郵便印

November 04, 2017

押印万歳・タトウ天国

 寄贈品を仕分けしている最中に面白いのがいくつか出てきたのでご紹介します。

[大文字五山送り火]
 左京 12.8.16。美しい挿絵推しが印象的な押印台紙です。しかしてその裏表紙には・・・”このたび、平成十二年十二月一日より、利用停止とさせていただくこととなりました。永年のご愛顧ありがとうございました。”(図版の赤矢印部分に注目)。それで大謝恩祭「ありがとうパック」なんですね。
 郵政民営化前のかんぽの宿・保養センターのお取り潰しは平成16~19年頃ですから時期が違いますね。小泉政権も平成13~14年ですから構造改革の時期とも異なります。いわゆる経営不振による廃業だったのでしょうか。

2017110401

[さようなら東島郵便局]
 東島 8.10.25。開局記念は数あれど閉局記念は初めて見ました。最終取扱日記念タトウと表紙に明記されているのが悲しいです。局長さんのごあいさつ文もグッときますな。
 ところが同じ場所に東島簡易郵便局が今も現存しているではありませんか。えーっとぉ、まさか”閉店売り尽くしセール”的なアレですかね???(笑)

2017110402

[話せばわかる 犬養毅集]
 吉備 3.5.15。5.15事件60年を翌年に控えた平成3年の色紙郵趣品です。500,10,5円切手は5.15をイメージしてのチョイスでしょうが、なんで5円切手に風景印を押さなかったのでしょう。当時のはがき料金41円をクリアしていますから同じ風景印であれば必要最低回数押せたはずです。
 押印もれは未完成品と見做されるため欠陥郵趣品扱いです。そのマイナスは製作サイドの郵便局が考えている以上に大きいことを認識していただきたいものです。
 また、世界共通規格であるアルバムリーフに収まらない大判物も嫌われます。自分もこれは手元には残しません。未完成の欠陥品にしてオーバーサイズでは要りません。・・・話せばわかる、ことではありません。

2017110403

[風景入日付印更改使用開始記念]
 上美生 3.4.25。日付に合わせての3,40,25円切手のチョイスだということはわかります。が、ここでも3円切手が押印もれなので欠陥郵趣品扱いやむなしです。同じ風景印なら押印できたものを、左下のイラストが邪魔で押印スペースがありません。
 こういうのを見ると、肝心の郵便局サイドが押印規程に疎すぎると悲しい気分になってしまいます。今はなきワープロを使っての軽印刷の手作り押印台紙のプリミティブな魅力があるだけに惜しいです。

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[ミレニアムたとう]
 白丸 12.10.20。2000年10月10日、20日、30日の日付がなんでミレニアムになるのかと意味がわかるまで30秒かかりました。局名が白丸なので数字のゼロが並ぶって意味なんですね。でもそれって欧文印でないと企画破綻ではないでしょうか?。やはり・・・企画自体に無理がありません?。

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[11(いい)年、11(いい)日]
 大阪中央 11.2.11。これもすぐには意味がわかりませんでした。回文になる日付をメモリアルする意味なのでしょうか。それなら11.1.11から始まって11.2.11、11.3.11・・・11.9.11、11.11.11まで展開することになります。こうして単品になると意味がわかりにくくなるのはちょっと無理っしょ。

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[幸・幸たとう]
 富山市役所内 13.1.3〜13.3.31までの6日。無理やりと言う意味では最高峰だと思います。”平成13年の1と3の数字が並ぶ日を集めて数字の「3・1」、漢字の「幸」にかけて幸・幸(さいさい)たとうと致しました。”と説明がありますが、ちょっと何言ってるかわかんないんですけど?(笑)。伝わりませんって、無理無理。
 要は3と1のみの日付を集めましたってことですね。だったら最初からそう言えばいいのに。そのあんまりなこじつけは、郵趣品界のキラキラネーム、DQNネームレベルと言えましょう。・・・この企画よく通りましたね。

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 未着手がまだ段ボール5箱もあります。ちょっと目眩が・・・・(笑)

[20171105追記]
 平成7年7月7日の7.7.7ゾロ目の時、郵便局が製作したタトウ類自体に、いわゆる「一連・一群」の決まりを守っていないものが相当数出現しました。当局自身が理解できないような難解なものだったことが露呈してしまったわけで、やむをえず現状追認する形で一連・一群の規程は廃止されました。
 なので、未消印の2点は、当時としては一連・一群の決まりを守った正しい押印例と言えます。ただし、押印できない郵便商品が郵趣品としてふさわしいのかどうかはまた別の問題です。


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October 23, 2017

郵便局のネットショップ開店初日に注文してみた

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 これまでの「切手SHOP」が終了し、10月17日(火)から切手以外の各種グッズ類も取り扱う「郵便局のネットショップ」にリニューアルされました。日本国内ではいろいろ意見があるようですが、世界各国の郵政オンラインショップでは切手以外の各種グッズが買えるのが当たり前。私は大歓迎です。それでリニューアルオープン初日にご祝儀でスマートレター20冊パックを注文しました。

 気がついたところでは送票に黒で塗りつぶした箇所がありました(赤矢印部分)。陽にかざすと「注文番号YPYK600066」と読めます。注文控書を見返しましても注文番号というのはどこにもありません。類似のものとしてはオーダーIDや商品番号があるだけです。つまり、通販事務処理用の内部管理番号のようです。それを検品が済んだ意味を兼ねて人の手で逐一塗りつぶしているようでもあります。もしその推論が当たっていれば、近い将来何らかの改変がなされるかもしれません。物好きさんはぜひ開店最初期のうちに注文されて送票をGETされてはいかがでしょうか?
(到着印が押されるので最寄りの郵便局での留置をお勧めします)

・17日(火) 注文
・19日(木) 土浦郵便局から発送
・20日(金) 山口郵便局→防府郵便局→鋳銭司郵便局
      (同日に鋳銭司局に到着した旨の電子メールあり)
・23日(月) 鋳銭司局に出向いて受け取り

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October 20, 2017

選挙はがき届きました

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 比例区の選挙はがきは有料なので62円切手を貼った私製はがきも公職選挙法に沿ったものです。選挙印の日付は差し出した日ではなく公示日と定められているので10月10日になっています。その結果、11日に発行された身近な動物シリーズ第4集を使えば、発行前日の消印が合法的に存在することを実際に証明した1枚になりました。なお、今回の差し出し期限は18日だったそうです。
 なお、有料の場合は他にも私製はがき+料金別納印、官製はがきを使ったものなども考えられます。


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October 10, 2017

戊辰戦争、会津の遺体放置は嘘だった

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 去る10月2日(月)に歴史的な真実解明が報じられました。戊辰戦争の際、長州藩が会津藩士の遺体の埋葬を許さず半年間放置するよう命じていたという伝聞が真っ赤な嘘であったことがわかりました。埋葬の様子を記した史料がまさに福島県で発見されたのです。

 ああやっぱりと思ったのが第一印象でした。長州藩士は京都で散々なぶり殺しにされましたが、それと同じことをして喜ぶような残虐性は山口県民にはありません。農民兵が主力であった奇兵隊も規律正しく、転戦先で略奪をしたなどという話もありません。長州藩は莫大な軍資金を持っていたのでその必要もなかったからです。
 また、遺体放置の事実があった、やったという伝聞も聞いたことがありませんでした。そもそも、会津戦争に長州藩はほとんど参加していません。一体誰が何の目的でこのような嘘を広めたのでしょうか。まったくけしからん話です。

 たまたま昨日山口県に仕事で来られた大沢秀雄さんからお土産に会津若松城のフォルムカードをいただきました。9月15日付で同城を描く風景印3局などが押印されている力作です。奥様と旅行された折に作られたものです。
 長州に会津のお土産とは面妖な(笑)とも思いましたが、そのわずか半月後には上記の作り話が嘘と判明したわけで、思わぬメモリアル品になりました。

 郵趣ダイアリーを参照しましたら、10月2日は日本郵便が民営化して10年目(実際は1日)。全国の14の郵便局で初めてキオスク端末が設置運用開始された日でもありました。あるいはまた晴海通常郵便集中局、東京北部小包局が設置されてから50年目の記念日でもあります(ただし両局とも現存せず)。
 記念すべきこの日に、会津の遺体放置が嘘作り話であったことが判明したとセットで記憶しておきましょう。

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September 26, 2017

防府宮市局の新風景印図案について

 報道発表になったのでようやく公にできます。知っている全てをお伝えしておきます。10月7日(土)に防府天満宮の近くに”山頭火ふるさと館”がオープンします。これに合わせての風景印更改です。

2017092604

【防府宮市局の風景印更改は防府市からの要請】

 山頭火の実家のあったあたりの路地が”山頭火の小径”と名付けられています。新しくできるふるさと館のすぐ近くにあり、なおかつ山頭火の小径にも面していることから、防府宮市局の風景印更改がなんと防府市から要請されたということです。

◆参照:山頭火の小径

 JPS防府支部としては当初、小型印の使用を打診していましたが、先に風景印の話があったということなので、小型印の件は引っ込めました。風景印の方がいいですからね(笑)。

【風景印の題材】

 デザインは山口県立大学の国際文化学部文化創造学科2年生・秋山鈴翔(すずか)さんによるものです。山頭火の旅の一場面を想像し、山頭火の俳句に出てくる山・空・コスモス・トンボを用いてデザインされたそうです。季節感を統一させるために、秋を感じさせるトンボとコスモスを用いて表現したそうです。
 なお、公には触れられていませんが、山の形から防府市のシンボル”右田ヶ岳”(みぎたがだけ)であることは関係者が内々に認められました。映画「アントキノイノチ」のロケ地になったお山です。

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【防府緑町局が図案を継承】

 防府宮市局は現在、毛利本邸を描く風景印を使用しています。山頭火関連図案に変わるために毛利様関連の風景印が無くなるのは惜しい、ということで防府緑町局が図案を引き継ぐこともすんなり決まりました。防府緑町局は風景印未配備局なのでこれが新規使用になります。

【オリジナルフレーム切手も発行】

 10月5日(木)にオリジナルフレーム切手も発行されます。

◆参照:オリジナル フレーム切手 「山頭火ふるさと館 開館記念」

[20171011追記]
 風景印の引き継ぎ使用は前例があったかどうかちょっと思い当たらなかったのですが、大沢秀雄さんから水戸黄門御一行様の前例をご教示いただきました。
 平成26年2月28日をもって水戸駅前局が廃止になり、それに伴い風景印も廃止されました。しかし、助さん格さんを従えた水戸御老公のデザインは評判が良く、5ヶ月後の7月1日、水戸市役所前局がそれまでの風景印を廃止してデザインを引き継いでいます。

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おっとこ特牛

 山口県の代表的な難読局でありスタンダードギャグです。これを言いたいがためだけに入手しました。台紙は昭和60年用官製年賀はがき40+3円の通信面です。丑年の年賀切手にちなんで押印台紙と風景印も牛で揃えたのでしょう。ちなみに私も丑年でこの時24歳でした。

 では大きな声で復唱しましょう「おっとこ特牛(こっとい)」

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 なお、2000年(平12)11月の角島大橋の完成に合わせて風景印も同年10月23日に図案改正され、現在は別図案になっています。


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September 25, 2017

蛇足

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・・・蛇足とは、付け加える必要のない余分なもの。不要なもの。余計な行為。

 荒城の月の作詞家・土井晩翠ゆかりの福島県で行われた音楽切手展記念の小型印付き絵入官葉です。昭和45.4.18の日付があります。
 それから9年後に日本最初の歌テーマのシリーズ切手”日本の歌シリーズ”第1集が発行されました。それを加貼+記念押印してリユース郵趣品に仕立ててあります。
 もうおわかりですね。荒城の月切手だけにしておけばよかったものを、同一セットだからと”夕やけ小やけ”も貼ってあるのが邪魔。切手が小型印の一部を隠してもいます。一緒にさえしなければ、こんなにはがきの淵ギリギリに貼ることもなかったでしょう。なんとも余計なことをしてくれたものです。蛇足とはまさにこのこと。

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[蛇足ではない追記]・・・はがきや封筒の淵に沿ってギリギリに切手を貼ること自体センス悪いと思います。


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September 23, 2017

10月9日は出雲駅伝

 すでに毎秋恒例となった感のある出雲駅伝応援チラシ”そのまんま”郵便が届きました。送ってくださったのは片寄明正さん。はがき部分を切り取って送る本来の方法なら62円。そこをA4判サイズ”そのまんま”送ってくださったもので料金は定形外の120円です。いつもありがとうございます!。
(消印は、島根・大社神門 29.9.19)

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September 08, 2017

山口郵便局(地域区分郵便局)見学会

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 公益財団法人日本郵趣協会認定支部の防府支部と周南支部の合同で見学会を申請しておりましたところ、お許しが出まして2017年(平29)9月7日(木)の14:00-15:00に伺ってきました。日本郵便関係者以外では我々が初めてだということでした。

[概 要]
 竣工は2016年(平28)12月12日(月)。パンフレット表紙から転載の上写真はその頃のもので、法面もまだ植栽が芽吹いていません。なお、著作権の関係があるため、本編の図版はこれのみです。
 開局は2017年(平29)1月30日(月)。開局時は約250人、今は270人が働いています。交代制なので常時局舎内にいるのは100人ほど。郵便を扱う工場なので従業員は全員ヘルメットに安全靴着用です。
 もともと山口県には郵便番号74地域の地域区分局の徳山、75地域の下関の2局がありました。そのふたつを統合したのがこの山口郵便局。実際に効率化になっているかどうかはただいま実績を集計中だそうです。

[消 印]
 記念押印は一切お許しいただけませんでしたが消印の種類はお教えいただきました。和文印(金属印・シャチハタ印)、和文ローラー印、欧文印、和文機械印(N6)そして抹消印(消印モレ消印)もあるそうです。和文印、和文ローラー印が各3本程度。ただし、欧文ローラー印の配備はありません。
 特に欧文印はD欄に郵便区番号の759が入っている。入っていないのは従来からある山口中央郵便局の欧文印。つまり静岡郵便局・静岡中央郵便局のそれとは識別パターンが逆。
 その時々、持ち場によって区分と押印をパラレルに行なっているため、IJPとN6の厳密な使い分けは特にないそうです。どちらが押されるかはたまたま、偶然の結果だということです。

[年賀郵便対策]
 山口県内に配備されていた区分機7台が1階の片隅に移設されていました。これは年賀郵便の大量処理のためで、現状は設置したのみで調整はこれからだそうです。
 ただし、どの局から持ってきたのかについては、この場ではすぐにはわからないとのことでした。かつて和欧文機械印を使っていた防府局や徳山局などの中古機だそうです。
 今のところ区分機としてのみ使用予定。52円切手を貼った私製はがきの年賀状には消印が必要ですが、どのようにするかは未定だそうです。
 もし、山口郵便局では消印をしないということになると、各集配局が昔ながらに年賀印を手押しする可能性が出てきました。機械年賀印をしようにも機械自体が撤去されていますので手押しするしかないからです。

 郵趣的に注目すべき要点は以上の通りです。
 これ以上の詳細は個別にご説明しますのでfacebookメンバーの方はメッセージを送ってください。未加入の方はfacebookのアカウントを取っていただき、私の名前”椙山哲太郎”で検索のうえメッセージを送ってください。詳しくはその後にお知らせいたします。


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September 05, 2017

石原裕次郎記念館閉館

2017090401

2017090402 おなじみ札幌市の湯浅英樹さんからご恵送いただきました。いつもありがとうございます。
 ファンの高齢化による入館者の減少、経年劣化による建物自体の老朽化などのために小樽の石原裕次郎記念館が2017年8月31日をもって閉館となりました。最寄りのウイングベイ小樽内郵便局風景印にてラストデー・カードを作られました。石原裕次郎切手を使われた点ももちろん素晴らしいですね。

 また翌9月1日発行のエコーはがきもご恵送くださいました。実に6年11ヶ月ぶりのことだそうです。整理番号は2007年10月に郵政民営化で「1」に戻ったので、本件は「北海道-4」になるそうです。併せて掲載紹介させていただきました。


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