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January 08, 2019

追悼水木しげる ゲゲゲの人生展

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 グラントワ(島根県立石見美術館)で開催中の表題展に行ってきました。昭和36年生まれの私にとって、日本の妖怪と言えば水木先生の創り出されたイメージがそのまま自分の妖怪観になっています。おそらく世代を問わず日本国民の多くがそうでしょう。
 水木先生は、絵巻物や江戸の版本に出ている妖怪は当時の人が描いた形を尊重し、姿が伝えられていないものはその妖怪をイメージして姿を与える。・・・そのおかげで私たちは砂かけ婆、子泣き爺、一反木綿たちを身近な物の怪として親しんでします。
 また、水木先生のお仕事はそれだけにとどまりません。あまり目にする機会のないクレヨンと水彩画、絵本の挿絵など、妖怪物とは全く違うタッチの作品群にはたいへん驚かされました。とにかく絵がめちゃくちゃ上手い!。絵描きで食えるようになるには一千万円かかると言われて職業画家の道を諦めたとのことですが、そんないい加減なことを一体誰が言ったのでしょうか。あの画力があればふつうに絵描きで通用したはずです。
 一点一点じっくり見ていたら昼メシも食いそびれ、低血糖気味になってしまったのでおしまいの方はゆっくり見れませんでした。今月いっぱいの会期ですので、なんとかもう一度再訪したいと思います。(上図は「だいだらボッチと土転び」ポストカード)

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 本展は記念押印趣味の郵趣家には最適でした。前売券(左)、前売券を買うともれなくオマケでいただける変形フライヤー(中)ともに最寄りの益田郵便局で記念押印しました。展覧会ロゴの入ったポストカード(右)も販売されていましたので、それにも記念押印してマキシマムカード(MC)化し、郵趣作品に仕立てました。
 押印台紙にふさわしい余白がない、あるいは印刷面のコーティングが強すぎて消印インクが定着しづらそうな場合は図のように満月消にします。シール式で図案もおとなし目の切手をチョイスするのがコツです。また、消印の一部がわずかでも台紙にかかるようにするのは私の好みです。
 なお、よほど図案がマッチングしない限り風景印を使わないのも私の好みです。何が主役・主題かわからなくなりますのでね。

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 特に印象的だった原画ポストカードを2点ご覧いただきます。いずれもMC化しました。

・(左)車輪で遊ぶ水木少年
 自宅裏で遊ぶ水木少年と弟。自宅があった鳥取県西伯郡境町入船町は、昭和31年(1956)より境市入船町に改められた。

・(右)丸い輪の世界
 妹を亡くした少年の前に「輪」のようなものが出現。中に入ってみたところ、そこには死んだはずの妹が一人さびしく遊んでいる。丸い輪は異界への出入り口だったのだ。

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 お馴染みの鬼太郎と仲間たちのポストカードも2点ご覧頂きます。もちろんMC化しました。特に右側の目玉おやじは水木先生ならではの格言が魅力的です。
 昭和46年(1971)、先生が49歳の時、「鬼太郎」アニメの第2期放映開始と共に、再び妖怪ブームが訪れた。連載誌は12を数え、イベントにも駆り出されて疲労困憊して倒れてしまわれた。以後は仕事を減らし、睡眠の大事さ、のんきに暮らす効能に気づかされたとのこと。
 これ以外にも「のん気にくらしなさい」「けんかはよせ腹がへるぞ」など、水木先生ならではの格言を記した色紙類が展示されています。

 以下、これから参観される方へのオススメを記しておきます。

 全体に言えることですが、保存状態も良かったのでしょう、何より原画がたいへん美しいです。今の印刷技術はたいへん素晴らしいので、ふつうは原画より印刷物の方が綺麗であることが多いです。テクノロジーとともに印刷技術者の皆さん自身の能力が高いからです。
 ところが同展に限っては原画の方が良いのです。時代物の紙芝居風に描かれた「物の怪の宿」が特に美しかった印象があります。

 展示コースのおしまいの方に各界著名人から寄せられた追悼メッセージコーナーがあります。俳優の佐野史郎さんが先生に言われたというお言葉が印象的でした。
「出雲の神様が夢枕に立ってもっと出雲のことを知らせてもらわんといけんといわれた あんたもそうでしょ!?」

 最後に9分ほどの布枝夫人のインタビュー映像が見られます。その中に水木先生のお別れの会の祭壇が大きく映し出されます。その中央部分にさるお方からの献花名がはっきり見えます。しかるべき配慮を以って図録集でもその場面の写真は小さくしか掲載されていません。これもぜひ会場でご覧ください。水木先生が国民作家であったことがよくわかります。

 グラントワの後、新潟市新津美術館、広島県立美術館、水野美術館と引き続き巡回展が開催されます。


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