「平成切手と改元展」小型印の記録
ちょうど丸一年を経過しましたので後年の資料とするために記録します。
日本郵便の小型印のページを検索すると今も報道発表文を見ることができます。切手展期間中、切手の博物館での押印対応ができなくなってしまい、来場者の押印物は豊島郵便局で一時預りのうえ後日郵送になりました。その時は理由は明らかにはされず、私もあえて公表しませんでした。不要な混乱を惹起しないためにです。
来場者には返信用の通信事務封筒が手渡され各自で宛名書きをするよう要請されました。そして、押印物を預けると引き換えに受付票の控が手交されました。押印物はその封筒を使って5月28日に特定記録の速達便で発送されました。私宛には複数通をご恵送いただきましたが、いずれも5月28日の17:47の引受記録でした。
なぜこのような対応になったかというと、既に終了した催事と勘違いした日本郵便社員さんがうっかり印顆を破壊してしまったからです。間違いに気がついて郵趣協会に連絡があったのは前日24日の午後。それから印顆を再発注しても出来上がるのは28日。初日にはとても間に合いません。リカバリーする策はなく完全にお手上げ状態になりました。それで冒頭のような預り対応となった次第です。
理由がわからずモヤモヤした気分のまま預けられた方々がほとんどだと思います。終了催事の小型印は破壊するのが決まりですが、このようなケアレスミスは初耳です。非常に稀有な例ですので、どうぞ大切になさってください。
整理すると以下のようになります。
(1)小型印の押印を希望して切手の博物館に来られた方はすべて預りになった(図版右)。
(2)5月25日当日の引受消印を希望した人はすべて豊島局の風景印になった(図版左)。
ですので、(2)の風景印実逓使用例も意味があると考え、ファンタスティック・スタンプクラブ(FSC)メンバーに限って詳細情報を事前にお伝えました。なので、切手の博物館が用意した縦長はがきサイズの押印台紙の使用例としては(2)の風景印の方が数が少ないかも?しれません。
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