郵便貯金通帳の模造

東宝が昭和33年に製作した「無法松の一生」(三船敏郎・高峰秀子)のために模造した入場券ではないかと推測しています。映画館の場合につきもののミシン目で切り離すいわゆるモギリ形式にはなっておりませんが、係員らしき宮崎なるハンコが領収確認の意味でありましょう。ご丁寧に消印まで真似ているおかげで札幌東宝であろうことも推測できます。
しかし、なぜ郵便貯金通帳か?です。ここにシナリオの一部が印刷されています。映画の中で郵便貯金通帳が重要な役割を担っていることが模造の理由だと思われます。
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おとらが、結城から渡された着物をはこぼうとすると、その間からすべり落ちるように二通の貯金通帳が落ちる
結城拾い上げる。
ー吉岡良子
ー吉岡敏雄
結城 (夫人に通帳を渡し)見てやって下さい。奥さん、あの暮しの中で、何という奴でしょう
松はあなたと御子息のお名前で五百円余りも預けています」
・・・シナリオから一部抜粋
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権利意識の低い時代だとは言えモロにそっくりです。まともに「郵政省」とも表示されていますし、よくこれで怒られなかったものだと思います。郵便ではありませんが同じ郵政省モノですので、これも模造品コレクションのひとつとして大事に遺していきます。


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