世界最初の日章旗を描いた外国切手
今2014年は第一次世界大戦ぼっ発100年にあたることから、関係各国から記念切手が続々と発行されています。私も郵趣誌の担当連載記事でジャージー島などいくつかご紹介しています。
しかし、日本はこの件に関して非常に冷淡ですね。同盟国のイギリスに要請され、渋々ながらもドイツに宣戦布告して参戦しました。青島や南洋諸島を攻略したのみならず、はるか地中海まで戦艦を派遣しています。そして、表題の通り、世界最初の日章旗を描いた外国切手「第一次世界大戦講和記念」切手が発行されました。1920年のことです。
ドイツとポーランドの国境に位置する都市マリエンヴェーダーの帰属を問う国民投票が国際連盟管理下で行われました。日本も投票管理委員会構成国のひとつであったために、記念切手に日章旗が描かれることになりました。何種かあるうち、最も見映えのする多色刷り5mk切手の未使用を図版に掲げました。これが日本を現す題材を用いた切手としても世界最初になります。なお、これ以前のジャポニカ切手としては、帝政ロシアが日露戦争遺児救済募金切手を1904年に発行はしておりますけれど、残念ながら日本的題材は一切描かれていません。
そして図版右は当時の使用済です。局名も鮮明で使用年も発行年の1920年とはっきり読めます。アオヤマスタンプさんの販売ブックで目にした時、青山さんがすかさず「ええじゃろう〜」と(笑)。未使用はいくらでもありますが、やはり当時の使用済は少ないようですね。おそらく当時の郵趣家が意図的に作成したものでしょうが、カッコいいので許します(笑)。すかさず買わせていただきましたとも。
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