判・並製、カラー250ページ

 頒布ご希望はメールt-ishida@serenade.plala.or.jpまで、住所、氏名、連絡可能な電話番号を記載の上お申込みいただければ、発送致します。価格は書籍2,500円、送料430円の2,930円振込による後払いをお願いします。
 また「世界植物切手分類体系 第1巻」同送は送料不要本代2,500 円の追加で御受けします。

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October 21, 2024

世界植物切手分類体系 第1巻

 植物切手収集の第一人者・石田徹氏が20年の歳月をかけて表題の著書を出版されました。内容は進化順で植物を紹介するシリーズの開始となります。今回の内容は、世界初の花切手ノバスコシア他、植物のきた道、そして藻類、地衣類、コケ、シダ、裸子植物までが収録されています。
 他では見られない藻類や化石絶滅植物の調査や、クラシックではノバスコシアの1シリングやバイセクト・カバーなどを収録した巻になっていますが、図案別だけに留まらず、伝統郵趣的要素も含んでいます。

世界植物切手分類体系 第1巻
藻類・地衣類・コケ・シダ・裸子植物
石田 徹・編
2024年10月17日発行
Woods' Core 刊
A4判・並製、カラー268ページ

 購入ご希望の方はメール t-ishida⬜︎serenade.plala.or.jp(⬜︎部分は@に置き換えてください)まで住所、氏名、年齢、連絡可能な電話番号を記載の上お申し込みください。価格は書籍2,500円、送料430円の2,930円振込による後払いをお願いします。

(著者の許可を得て以下に代表的なページをご紹介いたします)

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June 14, 2024

郵便九十九科年表

 行徳国宏さんから新刊書のご案内をいただきましたので謹んでご案内申し上げます。HYPER Philatelistブログで見た、あるいは椙山哲太郎の紹介で、と併記してお申し込みいただければたいへん幸せます。

 なお、発行部数が限られているため、まず最初に在庫の有無を確認してください。折り返しご返事がありますから送金はそれからにしてください。著者の行徳さんからの強いご希望ですのでご配慮をよろしくお願い致します。

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May 25, 2024

「郵趣やまぐち」第5号抜粋

  第5号は昭和25年8月10日発行です。創刊号時点から不定期刊行と謳ってはいましたが、第4号からほぼ1年間のブランクはさすがに長すぎたと編集者サイドも自覚があったようで、遅延をお詫びする文言があります。しかし、その一年間に吉武信夫編集人のガリ版切りの技術が飛躍的に向上していることが容易に見て取れます。文字が整っているせいで大変読みやすくなりました。また、表紙と裏表紙だけですが赤と黒の2色刷りになったのもこの5号からです。

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▼郵趣コンクール私見(山下武夫)
 今に続く全日本切手展(全日展)の第1回目「全日本切手コンクール」の参観記が目を引きます。やはり始まりの第1回目の記録は重要です。
 当時は開催コンセプトがはっきりしておらず、本格的な学究的競争展なのか、それとも一般人でも見て楽しめる今のSTAMP-SHOW的な展覧会なのか、根本的な部分が未分化であったがゆえの混乱があったと理解しました。参観者による人気投票を提案するなど、山下氏といえどもちょっとどうかな?と思わざるを得ない主張をされています。
 また、当時はリーフ形式ではなく、大きな一枚の台紙に切手を貼り並べるという極めてプリミティブな展示方法であったことも理解しなくてはならないと思います。
 なお、文中にある「全日本郵趣コンクール」は「全日本切手コンクール」の間違い、朝日新聞社の主催という記述も毎日新聞社主催の間違いです。このあたりの不正確さは要注意です。ついでながら私が調べた限りでは「全日本切手展」という名称は1953年 (昭28) の第4回から使用されたようです。

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▼誌上郵趣人点描
 戦後の山口県の郵趣シーンを牽引した藤本敏一(ふじもと・としいち)氏の紹介コラムです。ただの提灯記事ではなく、戦前最大の国際交換グループであったアメリカのU.S.C.E.の東洋副支部長であったことが明記されています。以前にご紹介した氏差出の実逓便の裏書きの意味がわかりました。

参照:郵趣家は死んで郵趣品を残す(1)

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▼切手展スクラップ
 昭和25年前半に山口県で開催された切手展の記録です。県下に10に及ぶ郵趣会が結成されていたことも記されています。地味な内容ですが、こうした活動記録はたいへん重要だと思います。

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▼裏表紙(広告・奥付)
 著名な山口県郵趣人の名刺広告が並んでいます。往時の郵趣シーンを知る上で、こうした広告ページもあなどれません。かつて山口市にあった百貨店「ちまきや」にも切手コーナーがあり「八木 (やぎ) 切手部」と称していたとも。

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 このたび入手したのはこの第5号で最後です。山口県立山口図書館で確認しましたところ、郵趣やまぐち誌自体の蔵書がなく、6号以降も発行が継続されていたのかどうかも不明です。2世代どころか3世代以上昔のことです。古い郵趣家の許に残っていることを期待して止みません。

 

 

 

 

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May 24, 2024

「郵趣やまぐち」第4号

  第4号は昭和24年8月5日発行です。巻頭記事のLetter from YAMAGUCHIで赤木実氏が「山口縣郵趣連合」の結成提唱をされている以外、特筆すべきコンテンツはありません。第4号にして早くも”スペースを埋めるため、それだけが目的のとりとめもない散文”ばかりになっています。当時の郵趣レベルの限界でしょう。記録のために表紙画像のみアップロードしておきます。

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May 20, 2024

「郵趣やまぐち」第3号抜粋 (2)

▼サビエル日本到着400年(失敗キャンペーン)
 表題の記念切手発行を希望する記事が、図版の巻頭記事のみならず他に2人の計3人 (カ所) も載っていました。この熱心さには違和感を覚えました。昭和24年当時のことですから今とは違い、サビエルがスペインの植民地政策の尖兵だったことはまったく認識されていませんでした。にしても持ち上げ過ぎです。私はここに ”勘違い民主主義” の胡散臭さを感じます。

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 戦前とは違い一般民衆も団結して要求を出せば国家機関をも動かすことができる・・・といった左翼かぶれの幼稚な民主主義の幻想が透けて見えます。記念切手の発行要望は民間がいくら騒いでも所詮蚊帳の外、は今も昔も同じ。否、昔の方がはるかに厳しかった。自治体や業界団体などが積極的に前面に出てこないことには何ひとつものごとは進みません。山口県民でありながら、そのいちばん肝心な ”政治力” をなぜ最優先に考え、かつ最大限に行使しなかったのでしょうか。

 「郵趣やまぐち」第2号抜粋で取り上げた吉田松陰先生顕彰切手以前にも、「教育復興運動」記念切手発行を働きかけた谷信勝氏の活動が今に伝えられています。しかし、切手の発行は当時の郵政省の専任事項であり、何の権威もない個人・団体が正規のルートを無視して騒ぎ立てるのはさぞかし邪魔で煩わしかったことでしょう。官僚・役人にはプライドがあるのですから、メンツが立つようにうまく立ち回るべきでした。

 改めて述べるまでもなくこの運動は成就しませんでした。経緯は存じませんが鹿児島では記念小型印の使用が認められたものの (実印影を見たことがあります)、山口県では完全な空振りに終わりました。また、スペインではサビエル生誕地のパンプローナ郵趣会が記念カバーを作成しています。その紹介記事もかつて当ブログに掲載しました。郷土の大先輩郵趣家のお歴々にはたいへん失礼ながら、やり口が甘ちゃん過ぎました。

 なお、誌面では ”ザビリヨ” と表記してありました。現在は ”ザビエル” が一般的ですが、我が山口市では ”サビエル” と読み書きします。

 

 

 

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