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July 2016

July 28, 2016

ついに日本でも「翌日切手」を発行

2016072801 昨日7月27日付で日本郵便さんのプレスリリースがありました。リオデジャネイロ2016オリンピック・パラリンピック競技大会期間中、日本選手が金メダルを獲得した場合、翌日の正午にメダリストのフレーム切手が東京中央郵便局で各1,000シート販売されます。売り切れた場合でもオンライン通販サイト「切手SHOP」で受注販売されます。詳細は、金メダルを獲得した翌日に発表されます。
 日本切手初のことなのでたいへん驚かれる向きもあろうかと思いますが、実はこれと全く同じ切手は16年も前、2000年のシドニー・オリンピックの時にオーストラリア郵政が実現済です。左はその時に発行されたうちの1枚で、女子400mで金メダルを獲得したキャシー・フリーマンです。たまたまミクスチャーの中から掘り出しました。その世界最初の翌日切手について、当時の郵趣誌(2000年11月号)の記事を引用しましょう。

【シドニー・オリンピック2000】
 世界に先駆けて、切手の”翌日”発行を成功させたオーストラリア。同国の誇る最新のデジタル技術とデータ送信システムが、高速印刷を可能にしたといえる。郵政ではオーストラリア・オリンピック員会(AOC)の支持を得て、この企画を数カ月にわたって準備したようだ。以下に”即席”切手が発行されるまでをまとめてみた。
 シドニー五輪で同国の選手が金メダルを獲得した場合、まず表彰式での受賞の瞬間を、高解像度のデジタルカメラで撮影。公式のオリンピック写真団体「オールスポーツ」所属のプロ・カメラマンにより、郵政切手デザイン専任官の立会いで行われ、何十枚ものショットが撮られる。
 それらの画像データを元に、最も相応しいショットが選ばれると、切手シートの形に加工される。候補図案のデータはすぐにAOCに送信され、認可を受ける。ここまでの過程で2時間弱。
 AOCが承認した切手図案は直ちにシドニーの郵政デザイン・スタジオに送信され、最終的な修正が行われる。
 完成した図案は高速データ通信で、同国6州の州都にある専門の切手印刷センター(在シドニー、パース、アデレード、キャンベラ、ブリスベーン、メルボルン)に送信。翌日の昼には、全国の主要67局の窓口で、全く同じ切手が一斉に発売されるという仕組みだ。なお同国では、1996年から存命中の人物の切手発行が許可されている。
 世界初の「Pスタンプ」や一般市民が登場する切手など、革新的な試みを行ってきた、オーストラリアならではの切手発行といえるだろう。(引用はここまで)

 翌日切手の基本的な仕組みは、最初の2000年の時点でほぼ完成していることがおわかりでしょうか。当時と比べてIT技術ははるかに進歩している上に、日本では原則的に東京中央郵便局1局だけの発売ですから、意外に余裕がありそうに思えます。

【北京オリンピック2008】
 また、オーストラリアでは翌日切手とは別に、正式な平版印刷の切手も後日発行しています。その実例を2008年の北京オリンピックの例で比較しました。
 翌日切手の方はデジタル版、後日発行分が平版と呼ばれ、プリンター性能の違いで前者のドットが粗く見えますので容易に区別ができます。これは2000年のシドニー・オリンピックの時から行われていまして、私の持っているものはことごとく平版です。デジタル版は皆さん使わずに大事に残しておられるのでしょう。
 日本の場合も同様の違いがあるのかどうか、についての説明はありません。もし、違いがあるとしたら、全国の郵趣家の皆さんの目がまたしても大きく吊り上がることになりそうです(笑)。

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2016072803【ロンドン・オリンピック2012】
 2012年のロンドン・オリンピックの際、イギリス・ロイヤルメールも全く同じ金メダリストの翌日切手を発行しました。その時、これだけのための切手発行案内書を作成し、それを全世界の収集家に向けて発送しました。左はその表紙です。表紙をめくると下のような解説ページがあります。ここでも「最新のデジタル技術、データ送信、高速印刷」あってこその翌日切手というスタイルが踏襲されています。
 下図をクリックするとより大きな鮮明画像がポップアップウィンドウで表示されます。簡単な英語ですからぜひお読みください。

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2016072805【翌日切手の問題点】
 オリンピックメダリストの場合、ドーピング違反によるメダル剥奪の危険性が容易に想像つくと思います。実際に問題が発生して販売中止・回収騒ぎになったのが左図です。2004年のアテネ・オリンピックの際にギリシャが発行したものです。
 重量挙げ男子62キロ級のレオニダス・サバニスです。ドーピング検査で陽性反応が出たため、メダル獲得の翌日10月17日の発売日から、メダルが剥奪される22日までのほんの数日間のみ販売されました。郵便局に残っていた切手は回収されました。
 日本選手は倫理と遵法意識が高いので、このような問題は起きないだろうと信じます。むしろ、繰り上がりで金メダル獲得になった場合、当の選手もかなり白けそうだなあと、そちらの方を懸念しています。

【基本技術はPスタンプで培われた】
 勘の良い方は既にお気付きかと思います。翌日切手を可能にした基礎技術はPスタンプです。シドニー・オリンピックの前年1999年3月にメルボルンで行われた国際切手展オーストラリア’99会場で、帆船ポリー・ウッドサイド号45c切手のタブに個人の肖像を印刷した「個人切手」こと正式名称”Personalized Stamps”が世に出ました。
 本来は図のようにタブ部にはコアラの記念ロゴが印刷されているのですが、会場だけでこの部分に個人の肖像が印刷されました。この技術開発に数社の民間企業が参加しており、写真処理はMac、印刷機はフジゼロックスのDocucolor4040カラーレーザープリンターであることも判明しています。何のことはない、日系企業が一番最初から噛んでいたのです。
 にもかかわらず日本で翌日切手が実現するのが最初から数えて16年もかかってしまいました。せっかくの技術がありながらこれほどの周回遅れは忸怩たるものがあります。技術立国ニッポンの名折れです。
 日本郵便さんも民間からの提案をどんどん受け入れ、ぜひとも世界中があっと驚くテクノロジーの切手を”世界最初に”世に送り出して頂きたいものです。

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July 22, 2016

報道発表を忘れていた?

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 今朝(7/22)、日本郵便さんの風景印のページを見たら鳥取中央郵便局の風景印が図案改正とあるではないですか。家族の介護の関係で忙しくて数日間アクセスしていなかったのですが、今日が新印の初日で昨日が旧印の最終日だとか。どっちも郵頼間に合いません。完全にお手上げです。
 facebookで聞きましたら今週火曜日の午後に掲載されていたそうです。木曜日が旧印最終日ですから地元在住者以外、間に合うかどうかギリギリですね。
 唯一、郵趣ウィークリー紙の電子版購読者のみ先週の金曜日号(7/15)の掲載情報を見ることができたようです。
 ありていに言うと、日本郵便さん、報道発表をうっかり忘れしていたっぽいですね。なんらかの救済措置は講じられないものでしょうか。

 折しも7/15に発売開始されたフォルムカード第8弾の鳥取県版「浦富海岸」とおもてなしの花シリーズ第6集。これに鳥取中央郵便局の旧風景印を押すことができたのは土日祝日(海の日)の3日を含めてもわずか7日しかなかったことになります。鳥取県は郵趣家人口も少ないですし、予想外のレアアイテムになる可能性がありますね。

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July 21, 2016

スケベニンゲン

2016072103オランダが今年5月23日に発行した「美しきオランダ」シリーズ切手からScheveningen。そうです、面白地名で有名なスケベニンゲンです。(小ネタでした)

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郵趣誌8月号まもなく発行

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 ご報告が遅れてしまいましたが、郵趣誌8月号の担当連載記事が無事に校了しました。今月末には会員のみなさんのお手元に届くことと思います。著作権の関係で今回も一部の記事のみチラ見せです。

 8月号最大のみどころは、国連加盟各国の一番切手を集めた連刷シートの巨大セットです。けっこうなお値段がしますけれど、一番切手の鮮明画像を揃えるだけでもたいへんな労力を要したことでしょう。印刷精度も悪くありません。むしろ、このような企画こそ、切手代理発行エージェントでなければ実現できなかったと言えるでしょう。個人ではなく郵趣団体・グループで切手展用に購入されてはいかがでしょうか。マスコミ向けの切手展宣材(報道資料)にも使えますよ。

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July 10, 2016

第24回参議院選挙/初の「18歳国政選挙」

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 7月3日のうきは市長選挙に続き、本日7月10日に第24回参議院選挙が投開票となりました。選挙権年齢18歳以上の初の国政選挙であることと同時に、憲政史上きわめて重要な選挙になるであろうことを見越して、以前からさまざまな資料を集めていました。広瀬すずさんを登用した啓発ポスターはこの日のために複数枚以上を入手していたものです。山口中央郵便局の風景印を押印しました。

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 山口県は1人区で開票後すぐに現職の江島きよしさんに当確が出ました。圧勝でした。選挙掲示場の写真をはがき用紙にプリントして記念カードを作成しました。ちょうど4番目の枠が空白でしたのでそこに切手を貼って記念押印しました。
 江島さんは元下関市長さんです。たまたま山口県版ふるさと切手のふぐ提灯62円切手が手元にありましたのでそれを使いました。ぴったり合いました。
 なお、掲示場の管理番号はあえて修正せずそのまま残しました。どこに建てられたものか、わかる人にはわかると思います。ぜひ探してみてください。

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 博多駅前でもらった日本のこころをたいせつにする党のチラシです。中山恭子さん、大好きなのですが・・・・どうやら議席獲得は難しいとTVは伝えています。

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July 08, 2016

一番近くの銀行って?

2016070801 ゆうちょ銀行の新イメージキャラクター「ゆうちゃん」に本木雅弘さんが起用され、TVCMも6月13日(月)から放送開始されました。郵便とは直接関係ないのですけれど、なんとなく勘が働いてゆうちゃんのパンフレットなどもしっかりいただいてきていました。CM動画もダウンロードしてハードディスクに保管しています。
 それがわずか2週間半後に不具合があったとの情報を得ました。それは年金受け取りパンフレットに印刷された「受取りは、あなたにいちばん近くの銀行で。」のコピー部分がケシカランらしいとのこと。この表現では必ずしもゆうちょ銀行を指してはいないからダメなのだそうです。まあ、そう言われればそうでしょうね。特に田舎は農協のJAバンクさんが強いですしね。ただちに使用中止、回収かと想像して6月末には近所の郵便局を回って当該パンフをもらってきました。
 ところが実際は違ってまして、行く先々の郵便局ではどこも回収していませんでした。これまで通りなんの問題もなかったかのようです。博多郵便局でもそうで、7月2日でもまだ「ご自由にお持ち帰りください」モードでした。なんかちょっと拍子抜けです(笑)。
 ということで一般に公表しても問題ないのだろうなと考えまして、以上要点のみお知らせする次第です。いずれ新キャッチコピーのものに差し替えられることでしょう。タダでもらえるうちにもらっておきましょう。

20160813【追記】
 昨日8月13日、下関郵便局で新しいキャッチコピー「受取りは、ゆうちょで。」の改版を入手しました。他ではもっと早い時期に出現していたかもしれませんが詳細不明です。

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うきは市長選挙/初の「18歳選挙」

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 全国初の「18歳選挙」となった福岡県うきは市市長選挙は、2016年(平28)6月26日告示、同7月3日投開票され、現職の高木典雄氏(64)が再選されました。歴史に残る最初の記録として記念カードを作成しました。
 当日有権者数は25,626人。そのうち新たに選挙権を得た18、19歳は581人。注目の18、19歳でしたが、実際に投票に行ったのはわずか223人で投票率わずか38.38%しかありませんでした。これは住民票を残したまま市外の大学や専門学校に進学した者が多かったためだろうと推測されてはいます。
 なお、全体の投票率は56.10%でした(前回は74.86%)。

 記念押印は地元の浮羽郵便局さんに風景印を郵頼しました。その際に難問が浮上しました。うきは市内で投票日当日の7月3日(日曜日)に開いている郵便局がただのひとつもなかったことでした。ゆうゆう窓口も閉まったままですので手の打ちようがありません。
 正月三が日がお休みの郵便局では、その年最初の営業日(例えば6日など)を初日年賀印の代替とみなします。今後、土日祝日が完全休業となる地区も増えてくることでしょうし、初日年賀印のみなしルールを応用するのがもっとも現実的だろうと考えます。よって本件も休み明け最初の営業日の4日(月)を押印しました。

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July 06, 2016

ウルトラマン放送開始50周年

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 今からでもまだ間に合います。

 第24回参議院選挙投票日の7月10日はまたウルトラマンの放送開始50周年の日でもあります(放送開始は1966年)。杉並公会堂では記念イベントも予定されています。最寄りの郵便局でなおかつ日曜日もゆうゆう窓口が開いているのは荻窪郵便局になります。
 ウルトラマン関連のポスカードを入手したり特別カバーを自らデザインするなどして、来たるべく7月10日に記念カード・カバーを作りませんか?。

 できることなら参院選とコラボしてください。ジュワッチ!と18(歳選挙)。

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July 01, 2016

阿知須「いぐらの館」(旧中川家住宅)

2016063001 かつて鹿児島県に住んでいた頃、旧市来町(現いちき串木野市)の郷土資料を読んでいた時、周防国阿知須浦の某廻船商が、ご禁制の熊の胆(くまのい)を密かに持ち出そうとしたので所払いに処したとの記述を見つけて大変驚きました。藩政時代には既にはるか薩摩国まで海運業の商域が広がっていたのかと。
 今回取り上げます旧中川家もまた同じく廻船業で財を成した商家です。海鼠壁(なまこかべ)も鮮やかな建物は居蔵造りと呼ばれ、それが現名称へと引き継がれています。

 当HYPER Philatelistブログでもたびたびご登場願っている日本占領軍郵便研究の第一人者にして郷土史研究家の中川進さん、そのご本家にあたるのがまさにこの旧中川家住宅こと現いぐらの館です。世間は狭いものです。
 公共への寄贈といっても話はそう簡単ではありません。受け入れる側がウンと言わなければ話はまとまりません。平成の大合併の少し前、中川さんご自身が旧阿知須町時代に寄贈にあたっての実務を取り仕切られたと直接伺っていました。ですから、本来ならもっと早いうちに伺っておかねばならない場所なのです。
 現在は郷土資料展示や市民イベント会場としても活用されていて、訪問日当日も絵画作品の個展が開催されていました。
 記念スタンプの類はありませんが、ポストカードが4種無料配布されています。許可を得て全種いただき、絵柄に合わせて最寄り局である阿知須郵便局の風景印と和文印を押してきました。特に下の一枚は風景印とのアングルが一緒でベストマッチングだと思います。

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 残り3種のポストカードもお示ししておきます。

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[阿知須郵便局の風景印について]
 2013年(平25)4月1日に現行図案に改正されました。これは同年7-8月の第16回日本ジャンボリー大会、さらには2015年(平27)7-8月の第23回世界スカウトジャンボリー大会に合わせての図案改正です。それにより、両大会の会場になったきららドームが初めて風景印図案になりました。
 これにいぐらの館、地名の由来となったアジガモ(トモエガモ)、そして街おこしの一環で盛んに作られている「ひなもん」を描いています。
 実はひなもんは阿知須の伝統行事ではありません。もともとは山口市名田島向山地区にある岩屋山地蔵院、そこのご住職の故郷柳川(福岡県)の伝統飾りである「さげもん」が伝わったものです。それを見て感動した阿知須の方々がここ10年くらいの間に始められました。全国的に見ても風景印に取り入れられた中でもっとも歴史が短い地域行事と言えるのではないでしょうか。
 なぜそんなことを知っているかというと、その地蔵院さんこそが我が椙山家の菩提寺だからです。やっぱり世間は狭いものです。

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