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October 2015

October 27, 2015

山のおんぶ???

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 若林正浩さん、宅見潔さんから同時に到着しました。いつもありがとうございます・・・と書いたものの、何なのでしょうか「山のおんぶ」って???。体験型音楽祭???。
 宅見さんのお便りによると、臨時郵便局も設置され、「山のおんぶ郵便屋さん」として全国に向けて手紙や野菜などを会場から差し出してもらおうという趣向らしいです。その臨時郵便局でこの小型印を押しておられたのが若林さんでありました。
 郵趣関係のfacebookグループにも入っているのですが、なぜか自分のタイムラインには何も上がって来ませんでしたので、今日届いたはがきで初めて知った次第です。どういう催事だったのか、書いていて実はよくわかってません。

 だってさあ「山のおんぶ」って日本語としておかしいじゃん。山でおんぶ、山がおんぶならわかるけど、山のおんぶって主語は誰なん?。意味がわからないんだが・・・(笑)

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October 25, 2015

秘技・999ゾロ目外し

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2015102502 切手のフリーマーケットin広島2015での拾い物です。袋詰めで売られていた昭和初期の郵便振替証紙です。たまたま束の一番上に乗っかっていたので気がつきました。
 受付は香川・瀧宮局9.9.8の為替印、受入取扱は下関の為替貯金局で9.9.10の日付印が押されています。見事に9.9.9の日付を跨いでくれたものです。これにはふたつ背景があるようです。
 まずひとつめは曜日の巡り合わせです。昭和9年9月9日は日曜日でした。もともと下関貯金局もお休みだったのです。そしてふたつめは「御注意」の紫角印です。この振込用紙を他の部署に誤送したために遅延したと記されています。つまり、これは999のゾロ目印が押されなかった合理的な理由が明りょうにわかる稀有な例と言えるのです。
 販売されていた方も、そこまでは考えていなかったと大笑いされました。ふつうそうでしょうね。地元山口県にも関連するアイテムでもありますし、これは私がありがたく頂戴することにしました。はい、面白ければなんでもアリですから。

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October 24, 2015

諸君、狂いたまえ

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 スタンプショウはかた2015で拾った私製カバーです。常々私は私製カバーの方が面白いと申し上げております通り、本便もまたその面白い典型例です。
 これは一体何のカバーか、帰宅して調べましたらすぐにわかりました。大府郵便局さんの旧風景印の使用開始初日の記念カバーでした。今となっては作者が誰だかわかりませんが、熱い想いはひしひしと伝わってきます。

2015102402 まず国鉄(当時)の入場券を貼って割印しています。ローラー印も押していますし、貯金で使う一行印も(なぜか2カ所)押しています。さらに裏面には当時流行ったディスカバー・ジャパン印(駅スタンプ)まで。昔から郵趣と鉄道の両方を嗜む方が多く、かくてここまでコンプリートにこだわる猛者が少なからずいらっしゃいました。
 見た目がスマートではないとか、肝心の風景印初日というコンセプトが霞んでしまっているとか、そんな野暮なことを言ってはいけません。作者さんはふつうに風景印だけを押してそつなく済ませるには気持ちが納まらなかったのです。

「諸君、狂いたまえ」(吉田松陰先生)

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October 19, 2015

2つの転居届用紙

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 今月いっぱいで防府市のアパートを引き揚げて山口市の実家に戻ります。各種手続きを進めている最中で、防府郵便局にもさきほど転居届を出してきました。そこでは昨年話題になりましたNHK住所変更届付き転居届(上図)は完全に姿を消し、普通の転居届(下図)に一新されていました。調達記号はユ07271(27・TPN)とありました。平成27年度・凸版印刷製造の意味です。

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 くだんのNHK〜付きの方は、知らないうちにNHKの加入届けになっているという間違いが広がり一時ネット上で紛糾しました。実物を見れば何のことはない、ただの住所変更届に過ぎなかったのですが、お騒がせ好きなネット住人たちのネタに堕していました。単なる誤解とはいえ紛らわしかったのは事実。本来の転居届のみになっていたのは妥当なところかと思います。

 かつての郵政省は郵便、電信電話(電電公社)、放送(NHK)の3つを管掌していたことを記憶している人も少なくなったことでしょう。それゆえ、かつて大手町にあった逓信博物館もその3事業体が同居していたのです。だから郵便とNHKが転居届を共有してもさほど不思議と感じない私なども旧世代になったということでしょうか。
 いずれにせよ興味のある方はNHK〜付きの方が完全に姿を消す前にもらっておいてください。調達記号はキ00151です。

 なお、左欄の上から2行目にあります「メール送信」をクリックするとメールフォームが現れます。それで私宛にご一報いただければ折り返し新住所を返信させていただきます。なお、電話番号は変更ありません(携帯のみ。固定電話は廃止しました)。

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October 16, 2015

わぶみはがきの活用

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 札幌の湯浅英樹さんからご恵送いただきました。わぶみはがきの裏面を利用して、国際文通週間70円切手の初日カードを作られています。いつもありがとうございます。
 和紙の風合いがいい感じですね。はっきりくっきりとは違って、おぼろげな雰囲気が効果的です。腰のある紙質なので巻き込み構造のプリンターには適さないということですが、要は使い方次第でしょう。風景印との相性も良さそうです。
 なお、湯浅さんによると、なでしこ図案の平塚西郵便局の風景印、15時に行ったらそこで日付更埴・点検簿押印・・・が始まったそうです。つまり、湯浅さんが最初の押印者だったとのことです。なでしこ揃えはレア?。

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October 11, 2015

郵トピア制定都市・防府の官製絵入り年賀はがき

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 実家の古はがきの中から掘り出したものです。皆さん、覚えていますか?「郵トピア制定都市」のことを。防府市もそれに指定されていました。郵トピア構想とは、当時の郵政省が新しい時代に対応した地方の時代や国際化、情報化に対応する郵便事業のあり方を構想し、地域社会の発展に資するサービスや付加価値郵便サービス、国際化の進展に対応するサービスなど展開するため、全国で20都市をモデル都市に指定したものです。
 ありていに言うと”バブル時代の一時の気の迷い”のひとつです(笑)。記念ポストを建てたり、ふるさと小包の増強を計ったりしましたが、今では平成2年(1990)に始まったことを覚えているだけで、はて、いつ終わったのかな?な状態です。

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 父が現職時代に防府市の松崎小学校校長などを務めていた関係で、偶然にも「郵トピア制定都市・防府」の絵入り官製年賀はがきが届いていました。ポイントは寄附金付きではない通常の年賀はがきに独自に絵柄を印刷している点です。この当時、自分は山口県を離れて暮らしていたので諸事情が全くわかりません。ローカルで特殊な事例でもありますからカタログにも記載がありません。独自絵入り加刷の始まりと終わり、各年の発行枚数等、詳細がまったくわかりません。
 他の郵トピア制定都市でも同様のものが発行されていた可能性が高いです。詳細をご存知の方の研究発表を切に希望します。日本郵便にお勤めの郵趣家の皆さん、なかば職責として郵トピアをまとめていただけませんでしょうか。当該職員でなければ一次資料に接すること自体が難しいからです。ぜひ、よろしくお願いいたします。

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おススメはグリーンランド

 郵趣の視野を広げるためにも日本切手以外にどこか一国をカタログコレクションすることを常々お勧めしています。日本切手は今でこそデザインレベルが上がってきましたが、いかんせんお金がかかりすぎます。世界最多の新切手発行(濫発)国という不名誉な肩書きであることを、日本切手しか集めていない人ほど知りません。
 デザインの美しさ、収集経費そしてなにより切手に対するポリシーの健全さから総合的に判断すると、私のお勧めはグリーンランドです。間違いありません。

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[概 要]
 数日前に届いたグリーンランド郵政の広報誌「Collector」最新号の表紙をお示しします。デンマーク女王のマルグレーテ2世と夫君がグリーンランドを訪問した場面の写真が使われています。世界最大の島であるグリーンランドは実は独立国ではありません。自治政府を持ってはいますが、デンマークを構成する一地方にすぎません。ゆえにデンマーク王室がこうして訪問しているのです。女王はグリーンランドのカラーリット(グリーンランドに住むエスキモーのこと。カナダに住むイヌイットとの区別のために名付けられたものですが、人種も生活様式も全く同一で民族としての違いはありません)の民族衣装を身にまとうという心遣いにデンマークとグリーンランドの関係が伺えます。
 デンマークがEC(EUの前身)に加盟した際、グリーンランドは高度な自治権を得て自治政府を構成し、デンマークとは逆にECから離脱する道を選びました。1985年のことです。しかし、デンマークは現EUの構成国にも関わらず、国民投票の結果、いまだにユーロを導入していません。イギリスがユーロ未導入ということはよく知られていますが、デンマークもそうだということはあまり知られていないと思います。グリーンランドもまた同じくDMK(デンマーク・クローネ)を使っています。

[同じ祖先のアニミズム]
 2011年にグリーンランドは植村直己誕生70年記念切手を発行してくれました。北極点・グリーンランドの犬ぞり探検成功のご縁あってのことでしょう。同年に横浜みなとみらいで開催された日本国際切手展にはグリーンランド郵政もブース出店してこの切手を積極的に販売していましたので、実物をお持ちの方も多いと思います。

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 それ以外にも、いわゆるヨーロッパ風とは趣を異にした図案が多いのも特徴です。図は今年1月に発行された「北極圏の生き物たち」2種です。素朴なタッチに近親感を感じます。
 グリーンランドの人口はわずか56,000人ほどで、その90パーセントがカラーリットです。そのエスキモー文化が切手デザインにも積極的に取り入れられているところこそが私が推す最大の理由です。はるか数万年の昔、同じ祖先のモンゴロイドから分かれた彼らは、地理的に遠く離れてしまったために独自の文化を育みましたが、共通の自然観を持ち続けているかのようです。
 図版では分かりにくいのですが、グリーンランドの切手はサイズが大きく、実物が届くと予想外の迫力に圧倒されます。これもお勧めする理由のひとつです。

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[顔が見える切手デザイナー]
 最初にネット通販でグリーンランド切手を購入したところ、数週間後には切手ガイドやプレゼント切手などが満載の郵便物が届きました。まったく予想もしていなかっただけにたいへん驚きました。そこまでの積極営業をやっている郵政事業体はおそらく他にはないと思います。人口が少ないために自国内だけでは郵便事業が成立する経済性がないのでしょう。嫌が応にも外国に新切手を売って外貨を稼がなくてはならないからだと思います。
 広報誌「Collector」の誌面編集もよくできています。当該切手の説明以外に、ほぼ必ずデザイナーの紹介記事が併記されています。カラーリット系と思われるデザイナーさんもたびたび登場するのでより切手デザインをじっくり観察する気になりますね。
 なお、正確にはデザイナーではなくアーティストとして扱われています。この違いがいかに天と地ほどの差であるか、デザイナーである自分にはたいへん羨ましく思えます。捨てずに残しておこうと思う広報誌は他にはフィンランド郵政くらいです。

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[健全な切手発行ポリシー]
 年間発行件数が20〜30件程度です。怪しげなテーマは見事に皆無で、独自のカラーリット文化啓蒙を意図したものとデンマーク王室関係図案が多くたいへん良いと思います。イヤーブックも650DMK前後になるように意図されているようです。日本円にして11,000円ちょっと。
 クレジットカードをお持ちであれば、ユーザー登録をするとすぐにネット通販が利用できます。英語ページのWebshopも用意されているので簡単ですよ。お試しに新切手やその初日カバーを注文してみてください。

▶︎グリーンランド郵政
(↑時間帯によっては反応が遅い場合があります)

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October 10, 2015

私製くじ付き年賀状

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 実家の古はがきの中から掘り出しました。防府市の方には懐かしいことでしょう、かつてのシャンピアホテル防府(今のアパホテル山口防府)からの営業用の年賀状です。お年玉付き官製年賀はがきの懸賞とは別にホテル独自のくじが付いています。私はこの私製くじにも注目しています。

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 昭和24年(1949)12月1日に発行された、日本郵便初のお年玉付き官製年賀はがきは好評を得ました。戦後の物不足の時代に庶民の夢がそこには投影されています。厳しい法規制もあったのですが、きわどく回避しながら昭和30年代から50年代にかけて多種多様なものが見られます。当時の一流企業も盛んに発行していました。私が所持しているものでは第一生命、日立、東芝、ブラザー、ナショナル、さらには日本郵便友の会(セイコー、パイオニア、JCB等とのタイアップ)などがあります。くじ部のデザインが明らかに官製年賀はがきのそれを模していることも一時問題になったことがありました。いずれ法規制との関連性をきちんとまとめたいものだと考えています。

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 興味深いのはやはり昭和30年代以前ですね。当時の憧れの電化製品などが並んでいて、まるでタイムカプセルのようです。
 三洋電機さんの私製くじはとくに秀逸ですね。わが山口県は下関市出身の木暮実千代さんを登用したサンヨー夫人をご記憶の方もいらっしゃることでしょう。二等賞品の手回し絞り機付きの洗濯機、三等のトランジスタラジオ、四等の電気釜などいずれも懐かしいものばかりです。
 お気に入りは昭和28年8月の消印が押された福井県のだるま屋さんのものです。これのみ年賀状ではなく、創業25周年記念で行われたお買い物代金の払い戻し(還元)です。一等の全額返金12名から五等の一割返金600名まで合計1,116名もの当選者数です。だるま屋さんは地場発祥の百貨店で、後継会社の西武福井店が今も存続しています。
 私製くじに関心を寄せている人もまずいらっしゃらないでしょう。昭和20〜30年代物が特に好きです。ご不要の方はぜひ私にお恵みください。

▶︎参考:西武福井店

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October 07, 2015

沈壽官窯に行ってきました

 鹿児島在住の5年間、隣町の串木野市(現いちき串木野市)に住んでいたのに、なぜか沈壽官窯には行ったことがありませんでした。鹿児島を離れて10余年、今さらのように訪問してきました。仕事でさんざん美山には行っていたのに不思議なものです。

▶︎沈壽官窯

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 一緒に行った夷白實さんが、こっちこっちと呼ぶので何だろうと思いましたら十四代の直筆サイン入り「故郷忘じがたく候」があるとのこと。売店のお姉さんも「ほんのちょっと前に(サイン本を持って)来られたんですよ」と笑顔で仰る。見覚えのある十四代の花押がそこにはありました。
 1998年(平10)10月1日発行のふるさと切手「薩摩焼400年祭」の時、初日指定局になった下伊集院局さんで押印処理のお手伝いをしました。その折、局長さんに特にお願いして初日カバーに十四代の直筆サインをいただきました。私の直筆サイン入りカバーコレクションの中でも至宝クラスの一品です。ですから花押を見た瞬間にちょっぴり血圧が上がりました(笑)。

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 さらに昨年の第29回美山窯元祭りのポストカード2種も買わせていただきました。今年も10月31日〜11月3日までの4日間にわたって第30回が開催されます。いい按配に中央部分に余白があるので、郵頼で風景印を押してもらおうかなと考えています。

▶︎第30回美山窯元祭り

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 今回は焼酎飲み用の黒薩摩を購入するのが主目的でした。地元山口県の萩焼はもちろん好きで、それは素朴な淡い土色の器が特徴ですから、薩摩焼はその逆の黒物が好みです。日用使いの楽しみを目当てに、胴の部分がくびれたこのデザインが気に入りました。焼酎好きならピンときたと思います。最初にくびれの部分までお湯を注ぎ、それから自分の好みの濃度になるように焼酎を注いでくださいという意味なんですね。

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 もちろん領収証もいただきました。格式のあるところはやはりちゃんとした体裁の領収証を用意されているものです。もちろんこれも大事なコレクションとなりました。

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