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May 29, 2024

高裁の合憲判断からコロナ禍そして特別あて所郵便へ (2)

※最高裁の合憲判断からコロナ禍そして特別あて所郵便へ (1) から続く

▼新型コロナウイルス禍の影響
 2020 (令2) 年1月15日、我が国における武漢中共肺炎こと新型コロナウイルス感染者が確認され、NHKの活動にも大きな影響が及びました。大々的に拡張してきた個別訪問ができなくなったからです。営業マン自身が感染しキャリアとなって感染を広げてしまう危険性があります。従業員を危険に晒す外回りの仕事そのものがコンプライアンス的に問題視されたからです。その結果、こんな書類がポスティングされました。

 小さな郵便・新聞受けにも入るよう、A4判から角8封筒にサイズダウンしたお知らせです。提供者さん (東京都中央区) によると2020 (令2) 年7月30日頃にポスティングされていたものとのこと。これと全く同じものが同年9月に北海道旭川市でも配布されていたことを確認しています。

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 サイズダウンしただけで中身は従来と同じです。違うのはコロナ対策のためポスティングを主とし、極力対面を避けることが添状に明記してあることです。

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 当時のNHKのホームページのスクショです。これによると緊急事態宣言が解除された2020 (令2) 年5月25日までは営業活動自粛、6月1日以降順次再開、さらに8月1日からは対面をしない形での営業活動を行うとあります。よって新型コロナ第一波流行直後のポスティングであることがわかります。

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▼「特別あて所配達郵便」の登場
 新型コロナで十分な営業活動ができなかった時期、NHKと日本郵便の間で交渉を重ねていたのでしょう。名前はわからなくとも住所さえわかるなら郵便を配達してくれる「特別あて所配達郵便」が登場しました。その最初からNHKのための制度だということは明らか過ぎるほどに明らかでした。

・20210621:試行開始。特別あて所配達料金200円。料金後納限定。
・20220621:本格実施。特別あて所配達料金150円 (値下げ)。料金後納限定。

 図は2024 (令6) 年4月に周南市内で配達された実逓便です。前述のような歴史的経緯を経て実現した新しい郵便制度です。スタンプレス (切手なし) の収集価値のないものなどと安易に思わず、関心を持ってくださる方が増えてくださることを希望します。
 ほとんどの実逓便は捨てられているとは思いますが、差し出された通数は一部判明しています。2021年度1,998千通、2022年度12,775千通です。出典は「情報通信行政・郵政行政審議会 郵政行政分科会 (第88回) 配布資料・議事概要・議事録」(20231218_総務省) です。

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 契約手続き申し込みはがき組み込みの案内書です。サイズはA4判3ツ折の両面印刷で、ルレット部分で切り離し、同封されていた目隠しシールを貼って投函するようになっています。その他、衛星放送の案内書、受信料値下げ・学生免除の拡大の案内書、放送法の抜粋などが同封されています。返信用は料金受取人払郵便で成城郵便局の承認番号53、差出有効期間は2025年5月31日までとなっています。

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▼スマホにも課金
 報道各社が伝えたように、2025年後半にもスマホによるテレビ視聴者へも受信料徴収が実施されようとしています。特別あて所配達郵便に変化があるのか、それともスマホ向けに別のアプローチが講じられるのか、注意しておく必要があるでしょう。

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▼年表
 以上を簡単に年表にするとこのようになります。収集のポイントとしては (1)スマホ課金が開始される前の実逓使用例をとりあえず1通押さえること。(2)ほぼNHK専用の郵便制度であるうえに年間1,000通以上という条件があるため、万一、NHK以外の使用例があれば超レア物。(3)チラシ、パンフレットの類も全く見かけないのでこれらも目にしたら取り逃がさないこと。

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▼私宛に届かない理由
 親しい友人は皆知っていることです。私はテレビ見ない生活者です。父が病的と言えるほどテレビに固執していたため、存命中は手をつけませんでした。しかし、2017 (平29) 年に亡くなるとすぐに弟に引き取ってもらい受信契約を解除しました。電話では埒があかないのでNHK山口放送局に行き、営業の方と直接交渉して解約しました。そのカラーコピーに最寄りの山口中讃井郵便局で記念押印しました。折しも最高裁判決がおりるわずか3ヶ月前のことでした。
 しかし、これとてスマホ課金が始まる2025年後半以降は何らかのアプローチを受ける可能性だけはあります。スマホ、パソコンでの視聴手続きはしていませんが、NHKがどのような政治力を行使するかはわかりませんので。

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▼オマケ:NHK撃退シール
 2022 (令4) 年2月、収集協力者さまからご寄贈いただきました。もはや懐かしい印象がありますね。

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◆収集協力者様御礼◆
浅原多嘉示様、天方良彦様、高坂典子様、中嶋弘美様、山本知世様

 

 

 

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