レイモンド・ミリングの郵趣人生
船関係の熱心な収集家として戦前から活躍していた郵趣家さんです。米海軍に属していた関係で日本にも駐在していたらしく、退役後は日本に住んでいました。しかし、生前に交流のあった郵趣家さんに聞くと、おおむね「訳わからん変なモノばっかり作って」と散々な言われよう。それも日本のみならず母国アメリカでもそうらしいです。
その代表例がこれ、唐人お吉の入水場面を題材にした絵はがきを使うとは、日本語がわからなかったにしてもちょっとなあ。船テーマのスタンプと水死図の組み合わせにはどうにも違和感を覚えます。ぶらじる丸の欧文風景印に記念スタンプを加えたせっかくのコラボレーション・カードなのに無入札で入手できたのはそれゆえかもしれません。
日本に住むようになってから、カール・ルイスが制作販売した絵はがきの収集にも手を伸ばしたようです。そこでピンと来たのが上記の”訳わからん変なモノ”の存在です。絵はがき収集において大量のロットをごっそり購入したのではないでしょうか。必要なものを抜いた残りをどうするか・・・で思いついたのが単なる記念押印・引受消印のための押印台紙としての転用です。ある意味、割り切った考えとも言えますが、どこぞに寄付するなどして取引市場に環流させるという発想はなかったのでしょうか。
肝心のカール・ルイスの絵はがきコレクションはどうなったのでしょうか。残念ながら私は全く情報を持っていません。その中核を成すコレクションの方が行方知れずで、どうでもいい押印物の方が郵趣市場に溢れているというのはなんとも皮肉なことです。実は、私が作り物郵趣品を避けるようになった一因に彼の事績も大きく影響しています。死んだ後になってまでボロクソに言われるのはかなわんなあと(笑)。
晩年は終の住処を求めてグアム島に移住 (帰国)。2003年1月にグアム島で亡くなり退役軍人墓地に埋葬されました。同島に行く機会があればお墓参りしたいと思っています。




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