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July 2015

July 29, 2015

終戦直後の東岐波に進駐していたニュージーランド占領軍

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 戦後日本にやってきたいわゆる進駐軍はイコールアメリカ軍ではありません。西日本地区は英連邦軍としてイギリス軍、オーストラリア軍、ニュージーランド軍、インド軍が展開しました。なかでも我が山口県ではNZ軍が進駐していました。山口県議会資料館入口にはNZ軍に接収されていたことを示す壁書が発見されるなど身近な所にその痕跡があります(文末画像参照)。
 平成26年5月31日発行の「喜和」114号(東岐波郷土誌研究会)に「終戦直後の東岐波に進駐していたニュージーランド占領軍」という記事が掲載されています。執筆者は当ブログではお馴染み、山口市阿知須在住の中川進さん。占領軍郵便や中国切手研究の第一人者です。氏から同文のご提供をいただきましたのでpdfデータにして公開いたします。やや重いのでいったんダウンロードしてから閲覧されることをお勧めします。
 山陽荘もNZ軍に接収されていたこと、山口宇部医療センター庭に記念碑が存在していることなど、特に宇部市ゆかりの方々にはご一読いただきたい論文です。

<ダウンロードはこちら>

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July 27, 2015

きんたくんポスト1周年記念イベント

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 川西久代郵便局の黒山哲也さんからご恵送いただきました。去る7月18日、川西市役所1階ロビーにて「きんたくんポスト」設置1周年記念イベントが開催されました。様々なワークショップとともに、風景印の集中押印コーナーも設けられたそうです。その参加全9局の風景印を集中押印した記念台紙をご覧にいれます。郵便局グループ(部会)が独自に知恵を出し合い、風景印というリソースを巧みに活用されています。
 風景印は同じ図案が長く使われるものですから、いわゆるゆるキャラものの使用は大丈夫かな?と思っていました。その心配は杞憂だったようです。要は「いかに活用するか」ですね。全9局すべてに様々なポーズの「きんたくん」が登場しているからこそ、集中押印した際の統一感、コンプリート感が出るのですね。黒山さんの川西久代局などは、なんときんたくんの後ろ姿です。お尻出してます(笑)。ところがこうして並べて見るとなるほど、こういうバリエーションを意図したのかと理解がすすみます。
 風景印のより前向きな活用例としておおいに参考になるものと思います。

<押印台紙の裏面に各風景印の図案解説入り>

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<MINAMI TIMES第145号>

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July 26, 2015

なんでも記念カード計画ー女神輿

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 さまざまな立体造形物を作ってきましたが、さすがに御神輿は初めてです。そしておそらくこれが最後になるかもしれません。昨日の第42回徳山夏祭りのみこし競演に出場した西京銀行様の女神輿を作ったのは私です。

 同行の女子行員さんに担ぎ手を呼びかけたところ60人も集まったそうです。みなさん自由意志での参加というのは素晴らしいことです。しかし、そこはやはり女性ですから重い物は無理、ということで軽量な女神輿を作れないかとご相談があったのです。それこそEPSにウレタン吹付加工を主力とする私の勤務先にはもってこいです。
 ネットで各地の御神輿を参考にしながら、金壁に朱赤柱・黒屋根に金物イメージのオリジナルデザインを一から練り上げました。デザインを描き起こしながら同時に軽量化の構造設計も進め、結果的に御神輿本体50kg、御神輿台と担ぎ棒4本でも50kg、合計で100kg程度に抑えることができました。実際に担いでいただいた後に重さについて直接お尋ねしましたところ、重すぎとのご意見は全くありませんでした。
 また、全体をウレタンコーティングしてあるので防水性能も完璧です。どんなに力水をかけられても平気です(ふつうの木造系御神輿は腐る等の問題があって力水厳禁なのだそうです)。

 ふだんは自分の製作物に関して記念カバー・カードを作ることはありません。工業デザイナーは、いわゆるグラフィック・デザイナーさんたちとは違う種族で地味な仕事が多いからです。しかし、見た目にも想像以上に迫力のある製品になりましたので、今回ばかりは「なんでも記念カード計画」を発動することにしました。現地で御神輿を組み立てた後に徳山郵便局で風景印を押してもらいました。催事後にカシェ・記念銘を後印刷しました。ちょっと恥ずかしいけれど良かったです。
(押印失敗などを見込んで予備を多めの5枚作りました。まさか要る人います?。調子に乗ってサインして差し上げようという悪ノリ満々です!)

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※ブログ掲載にあたって西京銀行様の許可を得ています。

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July 22, 2015

全日本切手展2015

 連休が明けましたらカバー、カードがどさっと届きました。お礼の意味でブログ掲載させていただきます。皆さま、いつもありがとうございます。

【山内和彦さん】
 記念カバー、カード作りの名手・山内さん、今回も驚かされました。小型印のデザインに合わせてまさかのビードロ切手の本物が貼ってありました。それも表裏で2枚も。ポストカードもビードロ娘でこれ以上はない究極です。
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【大沢秀雄さん】
 同展は競争切手展でもあるわけで、その受賞記念カードも1通いただきました。「視覚障害」で金賞を受賞された大沢秀雄さんです。おめでとうございました。
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【嶋根 浩さん】
 日韓国交正常化50周年記念切手展に引き続き、今回も不適切図案の「ムクゲと桜」82円切手の切腹カードを送ってくださいました。こんな切手をぬけぬけと発行するくらいですから韓国切手展は当然気に入らないわけですが、そうは言ってもお友達がたくさん関わっていたので邪魔しないように黙ってました(笑)。この一枚でだいぶ気が晴れましたよ!。
(→関連記事
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【若林正浩さん】
 前島密翁180年記念ロゴの使用許可を正式に取られての力作?怪作?です。かもめーる4面はがきに小型印と風景印を4つ記念押印された時点で料額印面は失効です。これに切手を120円分加貼して差し立てられたものです。よくもまあ、こんなくだ・・・強烈なアレンジを思いつかれたものです。
 うちの配達担当のN野さん、無表情にこれを郵便受けに挿し込んで行かれました。もうね、若林さんのおかげでへんてこ郵便物にはすっかり慣れちゃったようで・・・。
 この他にも小型印原画を担当された嘉藤雅子さん、熊谷青山さん、古川貴子さんからも頂戴しています。重ねて御礼申し上げます。
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(↓裏面)
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July 21, 2015

風景印を郵便用日付印から外してはどうか

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 7月5日に明治日本の産業革命遺産が決定し、同8日に正式登録とのニュースを受けて記念カードを作ってきました。風景印のセレクションについては、萩反射炉を描く萩新川局、松下村塾を描く萩局、萩の町の鍵曲りを描く萩平安古局の3局を選びました。セレクションの詳細はこちらの記事を参照してください。

 今回も前日に「押印に行くので準備をお願いします」と各局に電話を入れました。その結果、このように鮮明な印影を得られたわけですが、ふつうに訪局したらこうはいきません。実は最近は風景印等の押印に関して、楽しさよりストレスの方を強く感じています。
 利用者が少ないので最初に点検簿に押印・検印するところから始まる始末です。1日に何局も回りたい時の時間のロスは耐え難いです。そんな状態ですから、不鮮明印影の原因の8割以上と言われる肉じゅう(インク台、饅頭とも呼ぶ)の鳶色インク不足、偏り、乾燥が顕著なことも。インク補充後に揉み込んで馴染ませるには時間がかかりますからその場ですぐに解決せず、押印を断念したことさえあります。さらに、郵政民営化で旧特定局では非常勤(アルバイト)の窓口職員さんばかりとなり、押印の教育訓練も何も受けていない方がほとんどです。山口中央郵便局でさえ押印の3割を失敗するという悲惨な目にあったばかりです。しかも失敗の弁償は一切なし。これをストレスと言わずして何と言うのでしょう。

 私自身は日本国際切手展1981の際に東京中央郵便局臨時出張所で押印のバイトをしたのを皮切りに、JAPEXなどの全国切手展で押印係を長年やったので苦手意識は一切ありません。風景印、小型印、ふつうの和文印であろうが欧文印であろうが失敗しません。そもそも失敗なんかしないという強いイメージを持って押印しないとうまく押せないものなのです。今の窓口局員さんはその心構えからして負けています。

【ご提案】
 日本郵便も物流企業へと脱皮しています。風景印押印も腹の中では「余計な仕事、無駄な仕事」と思っているに違いありません。この際、私はそれを是認します。そして、風景印を郵便用日付印の範疇から除外するよう法改正することをご提案します。そうです、無料で押せる観光スタンプにしてしまいましょう。その方が局側にもユーザー側もお互いにハッピーだと思います。

 お客様ルームに「ご自由に押してください」式に置いていれば、今よりもむしろ押印する人が増えること間違いなしです。利用者が勝手に押すので失敗のクレームも完全になくなります。
 記念押印の収益は無くなりますけれど、普段から滅多に押す人がいなくて年に2-3回しか使わないのであれば問題になる額ではないでしょう。むしろ「コンビニのトイレ効果」と同じで、ついでに何か買っていく人の方がはるかに多いと思われます。
 さらに一局で複数個以上の風景印併用が可能になる、簡易局にも配備できるなど、これまで以上に各地域での風景印スタンプラリーなどを企画・実行しやすくなります。
 もちろん、引受消印の場合は郵便物の余白に風景印を押し、それとは別に郵便料金分の切手を貼って差し出すわけですから業務上も特段の支障はないはず。現実に台湾の風景印がこれとよく似ている運用をしていますのでおおいに参考になると思います。

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July 13, 2015

電子郵便専用封筒への私製加刷

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 過去にも小型シートへの私製加刷をご紹介していますが、このたび電子郵便専用封筒への加刷例を入手しましたのでご紹介します。消印は大阪中央59.10.1。
 加刷銘の通り、電子郵便制度が全国に拡大したのを記念して作られた初日カバーの一種と理解できます。大阪中央郵便局が独自に調達したようですから、官製(オフィシャル)と私製(プライベート)の中間的な存在かと解釈できます。全国発売されたものではありませんので、ここでは私製加刷としておきます。他の局でも同様の加刷封筒があればぜひお知らせください。

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July 11, 2015

官製集中押印台紙

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 ゾロ目・連番消印収集は慌てず騒がず、人気が下がった頃合いを見計らって投げ売り処分品の中から救い出すのが流儀です。先に書いておきますが、上図も額面合計だけで640円するものが平成27年の現在ではわずか40円でした。400円の間違いじゃありませんよ。
 旧蔵者は興味が失せた、亡くなったなど処分に際しては様々な理由があったことでしょう。しかし、コレクターズ・アイテムの価値はひとつだけではありません。見方を変えれば別の解釈もあります。つまり、収集者の視線によって新たな価値が生まれるのです。郵趣品はその傾向がもっともよく現れています。上図はまさにそれです。

 一見するとただの「123連番」記念押印台紙です。しかし、局名にご注目ください。1は岡山・明治局、2は鳥取境港大正局、3は広島昭和局で明治・大正・昭和を表現しています。最後に台紙を企画制作した広島・三良坂局の消印です。
 慣れた方ならお気づきですね、3県にまたがる日付印それも8-12の午前印をわずか3時間かそこらで押印することは不可能です。はい、印顆を一ヶ所に集めての集中押印もしくは事前押印しかありえません。額面も123に合わせて100円、200円、300円と中高額切手貼りですから売れなかったらえらいことになります。そうです、企画・製作・販売したのは当時の郵政省・中国郵政局です。いわば「官製集中押印台紙」です。

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July 09, 2015

中国が尖閣諸島の切手を”こそこそ”発行

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2015070902 中国郵政は去る6月3日付でShipbuilding Industry of China/中国船舶工業という船切手4種を発行しました。日本語に意訳するなら「中国の造船工業」とでも言えましょうか。そんなすっとぼけたフリして1.50元は、防空ミサイル駆逐艦の172昆明号を主題に、背景には尖閣諸島を描いています。わかりやすいのが魚釣島です。よく目にする島形を支那側から見たように左右反転するともろわかりです。4種田型を2組納める連刷シートではより鮮明にわかります。
 政治的な主張をしないことというUPUの規約は完全に空洞化しています。日本も切手上でより明確に北方領土・竹島・尖閣諸島の領有を訴えかけるべきという意見があります。しかし、私個人は切手・はがきにして主張すべきとは必ずしも思いません。切手上での非難の応酬など幼稚な代償行為でしかありません。そもそも礼儀を忘れた愚かな支那人が、いかにも目立たぬようにこそこそしながら発行した切手の真似事など、真っ当な日本人のすることではありません。

 ただし、日本政府として抗議をするのは当然です。支那のみならず全世界に向けて早急に声明を発して厳重に抗議されたい。

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(上記図版は海上保安レポート2009より)

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July 07, 2015

せうわ

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 昭和3年の昭和大礼の記念カードです。4種のうちの最低額面券種1銭5厘を貼り岐阜局の特印が押されています。私製はがき用紙(台紙)に同じく昭和3年に発売されたタバコの「昭和」のパッケージが貼られているのが気に入りました。この時代から郵趣品以外のアイテムを利用して記念品とする異物混入・添付のアイデアがあったのだなと、まさに時空を超えたコレクター同士の共感があります。
 この製作者さんは仕事が丁寧です。パッケージをきれいに開披してシワひとつなくはがき用紙に貼っているだけではありません。巻紙も破れないよう慎重に広げてそれも貼り付けています。やったことがある人ならわかると思います、これたいへん難しい作業です。
 ここまで完璧に作り込んでいながら最後の最後、郵便官吏の押印が下手くそで台無しです(笑)。これもまた今の郵便局さんと同じではありませんか。まさに時空を超えたコレクター同士の・・・(以下省略)。
 ふと裏返したみたらはがき用紙が印刷ミスあるいは断裁ミスです。異物混入・添付とエラーどちらのファイルに納めるべきかお悩み中です。1枚で2度オイシイ掘り出し物でした。

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2014-15セリエA優勝記念切手

2015070701 サッカー切手収集の第一人者であられる小堀俊一さんからまた新切手情報を図版付きでお送りいただきました。いつもありがとうございます。以下、頂戴した通信文を適宜要約しました。
 なお、切手図案のQRコードはモニター画像でも反応しました。スマホやタブレットのQRコードリーダーで読み取ってください。素晴らしい動画を見ることができますよ。おススメです!。

 日本のJリーグにあたるイタリア国内内リーグのセリエAは、1986-87シーズンから優勝したクラブチームの記念切手を毎年発行してきました。それがかれこれ28年目になった今年、ついにデザインが底をついてしまったのか、2014-15シーズンのものはクラブ名とQRコードを記した切手になってしまいました。発行日は2015年6月11日です。左図はBORAFFI社製の豪華な記念フォルダー表紙。
(なお、2005-06シーズンのみカルチョ・スキャンダルにより記念切手の発行を見送られました)

▼記念シート(9面シート・セルフ糊式)

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▼記念絵はがき

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▼記念FDC

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▼QRコード読み取り用拡大図

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July 04, 2015

「郵趣とは切手収集のことである」・・・ではない

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 PHILATELYという概念と言葉が日本にもたらされた明治時代、日本人はここでも日本語化をごく自然なこととして行いました。その際に「切手蒐集」やアメリカ英語そのままの「スタンプコレクター」等が使われたことがのちのち問題を起こすことになりました。
 郵趣活動とは表面的には切手を集めることが多く、いずれの用語も表意という点では最適でした。しかし、本来のPHILATELYとは切手以外のものも当然のように収集し研究対象としています。否、むしろ切手以外の部分の方が重要であることが多く、その意味が完全に抜け落ちてしまいました。そうです、郵趣とは切手収集のこと(に限定されるもの)ではないのです。
 昨年12月、メキシコが非常に意義深い切手を発行しました。「切手収集と郵便文化」と題する7ペソ切手です。1856年当時の郵便馬車の領収書が主題です。大きく描かれたルーペで覗いている対象に切手の姿はありません。我が意を得たりとはまさにこのこと。思想をよく表していることに敬意を払う意味で、少々お値段の張るものではありましたが、公式FDCを購入しました。
 普段は切手を集めていますし、風景印を押したりして楽しんでもいます。しかし、それは郵趣のうちの限られたほんのわずかな部分にすぎない、それが郵趣の全てだと思い違いをするなよ、と自分を戒めてみる土曜日の午後であります。

<注>
本券は郵趣誌8月号の世界新切手ニューズに掲載されます(未使用単片切手のみ)

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July 03, 2015

離島の郵便

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 郵便小包の荷札です。局名もはっきり写っていないものですが訳あって買ってきました。もちろん、地元山口県のものだからですが、消印が瀬戸内海の離島、平郡島(へいぐんとう)だったからです。
 下に地図を示します。今では橋がかかって陸続きになった周防大島こと屋代島。さらにその南にあるのが平郡島です。現在、島にはふたつの郵便局があるのみです。荷札の裏書などからこれは平郡郵便局差し出しと特定できました。
 日本全国の離島について同じことが言えるのですが、戦前は食糧増産のために離島にもたくさんの人々が住んでいましたし、国もそれを奨励していました。今では国境紛争になっている尖閣諸島や竹島も、かつては漁業就労のためにたくさんの日本人が生活していました。それは瀬戸内海の島々でも事情は同じです。ところが昭和40年代に始まった高度成長時代以降は一転して離島は寂れていくばかりです。
 ですから離島だけでも単独の郵趣テーマとしての面白みがあります。私は当面の間、わが山口県を中心に探していこうと思います。他の県はそれぞれの県民の方に取り組んでいただきたいです。
 いずれ実際に島に渡って局巡りせねばいかんなあと考えております。

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参考:平郡島のページ

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