« 離島の郵便 | Main | 2014-15セリエA優勝記念切手 »

July 04, 2015

「郵趣とは切手収集のことである」・・・ではない

2016070401

 PHILATELYという概念と言葉が日本にもたらされた明治時代、日本人はここでも日本語化をごく自然なこととして行いました。その際に「切手蒐集」やアメリカ英語そのままの「スタンプコレクター」等が使われたことがのちのち問題を起こすことになりました。
 郵趣活動とは表面的には切手を集めることが多く、いずれの用語も表意という点では最適でした。しかし、本来のPHILATELYとは切手以外のものも当然のように収集し研究対象としています。否、むしろ切手以外の部分の方が重要であることが多く、その意味が完全に抜け落ちてしまいました。そうです、郵趣とは切手収集のこと(に限定されるもの)ではないのです。
 昨年12月、メキシコが非常に意義深い切手を発行しました。「切手収集と郵便文化」と題する7ペソ切手です。1856年当時の郵便馬車の領収書が主題です。大きく描かれたルーペで覗いている対象に切手の姿はありません。我が意を得たりとはまさにこのこと。思想をよく表していることに敬意を払う意味で、少々お値段の張るものではありましたが、公式FDCを購入しました。
 普段は切手を集めていますし、風景印を押したりして楽しんでもいます。しかし、それは郵趣のうちの限られたほんのわずかな部分にすぎない、それが郵趣の全てだと思い違いをするなよ、と自分を戒めてみる土曜日の午後であります。

<注>
本券は郵趣誌8月号の世界新切手ニューズに掲載されます(未使用単片切手のみ)

|

« 離島の郵便 | Main | 2014-15セリエA優勝記念切手 »