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September 2018

September 29, 2018

11月11日は第一次世界大戦戦勝100年記念日

2018092901 アメリカが7月27日に発行した第一次世界大戦終戦100年記念切手です。図案中のコピーにある通り、アメリカが参戦したことで世界の潮流が大きく変わりました。国際政治の中心がヨーロッパ、特にイギリスから新興工業国アメリカへとシフトしました。そのアメリカの自負が反映しているデザインですね。

 ところが日本も参戦したこと、第一次世界大戦での戦勝国であることはほとんど語られていません。日英同盟があったために渋々参戦したに過ぎないだとか、ドイツの敗色が濃厚になってからあたかも火事場泥棒のように遼東半島を占領したのだとか、甚だしく間違った言説が流布しています。日本海軍は遥か遠く地中海まで戦艦を派遣して数多の輸送船を護衛しています。戦死者もありマルタ島にはその慰霊塔まで建設されています。詳しくは下記をご覧ください。

▪️第一次世界大戦下の日本

2018092902 チェコでは2017年に第一次世界大戦開戦100年記念切手を発行しています。図案はトマーシュ・マサリク初代チェコスロバキア大統領と軍人ミラン・シュチェファーニクや兵士、作家ヤロスラフ・クバピルと同アロイス・イラーセク。タブにオーストリア1918年発行軍事切手1hなどを描いています。
 注目していただきたいのはシート地のデザインです。右上角の日章旗が認められますね。大戦の主戦場であったヨーロッパから遠く離れてはいましたが、大日本帝国も参戦し戦勝国の一員であったことを示しています。外国では普通に語られているのに、当の日本では見て見ぬ振りのような扱いは不自然で不当です。

 日本関係だけでも郵趣関係では青島軍事切手、坂東収容所切手(はがき)、収容所差出の俘虜郵便など豊富なアイテムが残されています。せめて11月11日には戦勝(終戦)100年の記念カバー・カードを作ってお祝いしようではありませんか。

【日英博覧会記念絵はがき】

 旭日旗を描く絵はがきも収集しています。その中から1910年にロンドンで開催された日英博覧会の際に発行された2枚をご覧いただきます。いずれも当時のイギリスで製作されたものです。イギリス人画家のフィルターを通してイメージされた日本の姿です。これらも年表を辿っていくと理解が進みます。

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2018092904・1902年(明35) 日英同盟締結
・1910年(明43) 日英博覧会
・1914〜1918年(大3〜7) 第一次世界大戦

 日英博覧会は日英同盟締結を受け、日本政府が8年もの準備期間をかけて開催したものです。その目的は、Wikiの記述の通り『日本の近代産業を同盟国かつ世界有数の経済大国であるイギリスに広く紹介し、通商の活性化を狙ったものであると同時に、日清戦争や日露戦争の勝利の結果、欧米の列強と肩を並べる規模に至った植民地経営と、それがもたらす資源について誇るものである。』です。

▪️日英博覧会

 当時の絵はがきには日本髪姿の日本女性が頻繁に取り上げられています。イギリスの一般大衆が本物の和装の女性を目にしたのは、博覧会に動員された応対係の女性たちが初めてだったからでしょう。
 とりわけ上の1枚はイギリスのブリタニアのイメージとゲイシャガール、これに極東の太陽の帝国のイメージがミックスされています。イギリス人がイメージする大日本帝国ってこんな感じだったのかなと実に愉快です。
 もう1枚も興味深いですね。髪型はほぼ正確ですが衣装はちょっと怪しげ。下半身の裾払いの描き方はまさにファンタジー(笑)。さらに右下の菊花紋はセンターライン直上に花弁がない非公用タイプ。日本の皇室に遠慮してでのことではなく、単に正確な資料がなかったのでしょう。

 私はこれら日英博覧会の絵はがき図案を活用して記念カードを作ろうと考えています。なお11月11日は日曜日なので押印局のチョイスにはご注意ください。


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September 28, 2018

狩野川台風60年

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 静岡県伊豆の国市の大澤瑩時さんからご恵送いただきました。狩野川台風60周年祈念カードです。天災が郵便に及ぼす影響もまたたいへん大きいものがあります。古い郵便物の束の中から災害の痕跡を記したもの、当該郵便物自体が災害に巻き込まれたものなどがあります。それらを「災害郵趣」として取り扱っています。

 大災害に限らず、各地域の限定的な被害であってもこうして郵趣品化しておくのは意義があります。ただいま日本本土に向けてじわじわ近づいている台風24号もあなどれません。私自身、29,30日の両日に開催されるスタンプショウかごしま2018への参観をとりやめました。30日は台風が鹿児島市を直撃する可能性が高いため、同展の記念小型印は29日しか使われない公算です。押印に行かれる方、郵頼された方も気象報道記録とともにコレクションされることを強くお勧めします。

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September 20, 2018

スタンプショウ下松2018

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 同じJPS防府支部の大田伸彦さんからご恵送いただいた記念カードです。氏もオリジナルデザインの各種記念カードを自作されています。「ぶるだ」のポストカードというのがブランド名です。

 ところでこのカード、平成の大合併の陰を反映したデザインだなあとしみじみ見入ってしまいました。おそらく氏が意図されたものではないでしょうが、地元民であれば奇妙なちぐはぐさを感じるはずです。

 「周南」とは周防国の南部地域を指すもので、地名としては山口県の瀬戸内海側の下松市、光市も含まれます。それゆえもともとは徳山市、下松市、新南陽市、熊毛町、鹿野町の3市2町で合併の予定でした。ところが合併に消極的だった市長に変わったことが原因で下松市が抜け、2003年(平15)4月、2市2町で周南市が新設合併されて現在に至ります。このことがカードデザインにも見て取れるのです。

 主催はJPS周南支部です。なのでカシェは周南市の永源山ゆめ風車がチョイスされていますが、これは旧新南陽市にあります。たまたま、私の本業会社が旧新南陽市にあるので身近な施設です。ですが、切手展の名称は「下松」であり、ゆえに風景印も下松局。自治体合併が不調に終わったその矛盾が現れています。全国を見回せば同様のちぐはぐ例はたくさんあるのではないでしょうか?。

 以前、山口県庁のさる方のお話を伺ったことがあります。山口市と防府市、徳山市と下松市が合併できなかったことで山口県における平成の大合併は失敗したと言わざるを得ないとのこと。人口20万人以上が条件の中核市になれなかったため、合併はしたけれど権限は広がらなかったからだそうです。今も山口県内の中核市は下関市だけです。

▪️参照:永源山公園ゆめ風車


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September 18, 2018

今すぐfacebookを始めてください

 以前にもアナウンスしたことがあります。まだの方は今すぐfacebookを始めてください。

 緊急を要するもの、公には出せない情報など、メンバー限定のグループで日夜情報交信しています。ブログでは当たりさわりのないことしか書けませんので、より高度で詳細な”郵趣道”を極めたい方は今すぐfacebookを始めてください。そこで私の名前”椙山哲太郎”で検索されればすぐに連絡が通じます。facebookに慣れた頃合いを見計らってメンバー限定グループにお誘いします。

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本社住所が「大手町」になった初日の領収書

 日本郵便グループ本社が20180914(金)終業後より順次引っ越し作業に着手。これにより連休明けの今日18日(火)から本社住所が「霞が関」から「大手町」に変更されました。

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 なお、20180901(土)から感熱紙の消費量を節約するためにレシートの表示が大幅に省略されました。以後「霞が関」表示は17日までであることから『霞が関表示の短いレシート』は17日間しかないことになります。実際にはほとんどの局は土日祝日はお休みなので、実質的にはわずか10日間だけです。


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September 17, 2018

ワールド・スタンプ・ナウ 第160回

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 公益財団法人日本郵趣協会の会報・月刊「郵趣」誌10月号が無事に校了しましたので恒例のチラ見せです。今月のピックアップはポルトガルが発行した「東洋美術館」単片2種と小型シートです。小型シートに収められている2種の切手のうち、一方は桃山〜江戸時代の鎧(あぶみ)です。切手はなんだかちょっと地味なんですが、シート地には日本関連コーナーの写真が使われていて、鎧兜や着物の展示がばっちり写っています。お手頃価格も嬉しいですね。

 立場が変われば見方も変わります。ポルトガルと日本の邂逅は文化史的にも重要な出来事であることは間違いありません。ですが大学生時代に「日本(の美術)を発見したのはポルトガルである」と上から目線で書いてある美術書を読んでちょっとムッとしたことを覚えています。私もまだ若かったですしね。今なら笑いながら「発見させてやったのは日本の方だよ」ぐらいのことは言いますけどね。


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September 15, 2018

山口ゆめ花博 始まりました!

 オープン初日に行ってきました。私の勤務先がいくつか立体造形物を製作しているので、その写真を撮影しになかば業務としての参観です。郵趣的には2月に発行されたフレーム切手以外には特に何もなく、記念小型印すらないという実にさっぱりしたもので、場内に郵便局の臨時出張所があるわけでもなく、まことにまことに清々しいものでした。参観の後、最寄り局の阿知須郵便局さんで以下記念押印・引受消印をしてきました。

▪️オリジナル記念カード
 自作カードです。公式サイトからパンフレットと明治150年記念ロゴをダウンロードしてアレンジしました。これにフレーム切手を貼って風景印を押していただきました。風景印の遠景に描かれているのが会場となったきらら博記念公園のきららドームです。
 カード裏面に公式サイト等のQRコードを入れておきましたのでアクセスして見てください。パソコンモニター画像でも読めると思います。

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▪️前売り券とホルダー
 前売り券をいただいたのでありがたく使わせていただきました。ホルダー表紙に十分な余白があったのでそちらに記念押印しました。前売り券半券はご覧のように余白がなかったのでこのまま持ち帰りました。最終日に和文印を押すなど、これからよく考えます。

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▪️パンフレット
 県内各地で大量に配布されていたA4判二つ折りのパンフレットです。質の高いしっかりした紙が使われていたので、記念押印台紙にすることは前もって想定していました。ただし余白がないのが難点でした。フレーム切手貼りは諦めました。

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▪️オリジナルマキシマムカード
 いわゆるボルダリングタワーです。これを私の勤務先が作りました。私も完成予想図をCG合成するなど関わっています。入場ゲートから日本一高い木のブランコが見えますのでそれを目印に進んでください。そのすぐそばにタワーが立っています。
 オートビレイ(安全帯)が装備されているのでどなたでも安全に体験できます。この時も小学生らしき姉弟、60代以上とおぼしきご婦人がチャレンジされ、無事に頂上タッチされていました。
 きららドームが背景になるように外海側から撮影した写真を撮りました。それをいつものようにセブンイレブンさんのはがきプリントでオリジナルのマキシマムカードに仕立てました。この写真左下隅に私同様現地視察に来ていた勤務先の会長夫妻も写っています。関係者しかわからないこだわりです。

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 左がボルダリングタワーことクライミングハイタワーチャレンジのインフォメーションパネルです。係員さんが安全器具の装着をしっかりやってくださいますのでぜひ登ってみてください。
 また右は場内各所に設置されている案内サインです。双葉の若芽の立体造形も私の勤務先が作りました。FRP製です。

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 さらにきらら博の時に作ったカルバートトンネルも撮影してきました。山の外遊びゾーンの奥、庭のパビリオンゾーンと森のピクニックゾーンに抜けるトンネルです。これからさらに先に進むと2050年の森ゾーンにもっとも近距離でアクセスできます。

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September 14, 2018

「日本郵便の紙のリサイクル 機密文書溶解サービス」の試行販売

2018091401 郵趣には直接関係ないかもしれないけど9月1日からこんな試行が始まったよ・・・と教えてもらいました。簡単に言うと、専用の箱に文書類を詰めて送ると機密漏えいすることなく完全に処分してくれるというものです。処分といっても焼却するのではなく、溶解処理してリサイクル原料になります。

 日本郵便さんは郵便事業以外の新たな収益事業の確立のためにさまざまなチャレンジをされています。その取り組みの様子もまたきちんと記録しておくのは郵趣にふさわしいことです。既に”環境郵趣”という分野もありますし、エコロジーに関わる切手・封筒類も世界中で発行されています。収集・研究対象としてなんの問題もありません。

 既に一部の郵便局で実施されていたそうです(先行実施局名はわかりません)。それが9月1日から来年2019年6月30日までの10ヶ月間、関東、東京、南関東、東海、近畿支社内の郵便物流通機能局全局で試行されます。専用の箱は溶解されてしまうので使用例は手に入りませんが、送付時のゆうパック検索結果(追跡記録)はプリントできますし、事後に溶解証明書が電子メールで送られてきます。
 ただし条件があります。既存の後納契約を持つ法人企業(個人事業主を含む)のみが対象です。申込後に与信審査もあります。その後に資材が送られてきます。
 前記支社管内で会社経営をされている方、現在利用されている社内機密文書処分方法とクオリティーとコストを勘案され、興味がおありでしたらぜひお試しになってみてください。

 一郵趣家としても利用したいです。郵便のやりとりが多いので、郵趣的価値がない実逓郵便物の処理に利用したいです。価値がないとは言っても住所氏名が書いてあるのでうかつな方法では捨てられません。
 また、キロ単位で紙付き使用済ミクスチャーを扱いますから、郵趣家なら見終わった後の処分にどなたもお困りだと思います。一般の家庭ゴミに出すと最後は焼却処分ですし、リサイクルされるならまだ救われる気がしませんか?。

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September 12, 2018

年賀状文化を考えよう

 通信文化新報9月10日配信号に、年賀状に関する注目記事が2本掲載されていました。手紙文化、年賀状文化について皆さまそれぞれの立場でお考えいただきたいと思います。

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 私個人は何度も書いていますように、ふだんから手紙を書く習慣がない人が年賀状を出すわけがないと考えています。自筆か印刷かに関わらず、年賀状に対する価値観そのものが失われつつあるのですから、そのレベルから意識化していく努力が必要です。
 すぐには結果が出なくとも、10年単位の長期的視野でもってお手紙教室を行うのが本当の早道です。1回や2回開催したところですぐに結果を求めるべきではありません。そんなお手軽な『文化』などありません。

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 提案があります。

 最近のコンビニにイートイン・コーナーがあるように、郵便局にも「お手紙イン」コーナーがあってしかるべきではないでしょうか。今でもゆうパック送票を書く”作業台”はあっても、落ち着いて手紙を書くことができるデスクスペースはありませんね。コーヒーでも飲みながら書くことができたら郵便局ファンは飛躍的に増えるはずです。それが営業に直結しないわけがありません。

 下関南部町(なべちょう)郵便局にぜひ行ってみてください。局舎スペースの一部がカフェになっています。局巡りをした1日の終わりに立ち寄ってコーヒー飲んで締めくくります。ここは有料のカフェですが、この雰囲気だけでもぜひ体験してみてください。きっとポストカードの一枚も書きたくなりますよ。

◆参照:ポストギャラリー レ・ト・ロ

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September 03, 2018

ローソンさんで3cm厚計測ゲージ配付

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 9月1日からローソン店頭でのe発送サービス受付時の郵便物寸法の計測作業が取りやめになりました。レジ作業をたいへん圧迫していたからだそうで、以後は担当郵便局が行うことになり、取扱可能サイズを超えた場合は郵便局から返送されます。
 いちばん多いのがゆうパケットの”厚さ3cm以内”の制限オーバーです。私自身もレターパックライトでやらかしたことがあります。厚さって意外に見落としてしまうんですよね。この3cm制限を事前にクリアするため、ローソンさんは各店舗で図の計測ゲージの無料配布も9月1日から開始されました。差出郵便物量が多い方はお早めにもらっておいてください。便利ですよ。
 なお、いただけるのはローソンさんのみです。郵便局にはありませんのでお間違えないように。


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