郵趣家は死んで郵趣品を残す/植田総一先生
再建したJPS鹿児島支部の初代支部長、鹿児島大学名誉教授の故植田総一 (うえだ・そういち) 先生差し出し、直筆サイン入りカバーをまた1点入手しました。
鹿児島大学水産学部の練習船かごしま丸の船長として数多の船乗りを育てられた植田先生はまた航海郵趣関係の大先達でもあられました。ご存命中に練習航海のお話も伺っていましたので、入手の機会があれば必ず買い求めるようにしています。
本便も航海目的がタイピングされている上に直筆サイン入りです。カシェスタンプも先生が自ら手彫りされたもので、今の消しゴムはんこブームのあけぼのという解釈も成り立つと思います。
なお、本便はパクボーではありません。仏領ポリネシアに上陸された際にパペーテ郵便局で切手を買い求め、その場で差し出されたものと思われます。先生は旧日本海軍の軍人さんでもあられたので、南方にはきっと思い入れをお持ちだったのでしょう。
航海郵趣関係であのレイモンド・ミリング氏とも交流があったようですが、残念ながら詳細をお伺いする機会は逸してしまいました。
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