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May 17, 2015

印顆を描く消印

2015051701 印顆と書いて「いんか」と読みます。これはハンコの本体のことを意味します。一般に郵趣家は印影の方に注目していますが、時に活字の構造などを知識として知っておく必要があるため、印顆にも目を向ける必要があります。消印のハード面と言えます。

 ときどき印顆を描いた小型印があり、気がついたつど入手に努めています。先日、左図のような素敵な記念カードを入手したのでご紹介することにしました。ちょっと長いのですが題名は「平和条約発効記念学生切手コンクールとスタンプまつり」、八日市郵便局27.6.1の小型印です。当時はカラーで印刷するにはガリ版しかありません。ガリ版紙自体がもろいので広い面積のベタ刷りは大量にはできませんしムラも出やすいです。今から思えばプリミティブな軽印刷ですけれど、それだけに作った人の技量や思いが伝わってきます。この八日市局の小型印自体は官白でそこそこ見かけます。好印象の1枚です。

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 上図のうち左2種が風景印、右2種が和文日付印(櫛型印)です。和文印には窓口に置いてある棒型とは別にバックヤード(郵便集配課)で使われる槌型があります。右2種はその槌型を描いています。郵便処理が自動化されるまでは、局員さんがこの槌型を駆使していかに早く、正確に、鮮明に消印を押すかに励んでおられました。その競技会まであったことを示しているのが神田局の小型印です。題名に「全国郵便競技大会記念」とあるのがそれです。自分も幼い頃にこの競技会の映像をTVニュースで見た記憶があります。現役局員さんでこの競技会を経験した方はすでに定年退職していらっしゃらないのではないでしょうか。

 最後に面白い例をお示しします。平成7年の切手趣味週間です。阪神・淡路大震災が発生した年で、急きょ寄附金20円が付け加えられて販売されました。その手押し特印を図案に描いているのが機械特印というトリッキー。このひねり技は玄人受けを狙ったものだろうなと深読みしています。

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