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September 02, 2017

押印は特殊技能などではありません

 日本には指先の感覚や音だけを頼りにミクロン単位の工業製品を作る職人さんがたくさんいます。それに比べたら風景印の記念押印だのは比較になりません。ゴムの印顆にインクをつけて転写するだけの軽作業・単純作業です。こんなことすら苦手だなんてどれだけ不器用なんだよって話でしかありません。

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 私が押印実務を手がけた最初は東京国際切手展PHILATOKYO’81の時でした。きっかり二十歳の時です。国際展会場に東京中央郵便局が臨時出張所を出して切手販売と押印サービスをするという。そのアルバイト要員にと先輩郵趣家さんから声をかけていただいたのです。交代制で毎日数百通の押印を延べ一週間ぐらいやったでしょうか。初っぱなのこの経験が良かったですね。短期間に大量の数をこなしたことでいきなりマスターしました。
 その後、JAPEXやスタンプショウなどでも実行委員として押印実務を続けていましたので、押印に対する苦手意識はまったくありません。百発百中が当たり前です。また、そういう心構えでないと失敗します。

2017090202 冒頭に記しましたように”ゴムの印顆にインクをつけて転写するだけ”なので、失敗した際の原因把握がいちばん大事です。それに対して有効な対策をとれば同じ失敗は繰り返さずに済みます。印のセンターがずれていないか、まんじゅう(インクパット)のインクが減っていないか等々、きちんと理解しましょう。いちばんいけないのは、そんな観察眼も意識も持たないで漫然と作業をしてしまうことです。きつい言葉で申し訳ないのですが、つまり、押印が下手な人はそういった思考ができない”頭の悪い人”です。

 来たる9月9日(土)に東京目白の切手の博物館で行われる押印講習会に参加します。自分では完璧にマスターしているつもりでも初心をおろそかにしてはいけません。謙虚な気持ちで実務技能と座学による押印規程の勉強をしてきます。

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 ここだけの話、印顆が棒型だからといって、こんな風に持っている局員さんは押印下手な確率が高いです。数枚押してもらって、やっぱり下手だなと思ったら臆せず別の人に交代するよう要求してください。その時はまずい空気が流れるかもしれませんが、押印規程が定められている以上、記念押印・引受消印は”郵趣家へのサービス”、”余計な仕事”などではなくれっきとした通常業務です。公印たるもの不鮮明では許されません。


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