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December 07, 2015

夜逃げ郵趣

2015120702

 現在は本件に関係する郵趣家・切手商さんがいらっしゃらないことを確認できたので発表することにしました。表題の通り、このカバーは夜逃げに関する郵趣品です。

 加賀萬造あての初日カバー類が、大阪の某切手商さんから郵趣市場に大量に還流されました。そのいきさつも店主さんから直接伺いました。
 かつては初日印を押印・頒布する専門業者さんのサポートもしていたという加賀氏。大阪の平野区に住みながら様々な郵便局宛の留置(とめおき)でこうした初日カバーをせっせと作っていたそうです。あまりに大きすぎる住所ハンコからも、センスは決して良くはないこと察せられますね。こんな大仰な体裁ではちょっとね・・・ですよね。
 それがいつしか生活苦に陥って夜逃げ。現在も行方はわからないとのことです。数年間も家賃を滞納していたそうで、残されていた家財すべてを大家さんが差し押さえたそうです。それらを売って換金されたのは当然ですね。そんな中古家財を売買する市場があるそうで、切手類もそこで売り払われたのですが、これらカバー類は当然ながら使用済。「使用済=ゴミ」という素人さんが最も誤解している間違った常識のおかげで、くだんの切手商さんに持ち込まれたのだそうです。ゴミではあるけれど切手商さんなら少しでもお金にしてくれるんじゃないかと思ってのことだったようです。それを一番で買わせていただいたのが私です。
 ふつうならプライバシーに配慮して宛名などをモザイク加工するところですが、本件に関してはその心配は一切必要ありません。なぜなら、加賀萬造というのは偽名だったからです。
 店主さんによると、その他のカバー類から類推するに静岡県の熱海出身ではないか?とのこと。それゆえ熱海の消印の初日カバーを拾ってきました。

 そうそう、夜逃げはこれが2回目だそうです。

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