変則目打

November 08, 2014

三方目打の小型シート(2)

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 2008年に一度取り上げた題材です。その後の経過も含めて再度ご報告します。肝心の種類も増えておりませんのでそろそろ分類を確定してもいい頃合いかと思います。
 三方目打の主たる対象は小型シートで、切手部分の周囲4辺にある目打のうち1辺が省略されている事例です。初期の出現確認国はキューバで、小説家セルバンテス誕生425年(1972)、コペルニクス誕生500年(1973)、装飾絵画美術館(1975)の3点です。いずれも下辺の目打がなぜか省略されているものでその意図は不明です。一種の穴開き切手とも解釈できます。

2014110802 その後、キューバの新発行はぱったり止み、次に現れたのがウクライナでした。アトランタオリンピック(1996)小型シートが4例目となりました。ただし、今世紀に入ってからは若干状況が変化しました。切手のレイアウト位置がエッジ部分に近いことから、単に目打を省略したと思われるものが相当点数出現したからです。その例としてマケドニアが2000年に発行した聖ソフィア聖堂小型シートを示します。同様の例がボスニア・ヘルツェゴビナ、スイス、セルビア、ラトビアにもあります。その観点から言えばウクライナの例も微妙ですね。

2014110803 今世紀に入ってからは販売戦略の一環として小型シート、連刷シートのデザインや構成がアクティブになりました。切手部分がシート中央位置にあるという前提自体が変わってしまったことは否めません。既出のキューバの3例以外に明りょうな出現例もないことから、結論としては変則目打、中断目打の一種であって、三方目打という呼称はあくまでもサブ(補助的な呼称)ということで確定して良いのではないかと考えます。要は分類軸の格下げであります。

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June 13, 2010

穿孔穴とダイカットのコンパウンド目打

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 今年2010年1月7日にイギリスが発行した「アルバム・カバー」の10種連刷シート、そのうちピンク・フロイドの「対/The Division Bell」をセレクトした10面シートが3月6日に発行されました。ご覧の通りともに変形シートなので、それ自体も収集する意義があるのですが、よくよく眺めてみますと非常に面白いことに気付きました。ポイントは、これら連刷シートはセルフ糊式ではなく伝統的な裏糊式だという点です。下に単片の表・裏を示します。
 伝統的な穿孔穴式と円弧状のダイカットが連なっています。赤矢印の部分がそうで、レコード盤が顔を出しているデザインに添ってスリットが施されています。目打針の間にダイカット刃を植え込んで同時に打ち抜いたのか、あるいは別工程(2工程)で作業されたのか詳しく知りたいところです。

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 目打穴とダイカットが直接連続しているパターンなんて想定外でしたので、自分の郵趣データベースでも項目の設定自体がありません。ですから、これが世界初のコンパウンド例なのかどうかの確認ができていません。しかし、前例があったとしてもそうは多くない感触があります。専門的過ぎる話なので郵趣誌の連載記事では取り上げませんでしたが、今月末発行の7月号の世界新切手ニューズ欄にはピンク・フロイドの連刷シートが掲載されます。興味のある方はぜひお早めに入手されてください。

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May 16, 2010

長丸目打のコンビネーション

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 これも大沢秀雄さんに"おねだり"して頂戴しました(笑)。日本普通切手初の長丸目打が打たれたオシドリ50円切手と、まさにその当該切手を描いた小型印との見事なコラボレーションです。さすがシルバー世代のサークル・郵趣サロンです、アイデアが素晴らしいですね。もし、過去に長丸目打を描いた小型印がなければ、これが日本初ともなりえます。データは「関東郵趣サロン 楽しい切手展」豊島22.5.8です。
 切手展などの郵趣イベントで使用される小型印図案は、本例のように最新の郵趣シーンのトピックを図案化して使用申請するとさまざまな「日本初」もしくは「世界初」アイテムとなり、それがまたPR要因にもなって郵頼申込が増えるとか、テーマチクやトピカル材料として日本以外の外国にも売れる可能性がありますね。小型印図案のデザイナーさんたち、ぜひ一考してみてください。

■関連記事:オバマ新大統領就任式記念カバー(メイド・イン・ジャパン)

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January 26, 2010

オシドリ50円切手の長丸目打

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 高知の窪田毅さんからも出現報告が届きました。1月21日に高知薊野郵便局に配給されたとのことです。翌22日の日付で引受消印されたものが送られてきましたのでご紹介します。
 このペースだとじきに全国で切り替えが進むものと思います。次は他券種での出現にもご注意を!。

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January 24, 2010

オシドリ50円切手長丸目打出現記念カバー

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 長丸目打の続報です。マサスタンプこと山本誠之さんから図の記念カバーが届きました。発見局であるとともに長丸(楕円形)にちなんで河内支店の楕円形風景印(ラグビーボール形)も押したそうです。おおー、なかなか上品なシャレではありませんか。
 情報をお伝えしただけですのに、毎回このようなご配慮をいただき恐縮です。日本切手収集家を卒業した自分には過分なことです。ありがとうございます。
 なお、切手を観察しました結果、長丸目打以外の目新しい変化、つまり偽造防止対策のための特殊加工の追加はないように思います。

■詳しくは山本さん主催のオークション誌「IDENTITY」紹介ブログを参照ください。
 http://identityauction.seesaa.net/article/138988782.html
 

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January 17, 2010

四辺長丸目打入りの50円普通切手がついに出現

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 マサスタンプこと山本誠之さんから表題の長丸目打入りの50円普通切手の出現を確認・入手しましたと直接ご連絡をいただきましたので改めてこちらでもご紹介します。詳しくは下記URLにアクセスしてください(上図もこちらから借用させていただいたものです)。

http://identityauction.seesaa.net/article/138492522.html
 および
http://flyingstampdealer.seesaa.net/article/138493856.html

 目打穴の形状を長丸穴にするのがそんなに難しいことのようには思われないので、個人的には意味が良くわかっていないんですが、その筋からの説明では従来通り、この変則目打の導入は偽造防止を目的としたものだそうです。
 現在の在庫がなくなり次第これに切り替えになります。在庫があるのに変則目打の配給を要求しても応じられないとのことですから火急の用がない限り気長に待つしかありません。おそらく他の券種にも拡大されるでしょうし、私もまだ現物を確認していないのであくまでも推測ですが、他の偽造防止対策も加味されている可能性もありますね。それら特殊加工は、変り種切手の一要因を成す場合も多いので、いずれ現物を入手してご報告したいと思います。

 なお、昨年暮には概略を聞いていましたが、なにぶんにもデリケートなことがらでしたので、本ブログには掲載しませんでした。ごく一部の方にメール、あるいはmixiでお知らせするだけに留めましたことをご理解ください。
 また、この変則目打のことを「楕円目打」とか「長円目打」など、様々に呼ばれていますが、ここでは郵趣誌で使われている「長丸目打」という呼称を使いました。

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July 09, 2009

変則目打としか言いようがない変則目打

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 郵趣8月号の連載記事1ページ、巻頭カラー特集4ページともに無事に入稿し終えました。担当のMさん、Yさんご苦労さまでした&ありがとうございました。今月末には会員各位のお手元に届くと思います。お楽しみに!。
 さて、図はセントルシアが1970年に発行したイースター切手です。中央の$1切手だけが上にずれているブロックのつながり方も変わってますが、いちばん不思議なのは目打形式です。左右辺は普通の穿孔式目打ですが、上下辺はなぜかルレット目打です。こんなキテレツな複合目打は初めて見ました。
 この手の「不思議ちゃん」はフルシートで確認するのが常ですけれど、なおさら尋ね当りません。どこかにシートもしくはもう少し大きなブロックは残されていないものでしょうか?。

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March 08, 2009

極地保護切手

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 『2007年にフィンランド、チリ両国の大統領が提唱し、両国の郵政事業体の呼びかけに賛同した42の国と地域において、切手を通じて、世界中の多くの人々に南極・北極の極地保護及び氷河の保護を訴え、地球温暖化という世界的な環境問題に関心を持っていただくために、2007年からの第4回国際極年(International Polar Year)にちなみ、環境問題を題材とした「極地保護切手」を共同発行します。
 各国と地域の切手は、環境問題を題材としてそれぞれ独自のデザインにより発行しますが、共通デザインとして、シンボルマーク「アイスクリスタル」(切手シート左上部のマーク)とスローガン「極地と氷河を保護しよう!」を記載した小型シートとして発行します。』

 上記は日本郵政のホームページに掲載されている極地保護切手の説明文です。また、図版はノルウェーが発行した極地保護切手です。国際テーマでの発行ですから、日本切手であろうとノルウェー切手であろうと主旨は相通じるものがあって当然です。ノルウェー切手には様々な特殊加工が施されているのですが(後述します)、それを差し引いて図版を見ただけでも発行意義や目的(=コンセプト)と切手の出来ばえ(=デザイン)がぴたっと一致していることにどなたも納得されることと思います。さらに、その他の国々の事例は、これから発行される分も含め、下記フィンランド郵政サイト内で一覧できます。
http://www.posti.fi/postimerkkikeskus/preservethepolarregionsandglaciers.html

 それらをご覧になったうえで、改めて見比べていただきたいのが日本のデザインです。

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 可能ならばきちんと説明を聞かせてもらってからモノを言うべきでしょうが、残念ながらその機会はないので、やむをえず先に自分の意見を書きたいと思います。日本初のホログラム切手であるとか、1シート320円という五百円玉を出してお釣りがくる手軽なワンコイン価格といった長所はもちろんおおいに認めますけれど、端的に言ってこんな切手を出しているようではいけません。情けないにもほどがあります。
 そもそも、この共同発行への参加が呼びかけられた時も日本郵政はずっとたな晒しにしたままでした。申込締切日が過ぎた後になってやっと参加表明するようなていたらくであったことも承知しています。この時には既に図案発表まで済ませていた国や地域が少なからずあったというのに、です。そんな役所時代そのままの、スピード感のない遅きに失した対応のあおりが付け焼き刃的なデザインにまで影響しているとは思いたくはありませんが。
 世界各国のデザインと比較して、明らかに見劣りしている、否、次元が低過ぎます。国際テーマとして何も競う必要はないにせよ、協調して極地保護を訴えるというスタートラインにすら届いていません。詳しく書きますと、提示された極地保護というテーマについてそのコンセプトに高い次元で取り組んでいるかどうか、もっと言えば誠実であるかどうかに疑問符が付きます。他国の図案も簡単に見比べられるというのに、日本はなぜ漫画チックなイラスト表現を選択したのでしょうか?。極地保護を訴えるのに、かわいさをも感じる親しみやすいシンプルなデザインである必要性は(さしあたっては)ありません。第一に必要だと思う「意義を啓蒙する」とか「危機感を訴える」などの、芯となるべき意図がまるで感じられないことに、企画段階で誰も何も問題視しなかったのですか?。極地のオーロラを背景に動物イラストで、これがベストだなんて本気でそう判断したのですか?。どう見てもお菓子に付いてくるおまけシールじゃないか。これが日本独自の個性とでも?。とても信じられません。
 まるで今、日本中が注目している第2回ワールド・ベースボール・クラシック大会に、何の手違いか草野球チームが乱入してきたかのような気恥ずかしい思いがします。要は、極地保護とは何かという基本的なスタディが全然できていないのではないかと危惧する次第です。
 郵趣2月号の巻頭特集記事でも書きましたように、いかに特殊で高度な印刷技術を駆使しようとも、まず切手としてきちんと成り立つデザインになっていなければ合格とは言えません。今回の場合、6色オフセットであるとか(通常はCMYKの4色)、ホログラムであるとか、そこそこがんばってはいますが、外国切手ではとっくに使い慣れた技術であって特段の珍しさはありません。ホログラムごときにいちいち感動するホドのモンはないんで、やはり図案そのものの吟味に取り組んでもらいたいです。

 おしまいに、ノルウェーの小型シートについて記しておきます。円形切手が2種横並びに納められているように見えますが、額面が円形目打の外側に表示されているので、円形切手ではなく穴開き切手の一種になります。また、右側は氷で表現した緯度経度部分がエンボス+透明樹脂コーティングという文字通りクールな(かっこいい)姿。シート地の共通マーク「アイスクリスタル」部分もエンボスです。さらにまだ裏付けが取れていないのですが、地の淡い青緑色が全体に輝きを持っているので、何らかのイリオジン系インクを使用している可能性があります。
 もちろん、ノルウェー切手を出してきましたのは、前述の通り「提示された極地保護というテーマについてそのコンセプトに高い次元で取り組んでいるかどうか、もっと言えば誠実であるかどうか」が十分発揮されていて、提唱国のフィンランド、チリ両国とも堂々と比肩できる出来ばえだと思ったからです。もっとがんばってくれなきゃ困ります日本!。

▼ノルウェー郵政の詳細説明ページ
http://www.posten.no/en/Products+and+services/Stamps+and+collecting/Stamp+programme+2009/9189.cms

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August 28, 2008

フィンランドのPスタンプセット2003-2008

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 フィンランド郵政の郵趣広報誌STAMP info 4/2008号によりますと、2003年に発行した世界で初めて印面部分をカスタマイズできるPスタンプ(日本で言うフレーム切手タイプ)から現2008年までのPスタンプをセット販売するとのこと。いい所を突いてきますねぇ。いつものことながらフィンランドの郵趣サービスは気が利いてるなあと唸らされます。
 日本のフレーム切手、写真付き切手しか集めていない方も、この機会に一挙に揃えてみませんか?。世界的視野での郵趣史における同国のPスタンプの意味合いはたいへん重要です。せっかくなので、その主だったポイントを以下に列記しておきます。

1.キューピッド(2003.5.14発行)
 世界初の印面カスタマイズ型Pスタンプ。いわゆるCスタンプ(Customised Stamp)。切手の印面中央部分に企業のロゴや新商品、スローガンなどを表示するもので、それまでのタブに表示するタイプとは一線を画す。国内企業限定サービスで、国外企業や国内外の個人の利用は不可。サンプル図案は「キューピッド(Cupid)」。1シート20面の当時の値段は20ユーロ(約2,800円)。利便性を考慮しセルフ糊方式切手となっている 。仏カルトール社製。

2.ツバメとラン(2004.3.26発行)
 同国内限定ではあるものの初めて個人利用も可となった。パーソナル・ユーズのCスタンプとしては世界で2番目。仏カルトール社製。

3.郵便局員のバッジ(2006.5.4発行)
 これより発行形態に切手帳が加わった。

 ざっとこんなところです。下記URLの「Personalised stamps from years 2003 to 2008」がそれです。来る9月5日が発行日ということなので、その後数日〜一週間以内には届くことと思います。もちろんクレジットカードで簡単に決済できます。

http://puoti.pmk.posti.fi/cgi-bin/ncommerce3/CategoryDisplay?cgrfnbr=836628&cgmenbr=222&kieli=e

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June 09, 2008

三方目打の小型シート

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 キューバが1973年に発行した「コペルニクス誕生500年」小型シートです。先月のスタンプショウ=ヒロシマ'08で偶然見つけて入手したものです。本題の「三方目打」とは私が便宜的に付けた造語で、切手に四辺があるべきものと前提した時、いずれか一辺分の目打がない場合を指しています。切手部分とシート地部分との明りょうな境界がないので、一種の穴開き切手でもあるとも解釈できましょう。
 しかし、一辺分の目打を省略したからといって、稀におばか郵趣家(私のことだが)が引っかかる以外、特にこれといった効果があるとも思えません。意味ワカンなーい!そのものの変則目打です。変則中の変則であることはまず間違いなく、私が確認したのは上図を含めてわずか4点のみです。そのうち1点がウクライナの「アトランタオリンピック(1996)」で、他3点はすべて1970年代のキューバ切手です。当時のキューバ切手は、ソ連など旧東欧諸国で製造された事例が非常に多く、なぜこんなものが世に出たのかを解明する手がかりもないに等しいです。今後、さらに発見点数が増える可能性もありますが、桁数が増えるほどには及ばない感触があります。

 なお、三方目打の小型シートを見るたび、ついついヘンなモノを連想してしまいます。こじゃれたデパートのトイレなんぞに備え付けてあるアレです。そう、使い捨ての便座シートペーパーです。思わず「便座シート目打」とか口走りそうですらい。あ、それで発行国キューバの元議長がスカトロなのかっ!今わかったっ!(はいはい、違いますね、カストロですって)

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(↑連想したのがこれ)

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