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March 13, 2018

ふだん手紙を書かない人が年賀状を出すわけがありません

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 この当たり前のことを忘れがちです。むしろ意識的に目をそらしている風さえ感じられます。

 「日本郵便は物流会社として生まれ変わる。個人客は相手にできないし、しない。」という経営判断があるとしたらそれもまた良いでしょう。ただし、年賀状での収益はすっぱり諦めるべきです。そこを割り切れないことこそが問題なのです。矛盾したことで悩んでも解決策は出ませんし無意味です。
 ですから、今すぐ効果が出ないものではあっても、お手紙教室、絵手紙、文通そしてもちろん郵趣も含めて、子供だけではなく大人の個人が主体となる多角的な郵便振興施策を講じない限り年賀状の復権はありえません。

 手紙文化の継承と発展で見落としている大きな問題があります。手紙を書き送るという行為自体はたいへん非効率なものです。非効率な行動様式を生活の中に組み込むこととはつまり、今もっとも注目を集めているライフ・ワーク・バランスのことであり、働き方改革そのものであることを認識する必要があります。一体どういうことかわかりますか?
 私のように、かつて毎月の残業が100時間を超え、給料袋が立っていたバブル経済時代を経験した人ならピンと来るはずです。仕事に追われているような生活では当然効率優先になり、手紙ではなくSNS、電子メール、LINE、電話になるのは必然です。まずライフスタイルに対する意識から変えていく必要があることを見落としてはいませんか。

 一日の終わりに誰かに向けてはがき一枚でいいから手紙を書きましょう。毎日欠かさず、そして仕事のことはできるだけ触れない。それを半年、一年と続けているうちに少しずつ考えが変わってきます。送る相手がいなければ自分宛に書き送ればいいのです。働き方改革とは、単に制度や賃金のことではありません。生きていく自分なりの価値観の発見です。仕事人間で定年退職後は何もすることがない、そんな人生がお望みの方に郵便文化は不要です。

 手紙を書く習慣があると思考が深まり考え方も変わってきます。手紙を通して効率では得られない価値感、幸福感を知ることができます。非効率だけれども意味あるもの、その代表が年賀状だとようやく知るのです。ふだん手紙を書かない人が年賀状を出すわけがないのです。

手紙を書こう!プロジェクト


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