« 郵便貯金通帳の模造 | Main | 切腹カード作りました »

June 17, 2015

押印規定はいつから?

 日本の押印規定は一体いつから始まったのだろうかと常々気になっていました。以前、消印同好会のKさんにお伺いしたところ、たいへん詳しいご教示をいただきました。

—↓—
 「けしいん」誌を調べてみると、次の事柄が記事として出ています。第1号「昭和35年」には記念押印(無集配郵便取扱規定より)

無集配郵便取扱規定第2章第14表(記念押印)
(1)料金を完納した普通通常郵便物を差し出して記念のため自局の普通日附印を推して発送方の申出をうけたときは業務上支障がない限り、その求めに応じた上当該郵便物はその他の普通郵便物と区別して取集局へ送附する。
(2)官製葉書(料額印面の額が5円に満たないものはその料額印面と5円以上の差額以上の郵便切手をはりつけてあるものにかぎる)または5円以上の郵便切手をはりつけたものに普通費日附印の押印の方の申出をうけたときは業務上支障がない限り、その求めに応じてもよい。

と言う記事が掲載されており、この条文について、消印同好会で「郵政省郵務局業務課」に問い合わせたところ、昭和34年12月7日現在で有効な規則になっていると回答を得ています。また、「業務上支障がない限り」については、相当多量の押印差し立ての依頼によって局の正当業務に混乱を来すようなときであって、支障の範囲は当該局が決めるもの」という回答だそうです。
 「けしいん」65号(昭和42年1・2合併号)には記念押印関係条文として、上記内容の昭和41年現在について掲載されています。要約すると、5円が7円に変わっている。そして、「特別日付印については、その求めに応じなくてはならず、普通日付印については、業務上支障がない限りその求めに応ずる。」とあります。
 「けしいん」第114号(昭和42年7月)に「通信日附印による記念押印の方法について」(昭和41年10月28日郵無部通達)よりが記載されています。
—↑—

 原典確認は郵便規則類を総覧しなければならないでしょう。一次資料に当たることができる在京の収集家の皆さんにリサーチをお願いしたく思います。
 私は実際例の確認という意味で押印台紙やタトウの類で押印方法を記したものを意識して探しています。下の台紙(はがき大)は先日掘り出したもので、「使用方法 このスタンプは料金相当の切手を貼つて封をした手紙及び絵葉書その他記念のため五円以上の郵便切手を貼つた物であれば押なつのお求めに応じます。」とあります。銘は宮崎郵便局、南国宮崎博内宮崎郵便局出張所です。使用開始日は昭和29年10月15日(消印は27日)とあるので前記の昭和35年よりも6年遡ることができました。押印趣味は戦前からありましたので探せばまだまだ出てきそうです。

 なお、ここまで書かれていながら本例は切手なしの空押しというのはご愛嬌(笑)。

Miyazaki

|

« 郵便貯金通帳の模造 | Main | 切腹カード作りました »