« November 2020 | Main | January 2021 »

December 2020

December 27, 2020

アスベスト混入珪藻土製品のリコール郵便

2020122605

 家電や自動車メーカーのリコールはよくありますが、木工所のリコールって一体何だ?と手が止まりました。山本知世さんが送ってくださった直近の紙モノ(紙クズ)満載ゆうパックの中から出てきたものです。すでに全国ニュースになっているので、同封されていた2枚の通信文もモザイクなしでご覧いただきます。大阪府貝塚市がふるさと納税の返礼品として発送した堀木工所の珪藻土バスマット・コースターに、基準値を超えるアスベストが混入していたという事件です。初報は2020年11月27日のようです。

 消費者庁リコール情報サイトによると、流通数はインターネット通販と貝塚市のふるさと納税返礼品を合わせ、バスマットが17,460枚、コースターが8,490枚。リコールのお知らせ郵便もおそらく1万通以上は発送されているものと推定されます。ただし、こうして残されているのは全体の何%あるか・・・行政郵便コレクターとしては願ってもない寄贈品です。改めて御礼申し上げます。

 ニュースを深読みしていましたら他人事では済まされない事情があったらしいことも見えてきました。アスベスト規制が緩かった2001年に購入した成形品が原料とのこと。販売会社は既にないため推測の域を出ないもののどうやら建材だったようです。それを2016年に切り出してバスマットやコースターに加工したのだとか。
 製造業では余剰生産品や倒産会社の材料・在庫さらには工作機械をも売買することが少なくありません。倒産や会社清算の場合、少しでも現金化することが債権者救済の一助にもなるからです。

 安全基準が変われば当然それに合わせなくてはなりませんが、既に出来上がっている製品の検査はたいへんにお高い費用がかかります。全企業に検査を義務付けるのは無理かもしれません。しかし、かくも深刻な事件が起きてしまった以上、何らかの形で再利用時の安全対策が強化されるのは必定。近い将来、その端緒となった例ということで重要な一通になると思います。

2020122606 2020122607

 

 

 

| | Comments (0)

December 23, 2020

国際郵便引受停止

2020122301

 岡本哲さんが私名義で差し出してくださった短波ラジオの受信報告書郵便が付箋つきで戻ってきました。岡山中央郵便局、2020年12月18日(金)の欧文印が押されています。大阪国際郵便局まで運ばれた段階で引受停止付箋がつけられ、本日2020年12月23日(水)に私の山口市の自宅に戻ってきました。

 国際郵便物の名宛国・地域別の差出可否および配達遅延等の情報は日本郵便のホームページに常に最新情報が掲載されています。改めてじっくり読むと、想像通りいわゆる先進国はほぼほぼ受付再開されていますが、それ以外の小さな国や地域は軒並みペンディング。
 年賀繁忙期の今のタイミングでオススメはできませんが、武漢中共肺炎こと新型コロナウイルス禍を郵便面で追跡されている方は、引受停止国あての航空便もしくは船便の封筒やはがきを差し出し、付箋付きで返送された例を確保しておくのは無駄にはならないでしょう。引受停止状況をプリントアウトして実逓便とセットで整理収納しておくことは意味があると思います。

2020122302

 ご自分の住所氏名を書くのが憚られる方は、Mail & Postal Artist活動用の私の別名(サブアカウント名)の「槇陶岳」とそのアドレスを利用されてもかまいません。それならプライバシー保護の必要もないので、公表時に隠すことも不要です。詳細はメールをください。

参照:国際郵便物の差出可否および遅延等

 

 

 

| | Comments (0)

December 22, 2020

JPS防府支部からの重要なお知らせ

2020122201

 公益財団法人日本郵趣協会登録防府支部 (JPS防府支部) ではこの一年間の試行期間を終え、2021年 (令3) 4月の新会計年度から会報「ほうふ」の電子化を計画しています。facebook内の会報専用ページにjpgデータ形式でアップロードされた電子データを支部会員各自でダウンロード購読するスタイルに移行します。

 つきましては来年の4月例会までにfacebookに登録していただく必要があります。これを”新しいアカウントの作成”と言います (無料です)。アカウント作成がよくわからない方は1~3月例会にお使いのパソコン、タブレット、スマホをお持ちください。例会席上で設定をお手伝いします。

<要点>

(1) 来年4月以降、電子版と従来通り紙版での購読の違いによって年会費も若干の差額が設定される見込みです。詳細は検討中です。

(2) 来年4月以降は紙媒体による交換誌も廃止予定です。その後の対応は検討中です。

(3) 現在一般公開中でどなたでも閲覧できる「JPS防府支部会報 (公開版)」も来年4月例会日前後に閉鎖されます。

(4) 本稿執筆時点でfacebookにpdfデータをアップ (ダウン) ロードする機能がないため、当面はjpgデータのみを扱います。ただし、要望が多ければpdfデータでの配布も技術的に可能です。

※来年1月例会以降に具体的な検討に入りますので、現支部員および新規入会をご検討中の皆さんからの忌憚のないご意見をお願いいたします。

 

 

 

| | Comments (0)

December 21, 2020

古美術商Aさんご勇退

 長年に亘ってご交誼いただいていた古美術商Aさんの最後の出店にご挨拶に行ってきました。場所は下関市長府の忌宮神社境内の骨董市です。こちらのお店では蔵出関係の実逓カバー・はがき類を数多くお世話いただきました。戦前に活躍した逓信官僚 三原七助の郵便、またその三原七助と樋畑雪湖 (旧逓信総合博物館、現郵政博物館の開設の始祖) の交換書状、独立美術協会の重鎮 小林和作とその父和市の郵便、画家の高島北海や松林桂月、政治家の佐藤栄作の直筆書状など、郵趣の範囲にとどまらず山口県史に関わる貴重な資料を数多く提供していただきました。
 そのAさんもご高齢で運転免許証を返納されるとのこと。販売品を満載した車を自ら運転して各地の骨董市に出店することができなくなるので、自動的に古美術商引退である旨、今年はじめにお話しされていました。昨日、12月20日がその最後の日でありました。
 切手収集家として半世紀、古美術商になってから20年、合わせて70年にも及ぶ実績です。気持ちばかりの品をお届けし、これまでの労をねぎらってきました。長い間、ほんとうにお疲れさまでした。

 iPadで撮影しセブンイレブンさんではがきプリント。最寄りの長府郵便局で記念押印するといういつもの手法で引退記念マキシマムカードを作成しました。

2020122001_20201221043901

 また、今日の記念にと「萩町勢一班」と題する昭和3年9月付の今で言う市政概要書をいただいてきました。横長の両面印刷なので表裏それぞれ2分割の計4分割画像でご覧いただきます。
 郵便の項目もあり、郵便局4、郵便箱40、切手売捌所37、引受4,562,692、配達3,976,270、小包引受41,047、小包配達48,102の統計数字が掲載されています (昭和2年度分)。その他、鉄道や学校、議会関係や産業統計も載っています。画像を拡大してじっくりご覧ください。

2020122002_20201221044001

2020122003

2020122004

2020122005

 

 

 

 

 

| | Comments (0)

December 20, 2020

侮れない食玩

 スーパーの食玩コーナーも丁寧にチェックしています。オマケのカード、シールの類のクオリティー高いですよ。これを看過するのはもったいないです。もちろん、全種をコンプリートする気はありません。いつどこで何種がいくらで販売されていたのかデータを残すためです。
 1970~80年代のファンシー文具 (封筒・はがき類) をマークしていた郵趣家が皆無で、今となってはモノは残っていても詳細がわからないのでお手上げ状態です。その反省から日常生活の中で気がついた郵趣関連品も注目しているのです。
 いつものように基本は2セット購入します。これは透明窓がついた「クリアポストカード」という商品なので1枚は自分あてに送ることもあります。パッケージの裏面をよく見るとディズニー・ジャパン(株)と契約を交わした商品であることも明記してあります。想像以上にディープな世界ですね。
 ちなみにこれはクリアポストカード1枚と、清涼菓子 (タブレット、錠菓) が2個入って198円 (税別) でした。

▼パッケージ (袋) の両面

2020122001

▼クリアポストカードの両面

2020122002

 左はキャラクターの背景の白地部分が、右は黒地部分がそれぞれ透明になっています。それゆえ「郵便物としてご使用の際は料金等必ず事前に郵便局でご確認ください。郵便物として使用した際に発生したトラブル・事故につきましては、一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。」の注記がパッケージ裏面に赤文字で入っています。

 

 

 

| | Comments (0)

December 17, 2020

NHK番組ポストカードの応用例

 宅見潔さんからご恵送いただきました。いつもありがとうございます。朝ドラの番組PR用フライヤー型ポストカードを応用しての、東京オリンピック 聖火リレー福島県出発まで あと100日記念カードです。毎度のことながら素晴らしいアイデアです。こうした発展的応用例は初めて見ました。
 とは言え、自分はTVを置かない&見ない生活者なので、コンテンツの意味がまったくわかっておりません。畏れいりますが意味のわかる方々でご鑑賞ください。

2020121703

▼説明部分の拡大図です

2020121704

 

 

 

| | Comments (0)

Happy Holidayの欺瞞

 アメリカ テキサス州在住の若林貢さんからクリスマスカードをご恵送いただきました。それに押されていたインクジェット式 (?) 機械印の標語部に目が止まりました。貼ってあるGlobal Forever切手の図案はポインセチアだし時期も勘案すれば明らかにクリスマス。同封物ももちろんクリスマスカード。なのになぜHappy Holidayなのでしょうか。これについては2011年9月に我がHYPER Philatelistブログに詳しく記しています。その一部を再構成してお読みいただきます。

2020121701

 2004年末の記者会見でブッシュ大統領が「メリー・クリスマス」ではなく「ハッピー・ホリデーズ」と発言したことがつとに有名です。これは1990年代のアメリカに端を発したポリティカル・コレクトネス (political correctness) が起源です。言葉や用語に差別的な意味が含まれないよう政治的に正しい配慮をしようというものです。クリスマスはキリスト教徒のお祝いなので公平さを欠くからとかような発言になったものです。
 これが郵趣面でいつ現れるかとずっと注視していたところ、2006年の代理発行エージェント切手に登場したのが私が記録している最古例です。数ヶ国で共同発行された中からドミニカの小型シートをご覧いただきます。印面にHappy Holidayと表示されているものの、図案はどう見てもクリスマス以外に考えられません。しかもシート地のタイトル部分にはメリー・クリスマスとはっきり書いてすらあります。このあたりがいかにもアメリカ市場を意識したらしい欺瞞臭がふんぷんです。

2020121702

 その後、アメリカ郵政公社は、従来からのクリスマス切手に加えてユダヤ教のハヌカー祭切手、アフリカ系アメリカ人のクワンザ祭切手、イスラム教のイード切手、そしてアジア系の年賀切手を発行することで問題をクリアしました。
 やはり言葉を言い換えるのはその場しのぎに過ぎませんし、悪意を持った歴史の改竄行為にもなりかねません。今では「ポリコレ」と言えばリベラル派のインチキ・方便という悪い印象しかありませんね。
本来、それぞれ固有の文化を表現する自由があってしか平等・公平を実感できないことを示していると思います。

 Happy Holiday標語印はアメリカ全土で使われているものです。どんな宗教のメッセージ郵便が投函されるかわかりませんので、やむをえず”Happy Holiday”とせざるを得なかったのかもしれません。しかし、来年から発足する悪夢のようなバイデン政権の始まりを暗示しているようでもあり冷笑を禁じ得ません。

◆元記事はこちら:差別郵趣

 

 

 

| | Comments (0)

December 15, 2020

杉乃井ホテル

 これも誰もやってなさそうなので密かに取り組んでいるテーマです。ホテルの銘入り封筒もしくは観光絵はがきにご当地局の消印が押された実逓郵便物です。これまで入手できたのは、戦前では大連のヤマトホテル(昭8)、戦後は帝国ホテル(東京)、ホテルオークラ(東京)、都市センターホテル(東京)、ミヤコホテル(京都)、富士屋ホテル(箱根宮ノ下)、ホテル阪急(大阪)など。いざ探してみるとけっこうな数があって面白いです。それも有名な大ホテルばかりではなく、地方のホテル例を特に注意しています。このたび西日本では有名な長期滞在型リゾートホテルの杉乃井ホテル(大分県別府市)の例を入手しましたのでご覧いただきます。

2020121501

 wikipediaをご一読いただければ同ホテルの歴史も容易にわかります。ニクソン・ドルショックで世界経済が大揺れした1971年(昭46)に本館を建設して別府一の巨大ホテルになりました。このポストカードはその翌1972年8月、右肩上がりの急成長真っ只中の使用例です。その通信文には「杉乃井リゾートホテル」「別府」の文言が見えますので収集対象としてはベストです。翌日には帰るとあるので米軍関係者かもしれませんね。
 なお、余談ですが当時からアメリカさんは”リゾートホテル”って言ってたんですね。日本人でこの言葉を使っていたかなあ???

 伝統郵趣的には45円ミズバショウ切手単貼のありふれた外信はがきに過ぎません。地方の中小ホテルほど欲しています。内外信を問いませんので、雑エンタとして処分される向きがありましたらぜひお世話ください。

◆参照:杉乃井ホテル

 

 

 

 

| | Comments (0)

December 11, 2020

wish a wish at ROPPONGI HILLS

 森ビルの六本木ヒルズで毎年この季節になると行われている一年越しのクリスマスカード企画です。その2020→2021年バージョン一式を中嶋弘美さんからご恵送いただきました。「椙山さんのコレクションに入るか?分かりませんが・・・」とお便りにありましたけれど、いやもう直球ど真ん中です😀。切手も消印もなくても差別しません。受け取った日付を裏書きしてきちんとコレクションにしています。

 中嶋さんのご記憶では2014年のクリスマスから始まったお手紙企画だそうです。しかし、郵趣界に情報がもたらされたのは2017年の暮、宇治市の澤田一毅さんが所用で六本木ヒルズに行かれたことで”発見”されたと記録しています。

 クリスマスカード、専用封筒 (料金別納) 、説明書の3点セットで、各自記入して専用ポストに投函すると翌年のクリスマス前に届きます。一年をかけた一種のタイムカプセル郵便サービスです。その費用はすべて六本木ヒルズさん持ちという太っ腹企画です。

 2020→2021バージョンはなんということでしょうか、私の大好きな村上隆氏のデザインです。これは嬉しいですね!。
 他の利用者さんの迷惑にならないよう節度を持ってご利用ください。12月25日が申し込み締切日です。

◆参照:1年後に届ける手紙

▼クリスマスカードの表裏両面

2020121001

▼専用封筒の表裏両面

2020121002

▼説明書の表裏両面

2020121003

★参考:2017→2018バージョンの実逓便完全セット
 20171216差出→20181208配達(澤田一毅さん差出)

2020121004

 

 

 

| | Comments (0)

December 09, 2020

新型コロナ対策注記入り郵便物

 昨日、周南市立美術博物館で採取してきた国立新美術館のポストカード型フライヤーです。赤矢印部分に新型コロナ対策の注記が入っています。展覧会はまさに今日9日から21日までです。武漢中共肺炎こと新型コロナウイルス禍を郵便史上でも収集したいとお考えの”私と同病の”皆さん、美術展ももちろんご参観の上、このフライヤーも入手され、ご自分あてなどに投函しましょう。収集はリアルタイムに取り組むのがベストです!。会期中の使用例なら文句なしです。

 なお、POSTCARDの表記がありますが、少々サイズが大きいため郵送料は第1種扱いになります。83円切手を貼って差し出してください。

 宛名面にコロナ注記があるのでアルバムリーフに納めた際に裏面コピーが不要ですっきりしていること。大判はがきの83円料金自体が変化球であること。郵趣的にもテイストが十分なので特にお勧めします。

2020120901

 

 

| | Comments (0)

December 07, 2020

スペイン風邪の状況を記述したはがき

2020120601

[宛名面の通信文]
氷滑ノ繪葉書難有存候(現物は草体。以下同じ) 季節モ近ヅキ御待チ兼ト察上候 小松田中両兄去ラレテ胸中寂寥(せきりょう)ニ候 疫疾(えきしつ)大流行お互ニ御用心 ボストン行ハ一層御警戒ヲ要シ候 當池ハ図書舘マデモ閉鎖セラレ仕方ナシニ英詩ノマネゴトナドニ日ヲ消シ居リ候 小松兄矢野兄皆ナ貴地ウラヤマシク候 田崎仁義

 1918年の消印がちらっと見えたことで文面の意味がすぐに理解できました。元号で言えば大正7年、翌年にかけて世界的に大流行したあのスペイン風邪の状況が書かれています。ワシントンでは図書館も閉鎖と明記してあります。
 特にこのはがきが有意義なのは差出人、名宛人ともにこの時期にアメリカに滞在していた学者さんであると確認できたことです。
 まず、差出人は田崎仁義(たざき・まさよし)新潟県阿賀野市出身の経済学者。今ではほとんど呼称されませんが正式には皇道経済学とのこと。
 名宛人は特徴のあるお名前なのですぐに判明しました。郡場寛(こおりば・かん)青森県青森市出身の植物学者、1918年から1920年にかけて欧米に留学とWikipediaにも記載がありました。また多趣味で絵はがきの収集並びにスポーツでは特にスキーがお好きだったことも伝えられており、通信文の内容と完全に一致します。
(参照 https://ja.wikipedia.org/wiki/郡場寛

 郡場が絵はがき収集家であったことで日本に持ち帰られ、流れ流れて山口県へ。何の奇縁か、武漢中共肺炎こと新型コロナウイルス禍に関する郵便・郵趣資料を収集している私が骨董市で見つけて拾うという偶然の連続の末の結果でした。

<参考:裏面>
2020120602

 

 

 

 

| | Comments (0)

« November 2020 | Main | January 2021 »