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March 16, 2016

郵便局の国際送金

2016031601 田布施郵便局で久しぶりにこの小冊子を見つけたので1部いただいてきました。2016.1の日付があるので最新版ですね。
 世の中にebayもPaypalもなかった1990年台後半、切手類の個人輸入時の送金にちょいちょい利用していました。読んでみたら今は手数料が2,500円もするんですね。他の都市銀行さんでも同じなのでしょうけれど、よほどの金額を送る場合以外はまず使わないでしょう。

 今は利用していないのでわかりませんが、かつては払い出しの証紙みたいなのを郵便局サイドが先様に送ってくれるのと、その証紙を自分で封筒に入れて郵送する2通りが選択できました。相手国の治安状況によっては前者の方が有効なのでしょう。私はたいてい送金先がアメリカだったので後者を選択していました。
 そこで、必ず言われたのが「なんで郵便局に持って行くんだ?(銀行の間違いではないのか?)」でした。郵便局が銀行業務も兼ねている社会習慣がないからです。

 社会資本の乏しかった明治維新後の日本、銀行業務を普及させるために郵便局に貯金と為替の業務も行わせた「郵便貯金」が今のゆうちょ銀行の始まりです。これは郵便と同じく前島密がイギリスで学んだシステムを移植したものです。これが日本の国柄(くにがら)であり、当然ですがアメリカがこれと同じわけがありません。
 アメリカは銀行を利用するのが常識です。これは西部開拓時代以来、鉄道網の普及とともにあらゆる物品を通信販売で購入していた歴史が関係しています。国土が広すぎて物流が追いつかず、日本のようになんでも実物を手にとって確認してから買うことができなかったからです。カタログを見て小切手を相手に郵送し、品物は鉄道で送られてくる。そのお金を郵便局ではなく銀行が取り扱っていました。これがアメリカの国柄です。

 私の場合、証紙を郵便局に持っていけば必ず換金できるからとくどくど説明を書いて送っていました。じきにこのパンフレットを同封して送るようになりました。ちょっぴり重量がかさみますが、面倒臭い英作文をするよりはマシでした。しかし、じきにこんなことを思うようになりました。

 なんで俺がこんなことをしなきゃならないんだよ?

 郵便局の国際送金の普及や諸外国への認知度を上げることは(当時の)郵政省の仕事です。一ユーザーの私がなんでそんなことをせにゃならんのよ???・・・でしょ。
 それで、急速にクレジットカード決済へシフトしていくようになりました。前世紀のカード決済はかなりヤバくて危険な局面もありました。それでも対策を考えて適応していきました。そしてebayとPaypalの登場です。今ではほとんどPaypalでの安全な決済をしています。

 あるいは、ごく稀に現ナマを送ることもありました。数ドル程度の小額の場合かつ相手国の郵便が安全な場合に限られます。日本と違って、外国では郵便職員はマクドナルドの店員と同じで底辺扱いされている場合が少なくありません。郵便職員自身が書留郵便でも平気で開けて金目のものを盗むなんてザラです。
 外見から現金が入っていることがわからないように梱包し、貼る切手も地味な普通切手を選ぶなど気をつけて米ドル札を直接郵送していました。これを「ミサイル」と呼んでいました(笑)。
 日本は経済力もある上に日本円の信用も高いので、アジア地域では千円札でも受け取ってもらえる場合が多かったです。おそらく、今もそうでしょう。二千円札が出た時なんか「ミサイルの飛距離が伸びた!」などと勝手に喜んでいました。
 それがもはや西暦2016年。小額の個人送金も簡単・安全にできるようになりました。今の日本は外国切手収集には最適な環境を迎えています。

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