ご勇退
長年にわたってお付き合いしてきた某古物商さんが引退されるというのでお目にかかってきました。ご高齢なので今年いっぱいで車の運転免許証を返納されるそうです。在庫を車載して移動することができなくなるため、自動的に古物商引退だそうです。
◆台湾総督府始政十年紀念特印
ネットをググりましたら”明治38年6月17日、台湾総督府官邸に台北局が臨時出張所を開設して使用した特印の一種”で”きわめて少ない”との記事がありました。
古物商の親父さんも「これは少ないから」とたいそうな値段を付けていましたが、今日は気持ちはお餞別半分でしたので、言い値のまま黙ってトータルで5桁の金額をお渡ししてきました。
私の主眼は、郷土の大先輩である児玉源太郎大将の肖像が入った台湾総督府発行の官製絵はがきであることが購入動機でした。消印が珍しいのであれば花を添えてくれていると考えることにしました。
◆後藤男爵送別記念絵はがき
児玉源太郎大将が出てくれば当然、文民官僚の代表である後藤新平もご紹介しなければなりません。この二人の二人三脚が台湾近代化の礎を築いたのですから。
暗地部分に重なって画像ではわかりにくいものの、絵はがき面左下に”後藤男爵並令夫人送別記念 臺北 39.9.28”の特印が押されています。絵はがき自体は私製で日日新報社製の銘があります。後藤新平だけでなく奥さんも並べたデザインが気に入って入手しました。なお、絵はがき自体は明治41年用の年賀状として実逓使用されています。
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