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June 27, 2019

はがきの表面記載制限の話

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 昭和52年と53年、ほぼ同時代に差し出された20円駅鈴はがき2枚、その意味するところはおわかりでしょうか。同じ「一枚のキップから」印、栃木駅の方が間違いで、下部の印影が欠けている盛岡駅の方が正解です。答えはかつてあったはがきの表面記載制限である下部1/2以下を守っているかどうかです。
 栃木の方は違反なので本当なら不足料金を取られているべきもの。一方の盛岡はこれが見事に下部1/2きっかり(笑)。最初は押し方が下手で印影が欠けただけかと思ったのですが、同じ差出人さんのはがきが何通も出てきて、いずれも同じ押し方だったことから意識的な欠け押しだと気がつきました。

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 実際には下部1/2以上でも見逃されている事例の方が多いものの、知識としてはほとんどの人が知っていました。上田駅の使用例の通信面にはこのように書かれています。”この葉書不足30円とられましたら、ほんとうに申し訳なし。”・・・差し出す直前になって気が咎めたらしく、一文を抹消し宛名面に30円切手を加貼しています。規定違反だと封書扱い(当時は50円)になるからです。実際は30円では済みませんで、不足料30円+手数料20円の50円を追徴されることになりました。その実例を合わせてご覧いただきます(現在は手数料はなくなり不足料実費のみです)。

 1984年(昭59)4月1日に表面記載制限の大幅な緩和が行われました。はがきについても受取人の住所氏名郵便番号が明確に判別できるならばこの限りではないとの規定が加わったことで事実上の自由化となりました(外国郵便はがきは従前通り1/2以下です)。下部(または横向き使用の場合は左)1/2制限の歴史が長かったため、今でもそうだと思い込んでいる高齢郵趣家がいて驚いたほどです。

 規制がなくなったおかげで図のような使い方も当たり前になりました。この6月24日に惜しくもご逝去された大沢秀雄さんが、かつて新千歳空港からご恵送くださった一枚を追悼の意味を込めてご覧いただきます。合掌。

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