示現流郵趣のススメ
自分は外国切手収集家ではあるけれど、やはり日本の現行状況や地域に関するあれこれは郵趣における基礎教養だと考え、たしなみとして地元郵便局の消印を集めています。
幸い、県内の社会福祉協議会さんが集めた使用済切手を買い取るチャンネルを桑木正道大先輩が開拓してくださったおかげで、山口郵趣会例会で恒常的に分配販売できています。これらミクスチャーを選別して地元消印、お気に入り切手など、それぞれの興味のある掘り出しをすることを積極的に応援しています。
ミクスチャー整理は野球における素振りのようなものと考えています。さほど郵趣知識がなくともじかに切手に触れることは収集家としての勘と基礎体力を養ってくれます。しかも、私たちが買うことで社会福祉の活動資金にもなっているのですからいいことづくめです。
理想的には分配した使用済切手を水剥がしし、翌月の例会で「こんなのを見つけました」と発表していただきたいです。それは現任教育のようなもので、お互いの郵趣知識の向上に確実に直結します。しかし、現実には75歳以上の高齢者ばかりで、そうした意欲が失われてしまっているのがたいへん残念です。毎月のように大量のミクスチャーを買って行きながら、一体何を見ているのだろう?と謎です。
ともかく、ミクスチャー整理をすることはシンプルな反復鍛錬です。これだけで郵趣知識がすべて満たされるとは思いませんが、単純なだけに達人を作りやすいのは間違いありません。実例として山口郵便局(山口中央郵便局)の消印が押された使用済切手を突っ込んだストックリーフ図版をご覧いただきます。縦書きローラー印や試行印などが漠然と混じっていますよね。これでいいのです。当人は詳しくなくとも、局別に分けてさえあれば引き継ぐ人も買いやすい。これが地域の区別がなかったら引き継ごうという人も現れにくいし、切手商さんも買取しにくい。
ちょっと気取っていうなら薩摩藩の示現流のような作法です。ちぇすといけー!



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