郵便料金がわからない
外国と取引をされている方ならよーっくご存知と思います。国や地域によっては郵便料金がわからなくなってしまう例が少なくありません。その代表例がカナダです。
カナダ郵政のホームページにはSmall Packet International Airの料金がCA$13.91とあります。その内訳は以下の通り。
・郵便料金 $12.12
・燃料サーチャージ料金 $1.79
合計$13.91
ちゃんとわかるじゃないかと思ったら大間違い。これ2025年2月24日から同年3月2日までの料金で、本便が差し出された2月14日は既にホームページ上からは確認できません。燃料サーチャージ料金が毎週変動するからです。
さらにクレジット・電子決済ではないため小型包装物CN22ラベルのPostage Rate欄も$0.00 CAD。残るは貼付切手から類推せざるを得ないのですが、カナダの永久保証切手PERMANENT STAMPは現在$1.24。なので$1.24×11枚=$13.64となりますけれど、それすら確たる数字ではありません。およそ日本では考えられませんが、多少の過不足は見逃されることが多いのです。はっきり言ってずぼら、テキトーです。
また、PERMANENT STAMP自体が変動します。例えば左上の「メンタルヘルス(2008)」の販売時の値段は52c、ひまわり図案の「ウクライナ支援(2022)」は92cでした。販売時の売価に関係なく、現在は$1.24の価値があるため、差出人はその差額でかなり得していますし、一方のカナダ郵政は大損しているとも言えます。
さらに今世紀に入ってから、国際郵便や書留郵便に切手が使えなくなった国や地域も出てきました。そうなってくると収集家側の現行郵便に対する価値観も変わらざるを得ません。
種別によって固定された郵便料金が定められ、それに合わせた額面の切手が発行される。伝統郵趣とは、その組み合わせを基本的軸に据えた収集と分類とするならば、その根幹部分が意味を持たなくなりつつあると言えます。基本料金はあっても、実際には運用面で料金は常に変動し、大量差し出しによってもまた同様に料金が変わる。個人が1通差し出すなんてのはむしろ例外であって、そんなミニマムな例外のみにこだわっている限り、リアルな郵便の実態は理解できません。もはや現行郵便はグロス(総量)で捉えるべき時代です。それは日本郵便にも言えることなのですが、そのお話はまた改めて。



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