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October 19, 2022

クレーマー対策による代替記念スタンプ

 一部の皆さんは既にご存知のとおり、日本郵便株式会社南関東支社は令和4年度より臨時出張所の開設とそれに伴う小型印の使用申請を受け付けない方針になりました。ひとつには武漢中共肺炎こと新型コロナウイルスに感染するおそれのある業務を社員に行わせることがコンプライアンス違反になるのではないかという懸念があります。それもそうですが、本当のところは押印モンスター・クレーマーによるトラブルが絶えず、対費用効果の観点から拒絶となったものです。
 これまでも切手展主催者が独自の記念スタンプをあつらえたことはありました。しかし、クレーマー対策のため小型印が使用できなかったことによる代替とは由々しい限りです。このことは郵趣における押印モンスター・クレーマーの悪影響という”黒歴史”を示す貴重な事例です。
 印顆は直径46ミリと36ミリの2種。ご恵送いただいたのは池澤克就さんです。万一、これより早い使用例があればどうぞお知らせください (先行例を文末に追記しました)

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 押印モンスター・クレーマーに対する懸念はこれまでに何度も述べてきました。私のHYPER Philatelistブログでも以下取り上げています。改めて拾い出してみるとなんと6年も前から計8回も記事にしています。こんなに長期間&数多く書いているとは自分でも思っていませんでした。
 彼らの傍若無人な振る舞いがいつか押印拒否を招くと忠告していた通りになってしまいました。今のところ、南関東支社さん以外に広がる動きは見受けられませんが、彼らの態度が改まらない限り、日本郵便さん主催・協賛事例以外ほぼ廃止同然となるのも時間の問題でしょう。
 表向きは臨時出張所での売り上げが少なく出張社員の人件費が出ないからという理由で、臨時出張所と小型印の使用がなくなった郵趣イベントはいくつもあります。そんな時流も感じ取り、自分自身が押印技能1級を持っているにもかかわらず、作り物郵趣からすっぱり手を引いた自分の判断は正しかったと思います。

重要・注意喚起を! (20160423)
重要・注意喚起を!(その2) (20160612)
正しい押印を守りましょう (20170614)
[拡散希望]自ら律することのできる良き郵趣家たれ (20171013)
迷惑な二人 (20171101)
不良マニアK谷老人と絶縁しました (20180317)
モンスター・クレーマーたちのせいです (20200318)
未裁断の四面はがき最後の初日押印例 (20211005)


(追記)
 大澤瑩時さん、内田雄二さんから更新情報をお知らせいただきました。いつもありがとうございます。
 2022年9月8〜11日に開催された横浜旭スタンペックス'22 (第24回世界の切手展) で使われた記念スタンプの前例があるとのことです。デザインは金川博史さん。大澤瑩時さんからはその画像も送っていただきましたのでご覧いただきます。

2022102001

 

 

 

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