« 箱買い・箱売りで売買のトレーニングを | Main | ワールド・スタンプ・ナウ 第164回 »

January 16, 2019

日本のシール式切手30周年(安全宣言)

2019011601

 平成元年7月3日、日本普通切手最初のシール切手が発行されました。その初日カバーをお示しします。何の変哲もありませんが実はそれが重要なのです。

 私は全世界の変り種切手収集の一環でシール式切手も1960年代から集めています。最初こそキワモノ扱いでしたが、1980年代末頃にはその利便性が評価され、アメリカ、カナダ、スイスなど先進国でも次々に採用になりました。しかし、シール式切手はそれまでの政府印刷局や証券印刷会社にはない製造設備が必要です。新たに設備投資をしてまで取り組むほどのうまみははないと古参の印刷会社は軒並み撤退し、アメリカ切手に至っては今ではシール・ラベル製造会社が切手製造を請け負っています。
 そこで問題になったのが品質劣化の問題です。特に裏糊の劣化は全世界で発生しています。もともと数10年単位での品質保証などあり得ないシール・ラベル業界です。わずか数年のうちにセルフ糊成分が変質し、油染みや黄化・固化する現象が多くの国で見られます。高品質で有名なオランダ切手でさえ、自然に切手が剥がれ落ちてしまう状態が起きています。

<参照記事>
警告:シール切手の劣化が始まった
シール切手の劣化

 ところが日本切手だけはその変容現象がまったく発生していません。従来の裏糊式切手同様にまず水溶性の糊層があり、その上にセルフ糊層がある日本独自の構造も関係しているのかもしれません。いずれにせよ平成31年で満30年を迎えます。日本のシール式切手に関しては品質保証・安全宣言をして良いものと考えます。

<追記>
 日本最初のシール切手は消費税導入を目前に控えた平成元年3月1日発行の「ふみの日シール切手帳」です。
 さらに、ふみの日切手帳に先立つこと約1年半前、覇砂羅大将図案のシール式切手の試作品(トライアルシート)も作られています。


|

« 箱買い・箱売りで売買のトレーニングを | Main | ワールド・スタンプ・ナウ 第164回 »

Comments

和文印ですが、消印の色が平成3年(1991年)4月19日まで黒色、翌日・4月20日から錆桔梗色なので、微妙ながら新元号の3年(2021年)4月19日までは消印の色でかろうじて区別可能だと思われます。

Posted by: yua | January 20, 2019 11:01 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 日本のシール式切手30周年(安全宣言):

« 箱買い・箱売りで売買のトレーニングを | Main | ワールド・スタンプ・ナウ 第164回 »