事故郵便

November 20, 2016

検閲時の紛失事故メモ入り

2016112001

 終戦直後から行われていた進駐軍による郵便検閲関係でこんなものを所持しています。故谷信勝氏旧蔵品で、検閲官が中の手紙を紛失してしまったことを記した小片入が入っていました。山口県萩市のおそらく郵趣家・青原忠一氏からの郵便がたまたまその難に遭遇したのでしょう。ご参考までにメモの表裏両面をご覧に入れます。
(データ:第2次新昭和5円捕鯨切手貼り 櫛・萩23.7.10 山口県)

2016112002

| | Comments (2) | TrackBack (0)

October 09, 2016

9ヶ月後の配達って???

 シップ・フォー・ワールド・ユース・リーダーズの風景印つき船便がなんと10月7日に届きました。消印は告示通り2016年1月27日です。記念目的の引受消印ですから、届いてさえくれればいつでも構わないものではありますが、さすがに9ヶ月もかかるっていったいどういうこと???。皆さんのところはいかがでしたか?

2016100901

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 25, 2014

瀬々串局、ハレー彗星観測記念切手展小型印

2014112501

2014112502 28年もの間、ずっと心に留めていたものがひょっこり眼前に現れて無事に入手することができました。
 1986年(昭61)はハレー彗星最接近の年でした。これに関する各種記念切手が世界規模で発行されました。本件もその一環で、鹿児島県の瀬々串(せせくし)郵便局では3月1日から31日まで記念切手展の小型印が使用されました。ごく普通に見えるこの図案にはバックストーリーがあるのです。
 同局自らデザインした申請図はもともとは左図で、ハレー彗星にスペースシャトルが描かれていました。このスペースシャトルはハレー彗星を観測する予定だったチャレンジャー号を描いたものでした。ところが、1月28日にあの悲劇的な爆発事故が発生してしまいました。そこで、瀬々串局サイドから九州郵政局(当時)に図案修正の打診があり、日本のハレー彗星観測衛星さきがけに変更されました。結果的に最もふさわしい図案になったと言えるのですが、たいへん珍しいトピック例ともなりました。
 このニュースはさっそく郵趣誌4月号に記事となって掲載されています。ですが、こんな立派な記念カバーまで作られていたことまでは記されていません。もちろん私も初見です。銘はないものの、おそらくあの大手ディーラーさんだなと察しはつきます。
 自分のルーツのひとつでもあることから鹿児島県関係の郵趣品も収集しています。その中でも目立ちにくく知っている人も少ないだろうという点ではトップクラスのレアアイテムです。コレクター冥利に尽きるとはこのことです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 15, 2014

野蒜米商会所

2014111501

 某君が世話してくれて付箋付き郵便物の小ロットを入手しました。その中でおや?と思ったはがきがありました。明治22年1月の使用例です。「宮城縣下 野蒜米商会所 御中」の宛名だけで投函しているのがすごい。

 米商会所(べいしょうかいじょ)とは、今はなくなりましたが米の先物取引を取り扱う市場です。明治維新で大阪堂島の市場が廃れたのを憂い、渋沢栄一が活動して全国各地に設立していきました。差し出しもまた同業の近江米商会所です。相互間でお米の流通があったのでしょう。
 興味深いのは政府主導による野蒜の開発と中止です。渋沢栄一記念財団の記録によると1878年(明11)7月に「宮城県桃生郡野蒜に於て内務卿大久保利通の主唱により政府一大商業港市を起さんとし、是月其築港工事に着手せり。栄一、渋沢喜作・戸塚貞輔等と謀り、同地に地面を求め倉庫家屋等を新築して経営に着手せんとす。然れども政府其築港事業を中止するに到り、栄一等亦其計画を廃す。」とあります。ネットでググっただけでは理由がわかりませんでしたが、明治18年には野蒜築港事業自体が中止され、新市街地はそのまま放置されたそうです。そこに作られていた野蒜米商会所や電信分室(板橋くんここ要注意)なども次々に移転していったそうです。

 はがきをよく見ていきましょう。近江大津22.1.9差し出しで陸前野蒜21.1.14に到着しています。この宛名書きですから旧所在地に送られたものの、すでに移転した後だったので「石巻ヘ廻ス」の付箋をつけて転送され、陸前石巻22.1.15の到着印が押されています。この状況だと無事に届いたものと思われます。

 野蒜新市街地は先の東日本大震災でも直接の被害を受け、各種記念碑も根こそぎ倒壊・流失しています。いろんな意味で興味深く意義深い一枚のように感じます。宮城県の方に詳しくリサーチしていただきたいと切望します。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 12, 2014

エコノミー航空便SALのススメ

2014041203

 アオヤマスタンプさんから勧められて買ったカバーです。何が面白いんだろう?付箋の内容かな?と思っていたら「リーフに貼れる適当に小さいサイズのSAL便は少ないよ」とのことでした。外国に小包を送る機会が多い方はきっとよくご存知だと思います。日本国内と到着国内では船便として扱い、両国間は航空輸送するので船便より速く、航空便より安いサービスです。それでエコノミー航空便と言います。略称のSALは文字通りサルと読み、薄緑色のラベルが目印です(ラベルは郵便局で無料でもらえます)。

 本便の差出しは大阪の郵趣家で消印はTOYONAKA(豊中)2008.6.5、小型包装物(SMALL PACKET)をSAL扱いにしてチリに送ったのですが具体的な理由なく返送されてきたものです。川崎港局の付箋の証示印は8月25日、この間約2ヶ月半を要しています。
 小型包装物の税関用グリーンラベルには使用済切手とはがきを40gを贈り物として送ったこと、その価格はNoValueで要は使用済なので課税されるほどの値打ちはありませんよ、との意味が読み取れます。これから想像するに、普通の航空便(書状)で発送したら課税されるかもしれない、あるいは世界ではよくあることですが金目のものではないかと狙われて輸送途中に盗まれるかもしれない、それを予防する目的だったのではないかと思われます。
 日本郵便のインフォメーションページにもはっきりと「印刷物、小形包装物および国際小包に対し適用可能です。」とあります。小包だけの制度ではないということですから、この手の普通サイズの封筒でもSALにできる道理です。しかし、実際問題として小包以外ではまず使いません。見比べましたら軽く小さな郵便物の場合は航空便と同じ料金に設定されていますし、同じ料金で送達日数は長くかかる・・・・ではねえ。しかし、郵便がちゃんと届く日本のような先進国こそ実は少数派です。盗難を牽制する効果があるなら、そして郵趣的にも少ない使用例であるなら、SAL便での差し立てを推奨したいと私は思い至ったのであります。

エコノミー航空(SAL)便について

2014041204

|

February 19, 2014

第48回青梅マラソン中止

 大雪に気を取られてしまいすっかり見落としていました。

 この2月16日(日)に予定されていた第48回青梅マラソンも6年ぶりに中止になりました。あらかじめそれを見越していたわけでもないでしょうが、今年は記念小型印の使用はありませんでした。大会参加のためにエントリーされていた北海道札幌市の湯浅英樹さんが、図上の記念カード(と言うか残念カード)をご恵送くださいました。小型印の使用がなかったので代わりに風景印を押してくださっています。
 歴史をひもときますと、第1回が開催された1967年3月以来、東京地方の大雪のために開催が中止になったのは1996年、2008年そして今年の2014年の3大会。代替日を設けていないため大会が順延されることはありません。幸いにも2008年の分も湯浅さんからご恵送いただいていましたので併せてご披露いたします。

 湯浅さんいわく「来週の東京マラソンはどうなるかな?」だそうです。しかし、湯浅さんこそ無事に札幌に帰られたのかどうかの方が心配です。そのことについてはカードには何も記されてはおりません。この際、ご自分のことは二の次だったのでしょう。鉄人収集家たる郵趣家魂を見る思いがいたします。ありがとうございました。

2014021801

|

December 09, 2013

記録・炭疽菌事件対策の実例

2013120901

 facebookで話題が出たので記録のために手持ち品をアップします。
 アメリカでの炭疽菌事件を受けて郵政事業庁(当時)は、不審な郵便物に対する対策の強化を2001年(H13)10月17,22,25日と立て続けに発表しました。その当時の資料は一式保存しているのですが、実際に関係した郵便物はこの一点しか持っていません。山口県の片田舎でもこんな影響があるとは思いもしませんでした。
 新聞報道によると取扱中に白い粉が発見されたため3日間、下関郵便局で64,000通が留め置かれました。このうち山口中央郵便局分が32,000通で本便もそのうちの1通です。各家庭ごとに束ねられた郵便物のいちばん上にお詫び紙が添えられていました。家の者が丸めて捨ててしまっていたので慌ててレスキューし、シワを伸ばしてホットラミネートをかけてコレクションに加えました。
 小麦粉を意図的に封入した郵便を出した人もいたようですが、さすがにそれは悪趣味だと感じて自分は作為的なものは一切作りませんでした。本件は日付印も何もないただの紙キレながら対策実施月内の真の使用例ですし、自分宛ですから公表するにしても全く支障がないのでこれで十分です。

[以下、文面転載]

 本日お届けした郵便物の一部又は全部は、取扱中に周辺で白い粉が発見されたため、米国におけるテロ事件のこともあり、念のため、白い粉について検査を行っておりました。
 検査の結果、白い粉に危険がないことが判明しましたので、当局から1日遅れで送付しました。
 配達が遅れて大変申し訳ありませんが、何とぞご了承願います。

平成13年10月30日(火) 下関郵便局長

|

November 29, 2013

「料金切手裏面貼付」印

2013112901

 JAPEX2013に合わせて開催しました第8回ファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)例会での発表品です。
 郵便物表面にスペースがない場合に限って裏面にも切手を貼ることができます。その際、裏面貼付のゴム印が各郵便局に配備されていたような記憶があります(20-30年前頃ですが)。実際に押印された実逓便も何通も見た記憶があるので、それほど珍しい事例ではないのではないかと思い込んでいました。ところが、現役の郵便局員さんによりますと、見たことがないとのこと。あれ?そうなんですか???・・・ということで実例をお示しします。
 埼玉・庄和53.12.5の消印で、人権週間切手発行翌日です。差出人の了解を得たうえで、売行きが芳しくない記念切手を貼らせてもらった・・・という使用例ではないかと想像しています。とりあえず切手は1列ごと縦ストリップに割いて貼るという局員さん独特のクセも伺えますし。差出人は個人でしかも非郵趣家便ですから裏面貼付印はまず間違いなく局常備印でしょう。同様例は果たして本当に少ない、あるいは少なくなった、のでしょうか?。
 人権週間50円切手7枚貼りで現金書留料金350円とぴったりです。よく見たら人権週間切手の実逓カバーとしてもいいかも(笑)。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 05, 2012

拾い物

2012110501_2 会社に来た請求書の郵便物の中に混じっていたのに気がつき、即座に経理さんに頼んでいただいてきました(図版は部分抜粋してあります)。和文機械印の日付部上下逆転ミスです(赤矢印部分)。このセッティング間違いは昭和の始め頃からある割とポピュラーなミスで自分も何10枚も所持しています。
 ただし、向きが違うだけで表示情報に誤りがあるわけではないので、公示図と違うとは言え実害はないに等しいです。会社の経理さんも「逆さでなんでいけないの?」ってなもんです。ですから、わざわざお詫び付箋まで付けて来ることもないように思えるのですが如何?。

(お詫び文は以下の通りです)
 この郵便物は正当「24年11月1日12-18」のところ、誤って上下逆に押印しました。
 誠に申し訳ございません。
 深くおわび申し上げます。
   日本郵便株式会社 西宮郵便局長

 付箋の日付印部分は実印影ではなくコピーです。よっぽど大量にミスったのでしょうね。きちっと対応された西宮郵便局さんに敬意を表します。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

September 28, 2012

ダッカ日航機ハイジャック事件の搭載付せん付きカバー

2012092801

 35年前の1977年(昭52)9月28日、フランスのパリ、シャルル・ド・ゴール国際空港発東京国際空港(羽田)行きの南回りヨーロッパ線の日本航空機472便(ダグラスDC-8-62型、JA8033、高橋重男機長以下乗員14名、乗客137名、犯人グループ5名)が、経由地のインドのムンバイ空港を離陸直後、拳銃、手榴弾等で武装した日本赤軍グループ5名によりハイジャックされました。(Wikipediaより)
 このあまりにも有名なハイジャック事件、同機には郵便物も搭載されていました。インドのムンバイ空港で積み増しされたと思われる、パキスタンのカラチ9月26日差出の日本宛航空便をご覧にいれます。事件解決後の10月6日、東京空港局の送達遅延の付せんが付けられて無事に配達されました。付せんの文面は以下の通りです。

 この郵便物は、さきにハイジャックされた日本航空472便に搭載されていたため遅延して到着しましたので御了承下さい。 東京空港郵便局(日付印はTOKYO AP 6.X.77)

 おおよそお察しのことと思います。このクラスのアイテムになるとお金の問題もさることながら運がないと手に入りません。元の所有者さんもそれとなく価値をご存知で、ふさわしい引き継ぎ者を探しておられたのを知った収友は、なんとありがたいことに私を紹介してくれたのでした。ですから自分も使命感と責任感を持って引き継がせてもらいました。かれこれ10余年前のことです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

AR拡張現実 | Pスタンプ・フレーム切手等 | お気楽話 | お知らせ | お笑い郵趣 | くっだらねー話 | なんでも郵趣品化運動 | まいうー | エラー | エンボス・デボス | グッド・デザイン切手 | サッカーW杯 | シルク切手 | ジャポニカ | ゾロ目・連番 | デコーダー | デジタルコード | トピックス | ナンバーワン | ハマってます! | ビニール製切手 | ホログラム | マイクロ印刷 | マンガ切手 | レアな国々 | レフティ(左利き、サウスポー) | 三角切手 | 事故郵便 | 他人の空似切手 | 似てない肖像切手 | 偏光視覚切手 | 偽造・模造 | 六角形切手 | 共通切手・同居型シート | 円形切手 | 円盤切手 | 初日カバー・記念カバー | 同姓同名 | 図案ミス | 墨汁一滴(日常之徒然) | 変り種切手 | 変則目打 | 変形シート | 変形郵便 | 外国製日本切手 | 多数・多種貼り | 実在しない虹切手 | 山口県 | 暮らしと郵便 | 未発行・販売中止 | 権利・差別 | 永久保証 | 永久図案 | 災害郵趣 | 無額面 | 特殊印刷 | 特殊詐欺対策 | 現代史 | 環境郵趣 | 異物混入・添付 | 盛り上げ印刷 | 監獄郵趣 | 直筆サイン入り | 示温インク | 私設郵便 | 穴開き切手 | 立体・3D切手 | 箔押し切手 | 表面コーティング(ニス塗り) | 証示印 | 誕生日 | 誤送 | 輸送手段 | 連続・分割図案 | 郵便を出そう | 郵便印 | 郵政民営化 | 郵趣におけるコンピュータ活用 | 郵趣イベント | 郵趣文献 | 金箔切手 | 香り付き | 鹿児島県