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October 01, 2018

レモンソング 金色のレスポールを弾く男

 その人とはfacebookで知り合いました。私より一回りお姉さん。文通用の記念切手を額面でお分けしたり、一度はお目にかかってディーラーさんをご紹介もしました。今流行りのお手紙大好き女子さんだろう、くらいに考えていました。同じように文通を活動のメインステージにした切手女子、ポスクロ女子、絵手紙女子、はてはマステ手紙工作女子さんはたいへん多いからです。
 そのお姉さんが小説を書いたとメッセージがありました。そんな特技をお持ちだったのかと著者紹介文を読んでひっくり返りそうになりました。

2018100101

水上はるこ(みなかみ はるこ)
元ミュージック・ライフ、Jam、ロックショウ編集長。79年からフリーランスの音楽ライター。72年にサンフランシスコに住み、ヒッピーの終焉を見届け、74年にニューヨークに住み、パンクロックの黎明期を体験する。ロンドン、ブリュッセル、パリ、モスクワなどに居住し、80年代には夏の期間、ロック・フェスティバルを追いかけながら欧州を放浪。ブルース・スプリングスティーン、ポール・マッカートニー、シド・ヴィシャスなどをインタビューした。2002年から8年間、ワシントンDCに住んでいた時期、ボブ・ディラン、ローリング・ストーンズ、オールマン・ブラザーズ・バンドなどのコンサートを鬼周回した。70年~90年代に19冊(うち5冊は翻訳)の書籍を出版。

 昭和36年生まれの自分は、渋谷陽一さんのRock’on世代ですが、もちろんミュージック・ライフくらいは知っています。”貴女が編集長さんだったのですか!”のメッセージを送り、その足で最寄りの書店に行って取り寄せ予約を入れました。入荷したと連絡があってすぐに取りに行き、その日のうちに珠玉の3篇を一気に読了しました。うーん、素晴らしい”18禁”でした😋
 物語の舞台になった時代は、自分にとっては小学生かせいぜいが中学生時分です。最初に著者のお断りがあるように、まったくのフィクションとのことですが、ロックの黄金時代なら実際にあったかもしれないと思わせるリアリティーに満ち溢れています。本の題名にもなった”レモンソング”のおかげで、あのシーナ&ロケッツの”レモンティー”はそういう意味だったのか、いや、それ以外ないよなあと妙に感動したことでした。

 私もクレア・ミラーの手元に残されたというゴールデン・フォックスを見てみたい。音楽に関わる人たちすべてに必読をお勧めします。

「レモンソング 金色のレスポールを弾く男」
著者 水上はるこ
定価 本体926円+税
発行 東京図書出版
ISBN978-4-86641-175-0

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