箔押し切手

February 15, 2023

音楽でありがとうを伝える切手&レターセット

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 さっそく購入してきました。切手の方はプレスリリースの段階からデジタルコード付き切手であること等が詳しく述べられていました。こうした新しい試みは大歓迎です。
 さて、私は500円の切手 (小型シート?) のみのバラ売りの方ではなく、1,000円のレターセットの方を購入しました。レターセットやメッセージカード類もこつこつ集めているからです。するとそれらも興味深い特殊加工がなされていました。今後のために備忘録として掲載しておきます。

<メッセージカード>
 3種共通で表紙にTHANK YOUの金色の箔押しに音符の形の穴開き加工。

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<レター>
 ピンク、青、緑色それぞれの色の箔押し加工。2023021503

 

 

 

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December 28, 2021

精密複合印刷の高品位切手

 郵趣1月号が配達された頃合いだと思いますので抜粋部分をそのままご覧いただきたいと思います。取り上げますのは2021年9月1日にスペインが発行した「切手収集サービス75年」小型シートです。同国郵政の郵趣部門設立75年記念切手です。主題は若い女性の顔のコラージュで、平版・凹版・dry hit・金属蒸着の複数の印刷方式を使っています。消印をイメージした記念ロゴの部分にはエンボス加工も施されています。

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 こうした精密複合印刷の高品位切手はIT技術が切手製造に導入された1990年代から見られるようになりました。その一例としてニューカレドニアの例を誌面でもご紹介しています。注目すべきは、これこそ現代郵趣だという点です。
 デジタル時代の高品位切手は手が届かないような高額切手ではありません。しかも値上がりも期待できます。ニューカレドニアの例では1999年の発行時は3,100円だったものが今年10月の市価はなんと8,500円に跳ね上がっています。
 いくら貴重でも日本切手は日本人収集家しか興味を持っていないものです。ですが、このテーマなら日本で買い手がつかなくても世界市場で売ることができます。切手で資産保護をと本気でお考えならお勧めできる収集テーマです。

 かつては珍品稀品だけを集める郵趣家がいました。金にあかせた悪趣味な金満収集と陰口を叩かれていた向きもありますが、私は「持たざる者の僻み」だと思います。収集の世界はシビアなもので、モノを持っている者こそが正しいのです。持たざる者は何を言ってもダメです。

<予告>
 公式FDCを3部個人輸入しました。私が主催するファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)の、facebook内に設けたメンバー限定会議室で2部を提供する予定です。

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October 03, 2021

花園ラグビー場の芝を混抄

 最初の土曜休配の日である10月2日(土)にレターパックライトで配達されました。中身は郵便局のネットショップに注文していた「花園ラグビーの日」制定記念オリジナルフレーム切手セット¥1,800也。北浦秀明さんからの情報で、セットのポストカード2種と台紙に花園ラグビー場の芝が混抄されているとのこと。現物確認をするために購入しました。
 セット内容はフレーム切手 (63円と84円券がそれぞれ5種ずつ)、ポストカード2種それにB5判のポストカード収納台紙です。このうち、フレーム切手シート以外に砂が混抄されている旨明記してありました。実際に芝の黒っぽい繊維が肉眼でもはっきり見えます。
 当HYPER Philatelistブログでは左のカテゴリー欄に「異物混入・添付」の項目を立てているくらい注目しているテーマです。日本での正刷切手での例はいまだありませんが、外国切手では非常に多くの実例があるからです。自作の郵趣データベースではすでに150項目を超える採録があります。いずれ日本の正刷切手での採用の暁には、これらは貴重なフォアランナーとなることでしょう。

▼フレーム切手のセット内容
 HYPER Philatelist的にはフレーム切手の方がオマケ(笑)。お目当てはポストカード2種と台紙の方です。台紙の注記の拡大図も添えておきます。

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▼ポストカードの表裏
 宛名面下部にも注記がありますので、同じく拡大図を添えておきます。なお、ポストカードは2種とも絵柄面に銀の箔押し加工がなされているほか、なぜか郵便番号枠が印刷されていません。

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※参照
・異物混入・添付(左のカテゴリー欄)
日本の「異物混入・添付」郵趣品

 

 

 

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October 09, 2020

タイの国際書留郵便再開初日実逓カバー

 この10月1日からタイ王国発の国際書留郵便が再開されました。今年5月2日にebayで落札した郵趣品が、武漢中共肺炎こと新型コロナウイルスのため発送できなくなったとすぐにメール連絡がありました。そんな状況だから出品者は「返金しましょうか?」とわざわざ尋ねてくれたのです。しかし、私は「我々は同じアジアの兄弟だ。貴方を信用しているので国際郵便が再開したら発送して欲しい。」と返事をしました。そして今日10月9日無事に届きました。その旨、出品者さんにも報告メールを送ったところです。

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 西暦に543を足すとタイ暦になります。2020+543=2563、その下2桁なので年号表示は「63」。しかし、10月のはずがどう見ても「01」にしか見えません。差出局のBUNG KUM (ブンクム) 局さんの誤植ではないでしょうか。

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 検索結果 (配達記録) を見ると確かに10月1日の差立です。朝の8:49と記録されていることから、国際書留郵便再開のニュースでも見て、朝一番に出しに行ってくださったようです。やはり”我々は同じアジアの兄弟だ”です。ありがたいことです。

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 内容物はこれです。花シリーズ・椿の実逓初日カバーです。当時の和歌山県の椿郵便局は無集配局だったため欧文印の配備がなかったのでしょう。そのため、管轄の冨田局に回され余白に欧文印が押されています。押印処理が遅れて押印されたのが3日後の3月23日になってしまいました。が、それも幸い。1961(昭36) 年3月23日は私の誕生日です・・・生まれた時間帯は8-12ですけどね。

 ともかく、落札品は日本円でわずか705円。しかし、送付カバーは国際書留郵便の再開初日カバーにして誤植印。貼ってある切手も金箔押し+エンボス加工が施された七角形のシリキット王妃誕生84年記念切手(2016)。発行時の未使用切手の輸入価格が1,000円を超えていたハイスペック切手です。

 

 

 

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June 25, 2020

マルグレーテ2世女王誕生80年

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 今年4月にフェロー諸島(デンマーク自治領)が発行した小型シートです。同島の画家Edward Fuglo (1950-) による作品で、自然の動物たち(主に野鳥)の中にシンボル化された女王陛下の横顔を金箔で表現しています。
 相変わらず見事なデザインです。これまで見たことがないようなイメージ世界を表現しています。アーティスト自身の画力もさることながら、同島郵政当局のアートディレクターの審美眼の見事さに感服します。郵趣誌8月号の世界新切手ニューズに掲載予定です。

 日本も毎年の天皇誕生日に新鋭のアーティストを選抜した小型シートを発行して欲しいです。

 

 

 

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April 11, 2018

ギリシャの郵趣家

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 EUの問題児のみならず新切手の国外輸出価格が異様に高いことで、郵趣シーンでも奇っ怪な存在のギリシャ。そんなギリシャがおっさん6人の切手を発行しました。題名は「ギリシャの郵趣家」。ヨーロッパにおける郵趣家の社会的地位の高さを表していると好意的に受け止めることもできますが、しかし、この趣味がないであろう大多数の人にとっては「誰?」ですよねえ。
 この手の筋目はフレーム切手やPスタンプでの発行で十分ではないでしょうか。本件以前にも著名郵趣家を主題にした前例はあります。それにしても、文字の一部を金箔押しにするなど、ハイスペックに過ぎる正刷切手というのは、ちょっとやりすぎじゃないかとも思うのです。
(郵趣5月号に掲載されます)


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May 21, 2012

ギリシャ切手の異変

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 ギリシャの経済危機がいよいよ正念場を迎えようとしています。ユーロ圏からの離脱もやむなしとの極端な論調も出る始末で目が離せません。郵趣はそのような政治経済の動きを反映します。その多くは切手やカバー上に世の中の動きの痕跡が残されるといったもので、いわば「後追い」です。しかし、変化の前兆が現れることも珍しくなく、要は私たちが気が付いていないだけです。ギリシャの場合もそうだと感じています。
 私がギリシャ切手の異変に気付いたのは2004年のアテネオリンピックの頃です。実際はもっと早い時期から変化が起きていたのかもしれません。それは、新切手の価格が異様に高かったことです。ユーロ表記ですから他のユーロ導入国と簡単に見比べることができました。外国の新切手取り次ぎディーラーさんの値段を調べても同じで額面の何倍もしていました。いくらなんでも発行されて間もない新切手でこれはないでしょう。
 そしてなぜか金箔・銀箔押しの豪華な切手が激増し、と同時にますます日本に輸入されなくなってきたと感じたのが2007年頃です。郵趣誌の担当連載記事で扱いたいと思った切手もあったのですが、入荷量が極めて少なく世界新切手ニューズ欄にすら掲載されない券種が多発したため、やむなく没にしたものも2〜3あります。
 極めつけが2008年5月に発行された上図の修道院シリーズ第1集5種です。切手の文字部分、耳紙の紋章部分などが金箔押しで発行枚数はわずか5万セット。しかもそのうち12,000セットがFDC用に使われたため、未使用はわずか38,000セットしかありません。これは現地のディーラーさんに直接聞いた数値です。どうしてこんな限定数発行なのかと聞きましたが、さすがにそれ以上は知らないという返事でした。郵趣サービス社さんは取り扱わず。アメリカの新切手取り次ぎディーラーさんで約$29。最も安かったところで$20、日本円で2,200円もしました。額面合計はたったの7.70ユーロしかないのにです。
 さしあたって第一発目だけは確実に押さえておき、後続券は余裕がある時に買えばいいという収集哲学に従い、これ以後のギリシャ新切手は一切買っていません(データだけは記録しています)。2009年11月にアイスランドが破綻した時など、たとえ新切手でも米ドル建てであれば無茶苦茶安く買えたことを思えば明らかに不自然です。いずれ暴落するだろうから買うのはその時でいいと考えてのことです。
 新切手なのになぜ額面の数倍もするのか、その理由はいまだ不明です。同国の公務員体質のひどさが伝えられている昨今、ひょっとすると一部官吏のよからぬ工作が介在しているのかもしれません。いずれ明らかになる日が来ることを期待したいと思います。

 さて、今さらユーロをやめて昔のドラクマに戻ろうったって話はそう簡単ではありません。信用も裏付けもありませんからたちまちハイパーインフレに見舞われることは必至。切手印刷でも有名なイギリスのデ・ラ・ルー社がドラクマ紙幣の再発行を検討しているとも伝えられていますが、発行してすぐに紙クズになりかねないものを一体どうする気でしょう。
 あるいは暫定的にユーロとドラクマを併記する二重通貨も可能性がありましょう。下図は2002年1月1日のユーロ導入を控え、1999年から2001年の3年間のみ実施された二重通貨併用時期のオーストリアの切手付き封筒です。この頃は未来への明るい期待が優位で、まさかわずか10余年後にユーロ通貨圏から離脱(脱落)しかねない国が現れるなどとは思いもよらなかったに違いありません。

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 なお、これはシリング(13)とユーロ(0.94)を併記したオーストリア唯一の切手付き封筒です。ウィーン・チューリッヒ間初飛行75年の記念印が押されています。日付は1999.4.23です。

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March 06, 2012

有人宇宙飛行50年シート(オーストリア)

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 昨2011年に発行されたオーストリア切手のうち、欲しいものを選んで一括注文していたものが届きました。郵趣サービス社さんでは扱ってくれない初日カバーなども欲しい場合があるので、だいたい年に1〜2回のペースでまとめ買いをしています。今回もいろいろポイントがあったのですけれど、一番はやはりこれですね、有人宇宙飛行50年記念切手のフルシートです。
 どなたもよくご存知のユーリー・ガガーリン(1934-68)が人類初の有人宇宙飛行を行ったのが1961年(昭36)4月12日。それからちょうど50年目の2011年4月12日にこの切手が発行されました。切手の中の宇宙船を描く部分に銀箔が押されていてメタリックに光り輝いています。これでぞくぞくしない男子はおりません。切手もさることながら周囲の耳紙に線描で描かれた歴代の宇宙船のイラストがまたいいですね。機械設計図テイストがたまりませんな。上耳紙にX-15、スペースシップ・ワン、左耳紙にボストーク、ジェミニ、アポロ、ソユーズ、スペースシャトル、右耳紙にマーキュリー、ボスフォート、アポロLM、神舟、ソユーズTMの計12機が配されています。

 かっこいいぞー!

 このフルシートが6,50ユーロで約640円。日本の記念切手シート800円(@¥80×10)より安いんですからたまりませんなー。オーストリア郵政は一定金額以上を注文すると送料もタダにしてくれるので更にうれしいじゃありませんか。
 なお、ガガーリン以前も戦争中の通信や過酷な冬山越え目的で、胴体に郵便物を詰めた簡易ロケットを打ち上げて郵便物を運ばせた歴史はあります。しかし、行方不明になったり着弾時に燃えてしまったり、およそ実用的とは言えないレベルのものがほとんどです。それが「ガガーリン以後」はまさに雨後の竹の子状態で、特にヨーロッパ各国でイベント用のロケット郵便がドンパチ打ち上げられました。記念カバーも沢山残されています。それほどインパクトが大きかったのですね。
 自分の誕生日消印が押された郵便を探しているのですが、ガガーリンの初飛行の20日前、1961年3月23日生まれであるばかりに、ほんのわずかの差で誕生日消印のロケット郵便は皆無です。

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December 18, 2011

リヒテンシュタインの2012年用年賀切手

11121801 2011年11月14日、リヒテンシュタインが世界初のアートレーザー技術を使った中国切り絵風の年賀切手を発行しました。透かし彫りのように見える部分がすべてレーザーによる切り抜き(焼き切り)で加工されたものです。
 レーザーを使った製版は前世紀から実用化されていますし、ホログラム切手もレーザーで作られます。昨年はオーストリアとイスラエルからナチ戦犯追及者サイモン・ビーゼンタールの切手が出ていまして、目打穴と背景のダビデの星を構成する小さな穴がともにレーザー加工です。そしてついに切手デザインの主題をレーザー加工でダイレクトに表現する本格的な切手の登場となりました。

 以下にリヒテンシュタイン郵政のフィラテリック・ブルテンの1ページをアップしておきます。クリックで大きな画像が開きます。ガッツで英文を読みこなしてください。

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December 03, 2011

こてこて加刷

11120301 これを目にした時、こんなにテキトーにやっちゃって問題にならないんだろうかといぶかしく思いました。2006年発行のフィリピン・イギリス外交関係60周年記念切手です。1984年既発行「船」4種のうち1種(p7.20)に記念銘と新額面p26を青色の金属箔押しで加刷しただけの安直なものです。同じ年にフィリピン・日本友好年と題する外交関係50年を祝う立派な記念切手2種と小型シートを発行しており、余計なお世話とは言え、あまりにも差があり過ぎです。
 フィリピンの切手発行ポリシーは柔軟といったものではなく、失礼ながらいい加減な印象が極めて強いです。収集家目当ての外貨稼ぎのための濫発ならば、不健全とは言えども意味はわかります。しかし、今どき加刷なんて手間と経費がかかるばかりでロクにもうかりません。ちゃっちゃと新切手をしつらえた方がはるかに安上がりです。何らかの別の理由があったとしか思えません。
 その目線でフィリピン切手を眺めてみますと、戦後に限ったことですが、安易な加刷対応が目立ちます。その中でも極めつけをご紹介します。ガールスカウト45年記念切手の初日カバーです。

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 順を追ってご説明します。まず最初に「ミュンヘンオリンピック(1972.11.15)」10c切手へ15c改値加刷して「モントリオールオリンピック(1976.7.30)」としました。次に1985年、さらに金インクで加刷および2.40P, 4.20P, 7.20Pに改値して「ガールスカウト45年」記念切手としたものです。13年かけて2回加刷の重ね刷りをした結果、汚らしいだけで何がなんだかわからなくなってしまいました。ここまでぐちゃぐちゃなのは珍しいと思います。切手単体でもファンキーなのに初日印がまた変わっています。表示のど真ん中に「SURCHARGED」と大きく表示しています。翻訳すると「加刷済」という意味で、マニラ中央郵便局ともあろうものが、わざわざこんなことを初日記念印に入れるなんてどういうことでしょうね。
 私は面白いと思うのですが、やはり世間一般では見向きもされないのでしょう、処分値で叩き売りされていたので残りの在庫4通をまとめ買いしました。フィリピンのお国柄と気候ゆえにカバーの状態に差があるのを承知された上でのことでしたらおすそ分けします(状態の良い方から500〜350円くらいになります)。

 なお、郵趣用語では昔も今も「加刷」と言いますが、既発行券種に文字通り加刷することは確実に減ってきています。少なくとも日本では台切手から全部刷り直しています。昆虫シリーズのオーダーキャンセル(面白切手帳・1989)、戦後50年メモリアル第5集・手塚治虫のオーダーキャンセル(戦後50年メモリアルアルバム・1998)ともそうです。本当に加刷していると思っている人が少なからずいますのであえて記しておきます。それもベテランの域にある方に多いので。
 今はロール状の切手用紙に印刷、目打を施して断裁する輪転印刷機が主流です。一方、あらかじめ規格のサイズに断裁された紙に1枚ずつ印刷するのは枚葉印刷機と言います。一般のコピー機などがそうで、数百万枚以上の大量印刷には向かないのはおわかりでしょう。製造済の切手シートはソリがあって位置合わせしづらく、目打穴も穿孔済で機械にひっかかる危険が大きいです。先進国のわが国が、そんな厄介な媒体相手に1枚ずつ加刷するなんて非能率なことをするわけがありません。それ以前に枚葉機はとっくの昔に廃棄されて切手印刷所にはありません。もちろん、いったん配給したものを回収して別の用途に転用する経理的な問題が一番の問題です。こんなことが会計検査に通るわけがありません。
 昔ながらの本当の加刷をやっているのは、製造量が50〜100万枚以下の少量で済む規模の小さな国、枚葉印刷機を使っている国、作業する職員・職人の人件費が安い国だけです。

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