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July 2018

July 16, 2018

手ぶら観光サービスの「配送」利用を

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 日本郵政さんの「株主通信」(20170401〜20180331)より抜粋しました。20171201から京都中央郵便局で始まった「手ぶら観光サービス」のうち、特に「配送」サービスを支援しましょう。

 業界紙の通信文化新報の6月18日配信号によると、サービス開始半年の実績は一時預かりは1日平均10個(土日は40〜50個)の利用があるものの、宿泊先への配送サービスの利用はほとんどない、と厳しい指摘が記されています。料金設定や配送先の少なさ等、苦戦を強いられている要因はありますが、予期せぬ不運も重なったようです。それは20180219に開局した京都郵便局(地域区分郵便局)の開局です。これにより、京都中央郵便局から各配達局への直行便がなくなってしまいました。このままでは配送サービスのみ中止になってしまいます。ここでコケたら全国展開が阻まれてしまいかねません。

 折しもゆうパック自体の制度改革とそれに伴う送票の仕様変更が進んでいます。時期によっては将来レアアイテムになる事例も考えられます。郵趣家はこういう時こそ協力しなくてはいけません。京都旅行に行かれる際はぜひ京都中央郵便局の手ぶら観光サービスの「配送」をご利用ください。その送票は捨てずに大事に残してください。

参照:京都中央郵便局で手ぶら観光サービス始まる


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July 13, 2018

これからはARチェックも必要

 偽造防止対策にUVインクでシークレットマークを入れたり、蛍光反応のある発光繊維を用紙に漉き込むなど、ブラックライトで観察できることは今もたくさんあります。入手した切手には必ず一度はブラックライトを照射してみることは良いことです。いちいちプレスリリースされてはいないけれど、すべての切手表面に当該郵政のシンボルマークをUVインクで”加刷”している国がある等、さまざまな発見があることでしょう。しかし、今後注意しなければならないのはARこと拡張現実機能を持った切手です。

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 ARスキャナーを使うと図のように走査線が画面を横断しながらピックアップポイントを拾っていきます。読み取りを完了した段階で動画が始まったり特定のURLに接続されるなどのアクションが起きます。バーコードやQRコードは肉眼でそれとわかりますからまだ良いのです。ARのややこしいのは肉眼でデジタルコードが仕込まれていることがわからない点です。
 現在はセールス目的で事前にプレスリリースされている場合は良いのですが、今後も親切に発表してくれる郵政ばかりとは思えません。しかもこれだけのハイテク技術をセールス目的だけに留め続けるとも思えません。スマホ、タブレットに無料でインストールできるアプリはたくさんあります。ぜひ実装してください。

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 図は「絶滅に瀕した動物」と題する小型シートです。左がグリーンランド、右はイスラエルの共同発行です。このうちグリーンランドだけにAR機能が仕込んであります。AppストアでSEPAC Stampsというアプリをダウンロードして実際にスキャンしてください。パソコン画面でも反応します。ホッキョクグマの動画がスタートします。


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ワールド・スタンプ・ナウ 第158回

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 公益財団法人日本郵趣協会の会報・月刊「郵趣」誌8月号が無事に校了しましたので恒例のチラ見せです。今月はW杯サッカーなどの国際的な話題が多い中で、私はその筆頭にヘンリー王子ご成婚切手のご紹介を最初に据えました。写真を使ったオーソドックスに見えるデザインですけれど、マイクロ文字がしのばせてあるなど通好みの仕掛けも施されています。

 また、記事の前説ではアートの才能に恵まれた世界の王室関係者のことについて触れました。8月号ではグリーンランドが発行したマルグレーテ2世女王による風景画の切手を推しました。女王の水彩画が切手になったのはこれが初めてです。タブ部分に紋章と女王の横顔が金箔押し+エンボス加工された豪華な小型シートです。誌面の関係で縮小図しか掲載できませんので、ここで大きな画像をご覧いただきます。

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July 12, 2018

インクジェット式機械印はオンピースで集めよう

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 昨2017(平29)年9月7日、地域区分郵便局の山口郵便局の見学が許され、公益財団法人日本郵趣協会防府支部・周南支部合同で伺って来ました。その際ご教示いただいた中で、とりわけインクジェット式機械印(以下IJ印)について重要な第一次情報がありました。それは東京のホストコンピューターに最近発行の全切手の図案が記憶されているというものです。山口局もオンラインで繋がっており、それで郵便物に貼られている切手を認識し、切手貼付位置を追尾してIJ印を押しているという点でした。これは従来の機械印・手押印にはない機能です。

 つまり、IJ印は本来、切手と封筒にかけて割印するのが正しい使用例です。

 割印がデフォルトなのですからそれを第一とするのが自然です。IJ印に満月消を望むのは筋違い&時代遅れです。切手のサイズによっては満月消になる場合もあるにせよ、それのみにこだわる意味はありません。

 そこを正しく理解していただいた方のみにお知らせします。山口局のIJ印を中心に、同じ経済圏である中国・九州地方のミクスチャー・カットを提供します。出自は地元企業・団体の方々が集めてくださったもので、特に”読めるカット”を選り抜きました。これを1カット20円(以上)で販売します。その売上金は、提供企業・団体のある社会福祉協議会等に全額を寄付します。その第1回分譲を8月5日(土)の「防府切手のつどい2018夏」で行いたいと思います。興味のある方はぜひどうぞ。

 逆に使用済切手の収集と提供をしてくださる企業・団体さんも募集しています。賛同していただけるのであれば、専用の回収箱を置かせていただき、3ヶ月に1回くらいのローテーションで取り集めに伺います。集めていただいた使用済切手を地元の郵趣会が責任を持って引き取り、地元で販売して換金した方がはるかに換金率が高いので、ボランティアのお志を最大限に活かすことができます。もちろん、収集家側もたいへん助かります。こちらもぜひお声かけください。


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博多仁和加(にわか)のお面

 九州・山口圏なら、にわかせんぺいでお馴染みのお面「にわか」です。これはおそらく博多郵便局が製作・配布したものでしょう。裏面が郵便局の広告になっています。この広告面を頼りにおおよその年代を類推してみました。

 左下にふみの日のロゴマークがあります。これはふみの日が制定され、それと同時に切手も発行された昭和54年7月23日から使われています。なのでそれ以降なのは確実。

 次に注目したのは「郵便小包」という名称です。現在のように郵便小包そのものを「ゆうパック」と呼んでいたわけではなく、当初はあくまでも小包用包装箱の愛称として「ゆうパック」と称していただけでした。それが昭和58年11月10日から。今に続く、郵便小包そのものを意味する愛称「ゆうパック」とそのロゴマークが制定されたのは昭和62年6月1日です。

 つまり昭和54年から62年と言うと8年間もありますが、いずれにしてもこの間であろうと目星をつけて資料をしらみつぶしにチェックしました。すると出て来ました!。昭和57年6月1日に速達小包の航空機搭載が始まり、その年の暮には郵便小包の割引「10個以上20%引き、100個以上25%引き」も行われています。
 よって昭和57年6月1日以降〜12月頃までのおよそ半年間に製作・配布されたものではないかと類推しました。

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・・・という推理ごっこも楽しいですが、鉛筆書きで良いので採集日と採集場所(郵便局名)を裏書きする習慣をつけましょう。収集活動に立脚する研究はそれが必須条件です。
 とりわけ日本の伝統郵趣では消印が読めることをたいへんに重要視しますが、その一方で切手が貼ってない別納・後納郵便、本例のような亜流の郵便商品・景品、運輸企業によるメール便等に対してはあまりにも無頓着に過ぎます。認識が改まりますよう強く訴えたいと思います。


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July 11, 2018

「ナンバー君」命名50年記念カード

 石川県の中島郵便局さんで使用中の小型印「郵便番号制度50周年」を活用し、表題の「ナンバー君」命名50年記念カードを作りました。
 郵便番号制度の実施は昭和43年7月1日です。ところが、郵便番号宣伝マスコットの愛称が「ナンバー君」に決まったのは7月5日でした。5日間の時差があることが今ではほとんど忘れ去られているようなのであえて記念カードを作りました。

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 なお、愛称が決まるまではなんと・・・・「テー坊」と呼ばれていました。だ、だ、ダサい!(笑)


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July 07, 2018

東京2020公式マスコットデビュー

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 毎度おなじみ宅見潔さんから教えていただきました。全国の小学生の投票によって2月28日に選ばれた大会マスコットが7月22日にデビューします。同時にネーミングの発表、公式グッズの販売も開始されます。公式グッズを使った郵趣品作成にチャレンジされてはいかがでしょうか?

◆東京2020マスコットデビューイベント

日 時:2018年7月22日(日)11:00~11:30予定

場 所:東京ミッドタウン日比谷(東京都千代田区有楽町1-1-2)
    日比谷ステップ広場(東京都千代田区有楽町1-1-4)ほか 

https://resemom.jp/article/2018/06/25/45275.html

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July 05, 2018

掲揚のプロトコール

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 公務員職でないと気付きにくい、逆に言うと公務員職なら敏感に反応する事柄がありました。今月2日から使用開始した宮崎県庁内郵便局の風景印です。図はプレスリリース時の原画と実際の宮崎県庁舎の正面写真です。違和感に気づかれましたでしょうか。
 実際の写真では3本の掲揚ポールの中央に日の丸、その右側に県旗が掲げられています。中央が上位、右が下位のプロトコールがきちんと守られています。原画のように中央に県旗だけというのはありえないことです。このことに最初に気づいたAさんはやはり公務員職でした。すぐに日本郵便お客様相談センターに問い合わせたところ、このような回答がありました。

 『お申し出いただいております風景印につきましては、写実的に仕上げるという決まりはなく、デザインとしてわかりやすく作成しておりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。』

2018070502 日の丸を引っ込めて県旗を前面に押し出すことの方が”わかりやすい”と言えるでしょうか?。郵便・郵趣のネットワークとは実に素晴らしいもので、2010年7月に発行されたフォルムカード「宮崎県庁舎」も同じアレンジだとの指摘がすぐに寄せられました。発行日が8年も離れているのにこの見事な一致は偶然ではないでしょう。日の丸を掲げることによるトラブルを未然に回避するための”逃げ策”ですね。よりによって建国神話のある宮崎県でこんな及び腰とは情けない。
 逓信省の時代から旧幕府寄り人脈が根を張っていると言われている日本郵便です。薩長と異なり因習に回帰しようとする属性は150年経っても直らないのでしょうか?。逃げと正統の混同は是正されたい。少なくとも『日の丸を掲げないことにより、結果的に誤ったメッセージを発してしまう』ことに関しては早急に認識を改めていただきたいです。

・・・てなことを書こうかと思っていたところに郵頼が戻ってきました。たいへん丁寧な押印で完璧でした。してその県旗部分を見ますと・・・図案が小さすぎて実印影では県旗かどうかの識別自体ができません。根本的な部分で”わかりやすく”なっていませんでした(笑)
 こんなことならいずれ印顆が摩滅することまで見越して、どの旗でもない塗りつぶしデザインでも良かったのではないでしょうか。私も見えない部分まで問題にしようとは思いませんよ。意外な結果でした。ちゃんちゃん♬

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July 01, 2018

郵便番号制度50年

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 郵趣誌やサイトで既にさまざま特集が組まれているように、今日7月1日(日)で日本の郵便番号制度が50年を迎えます。高度経済成長を背景に激増する郵便物をいかにして効率的に捌くか、その解決策の大きな柱でした。導入まで3ヶ月を切った昭和43年の切手趣味週間では、郵便番号宣伝のマッチまで配られ、それをカシェがわりに貼り付けた初日カバーをご覧いただきます。すっかり時代が変わってしまいました。
 折しも郵政博物館ではこの週末の土日に「郵便番号導入50周年展」を開催中です。本日7月1日の17:30までですので、都心の方なら今からでも間に合います。記念小型印も使われています。ぜひ足をお運びください。

郵便番号導入50周年展

2018070102 郵便番号制度は急に始まったわけではありません。その前段階として、配達局名記載の勧奨運動というのがありました。古くは明治時代からあったのですが、当時は全くと言ってよいほど普及しませんでした。本格的な運動が展開されたのは戦後、昭和24年12月頃からです。
 例えば私の住所も、地理に疎い県外の方が一見すると山口中央郵便局の管内かと思われるでしょうが、実際は小郡郵便局です。お隣の山口市鋳銭司の一部地域はなんと防府郵便局が担当されています。このように行政区分と郵便区分とが必ずしも一致しない例は少なくないため、できるだけ配達局名を書いてくださいという運動です。
 図のように一部の郵便局は「〇〇局区内」のハンコを用意し、窓口販売時にお客さんの了解を得てはがきに押して渡すようにしていました。自営業や小売店の中には自前でこのハンコを作って使ってもいたようです。図のはがきには岩国局の昭24.4.8の消印が押されています。

 さらに1999年(平11)、鹿児島在住の郵趣家Yさんが「郵便配達局名便覧」という小冊子を鹿児島県立図書館で発見されました。配達局名記載勧奨運動最初期にあたる昭24.3.15付です。発行元は鹿児島郵便局で、その掲載範囲は鹿児島県内のみ。今でも鹿児島県民は鹿児島だけが日本かのような生活・経済観(=国家観)を持っていますので、昭和24年ならばこれだけで十分だったであろうことは容易に想像できます。郵便番号制度50年に合わせてほぼ全ページをご覧いただきます。

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[余談追記]
 五十銭稲束はがきに第1次新昭和一円五十銭錦帯橋切手を加貼した図版のはがき、錦帯橋切手のご当地消印でもあるわけですが、裏面を見るとさらに興味深い通信であったことがわかります。戦後の配給制度がまだ残存していた時期のもので、これには麦酒(ビール)を男女一人に対して一本の家庭用配給があるとの予告通知です。4月15,16日の両日に岩国税務署に予約券を提出しに来るようにとの内容です。ところがビールの配給はこの直後に廃止され、昭和24年5月6日から自由販売になりました。なので、このはがきはおそらく配給最後のものであろうと推測されます。

 1枚100円の使用済はがきでこんなに楽しめるのですから郵趣とは本当に素晴らしい趣味だと思います。

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[7月2日追記]
 そしてこれが郵便番号制度導入2日目、昭和43年7月2日の郵便番号記入使用例です。印刷済の社用封筒がまだたくさん在庫されていたのでしょう、宛先も差出も郵便番号記入枠がありません。そこに手書きで書き込んでいます。消印は長野駅前 43.7.2 前8-12 → 京橋 43.7.3 8-12。

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