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May 26, 2018

メールアートの本

2018052501 軽井沢ニューアートミュージアムさまが今年2018年4月14日に発行された一冊です。タイトルは”Book for Mail Art"で日本語では副題の通り”メールアートの本”です。

 私たち郵趣家や郵便愛好家は趣味、楽しみとしてさまざまな郵便を送り合います。ですが、視点を変えれば現代アートとしての側面も兼ね備えています。私自身がデザイナー(工業デザイナー)なので、そのことはうすうす気付いてはいたものの、頭の中で体系だてて理解していたわけではありませんでした。

 本書は日本で最初のメールアートの文献です。メールアートの始まりから発達過程、SNSを使った新たな展開、そして用語の解説など、基本となるべきことがらが一冊に濃縮されています。

 これまでは郵趣的な発想から一度使った封筒を再差出したり、遊びとして切手以外のシールやマスキングテープを使ったり、あるいは消しゴムはんこを押したりといった行為が、行為それ自体をアートとして捉え直すことが可能であることがたいへんによくわかりました。

 著作権の制約がありますので表紙のみの図版紹介に留めますけれど、絵手紙、笑い文字、切手工作、スタンプ押しなど、郵便を使ったあらゆるアプローチに関わっておられる方は必読と思います。強力にお勧めします。

◆こちらで購入することができます
 Karuizawa New Art Museum - メールアートの本

※”インスタレーション”など若干の現代アート用語が出てきます。初めての方はちょっと驚かれるでしょうがそんなに難解なものではありません、すぐに慣れます。それでもお悩みの方は私に聞いてください。


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Comments

この度、「メールアートの本」を取り上げていただきありがとうございます。この本は、ご記載いただいたとおり日本で初めて、この芸術について解説した出版物となります。メールアートについては、その本質が正しく理解されていないため、誤解もあり、わかりにくいものとなっているように思います。表層的な部分をつかまえて、コンセプチュアルアートの一種であるような見方をされたり、自作切手やスタンプを使った趣味的なものとして見られています。もちろんそういった側面はありますが、本質的なものは、郵便というグローバルなコミュニケーション手段を使った、革新的な「芸術運動」で、現在も活発に行なわれているものであるということです。世界中の人と人とをつなぐ事が郵便で出来る。それも、芸術という言語を通して。結果として大きな話になりますが、それは相互理解につながり、人種間の偏見、政治的、宗教的立場や無理解を無くす「平和活動」であるともいえます。メールアートには、この芸術の独特な考え方やアプローチがありますが、この本は、そういった内容を平易な文章と作品図版により理解していただくと同時に、手紙や作品を様々な人に送っていただき、メールアートを楽しめるガイドブックとして作られております。巻末にメールアーティストの住所録を入れているので、誰でも海外のアーティストとコンタクトが取れるというのが、この本の中の一番の重要なポイントです。この本を購入していただいた方には、ぜひ誰かに手紙を書いて、メールアートを始めていただければ、この本を出版した意義があったといえます。注目頂き、本当にありがとうございます。

Posted by: 松橋英一 | June 12, 2018 at 11:42 AM

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