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November 2024

November 30, 2024

未来に残したい文化シリーズ第2集

 12月18日(水)発行の表題特殊切手、久々に山口県ネタの萩焼が採用されてたいへん喜んでいます。去る11月29日発行の郵趣ウィークリー紙2024年No.47では、1面トップに関連風景印の紹介記事が組まれ、それもまたじっくり拝見しました。囲み記事に記されているように「萩焼を描いた風景印は、萩市内にはなし。」にびっくりしました。言われてみれば確かにそうです。指摘されるまで全く気づきませんでした。県外の方からすれば萩市も長門市もさしたる違いを感じられないことでしょう。ネイティブ山口県民だけの違和感といったところでしょう。

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 その湯本郵便局さん、自分が直接押印に行った平成25年 (2013) の和文印 、欧文印の印影を示します。注意すべきは欧文印の方です。令和元年 (2019) 7月に訪問された小島純二さんによると、全く使わないので欧文印は中国支社さんに返却してしまったとの証言を得ています。うっかり棒型を返却してしまい槌型を使っていた下関東局、三隅局といった事例は把握していましたが、使わないので返した・・・は初耳です。現在もその状況から変わっていなければ、印顆そのものがないのでご注意ください。

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 ちなみに萩焼原料の土は萩の産ではありません。実は日本海側ではなく、瀬戸内海側で産出される「長沢土」が使われています。そうです、山口県を縦断して土が運ばれています。今は長沢土を供給している会社は1社のみで、存続が危ぶまれているとのニュースも最近伝えられました。その場所はうちから山ひとつ越えた山口市秋穂二島地区になりますが、二島局の風景印は萩焼とは全く無関係の図案です。地理的には鋳銭司局の方が近いものの、こちらもやはり萩焼とは無関係の大村益次郎図案です。

 さらに要らん情報を書きますと、山口市の佐山郵便局長は私の山口高校時代の同級生です🤣 (だから何?とか言わない)

 

 

 

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November 16, 2024

山口県の2025年用行政発行年賀はがき

 本日11月15日(金)現在、萩市と長門市での発行を広報誌で確認しました。例年ですと山口市もレノファ山口関連で発行するのですが広報誌にはまだ掲載がなく不明です。

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November 14, 2024

1971年製のタイ王国60種パケット

 廃業古物商さんから一括して引き取った在庫品をチェックしていて、またまた面白アイテムを発掘しました。何が面白いかというと、パケットの裏面に坂出税関支署 (香川県) の通関印が鮮明に押されている点です。正規の輸入品であれば同様例がたくさんあるはずですが自分はこれが初見です。

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 パケットの封筒外観はかなりくたびれていますが、これは製造国の製紙技術がよろしくなかったせいだと思います。実際は1970年の大阪万博の翌年ですから53年前、そんな大昔でもありません。現地でタイ人の内職さんを使ってパケットを組む。それをとりまとめて全世界に輸出するなどのマネージメント業務はイギリスもしくはアメリカの専門業者さんであったろうと思います。当時は全国各地に切手商さんが林立していましたので、四国の切手商さんが輸入したものだろうと思います。

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 パケットの窓から見えている12種は白台紙に直接糊付けされています。水はがしをすればバラすこともできるでしょうが、資料性を考慮してこのままにしておきます。なお、矢印で示した6種は日本の大蔵省印刷局製です。

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 残りの48種はグラシン袋に入れて白台紙の後ろに納めてありました。その全種もご覧いただきます。なお、これも上から2段目までの6種が同じく日本の大蔵省印刷局製です。

 

 

 

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November 09, 2024

山口県郵趣会 (JPS防府支部) 11月例会案内

日 時:11月16日(土) 13~17時
場 所:防府市立佐波公民館 (休養室/和室)
    ※防府郵便局隣です。
参加費:無料

(1) 共同購入希望者を募ります
 来年1月8日発行のグリーティング・シンプル110円切手がなんと1億枚も発行されます。需要あってこその大量発行です。買いもらしのないよう久しぶりに共同購入を募ります。代金は後払い可です。

(2) 周防国の絵葉書を持参します
 リクエストがありましたので椙山、桑木が周防国の絵葉書、実逓郵便物、歴史文献等を持参します。

(3) 山口県郵趣会マーケットプレイス
 10月から (仮称) 山口県郵趣会マーケットプレイスが始動しました。買うだけでなく売る方でもご利用ください。販売希望品を例会に持参ください。じっくりご相談しましょう。

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November 07, 2024

過去最高の1億枚

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 来春1月8日発行のグリーティング・シンプル110円切手の発行枚数にびっくり。なんと1億枚である。1960〜70年代に発行された郵便番号宣伝切手以来、久しく目にしなかった単位だ。
 第1種用額面のグリーティング・シンプル切手では、2023年4月26日発行の84円 (右) が6,000万枚で過去最高だった。これを一気に抜き去って驚異の166%増である。発行枚数で切手の性格も変わる。もはや名実ともに普通切手、ビジネス切手と呼ぶに相応しい。この点にこそ注目すべき。

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November 06, 2024

第35回オンライン『郵趣』

日 時:11月8日(金) 21:00~22:00
テーマ:月刊誌「郵趣」11月号に関連したテーマで以下を予定しています。

・「外国切手最新事情」(スピーカー:椙山哲太郎)
・「エストニア国際切手展 Mare Balticum2024 参観記」
 (スピーカー:板橋祐己さん)
・「『ビジュアル日専記念・特殊切手編1952-1966』発刊の裏話と課題」
 (スピーカー:永吉秀夫さん 横山裕三さん)
※テーマ及びスピーカーは変更になることがあります。

 公益財団法人日本郵趣協会の「郵趣イベント・カレンダー」記載の「接続際リンク情報」のURLにアクセスしてください。開始5分くらい前で十分間に合います。

 AIでデザインしたことを公式に宣言した「AIが表現するジョージア」。印面には英文でWhat Expresses Your Georgia(あなたのジョージアを表現するもの)との表記あり。2019年12月に就役した中国初の国産空母「山東」が早くも切手に登場。11月号掲載品の詳細説明に引き続き、最近の入手品のトピックや、取り急ぎなんとかしたい大雑把整理法のお話などを致します。

▼AIが表現するジョージア
 AI生成による図案。AIによるデザイン・イラストの切手が世に出るのはもう少し先のことかと思っていたが・・・現実は想像を上回った。世界最初のAIによる切手。印面に英文でWhat Expresses Your Georgia(あなたのジョージアを表現するもの)との表記あり。

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▼中国船舶工業
 UVライトを照射すると航跡波が浮かび上がる。4種田型を2組収めるミニシート(郵趣サービス社さんの取り扱い対象外)のシート地には航空母艦「山東」が大きく描かれている。国産の航空母艦第1号ゆえか。

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▼チャゴス諸島の非植民地化に関する助言的意見
 2019年2月25日、国際司法裁判所が、英国はチャゴス諸島の統治権を可能な限り迅速に放棄すべきとする勧告的意見を出した。(モーリシャス・2019)

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▼新型コロナウイルスワクチン接種(普通切手)
 「ハグを取り戻そう」というキャッチフレーズとコロナウイルスワクチン接種専用ホームページのURL。(セルビア・2021)

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▼カルロス・ゴーン
 実業家(1954-)。ルノーや日産、三菱自動車会長に就任。在任中の不正行為が告発され収監されたが、保釈中の2019年12月29日頃に密出国。国際手配されたためレバノンから一歩も出られない状況の中、運悪くイスラエルが対ヒズボラ戦でレバノン全域を攻撃。そんな危険な状況にも関わらず2024年11月現在も国外に避難できない状態が続いている。(レバノン・2017)

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▼世界で3番目?の盛り上げ印刷
 筆者が確認した中では1957年のドミニカ、1966年のトルコに続く世界で3番目の盛り上げ印刷がこのラサールカイマの「日本鉄道100年」(1971)。光沢のあるインクはあたかも凹版印刷で使われるような硬質インクを連想させるが、強い押圧痕がなく裏面もフラット。アラブ土侯国切手は野心的で実験的な印刷技術が投入されているので決して侮れない。

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▼いいかげん切手を笑え
 山手線はこんな森林地帯を走っていたか?しかも単線なんだが。(リベリア・1999)

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▼ウサギ年のかわりにネコ年(ベトナム)
 マキシマムカードのカシェ部分はエンボス加工に透明ニス印刷で切手より豪華。

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▼天野安治先生関連の郵便物
 差出は水原明窓さん(代筆)。故住野正顕さんに会いに行く予定を知らせる内容。まさにこの年の1986年(昭61)に第1回住野賞。ちなみに2022年には中国四国地方本部長の槇原晃二さんが「ウルグアイ1850-1884」で第37回の同賞受賞。

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▼とりあえず片付けたい
 百均で厚いA4クリアケースを買ってきましょう。切手展・即売会に行った時は片っ端からこれに投入。催事名称・日時などを記したメモを添えてそのまま仮保存。リーフ化を急ぐ必要のあるもののみピックアップする。すべての入手品に等しく手間暇はかけられないため。
 縦置きだとリーフの腰が曲がってしまうので、この程度なら平積みの方が安心。ただし、古カバーや茶封筒は古色を他に写してしまうことが珍しくないのでビニール袋に入れる、間紙を挟むなどの配慮は必要。

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November 05, 2024

国宝瑠璃光寺五重塔「令和の大改修」

 オリジナルフレーム切手を買ってきました。いつもは発行データだけ記録して実物までは手を出さないのですが、今回ばかりは個人的な思い入れがあるからです。令和の大改修では約70年ぶりに檜皮葺屋根が全面的に葺き替えられます。2023年4月着工、2026年3月竣工予定です。この檜皮葺がポイントです。

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(以下、2022年10月5日にfacebookに載せた文章を引用再編集)
 檜皮葺自体は県内で賄えるように何年も前から県内各所で育成されています。それがいよいよ活用される時が来たと感慨深いものがあります。いちばんわかりやすい育成林は岩国城の山麓にあります。ロープウェイを降りて岩国城まで数分間歩く道すがら、そこに沢山の檜が植林されています。小さいものですが説明サインも立っていますので、足を止めてしっかりお読みいただき、育成林の意義と目的に対する理解を深めていただくことを切に希望します。と、ここまで書けば察しがつくでしょう、この説明サインをデザインしたのは私です (笑)。発注者は近畿中国森林管理局 山口森林管理事務所さんでした。もう20年以上も昔のことです。

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 観光スタンプ押印目的で岩国城に行った時に偶然再会したのです。最初はなんか見覚えがあるなあぐらいの印象でした。近づいてよく見たらデザインのクセ (私自身しかわからない) で気が付きました。「なんだ、お前こんなところにいたのか」と思わず呟いたことでした。木々の陰で直射日光も当たらず、サインにとっては最適の環境だったが故に製作時と変わらない良い状態で残っていたものと思います。台風などで飛ばされていない限り、今も残っていると思います (思いたい)。

 看板屋さんと立体造形屋さん勤務の約20年間に、県内だけで1,000件以上を作っています。7~8割は役目を終えて撤去されているとしても、まだ数百は残っているはずです。これからも思いかけず旧作とばったり再会する楽しみを期待しています。
(引用終わり)

▼山口県山口市 国宝瑠璃光寺五重塔「令和の大改修」オリジナルフレーム切手

 

 

 

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November 03, 2024

(仮称) 山口県郵趣会マーケットプレイス

 外国切手アルバム1冊丸ごと、通信用記念切手の額割れロット (2割引) に引き続き、計11点を追加しました。今回は特に慶應大学・東京大学OBOGの方に引き取っていただきたい面白エフェメラもあります。

 11月16日(土)の月例会に締めてお渡し&精算し、それでも引き取り手がなかった場合は会員以外の方へも分譲します。価格交渉もお受けいたしますので、リクエスト希望だけでも電子メール、メッセンジャーなどでお知らせください。もちろん、郵便でも可です。

◆(仮称) 山口県郵趣会マーケットプレイス

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November 01, 2024

東京都第26区

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 このたびの衆院選ではこんなトピックもありました。高安紀彰さんからご恵送いただいた投票所入場整理券送付郵便です。いつもありがとうございます。

 いわゆる「10増10減」で東京都第26区が新設されました。高安さんのお住まいがこれに該当。前回までの小選挙区は25でしたので、これが最初の26区の選挙となりました。この種のことがらは地元の人に教えていただかないと気付かないものです。ありがたい限りです。

 こうなると26区立候補者の選挙はがきも入手せねば!。

 

 

 

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