直筆サイン入り

February 12, 2024

天野安治コレクションの消息

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 2月11日の北九州切手のつどい2024で青山スタンプさんから伺ったお話をご報告します。

 天野先生は、ご生前のうちに主要なコレクションは既に売却または寄贈されていました。青山さんが引き取られた9割は文献だったそうです。今回購入した郵趣品はつまり”残骸”であったわけですが、それでも天野安治大先生と身近に接してきた西日本地区の我々にとって、その存在はあまりにも大きいものでしたので、皆それぞれに先生のメモリアル品との想いであれこれ引き継ぎ購入してきました。

 私は故水原明窓理事長から天野先生に送られた直筆書状を入手してきました。伐折羅大将500円1枚貼の書留便、新宿局の昭57.6.5付三日月試行印が押されています。
 信書も残されており「郵趣」誌への記事執筆の相談などが記されていました。その信書はお見せすることはできませんが、水原さんの直筆でもあり、私の著名人コレクションそしてJPS関係コレクションのひとつとさせていただきました。

 

 

 

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May 01, 2023

2028年は狩野芳崖生誕200年

 下関市立美術館の友の会さんから表題のお知らせをいただいてドキッとしました。山口県関係者ということで文化人切手の「狩野芳崖」 (1951)、近代美術シリーズ第1集「悲母観音」(1979) ともに収集対象にしています。なんとなれば生誕200年の2028年には相応のコレクションを展示できるようにしなくてはなりません。
 もちろん、無頼のふらふらコレクターですから系統的にきちんと集めてきたわけではありません。悲母観音のメーカー製FDCすら完全には揃っていないありさま。あと5年ありますので、それまでしっかりやらなくては!。

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 と言いますのも、狩野芳崖関係では最難関と思われる孫の狩野辰雄氏の直筆サイン入りFDCを所持しているからです。文化人切手が発行された際、地元の下関市長府町では記念祭が盛大に行われ、孫の辰雄氏に初刷シートが贈呈されました。その際、下関の郵趣の大先輩がサインを求めてくださったらしいのです。旧蔵者さんが亡くなり、そのコレクションが某業者さんに引き取られた中に3通ほど含まれていたそうです。運良く私のところに1通回ってきたのですが、おそらく全数でも10通ないのではないかと思います。

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 最難関とおぼしきアイテムを持ってしまった以上、郵趣家の責任として5年間の間になんとかせんといかんです。重複を恐れませんので、ご協力いただけましたらたいへん幸せます。

※参考文献「濫造・濫発の時代1946-1952」内藤陽介著 (2001) P.236

 

 

 

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April 10, 2023

郵趣家は死んで郵趣品を残す/植田総一先生

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 再建したJPS鹿児島支部の初代支部長、鹿児島大学名誉教授の故植田総一 (うえだ・そういち) 先生差し出し、直筆サイン入りカバーをまた1点入手しました。
 鹿児島大学水産学部の練習船かごしま丸の船長として数多の船乗りを育てられた植田先生はまた航海郵趣関係の大先達でもあられました。ご存命中に練習航海のお話も伺っていましたので、入手の機会があれば必ず買い求めるようにしています。
 本便も航海目的がタイピングされている上に直筆サイン入りです。カシェスタンプも先生が自ら手彫りされたもので、今の消しゴムはんこブームのあけぼのという解釈も成り立つと思います。
 なお、本便はパクボーではありません。仏領ポリネシアに上陸された際にパペーテ郵便局で切手を買い求め、その場で差し出されたものと思われます。先生は旧日本海軍の軍人さんでもあられたので、南方にはきっと思い入れをお持ちだったのでしょう。
 航海郵趣関係であのレイモンド・ミリング氏とも交流があったようですが、残念ながら詳細をお伺いする機会は逸してしまいました。

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January 24, 2022

虎玩具コレクター 長尾善三氏

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 月末近くになってしまいましたけれど、寅年に合わせて長尾善三氏こと狂虎洞さん差出の昭和32年の年賀状をご覧いただきます。実はこれが初めてではありません。きっと何かのご縁があるのでしょう、これまでも何通かの絵はがきを掘り出しています。氏のコレクションと人となりは下記ブログを参照ください。

日本玩具博物館 戦前の虎の玩具~長尾善三虎コレクション~

 ブログにも書かれている通り、私もまた大きく影響を受けたのはこの一文です。大学時代にイランの考古学に接した際、発掘作業をしたドイツの考古学者たちが遺物のすべてに発掘場所と日付を記した小紙を貼り付けていたという逸話を思い出しました。郵趣家もそこまで徹底しなければならないと明確に意識したものです。以後、切手や消印の有無に関わらず、届いた郵便物には必ず配達日を裏書きするようになりました。これも郵趣の神様のお導きだと思います。

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「長尾氏の蒐集品が博物館コレクションとして素晴らしい点は、虎玩具のほとんどすべてに、入手年月日と産地、産地不明の場合は、入手地が明記されていることです。虎を裏返して腹部を見れば「第○○号、○年○月、○○市○○」などと墨書されています。産地や製作時期の分からないものを同定する決め手となり得、忙しい会社員生活にありながら、長尾氏が几帳面かつ情熱をもって蒐集品に向き合ってこられたことに感謝の意を深くいたします。」2022012403

 

 

 

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November 29, 2021

防府切手のつどい2021冬の釣果

今年最後の防府切手のつどいが無事に終了しました。会場のデザインプラザHOFUの建物自体は存続するようですが、管理している公益財団法人が解散されることから来年以降の予定が未定です。どのような体制で運営されるのか、防府市議会の決定を待つしかありません。
 私もお昼時間だけ仕事をお休みすることができたので覗いてきました。またしても百均の実逓はがきの中から数枚ピックアップしてきましたので、2枚をご紹介したいと思います。

[小林武治議員の直筆礼状]
 年賀時期をとっくに過ぎた昭和44年3月1日の世田谷局の消印だったので手が止まりました。文面を読むと地方視察で大分県の由布院に行かれたのか、その際にお世話になった由布院郵便局長さんへの直筆礼状でした。小林議員は1966(昭41)年12月3日~1968(昭43)年11月29日の約2年間、郵政大臣を務められましたので、当時の郵政関係にも人脈を築かれていたからでしょう。郵政大臣職を辞されてほんの3ヶ月後の差出です。
 文末に「東京は大変な降雪でした。」とありますが、実はこの2週間後の3月12日、東京の最大日降雪量33センチを記録することになりました。「今は冬の再来です。」とあるのも単にお天気のことなのだろうか?とも感じ取ったことでした。
 なお宛先の阿武豊さん、山口県民ならピンとくる苗字です。今の山口県阿武郡発祥の苗字で、地名は”あぶ”なれど人名の場合は”あんの”と読みます。郵便局長職も全国どこにでも転勤を余儀されなくされますので、山口県出身者か所縁の方かなとも想像しているところです。

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[代理部時代の注文はがき]
 任意団体時代の日本郵趣協会の事業部を分離独立する形で1971(昭46)年に郵趣サービス社さんが起業されました。既に周知されているように今年2021年で創業50年になりました。たいへんおめでたいことです。その2年前、1969(昭44)年暮差出の新切手注文書です。消印は柏崎局の和文印で日付は12月17日。年賀繁忙期の真っ只中です。
 表面下部のお願い文は想像を超える業務状況を今に伝えています。裏面の注文書を見るとこれだけ大量注文がありながらことごとく売り切れで、発送できたのはたったの6点しかなかったらしいのも驚異的です。当時はこんなにも外国の新切手が売れていたのかと驚愕するばかり。確かにこれでは事業部門を切り離さないと本来業務を圧倒してしまいます。

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 大規模な全国切手展では切手商さんも高いブース代を負担してくださっています。それを会期で割ったら、椅子一脚の一時間あたりの経費が何千円かかっているか考えてください。買い物もせずお喋りに興じているような人は迷惑客です。固定管理費が高くつくので、1枚10円式のお楽しみ安価セールも客寄せにそこそこやっているだけで本気ではできません。
 しかし、防府切手のつどいのような地方催事はブース代が500円とか極めて安いので、切手商さんも安価な販売品を持参してくださいますし、収集家も気楽にブースを出せるのです。例えば記念切手の額面販売は、そうした地方催事こそ大量に準備され、じっくり時間をかけて選んでも迷惑がられることはありません。特に切手商さんへ事前に「〇〇切手を持ってきてください」と連絡しておけば必ず持参してくださいます。地方ならではのメリットはそこかしこにあります。大規模催事がベストだとは限らないのです。ぜひ全国各地の小規模催事にこそお出かけください。

 

 

 

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November 25, 2021

ぽすくまコラボカフェ in 神戸

 鈴木芳子さんから期間限定ぽすくまコラボカフェのポストカードをご恵送いただきました。いつもありがとうございます。

 お便りによると神戸のコラボカフェに行かれたそうですと。入店時に一人一枚いただけるポストカードに、切手デザイナーの中丸ひとみさんの直筆サインまで入っていました。そんな貴重なものを『店員さんにお渡しすると切手を貼って出してくれるそうですので椙山さんにお届けします』とのこと。畏れ多い限りです。
 貼られているのは2021年9月15日発行の「ぽすくまと仲間たち」63円切手でまさにテーマに合わせてのチョイス。消印は和文機械印で神戸中央 3.11.22。

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グリーンハウス ヴァルト(GREEN HOUSE Wald)
650-0001 兵庫県神戸市中央区加納町4-10-30
会期は2021年11月18日(木)~21日(日)

 

 

 

 

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January 27, 2021

メールアートを知っていますか?

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 第5回なでしこ切手倶楽部展2021に、表題の1フレーム作品をMail & Postal Artistの槇陶岳 (まき・とうがく) 名義で出品します。新型コロナ対策もしっかり講じられた上での開催ですので、お近くの方は安心してぜひご参観ください。また、会場内には豊島郵便局の小型印投函ポストも設置されますのでどうぞご利用ください。
※臨時出張所はありませんのでご注意ください。

 Facebook内に高解像度のjpg画像を収めた写真アルバムを作成しました。どなたでも自由に閲覧できますので下記URLにアクセスしてください。また、リーフ中のQRコードをスマホやタブレットのQRコードリーダーで読み取ると、より詳しい解説ページにアクセスすることができます。
 なお、ネット上での一般公開は、切手展終了後適当な時期にCLOSEしますのでご注意ください。

https://www.facebook.com/media/set?vanity=100034848790031&set=a.459048801933409

 作者からのお願いです。メールアートの認知度を向上させること、展示の機会を少しでも増やしたいこと、作中で触れています中野秀昭氏の情報を広く求めていることから、作品の転載等についてはむしろ積極的に認める方針です。ただし、あくまでも著作権者としてその権利の行使を留保するものであって放棄した訳ではありませんのでご注意ください。よって、動機を問わず作品の改変までは認めません。詳細はお問い合わせください。
 なお、これはあくまでも作者としての考え方であって、なでしこ切手倶楽部の方針とは一線を画します。

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November 01, 2020

消印もれ消印を描く小型印

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 去る10月17・18日 (土日)に開催されたスタンプショウはかた2020で使われた小型印の題材に博多局の消印もれ消印 (抹消印) が使われました。過去例を網羅的に確認したわけでも、またそれが可能な郵趣文献もないのではありますが、自分の記憶にもないことから、この方面に興味がありそうな収友約90名に初日印付きはがきをお送りしました。それから約2週間が経ちましたけれど、ひとつの前例報告もないことから、おそらく消印もれ消印を描いた日本最初の小型印であると仮に推定したいと思います。

 小島純二さんにお伺いしましたところ、このアイデアを出されたのはJPS福岡支部の末永満次会長だとご教示いただきました。それならばと一昨日の第2回エルガーラ切手即売会で末永会長とお目にかかった際に写真のように記念押印済カードに直筆サインをお願いしました。

 末永会長によると、これまでずっと博多局の消印を題材にしてきて、ぶっちゃけネタが尽きたのだそうです。しかし、正確に再現するため、これまでも必ず実印影を提供して来られたそうです。その実務作業はご長男がなさっているとかで、謙遜の意味で苗字だけの直筆サインに留められました。これもバックグラウンドの物語としてふさわしいものと考えます。

 真に日本初かどうか証明されたわけではありませんけれども、非常にレアな題材であることは間違いないでしょう。

 

 

 

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June 07, 2019

三原七助と樋畑雪湖

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 以前ご紹介した山口県長府出身の逓信官僚三原七助氏。なんと樋畑雪湖氏と懇意でした。そうです、今の郵政博物館、以前の逓信総合博物館の礎となる郵政資料を独力で収集された偉大な先達者のあの樋畑雪湖氏です。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=142093570295602&id=100034848790031

 

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January 25, 2019

YVONNE CARRE(イボンヌ・キャル)

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 直筆サイン入り郵趣品も収集対象にしている関係で、将来の記念押印用にサイン入りプロマイドなどもチェックしています。その一環で入手したのがこれ、YVONNE CARRE(イボンヌ・キャル)さんです。

 表には"for FREDERICK - me in TOKYO"と群青色のマジックインキペンで書かれています。ファンレターをくれたフレデリックさんへのご返事品のようです。裏には日本滞在中に日本語のレコードを吹き込み、28のTV番組に出演したとあります。調べた結果、イボンヌさんは主にヨーロッパで活躍された国際派歌手さんで、坂本九さんの「上を向いて歩こう」をドイツ語などで歌っておられたようです。いわゆる”スキヤキ・ソング”ですね。3年後の2021年がレコード発売60周年にあたるので、その際のカシェにでも使えるかな?と考えての購入でした。はい、つまり「上を向いて歩こう」と私は同い年でアリマス。

 残念ながらWikiにも記載がないのでちょっぴり手こずりましたが彼女のホームページも発見できました。写真の印象は1960年代っぽいのですが、同じ写真が1970年代のBiographyに掲載されていました。その時代なら日本のテレビ局関係にも資料が残されているかもしれませんね。

http://www.yvonnecarre.com/seiten/intro.php

 ところがホームページとこのプロマイドの写真が左右逆でした。どちらかが裏焼きエラーということになります。プロマイドでは和服の襟が左前になっているのでこちらがミスと思います。着付けの先生にお願いしなければ外タレさんが自前で着られるわけがありませんし、先生が左前にするはずもありません。

 直筆サイン入りに加えて裏焼きエラー品。ちょっぴり得した気分です。


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